『仮面ライダーガッチャード』 第5話「燃えよ!斗え!レスラーG!」:感想
■やっぱり特に意味はない
・予告でやってた通りのプロレス回でした。タイアップがメインなのかと思うくらいにお話としては無味無臭でした。
学生たちのケミーの扱いはかなり謎でした。「ケミーがこんなふうに役に立つだなんて!」とまるで新事実みたいなふうに語られてましたけどマジで新事実なわけじゃないですよね? 本当に知らなかったならこれまでの錬金術が無知無能のアホですし、学生たちが知らなかっただけならアホの集まりであり教師の怠慢です。物語としてはどっちも詰んでます。
リンネはリンネでも宝太郎に対して「常識だよ」とか言ってましたけど、新入生でド素人が知らないのは周りの責任なので「錬金術士の使命」とか言うなら教育責任も果たすべきだと思います。何を偉そうにしてるんでしょう。
毒にもなるような大した話はしてないのにこれだけキャラの印象を満遍なく下げられるのはある意味才能を感じます。
・バトルも展開が不自然で萎えました。
まず敵のプロレス技対策してましたけど、わざわざ破る必要あります? 最初に出た銃とかで遠距離戦をするほうが楽じゃないですか? 宝太郎って別に強いわけじゃないですし、リスクは避けたほうが無難だと思います。
こういうときこそ宝太郎のケミーへの異常な思い入れとプロレスというモチーフを活かすべきだったと思いました。プロレスなら相手の得意技を避けるなんてご法度でしょう。そして今回のケミーはプロレスから生まれたケミーらしいのでレスラーGと仲良くなりたい宝太郎が真っ向勝負をあえて挑むのは自然な流れだと思います。
そういう工夫が何にもなく当たり前のようにプロレス修行を始め、それでいて最後は今ガッチャード一人でボコボコにしたばかりの大して強くもない相手を「タッグマッチだ!」とか言って二人+3ケミーでボコって盛り上がってる異常な光景にドン引きしました。プロレスってこんなんなんですか。卑怯者のすることなんですね。
・あの銃って何だったんでしょう? 玩具化されるわけではなさそうですが、過去のプロップの流用なんでしょうか?
ストーリーからも浮きまくっているのですが本当にノルマ消化以上の意味が無い存在だったのでしょうか? あれっきり出なくなったヤクザといい不自然な展開が多すぎました。
これでシリーズ構成回が手掛けた5話だから驚きです。初登板した新人脚本家が書いた夏休み時期の捨て回と言われても鵜呑みにできるクオリティでした。
■ケミーのマスコット性
・今回の中からマシな部分を探すとすればケミーをそれなりに可愛い存在だと思えたことだと思います。
献身的なレスラーGと最後の別れは宝太郎のケミー至上主義ともいくらか重なる好印象で、これまでの中では一番ケミーのマスコット性が出せていたと思いました。
・と同時に限界を感じる回でもありました。
やっぱり「G~!」とか「ホッパー!」としか叫べないし動きもしないCGキャラでは限界の天井が低いです。ライダーとか錬金術師無しでケミー一筋のテーマでやってくれという注文でも厳しい題材でしょう。この先続けてももっともっと良いものが出てくるとは思えませんでした。
ストーリー上ではそもそも危険過ぎるのが大問題なままです。そこを克服できないと共存は無理だし、逆にそこを克服できたら後は特に障害を感じません。人間に友好的だし役に立つし、存在して悪いことを感じません。存在が気持ち悪いとかいう話をしだすとケミーよりも記憶を勝手にいじりまわしたり変な生き物を作り出して逃してる錬金術師が先に排除されるほうが当然だと思いますし。
■数字って本当に意味をもたせられるの?
「足して10になる組み合わせだと変身できる!」って言ってましたけど本当にそうなるんでしょうか?
その理屈が正しく適応されるならもっと亜種フォームみたいなのが出てると思うんですけど。実際にはペラペラのCGだけなので信用する気になれません。
・予想通りに大量のケミーがいつの間にか捕獲されてて乾いた笑いが出ました。でしょうね。身も蓋もなさすぎて意味を考える余地もありません。
あの二人の学生も出だしから扱いが適当だし、早くから出した割には空気で奇妙な存在だと思っていましたが、どうやら「ケミ-捕獲係その1、その2」以上の役割は無いみたいですね。
・ストーリーでは主人公含めてケミーをアピールしているのに数字やケミー捕獲が雑なのは矛盾を感じます。
まぁ長谷川さんがそんなことに興味がないのは納得ですし、新米プロデューサーに手綱が握れるとも思えないので当然の帰結なんでしょうね。
次回はスパナが逆恨み野郎に狙われる回のようです。
スパナが狙われても何も困らないので困りました。ただの雑魚に負けるとは思えませんし、仮に負けても今のところモブ同然のストーカーなので何なら死んでも構いません。今回もスパナが出てましたけど、視聴直後なのにどこに出て何をしたか思い出せない視聴者も少なくないんじゃないかと思うくらいに空気でした。
個人回どころか印象の薄さを覆すためにキャラ紹介のやり直しが必要なキャラだと思うですが大丈夫なんでしょうか?
今週もお疲れ様です。
返信削除「友達がいっぱい出来たんだ~」と微笑みながら、画面には飛び跳ねるホッパーワンしかいなくて、笑ってしまいました。CGキャラにしてワチャワチャさせるのが、面倒だったのかもしれませんが、たくさんのカードが舞うとか、ケミーの友達が大勢いるように見せましょうよ。
アカデミーの人達の描写も散々でしたね。ガッチャ―ドの正体を知らないとか、驚きました。情報の共有は大事だと思うのですが…
急に掟とか言い出すりんねも変でした。公園でフワフワと物体を浮遊させてた人間の台詞だとは思えません。銃を躊躇なく人に発砲したり、りんねのキャラが余計に分からなくなりました。
プロレスで挑むからには、確かに理由が欲しいですね。武器を使った二号の方が圧倒していたので、武器を使った方がいいんじゃね?という印象を与えたと思います。
次回はスパナ回のようですが、りんねにこだわる理由が明かされるといいですね。
マルゲリータさん、こんにちは。
削除>たくさんのカードが舞うとか、ケミーの友達が大勢いるように見せましょうよ。
みんな檻の中なので… ホッパーすら母親が認識してるのか怪しいところが「友達とはいったい…」という感じが強かったです。下手すれば母親にはアカデミーの生徒のことしか話してない可能性もあり得る気がします。
>ガッチャ―ドの正体を知らないとか、驚きました。
私も知ってるものだと思ってました。アカデミー内でもドライバーとか全然隠してた覚えがありませんし。
転校生だの新入生だのが突然入ってきても珍しくない環境には見えないので事情を知らないなら知らないで世間話してれば「こいつ、全然錬金術のこと知らないのにどうして入れたんだ?」って疑問に思う機会があると思うんですけどね。
>急に掟とか言い出すりんねも変でした。公園でフワフワと物体を浮遊させてた人間の台詞だとは思えません。
よくわかりませんでしたね。矛盾がないとすれば誰も見てなければOKなんでしょう。
>武器を使った二号の方が圧倒していたので、武器を使った方がいいんじゃね?という印象を与えたと思います。
組み技を使う相手に自分から組みに行くこと自体が異常ですからね。普通ならこういう場合には「武器を使ったけどダメだった」って流れを最初に持ってきてツッコミどころを無くすものなんですけどねぇ。
>次回はスパナ回のようですが、りんねにこだわる理由が明かされるといいですね。
何かしらの収穫があってほしいですね。ここまでの5話で収穫があった気はしませんが。