『王様戦隊キングオージャー』 第31話「二千年の愛」:感想

2023年10月1日
■つまらん
・ダグデドの発言に心底共感しちゃいました。このままだとキングオージャーで一番印象に残る言葉になってしまいそうです。
猿芝居にしか見えず、早く終わらないかなと思いながら見ていたら結局ただの猿芝居でした。つまらなすぎて殺意が湧いてきます。
ダグデドにひれ伏すって、生命体全部滅ぼすと公言してる相手に服従して何になるんですか… ヤンマの決闘も「ジェラミーは負けても従わない or 国際指名手配犯を手下にしたら王の品位が疑われる」の2択で決闘する意味がありません。論理的に考えてもおかしい話をどうして信じられるのか不思議でしょうがありませんでした。

・ストーリーとしては丸々1話もかけて騙されるダグデドとギラの株が下がっただけなのが最悪だと思います。
特にギラは序盤並に馬鹿になっていてますます印象が悪くなりました。王としてだけでなく人としても無能ですね。そんなに人の心がわからないならいまだに悪の王ごっこを続けてるのも納得です。もうどうしようもありません。

・個人的には「暖かかった」というからジェラミー母はゾンビじゃないのかと思ったのにそれが嘘だっていうのは最悪でした。事実を知ってるはずのダグデドが騙される理由がますます無くなった点も最低だと思いました。

・バグナラク悪役問題の解決も予想の真下の展開で呆れ果てました。
それで済むなら最初から「これは宇蟲王の仕業です」と言えばやっぱり済んだじゃないですか。初登場時の世界規模の隕石落下や市民がバグナラクと違う外敵の存在を認識していた描写がなかったことになったんですか?
カタルシスどころか余計に消化不良になっただけです。こんな酷い展開がよくできたものです。

■時系列の謎
・今回ジェラミー母がダイゴーグを殺した相手だと判明しましたが、あの戦いがあったのって何年前なんでしょう? デズナラク8世の生誕時期も謎が深まりました。
ダイゴーグが初めて出たときには「他の勢力と戦って倒してデズナラクを王と認めさせた立役者」みたいな話だったと思いますし、実際今回の回想にもデズナラクが映っていました。しかし最近のことだとすると、ジェラミーは最近まであのくらいの大きさでジェラミー母も生きてたことになってしまいますし、デズナラクがいい歳こいてからジェラミーの話したおとぎ話を信じたメルヘン脳になってしまいます。
あの映っていたデズナラクがデズナラク2世など別人だとすると楽なんですけど、こうするとデズナラク8世は戦ってもいないし、ダイゴーグとも会ったことはないことになってしまいますし、これはこれでいろいろめちゃくちゃになりそうです。

・そもそもジェラミー母がダイゴーグを殺したことはジェラミーがデズナラク8世の後を継ぐ上で邪魔にならなかったのでしょうか?
初め聞いたときには遠い親戚だから王を継ぐのに都合が良いのかと思っていましたけど、今回の話を見た後だとむしろ邪魔なように見えました。
ジェラミー母って常識的に考えるとデズナラク王朝では「デズナラク家が統一する邪魔をし、英雄ダイゴーグを殺した大逆人」ですよね? 自分はその息子だって名乗ったら国民からの支持率がむしろ下がりませんか?


次回はキョウリュウジャーの世界にワープさせられたようです。
どことコラボしようがスタッフは変わらないならキングオージャークオリティになるだけで意味がないと思います。キングオージャーの問題はキャラじゃないので。コラボするなら三条さんが書くキングオージャーのほうが見たいです。
ちなみに脚本家はシリーズ構成の高野水登さんではなく金子香緒里さんだそうです。コラボだし高野さんよりはマシですかね…

最初から「独自世界が売りの異世界ものでコラボしてどうするんだよ?」という疑問がありましたがそれどころじゃない発言がありました。「最悪な世界」ってコラボ先を”最悪”呼ばわりするのは態度が糞すぎると思います。逃げるなら「ダグデドにとって最悪の世界」だから一般人類にとっては最高の世界なんて逃げ方もできますが、これだとわざわざ良い世界にワープさせたダグデドがますますアホになっちゃって致命的なんですよね。既に詰んでる気がしますがどうなるんでしょう?



コメント

4 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です。毎週楽しく拝読させていただいています。

    自分の記憶が正しければキョウリュウジャーは積み重ねのあるストーリーや重厚なドラマも魅力でしたがアクションをメインに据え、ヒーローの魅力はアクションで堪能してくださいといわんばかりの作風でしたが今作は茶番や茶番かと思うようなストーリーがメインでアクションはおまけです。作風からして正反対だと思うのですがどうして10周年という即物的な理由でコラボしたんでしょうね。主さんはこの2作に親和性を感じますか?

    主さんから見て来週から出るキョウリュウジャーの扱いはキョウリュウファンが見ても差し支え無いものになりそうでしょうか?もし危ういのであれば自分は見ません。

    いっそ、宇蟲王連中にボロクソにやられてるキングオージャーの前に4人が現れて当時のいつも通りのOPが流れてイアンが「こんな虫けら共キングやうっちーが出るまでもないぜ」みたいな流れでキョウリュウ本編のアクションで魅せながら敵を片付けてくれれば面白いと思ってしまっていますが…。キョウリュウのファンとしてはキョウリュウジャーがこれぐらい強くて頼もしければ解釈が一致すると思います。


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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >どうして10周年という即物的な理由でコラボしたんでしょうね。

      単に人気作の尻馬に乗っただけだと思います。あと「王様つながり」とか言いたいのでしょう。
      作風は真逆なのでキョウリュウジャーで「王様だから強いぞ!」なんて言ったら「王様かどうかなんてそんなの関係ねぇだろ!」と言われるだけだと思いますが。

      >主さんから見て来週から出るキョウリュウジャーの扱いはキョウリュウファンが見ても差し支え無いものになりそうでしょうか?もし危ういのであれば自分は見ません。

      いつものクオリティだと思います。
      戦隊のコラボ回やオールスターものを見て「素晴らしい出来栄えだ! 出してもらえて良かった!」と思えるなら問題ないんじゃないかと思います。そうでないなら見てもコレジャナイ…ってなるだけだと思います。

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  2. コラボ回を控えているというのに、キングオージャー基準でも酷い部類に入る回が来てしまっており非常に不安です。
    次回にコストを割いたためと考えられなくもないですが…。
    キョウリュウジャー自体、キングの魅力で成り立っている面が大きい作品だと思いますので、違うレッドを出されても楽しめるか微妙です。

    話は変わりますが、owlさんは今週末から放送されるオトナプリキュアについて見る予定はありますでしょうか。
    プリキュア5の印象もお聞きしたいです。

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    1. >次回にコストを割いたためと考えられなくもないですが…。

      脚本でコストなんて言うなら他の脚本家に仕事を振って負担を減らすほうが健全だと思います。

      >今週末から放送されるオトナプリキュアについて見る予定はありますでしょうか。

      チェックはします。最初から私向きの作品でないのは明らかなので特に書く気はありませんが。

      >プリキュア5の印象もお聞きしたいです。

      バトルや敵組織が虚無過ぎて映す意味ないとか恋愛要素に寄りすぎてバトルやヒーロー性がまるで無くなってただの少女趣味になってるとか個人的趣味としては嫌いですが、作品としては問題ないと思います。
      「ヒーローか少女趣味か」の2択でどちらかを優先するなら少女趣味のほうがプリキュアの本懐に近いでしょうからね。概念としては理解できます。

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