『仮面ライダーガッチャード』 第45話「運命の出会い、愛憎分岐点!」:感想
■展開が複雑骨折
・カジキがメインなのにバトルや錬金術関連にはカジキが関われないせいか不自然な展開が多かったです。
ただのマルガムに苦戦するレインボーガッチャードにはびっくりしました。弱体化にも程があります。
スチームホッパーをUFOにするのも謎でした。え?なんでUFOXを直接実体化しなかったんですか??? そもそもなんで苦戦してるのに数を増やさなかったのかも謎です。
・ストーリーでは聖さんの半端な記憶の戻り方にびっくりしました。
カジキのことも思い出してるから一通り思い出してるのだと思っていたら悪いところしか思い出せていなかったようで、カジキが良いことも思い出させたらあっさり絶望が解除されてしまいました。
・聖さんの記憶を消してほしいとお願いするカジキはだいぶ意味不明に見えました。
記憶を消しても犯罪者の妹と迫害されることは変わりませんよね? それじゃそのうちまた絶望しちゃうから記憶を消さずに事実関係を理解しカジキが側にいるほうがマシだと思います。
「自分のことを顧みずに聖さんのために動くカジキって男前!」ってやりたかったんでしょうけど雑過ぎました。
・なぜか勝手に宝太郎に託す先生は馬鹿かと思いました。まず自分でやろうとしろや!
なんで老人でもないのに人任せにしようとしてるんですか… だいたい組織の改革なら生徒よりも現役の先生がやるべきことだと思います。
もうこれ、何をどうすればそういう社会が作れるか具体的に考えずにストーリーを書いてませんか? よくわからんけど先生には無理だろうと雑に思考を諦めてるように見えます。
■ここだけはマシだった
「執念深いのも私の本質だから」と短所を認めて前向きに動こうとするオチはまとまりが良かったです。
定番ですけど、人の悪意云々で怪人が生まれるタイプの作品ならこういう流れのほうがすっきりしますよね。
まぁ他でやろうにもガッチャードは野生のクズが基本なので聖さんくらいしか実行しづらいんですけどね…
・ラケシスの「ガッチャ」の方はダメでした。
登場人物の大半が夢無いし、宝太郎も夢を実現する目処がまるで立ってないので、まとまりよりも付け足した感のほうが強かったです。本来だったら「敵だった人物まで『ガッチャ』を!」と感慨に浸れる場面のはずなんですけどね…
■ラケシス
・記憶が戻りました。元になった人間は歌手だかアイドルだったようです。
…それで?、って感じです。記憶の有無なんて疑問に思ったこともないし、そもそも三姉妹が人間を改造して作られた存在だったことすら初耳なので納得感どころか困惑のほうが大きいです。だから何なんでしょう?
まして人間の大切な記憶がぽんぽん消されてる世界で言われても矛盾していてサイコパス感を感じてしまいます。
■謎のVチューバー
突然出てきて「誰?!」ってなりました。
言葉尻からするとあのキノコのケミーにされた人かあの事件の被害者なのかな…?と考えていましたが、正体はテレビ朝日の公式Vチューバーだそうです。
…また別の意味がわからなさが湧いてきました。
公式Vチューバーをあんなデマを垂れ流す迷惑野郎として映していいんですか?!
次回はケミーや錬金術の存在を知った民衆が暴徒と化す?みたいです。
「記憶消せばいんじゃね?」とか、「暴徒と化そうが、それでどうなるん?」とか根本的なところに疑問があるので何がどうなるのかピンと来ません。
ただでさえよくわからないのに「黒鋼の」というタイトルからするとスパナがメインになるみたいで更に不可解です。
この状況でスパナが何をするんでしょう? 普通に暴徒の記憶を消すか、力で鎮圧するかの2択で思案する要素が見当たらないと思うのですが。
最近ケミー関連で無駄に宝太郎にケンカ売ってましたけど、まさかこの期に及んで「お前がケミーとの共存なんて言い出したのが原因だ! やはりお前は錬金術師にはふさわしくない!」と敵対して襲ってきたりするんじゃないでしょうね?
ディエンド、グランドジオウ、レインボーガッチャード、と召喚系能力を持ったフォームは「〜すりゃいいじゃん」がチラついて好きになれません
返信削除制作側からしたら倉庫で腐らせてるスーツを使えていいとか思ってるんでしょうが
使いこなせてないなら使いこなせてないでいいんですが、使いこなせてないならクウガやフォーゼのように特訓すべきだし、ケミーとの友情(ないけど)でケミーが使うべき能力を教えてくれるとかすればいいのにと思ったりします
ラケシス関連は制作側が女の子で遊ぶのを楽しんでる自己満足制作にしか見えないので辛いです
アギレラ、ハクビ、ナーゴ、イズと全く同じです
かつて叩かれていた須藤芽依はとても慎ましやかなキャラだったのだなと気付かされます
スパナは現状、自分の力のなさに嘆いたことがある…くらいの積み重ねしか感じてないので、今さら戦闘関係ない専用回を作っても何も得られないのではないかと危惧しています
ケミーの危険性を提示した話も、スパナの心情とかじゃなくて一般論を代弁しただけだし、それがスパナのキャラの深みになったとは思わなかったので
>ディエンド、グランドジオウ、レインボーガッチャード、と召喚系能力を持ったフォームは「〜すりゃいいじゃん」がチラついて好きになれません
削除私も好きじゃありません。
ストーリー面では何ができて何ができないのか不明瞭で邪魔になりがちですし、アクション面では結局「アクションできる人」の数は増えないのでどうみても同じレベルではない動きになって違和感が強くなりがちです。キャラクターとしても多用し過ぎて没個性的であり、召喚以外に取り柄がないからつまらないキャラになりがちだと思います。あまり多用するものではないと思います。
>ケミーとの友情(ないけど)でケミーが使うべき能力を教えてくれるとかすればいいのにと思ったりします
そういう方が宝太郎には合ってると思います。
>ラケシス関連は制作側が女の子で遊ぶのを楽しんでる自己満足制作にしか見えないので辛いです
坂本監督という前例があるので否定はしづらいですね。
私は基本的には「イケメンも売るし、女性キャラも売れば2倍儲かるじゃん!」くらいの短絡的思考によるものだろうと思っていますが。
いずれにしてももっと本腰を入れて男性と同格と言えるくらいにしっかりとした出番と活躍が与えられない限りは「唐突に目立っては話の腰を折る邪魔者」といったポジションから脱却するのは難しいと思います。本当に二毛作をやる気なら逃げ腰じゃなくてちゃんとやってほしいです。
>ケミーの危険性を提示した話も、スパナの心情とかじゃなくて一般論を代弁しただけだし、それがスパナのキャラの深みになったとは思わなかったので
同感です。あれを言うのはミナト先生や鏡花さんでもラケシスでも誰でも大差ないでしょう。
次回もスパナでやることが思いつきません。全体の話数があと4,5話程度だから今更ゼロから始めても回収する時間もありませんし。結局、復讐がどうだのと先伸ばしてた話をするだけなんだろうなと思っています。
坂本監督の前例についてはあまり詳しくないのですが、なにかあったのでしょうか
削除スパナは仮面ライダーヴァルバラドが初登場でCGを使いまくってかっこよく決め、それ以外は床ゴロなので「そもそも何が強みのライダーなのかわからない」というところが問題点に感じています
人間的にも、あれだけ自分の弱さを悔いていた割には現状の床ゴロ要因化を嘆く様子がないという感じで心情が理解できず、キャラ作りの甘さを感じます
その程度のキャラ設定なら弱さを悔やむイベントはいらなかったのではないかと思っています
なんのイベントもない代わりにただ無骨なだけのライダーとして生きたほうがキャラクターとしてはよかったのではないかと
その場その場の盛り上がりのことしか考えていない令和ライダーが生んだ終着駅みたいなキャラに感じてます
スパナ個人に文句はないんですが、この作品が成功側扱いされてこんなキャラが増えたら嫌だなと思いました
>坂本監督の前例についてはあまり詳しくないのですが、なにかあったのでしょうか
削除過去に「台本にない女優さんの特技を作中で披露する描写を入れるためにストーリーに必要な描写を削った」という実績があります。
その他、坂本監督の回はやたらに役者さんの生身アクションが多いことも有名です。
スパナは何を考えてるのかよくわかりませんね。
序盤から負けっぱなしなのにあれだけ自信満々でいられることからずっと不思議なメンタルのままです。
>その程度のキャラ設定なら弱さを悔やむイベントはいらなかったのではないかと思っています
なんのイベントもない代わりにただ無骨なだけのライダーとして生きたほうがキャラクターとしてはよかったのではないかと
これに関しては私は真逆の考えです。
掘り下げやストーリーはあるべきだと私は思います。それすら要らないとなると、もう「スパナというキャラ自体を出さないほうが良かった」という根本的否定に行き着くと思います。商品だけ出すだけなら、たとえばドレッドみたいにすれば済むわけですから。
それだと影が薄くなるからスパナというキャラを用意したならばしっかり描くのが正道だと思います。問題なのはイベントを入れたことではなく、イベントがそれっきりでその後に進展がなく、プラスに働いていないことだと思います。
坂本監督そんな感じなんですね
削除杉原監督、上堀内監督も同様のことをしたと聞きます
キャラクターの掘り下げはすべきという考えについては私も共感するのですが、キャラクターの心情の動きを大事にできない人達が作る作品のキャラなら相応のショボいキャラを書いてもらったほうがいいかなと思います
反立的なコメントになってすみません
現状のガッチャードキャラのつまらなさは制作の努力不足ではなく能力不足だと思っているので
スパナという個性が一つしかないようなキャラクターの個性をうまく扱えないのはさすがにちょっとなあ…と
オーズの後藤とかは似た立ち位置だけど深い過去もなく芯となる個性も少ししかなかったですが一年通して心情と言動が一致してたので立派にキャラクターになっていたと私は思ってます
前年のギーツは能力不足に加えた能力過信・思い上がりだと思ってます(関係ないですが)
>杉原監督、上堀内監督も同様のことをしたと聞きます
削除そうなんですか。
「井上敏樹の脚本にバトルの展開が全然書いてない」とか、
「鎧武で『木の上から降りられなくなった猫を助ける』と台本に書いてあって『動物撮るのは大変なんだけどわかってんのか?』と監督側からキレられた」とか、
監督側が頭を抱える案件もあるのでしょうが、ちゃんと話し合ってお互いに大切な部分を損なわないで済むよう円満にやってほしいです。
>キャラクターの掘り下げはすべきという考えについては私も共感するのですが、キャラクターの心情の動きを大事にできない人達が作る作品のキャラなら相応のショボいキャラを書いてもらったほうがいいかなと思います
そういうお考えならそれはそれで良いと思います。私とは基準が異なるだけだと思いますので。
>スパナという個性が一つしかないようなキャラクターの個性をうまく扱えないのはさすがにちょっとなあ…と
私は宝太郎の方がマズいと思っています。
スパナは「”2号ライダー”が存在意義の全てでキャラクターとしては最初からやる気がない」で済む話だと思っています。
一方、宝太郎は実質主役と言えるキャラが見当たらない状況で主人公すら描かないのではお話が成立しません。最低限だろうとそれなりに描いているはずのキャラでこの有様であることのほうが逃げ場が無く、深刻だと思っています。主役がこの有様なら脇役のスパナは言わずもがなではないかと考えます。