『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第7話「心ときめけ!結集、ゴジュウジャー!」:感想
■普通な展開
・No1バトルやって~
指輪争奪戦やって~
巨大戦もやって~
っと、極めて普通の展開でした。
問題は普通に面白くもないってことだけです。
■何も基準がわからんNo1バトル
・No1バトルは相変わらず意味不明で面白さも感じませんでした。
個人的にはジャッジが不公平なことが一番意味不明でした。
なぜか口説かれた当事者ではなくジャッジがときめくかどうかが審査対象でした。
これは怪人の素体になった人間が乙女ゲーやBLゲー好き「プレイヤー=外から覗いている部外者」という認識の持ち主だったからなんでしょうか?
でも今までの怪人って素体の人間の主義思考を反映した形跡無いんですよね… フォローできないかと考えるほど雑な感じがかえって目立ってしまいました。
・お話としては百夜の告白が全然ピンと来ませんでした。
今ときめくかどうかの話で、昔アイドルだったけど濡れ衣で止めさせられて今も(指輪のち力で)再起しようとがんばってるよ。って話にときめく要素ありました??
主体性を重視して考えると、聞いた女性の側からすると「え、じゃあ私との関係よりもアイドルとしての再起の方が重要ってこと?」という風に聞こえてマイナス要素はあってもプラス要素は薄い気がするんですけど女性からするとそうでもないんでしょうか? 女性に媚を売るアイドルでも「夢を追うあなたがステキ!」ってなるんですかね? こんなところでもスタッフと価値観が合いませんでした。
■突然始まり突然終わるオムライスバトル
・子供に説教されて情けない&その子供の存在感がそれまでゼロで、困惑以外に何も感情が動かないうちに終わってしまいました。
「指輪争奪戦のライバル」だから協力できないので指輪関連のことでも協力できないとチームとして意味なくないですか? しかも「いや、普段のブライダンとの戦いでは普通に協力してるじゃん」というツッコミどころまでありました。
あの教授が何に怒り、何に納得したのかすら意味がわかりませんでした。
■マイナスで引っ張るのは悪手
・バトルがまた退屈でした。
怪人とのタイマンに、ワンパンで終わる雑魚が乗る量産型との巨大戦、余ったやつは雑魚との小競り合い。っと7話なのにもうマンネリ感ありまくりの展開だけでもつまらないんですが、ゴジュウジャーのバトルの何が悪いって構成自体が最悪だと思います。
・輪をかけてつまらないのがメインディッシュの先延ばしだと思います。
視聴者的にもスタッフ的にも怪人とのバトルがメインディッシュなのは明らかなのに怪人戦は最後の最後に回されています。
怪人がきっかけでバトルが始まるのにバトルが始まった直後に怪人は消えて、雑魚やどうでもいい巨大戦が終わるまで怪人とのバトルはお預けになる構成です。
メインディッシュを見せるだけ見せておいて、
「メインディッシュは最後なんでまずは前菜から食べてください。それが店のルールなんで」
(最後に「そういえばあったね」と思うほど時間が経ち、冷めたメインディッシュが運ばれてくる)
なんて強要してくるレストランが喜ばれるわけないでしょう。
■自分にブーメランが刺さってるようにしか見えない
・教授が無理やりポーズさせて「これが戦隊や!」とか言ってましたけど、私には逆に見えました。
5人でポーズするかとか名乗りをするかどうかよりも、正義の味方をやってるかどうかの方が重要だと思います。
個人的には「そんな考えだからダメなんだよ…」とスタッフまで含めて呆れる展開でした。
■特別扱いは萎える
・作中でも公式に金色のテガソードを持ってるゴジュウジャーの5人だけが特別であることが説明されました。
元々巨大ロボの有無で戦力違い過ぎない?というツッコミどころがあったのに特別扱いまでされちゃうとこれで指輪争奪戦とか言われても茶番にしか見えません。
・でもティラノレンジャーの人は巨大ロボを呼べる別の特別扱いであることがまた萎えます。
禽次郎は特別に若返らせて、ティラノレンジャーはロボを出せる特別な固有能力と特別扱いだらけです。
今回ドンモモタロウに変身してたウルフが固有能力の折り紙攻撃を使えていたので、真面目に考えるとティラノになればゴジュウジャーも大獣神を呼べちゃうかもしれないんですよね…
「”復元”で再生できるのは自分の所有物だけ。大獣神を発見したのがあの教授だから大獣神を召喚できるだけで、ゴジュウジャーが自分でロボを発見しない限りは無理」とか理由をつけるんでしょうか。
■レジェンドを出す気はあまり無い?
・ティラノレンジャーのついでにレッドの役者さんを押さえやすいアバレンジャーと人気のあるキョウリュウジャーの指輪まで消化していたのは意外でした。
東映のことだから「いつか出演依頼が通って出てくれたら盛り上がるから…」みたいな皮算用で温存しておくかと思ってました。
まぁ、東映のことだから「指輪はもう出てるけどレジェンドを別に出しても問題ないだろ?!」みたいなめちゃくちゃなことをやっても不思議はありませんけどね。
次回はライバルキャラの登場みたいです。
漁夫の利で不意打ちなんて酷い!と言いたいところなんですが、2話で百夜もやりかけていたので何も言えません。
正体は吠の兄みたいです。…って言われても、兄の存在を知ったのが前回なので特にショックも何もないんですよね。前回も本当に兄がいたけどはぐれたという情報だけで兄との心温まるエピソードすらありませんでしたし、私にとってはほぼ知らない人です。
恐ろしいことに次回含めてここ8話全話シリーズ構成の脚本なんですよね… 純度100%のはずなのにこの有様が続いているとは実に救いがなく恐ろしいことです。
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お疲れ様です。
返信削除今週も記事ありがとうございます。
7話まで見てきて、自分は今プロデューサーは今作を「面白く無い戦隊No.1」を目指して作っているという仮説を立てています。
この仮説であれば実力不足のシリーズ構成を起用したことも、話がどう考えても理解できるように作られていないことにも符合すると思いますが、主さんはどう思われます?
匿名さん、こんにちは。
削除スタッフがどういう考えで作っているのかは私にはわかりません。
その仮説を是として考えるにしても、個人的には「印象は特に変わらない」のではないかと思います。
つまらなさを目指して作っているにしては「中途半端」で「クオリティが低い(もっとつまらくなるできる余地がたくさん有る)」出来栄えで結局、私にとっては今のゴジュウジャーの印象と大差ない気がします。
「スタッフが頭の中で何を考えていようが、映像作品として実装できなければ無いのと同じ」という問題点は変わらない気がします。
やらないといけない事リストに書いてた事をただ並べただけって感じの脚本ですね
返信削除戦隊は皆で協力しろ(2人いないけど)
ゴジュウジャーは特別、現在唯一の戦隊と自ら発言
EDでいきなり撃たれる
ティラノレンジャーの人のどうでもよさ凄いですね
要素をまとめてお話に仕立て上げることは上手くいっていなさそうでしたね。
削除No1バトル無しで教授からのお題に取り組むことを中心にやっていればもう少しまとめやすかったと思いますが、両立が難しいことってわけでもないのでこの程度はこなしてもらわないと困ります。
てか、リュウソウレッドもそうですが過去の戦隊の扱い雑すぎませんかね?
返信削除制作陣は「本人出演じゃないしどう扱おうが自由」とか思ってるんでしょうか?
削除雑に扱っていいと思ってるかどうかとか以前に、ノルマでしかないので興味が無いんだと思います。
タイアップみたいなもので「出せって言われたから出したよ。これでいいでしょ」っというできれば出したくない余計な存在でしかないんだと思います。
チームワークってわりとゴジュウジャーにとって重要なテーマだと思うんですけど、
返信削除なぜか5人そろわずにやりましたね、
せっかく指輪争奪と怪人戦を両立できそうな状況作ったのに、
サッカーとかチームスポーツで怪人と戦うんじゃダメだったんですかね
それなら相手が怪人一人で圧倒してくるのをチームワークでどうにかするとかの描写もできたと思うのですが、
一人用の料理って、あんまりチームワーク必要とは思えないんですよね、結局、竜儀が一人で指示出しやらなんやらやる立場になってるし・・・
ときめき対決もやる意味わからんし・・・
>せっかく指輪争奪と怪人戦を両立できそうな状況作ったのに、サッカーとかチームスポーツで怪人と戦うんじゃダメだったんですかね
削除チーム結成の方に重点を置くなら、そういう形でまとめてやる方がスムーズだったと思います。ストーリー面でも普通ならチーム結成の方がメインでしょう。事実今回のタイトルも「結成!」って書いてありますからね。
そうしなかったということは、No1バトルか、あるいは百夜と角乃に2人だけのエピソードを用意することの方がチーム結成や指輪争奪よりも重要なことだとスタッフが思っていたということなのでしょう。
チームワーク自体も本来なら「オムライスはとりあえず3人でOKってことにしたけど、2人いないし戦隊としてはまだまだ認めるわけにはいかない」と部分評価にして、
教授「じゃあ次の試験は…(後ろから撃たれて言い終わる前に殺される)」
なんて具合に今はチームとしての枠組みだけ示して、もっと後になってから、吠「ようやく俺たちもチームらしくなってきたんじゃねぇか?」なんて流れにしてもゴジュウジャーなら問題無かったと思います。
わざわざ自分から「戦隊とは」なんて言い出したのにインスタントに終わったらかえって興ざめなので段階を踏んだ方が馴染みやすかったと思います。
>一人用の料理って、あんまりチームワーク必要とは思えないんですよね、結局、竜儀が一人で指示出しやらなんやらやる立場になってるし・・・
説得力は感じませんでしたね。オムライスは前にも作っているので違いが伝わってきませんでした。
説得力を出すならいつも料理を作ってる竜儀が一番上手なのは最初からわかりきってるので、
「吠が鼻を活かして良い食材を選び、禽次郎が目を活かして卵の細かい欠片も見逃さず丹念に仕上げた結果、竜儀のオムライスが最高の出来栄えになった」みたいに特技でサポートする形にしたり、
吠の貧乏にまつわる食材知識とか禽次郎の年の功を活かした「関西の人は~が好きだから入れてみたらどうだろう?」みたいにアイディアを持ち寄ったりする方法もあったと思います。
そもそも子供に説教される展開が雑で盛り上がらない内容でしたし、オムライスの方には時間をかけないことがスタッフにとっては至上命題だったんだと思います。