『仮面ライダーガヴ』 第32話「本音をカップオン!」:感想

2025年4月27日
■後編も特に何も無し
・前編が薄味だったので期待していませんでしたが、やっぱりパッとしませんでした。
ラキアと絆斗は大切な人を失った同士でシンパシーを感じて和解する順当な流れで終わりでした。でしょうねぇ。最初から見えてる着地点なので特にカタルシスはありませんでした。
むしろ和解した後のラストまでラキアが無駄に絆斗に突っかかっていて違和感が最後まで残りました。殺そうとしたショウマにさえ態度を改めたラキアが特にぶつかった経験も何もない絆斗とは私には思えません。

・リゼルの方は歪んだ感性を見せたくらいでこちらも展開は特に何もありませんでした。
パンケーキをぐちゃぐちゃにして喜んだり、ジープの状況や心情を理解した上で今のジープを可愛いと形容したり、やっぱり感性が異常なようです。

・ニエルブとデンテは次回の前フリで終わってしまったので基本的に予想してた範疇の後編でした。今回は特に語れることが見当たりません。デンテが図面を眺めていたのは次回で登場するっぽい最強フォーム開発の前フリでしょうか。

■そこまで何も無いのかよ!
・コメル殺害犯まで勘違いだったことは予想よりも酷かったです。
今更わざわざ言うから本物なのかなと思っていたのに裏切られました。普通にがっかりです。この先、本物の殺害犯が出てくる前フリなんでしょうが肩透かしは前フリとしては下の下だと思います。

・コメル殺害犯は結局、グロッタなのでしょうか? 大きな刃物を使うやつがグロッタくらいしか今のところ見当たらないんですよね。
グロッタが殺害犯だとすると終盤の幹部とのバトルの収まりが良くて都合が良さそうです。
ラキアはグロッタ、ショウマはランゴかジープ、絆斗は酸賀と関係のあるニエルブか、「ショウマへの復讐にこだわるジープvs復讐よりもショウマを守ることを優先した絆斗」という復讐者対決という形にすると1対1の収まりが良いと思います。

■キャラメルゴチゾウ
・キャラメルはなんかデカいキャラメルを発射する質量兵器&ネバネバで動きにくくする効果があり、必殺技はキックの別バージョンでした。

・こういうのを特に理由もなく出せるところはお菓子モチーフやガヴの設定の強みですね。
「これ必要ある?」とか「こんな似たような物を作るならもっと別なものを開発した方が良かったんじゃないの?」みたいなツッコミどころも、ガヴなら「ショウマが食べたものからできるんだからなんでも何もあるか」「ゴチゾウが自分から使ってアピールしてたんだから使ってあげた方が良いだろ」で無理なく済ませられます。

■特に意味はないけど良し!
・今回は足場を使ったアクションが凝っていました。
ストーリー上の必然性は何一つありませんでしたが、ただ戦うよりは面白かったからOKです。

・2人なのにコンビネーションや邪魔のし合いがなかったのはストーリー面では物足りなかったです。
最後の肉壁になる展開を強調するためなんでしょうが、ラキアはまだしも絆斗が協力しないのは変だと思いました。
せっかく足場があるのだから
「協力したいけど通路が狭くて上手くいかない」とか
「2人とも射撃だから出張るとかえって相手の邪魔になりがち→肉壁に専念する分には邪魔にならずに協力できるな!という発想の転換」とか、
そういうのが欲しかったです。

■これは有効活用かも
普段はロケ地を小道具などで飾ってデンテの洞窟の撮影を行っているのですが、ロケに出たり美術で飾りをするコストと時間を削減するという目的もあって、グリーンバックでのライブ合成撮影に挑戦しました。
ということだったそうです。
だからなんか背景にピントが合わずにぼやけていて、逆に人物はやたらくっきりしてたんですね。違和感はありましたが、見ている間は合成だとは特に思いませんでした。
こういう見慣れた場所を合成してロケを楽にするのは有りかもしれませんね。見慣れた背景なら多少違和感があってもこれまで見てきた記憶で補正できますし、背景に大した意味が無いことも理解しているから疑問に思いません。合成元の場所の撮影も、実際にロケしたときについでに録っておけば後で使えて撮影の手間も省けるでしょう。


次回はベイクが強敵として再登場するようです。
中身はあの大統領の知り合いのお金持ちの人のようですね。今更ベイク?という気もしますが、「貧弱な肉体の酸賀であれだけの強さなら、強靭な肉体のグラニュートが変身すれば飛躍的に強くなるのは当然!」みたいな話か、「酸賀とニエルブの技術の合せ技」ってあたりがポイントなんでしょうかね。

強敵に合わせてガヴの最強フォームが登場するようでした。
今のところドラマは薄いように見えます。敵も特に因縁も何もないグラニュートで、闇菓子中毒者なので戦う是非もバイトと大差ありません。現状だとデンテくらいしかドラマになる要素が見当たらないのですが、デンテだけで最強フォームに見合ったドラマをやれるのでしょうか?
最強フォーム登場回が1話で終わるとも考えにくいので「最強フォーム登場!でもドラマの薄さ同様に、強さもそこそこ止まりで勝てない→後編でドラマを盛って、強さも盛って本領発揮!」みたいな流れなんですかね。







コメント

6 件のコメント :

  1. こんにちは
    あの斬撃痕でコメルの犯人か疑うこと自体無理があると思いました。ガヴ世界じゃ斬撃主体のグラニュートは複数いますし、斬撃痕に特徴(例えばΦや∞のような模様)を付けた方が良かったんじゃないかなと思いました

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      私もそう思います。
      「これはコメルの傷跡と同じ!」と言われてもピンと来ませんでしたし、、死にかけコメルの回想が映ってもなお「傷跡が映ってないからわかんないぞ…」と思いました。あれで同じと言われても困るし、勘違いだったと言われるともっと困ります。

      確信するならもっと特徴が必要だし、
      無難に行くならそもそもラキアに確信させずに
      「犯人かもしれないというだけで充分だ!」と直情的に動かした方がスムーズだったと思います。
      その辺りの過程は洗練されていなかったと思います。

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  2. ロケ地のグリーンバック再現は、ここ最近の技術革新が良い方向に働いた素晴らしい事例だと思います。
    かつて響鬼がほぼ外ロケの為予算が圧迫し、結果作風にメスを入れるレベルの大きなテコ入れに繋がったことを考えると、こうした時間や予算の節約は今後の作品作りに大きな影響を与えると思います。

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    1. 上手く行くようなら良い使い方ではないかと思います。
      背景がボヤけるのが続くこと自体は良いとは言えませんが、予算や撮影期間による制限はもっと目立ちます。他のクオリティを上げられるならば背景を削ってもトータルの収支はプラスになる気がします。

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  3. 感想お疲れ様です。
    前回に引き続きお話の展開はやや完成度に難を感じましたが、アクションは素直に楽しめました。(この2話は適切だったかは置いておいて)ラキアと絆斗が少し理解し合ったということ自体は今後の展開にも繋がりますし期待は持てます。

    洞窟は背景のぼやけにかなり違和感(というか不快感)を感じていたのですが、ここでコストを抑えて戦闘に予算を回してくれるというなら大歓迎です。
    今後に期待です。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      背景はかなりぼやけてましたね。あそこはもうちょっとマイルドにできるとより良いでしょうね。

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