『わんだふるぷりきゅあ!』2クール目まで見終わった時点での感想

2024年7月27日
『わんだふるぷりきゅあ!』の2クール目を見終わった時点での感想です。厳密には25話まで見た時点での感想です。

■見込みが甘かった
全然進まなかった…

・5話までの第一印象の記事では「1クールが終わってからが本番かな?」なんて書きましたが1クールどころではありませんでした。2クールどころか夏休み明けの30話頃まで進みそうもありません。
ここまで何もないのは予想以上です。悪くても2クール終わり頃には少しは進むだろうと思っていました。まさかここまでとは… こんなことがまかり通るとは予想外でした。
メインストーリーが進まないだけならまだ想定の端っこには収まってましたが、キャラ関連の話も遅々として進まないのは予想してませんでした。キャラのお話をやらなかったらわんプリで何をするんでしょう?

猫組

■マユ
・マユは特に想定外の展開が多かったです。
あれだけ不安を煽っていた学校に通い始めたのに特に何も起きなかったときには唖然としました。「不安だったけど行ってみたら大丈夫、みんな優しくて良い人!」みたいな肩透かし展開ならまだわかるんですが、行った回のラストでは友達だと思っていたイロハにも距離や疎外感を感じる描写が入っていたのに次回以降は何ごとも無かったように進んでいくことが不思議でしょうがありませんでした。あの気持ちはどこに行っちゃったんでしょうね。
マユが入学した次の話にはもうコムギが入学し、学校での話をコムギに持ってかれてしまいました。マユが学校で空気になった時点でも構成に疑問を感じましたがプリキュア化周りの進展はもっと謎でした。
初変身回では初耳な過去が出てきてびっくりしました。「怖がりなせいで友達ができない」と小学生の話を持ち出してきました。小学生とか初耳なんですけど?! 前の学校=中学じゃなかったんですか?!
初耳な話を持ち出されて事態の把握に戸惑っていたら、2話後にそれとは別に過集中にまつわる別の友達との不和が出てきて途方に暮れました。マユの過去はいったいいくつあるのでしょう…

・個人的にはエピソードの内容にピンと来ないところも困惑しました。
怖がりの話は「それで友達ができないってことあるのか…?」と不思議に思いました。「怖くて他人にしがみついたせいで怪我をさせた」とかもっと実害があるならともかく、怖がりなだけなら勇ましい子やデリカシーの無い子と仲良くなれない程度で内気な子や臆病な子と仲良くなるには影響しない気がします。マユは小さい頃から内気だったようなので同じようなタイプとしか仲良くなれなくても気に病まないと思うんですけどねぇ。
過集中の話も友達が離れていく経緯に納得が行きませんでした。口ぶりからするとマユが内気なのは仲良くなる前からだったようでした。そんなマユと仲良くなれる子が明らかに編み物に集中しているマユに絶縁するほど拒否感を示すことが不可解でした。多少無視された程度でそこまで怒る人なら最初から友達になれないと思います。
そもそも授業の合間や登下校など編み物をしてない隙間時間もあったはずです。友達ならそこで「最近変じゃない?」と質問するなり「無視しないでよ!」と不満をぶつけるなりするほうが自然だと思います。
整合性を取るなら「他校の生徒だけど通学バスで仲良くなった友達。いつもバスの中で話したりしていたけどバスの中で友達のための編み物をするようになったことで結果的に無視することが増えて編み物を終える頃には絶縁状態になっていた」くらいの遠い関係でないと成立しないと思います。

・マユ関連のエピソードをいくつも入れたのにそのエピソードがピンと来ないせいでかえってマユという人物像がぼやけてしまった印象です。
シリーズ構成の成田さんが手掛けたのはリリアンが変身する前後回だけですし、この内容を真に受けていいのか不安が大きいです。

■ユキ
・ニャミーとして登場してからは捕獲対象の動物も殺しかねない武闘派で、
「『殺すな!』って言うけど向こうから襲ってきたんだから正当防衛でしょ。お前らが取り逃がしたのがそもそもの原因だろ?お前らがまともに対処してれば私だって戦う必要なんてないよ。人の批判ができる立場じゃないと思う」
とイロハたちに正論をぶつけてくる第三勢力のような存在でした。
捕獲やイロハの思想などここまでの主要展開に疑問を感じる部分が少なくなかった身としては「良いぞ! もっと言ってやれ!」と爽快感を感じるところも少なくありませんでした。バトルも敵を傷つけても浄化すれば傷も元通りだったので「やっぱり大人しくなるまで力を削ぐほうが適切なのでは?」と思ったりもしました。
マユ関連の主張も一般化して「人命第一」とすれば一理あると思いました。ガルガルは異世界からの外来種ですからね。異世界の住人を守るために地球の生き物は犠牲になっても仕方ないというイロハの主張に反発するのは無理もないと思います。イロハたちは余りにも「結果オーライ」に頼りすぎています。犠牲者が出るリスクに無頓着過ぎるのは確かです。ハムスターのガルガルが公園に現れた場面など一歩遅ければ一般人が死んでいてもおかしくなかった場面はありました。
イロハたちとマユが一緒にいるだけでも嫌がることも、イロハたちが悟くんやマユを何度も危険な目に会わせている事実を踏まえれば嫌がるのは当然だと思います。マユの意思を無視していることは良くないことですが、イロハたちがマユたちのリスクに無頓着なこともダメなことです。「危険だから離れてて!」なんて言ったことありませんからね。

・ユキの主張にも正当性がある一方、イロハたちといたがるマユとユキの利害が一致しないことが二人の間にある相容れようのない最大の壁でした。そこをどう解決するのかが一番の見せ場だと思うけどどうなるのかな?っと期待と不安を両方抱えながら見ていたら最悪の結末を迎えました。ユキが突然日和ったのです。
 マユが私を守りたいって言ってくれて嬉しい!
 今までは殺してもいいと思ってたキラリンアニマルにも自分と同じような感情があるなんて知らなかった… 暴力ダメゼッタイ。
と、ちゃぶ台返ししやがりました。がっかりです。まさかこんなアホだったとは。「私が正しい!」と自信満々に主張しておいて「考えたことすらありませんでした」って。これじゃコムギ以下の知能です。
これで学校では”できるお姉さん”ぶってるのが不思議です。できるどころか考えが浅くて自分勝手な理由で暴力を振るう有害なモンスターなんですが?

・ユキが暴力を止めるきっかけは特に納得がいきませんでした。
ユキがそんなアホだったというだけでも肩透かし感が強かったですが、「加害者と被害者の直接対面」というシチュエーションで目ぼしいイベントが起きなかったことが信じがたかったです。
暴力反対と言うならば、たとえば
「パーティーで持ってきた自作のクッキーをユキに渡そうとするキラリンハムスター。しかしよく見ると手や足が震えている。ユキがクッキーを受け取ろうと手を伸ばすと、覆いかぶさるような体勢からニャミーに引っかかれて宝石に深手を負ったときの情景がフラッシュバックし悲鳴を上げて防御体勢をとったままうずくまり、言葉もなく震え続けるハムスター」
なんて具合に映せば傷は治ろうが心は傷ついたままであると事実を示し、暴力が如何に悲惨な結果をもたらすか具体的に描けるでしょう。実力行使反対とか主張しておきながらそういうところで日和ってるのはマイナスです。

・マイルドに済ませるにしても方法はあったと思います。
たとえばキラリンアニマルはニャミーの猫の姿は知らないことを活かして、
「猫の姿のままニコガーデンを歩き回ってる間に偶然キラリンハムスターと出会ってお互いの正体を知らないまま仲良くなった二人。しかし話している中で相手が以前に自分が殺そうとしたことのある相手だったことに気づき、自分のしたことへの罪悪感を感じ始めるユキ」と自省したり、
同じくニャミーと戦った武闘派のクマを使ってパーティーの最中に、
「ニャミーにつかつかと近づいていくクマの姿を見て一触即発か?!と不安に駆られるメエメエたち。
 キラリンベアー『お前がニャミーか? (額の宝石を触りながら)あの時の一撃は…本当にすごかったぜ! お前さんみたいな強いやつが仲間になってくれて頼もしいぜ。他のガルガルになった仲間たちも助けてやってくれよ!』(ニャミーの背中をばんばん叩いて去っていくクマ)」
なんて具合にすれば、被害者からの許しという体にして、ある程度の公的な禊をつけることができたと思います。
なんでこんな絶好のチャンスをあんなふわっとした説得力のない展開にしたのか不思議でなりません。

・8話以降はずっと実質「猫組編」の扱いだったのに1クール以上かけた結果がこのザマでがっかりしました。
マユもユキも掘り下げが少なく底が浅い上に要素単位でも全然納得がいかない内容ばかりでした。普通につまらなかったです。
わんプリ全体のストーリーとの関係性はもっとわかりません。マユもユキも基本的に「自分」の話しかしてないと思います。一方の犬組はむしろ自我が薄いヒーロー気質なんですけどどこに接点や対称性があるのでしょうか?
これでわんプリ全体で捕獲を止めて従来のバトル路線に戻ったならニャミーで強引に軌道修正したのかと見ることもできるのですが、実際にはバトルやメインストーリー面ではなぜか猫組が一方的に犬組の主張に取り込まれているので流れがまるでわかりません。
メインストーリーも動いていませんし、猫組は「猫商品を売るための存在」でストーリー上は完全なノイズとみなしたほうが良いのでしょうか?

■キュアニャミー
・デザインは個人的には好きじゃないので特に言うことがありません。
プリキュアの原色系でのっぺりした平面的な色合いだと白や銀色は見栄えが良くないと思います。

・キャラクターとしては違和感が強いです。
変身バンクに違和感を感じる部分がいくつもありました。変身シークエンスを見せつけるような態度や台詞はユキっぽくないと思います。ユキなら「誰かに見られていることに途中で気づくけど無視するように変身を続ける」のような「見たければ勝手に見れば?」みたいな態度のほうが合ってる気がします。あんな「どう?可愛いでしょう?」みたいなこれみよがしな態度には違和感があります。
「仕方ないからかまってあげる」に至っては死んでも言わないでしょう。あそぼー!って飛びかかってくるコムギをめちゃくちゃ嫌がってたじゃないですか。
唐突な「にゃん」語尾は明らかにおかしいです。そんなこと言ったことないじゃないですか… 玩具だとそういう喋り方のほうが普通で本編のほうが食い違っていたそうですが今更圧力がかかったんでしょうか? これじゃ変身というより「豹変」です。

■キュアリリアン
・リリアンは普通な印象です。デザイン自体は青キュアでよくあるお姉さん系で平凡な印象です。

・変身バンクはドラマ性があって良いです。自分の殻を破って舞台に立つ、という感じでマユに合ってると思います。

犬組

・犬組は猫組がメインになりだした8話からは次第に空気になっていきました。
期待してた要素や5話までのフォローは皆無でした。お出かけも全然せずに夏祭りなど”ついで”で済まされ、コムギの入学&学力問題も言及はするけど具体的には放置するという最悪な流れのまま棚上げしっぱなしでかえってフラストレーションが溜まりました。「学校は遊んでるだけじゃダメなんだよ!」と言っておきながらテストの一つもなく夏休み突入済みってどういうことですか…

・脇役として見ても二人の扱いは話にならない内容でした。
コムギもイロハも話の都合で知能の低下が著しくて見るに耐えません。コムギは馬鹿犬としての発言しかしないことが多いかと思えば、心についてユキに説教したりしてあまりにも話の都合が露骨過ぎました。
イロハはもっと酷く、構造の歪みの中心点と化していました。イロハは元々動物への知識があるはずなのに悟くんを知識者として働かせるために目の前のガルガルが何の動物かもわからない無知にされることが何度もありました。役割が被るなんて最初から予想がつくことなのになんでこんな杜撰な処理になってるのやら…
ユキからの正論の提起も「提言者のユキが黙ったから無かったことになった」で終わってしまいました。そこで自主的に考え続ければイロハたちの真剣さも出せるでしょうに… つくづく何もしないですねぇ。

・シリーズ構成が成田さんだけにバトルも雑でした。猫組がプリキュアになってからは誇張抜きで「見学」としか言いようのない場面が目立ちました。
猫組に指示されてからようやく浄化技を使うとか、猫組が捕獲して猫組が浄化技を使う間ずっと傍観してるとか、無能どころではない無気力っぷりが目に余りました。これで「助けたい」とか説得力を感じませんよ。
進展しないメインストーリー同様に、「犬組? そんなもの2クール目にはいませんよ」と言わんがばかりの杜撰さには呆れ果てました。
この空気っぷりから立て直しもせずに当然の権利のように「メインキャラでござい」って顔をまたされるかと思うと今からうんざりしています。

・コムギは現状では基本「馬鹿犬」でときどき思い出したように「主人公」をやってる印象です。知能レベルのアップダウンが激しくてまるで多重人格や憑依系のキャラみたいです。

・イロハはこれまでは「コムギの飼い主」という印象でしたが、猫組に食われてコムギの影が薄くなったことで「悟くんの好きな人」というサブキャラみたいな存在感になってしまいました。
見ようによっては「イケメン枠」と似たような存在感に見えてきました。「顔が良くて良い人で主人公(マユ/悟)に好意を寄せられている」けれどもキャラクターとしては人となりがよくわからず存在感が薄いところが似てると思います。

その他いろいろ

■悟くん
・レギュラーキャラの中で一番順調に個人ストーリーの進展と掘り下げが進んでいると思っています。
本来は良いことのはずなんですが、イロハへの恋心周りの話が進展する度に「他のことは進める気ないのにこういうことは積極的なんだな…」という雑念が混じって楽しみづらかったです。
イロハの動物知識と2クール目からの変身できない一般人ポジションのマユ参加で悟くんがいなくても話に影響しないところもなんだかな~と思いました。後付けで追加したアニオリキャラのような中途半端な存在感です。
悟くんに対してはキャラとしては好感を持ってるんですが、作品全体においては存在意義が見いだせない状況が続いています。

■捕獲バトル
・7話でロッドが揃って浄化必殺技を撃てるようになりました。…が、捕獲のつまらなさは特に変わりませんでした。
結局は説得力が無いままです。「よくわかんないけど抱きつくことに成功した」が「なんか浄化技を撃ってなんか当たった」になっただけでした。浄化技がハグよりも浄化できる説得力が薄いせいで個人的にはむしろ悪化した印象です。
キラリンアニマルの外付け能力もいまいちです。脚力強化が多すぎて被ってるとか、この動物でこの能力なの?と疑問を感じたり、ツッコミどころは多くて面白みは少ないです。

・リリアンが捕獲ネットのような技を持ち出したときには「最初からやれよ…」と思ってしまいました。やっぱり有ったほうが展開がスムーズじゃないですか!
動きを止める程度なら印象も悪くならないし、困るところが一つも見当たりません。どんな止め方をするかどんな応用をするかで各プリキュアの個性付けにもなったでしょう。
リリアンまで捕獲グッズを思いつかなかったなら馬鹿過ぎるし、追加戦士の格上感を出すためにこの程度のアイディアを出し惜しみしてたなら別ベクトルで馬鹿過ぎます。

■敵の素性
・街の伝承と合わせて考えると、絶滅したはずの狼のようです。
鏡石やニコガーデンの伝承と合わせると、「しゃべれるようになった狼が人間と仲良くなろうと自分たちのところに招き入れたが対立や虐殺が起こり、『自分が”みんな仲良し”なんて思わなければこんなことには!』と悲嘆と復讐に囚われた存在」なんて具合にコムギとの対比になれそうな生い立ちのようでした。
でも絶滅動物なんてわんプリで扱える気はしません。取り上げても問題提起だけで何の回答も示さずに「私(コムギ)は上手くやってるから大丈夫!」みたいな根拠にならない根拠で流されそうです。
ここ最近のプリキュアが終わり方や悪の扱いはぶん投げっぱなしなので期待する気は全然しません。

■演出家は豪華
・内容は冴えませんが演出は冴えてます。
特に意味のないコミカルな動きでお馴染みの土田豊さんに加えて、野呂彩芳さんも現状最多の3回も登板してくれています。
野呂さんはトロプリのエルダのお化け屋敷回やひろプリの幽霊屋敷のぬいぐるみ回を担当された方です。わんプリでもアクション面でもドラマ面でも良い演出をしてくれていてありがたいです。





コメント

6 件のコメント :

  1. マルゲリータ2024年7月28日 19:30

    感想、お疲れ様です。私も、こんなに進まないものかと、驚きました。
    もっと、敵の情報が公開され、メンバーも揃ったことだし、本格的な戦いが始まると思っていました。それが…卵が手に入っただけって…

    >ユキが突然日和ったのです。

    私もここが残念でした。従来のプリキュアのような戦闘を行い、しっかりとした目的を持って行動しているので、好印象でしたが、こんな終着に落ち着くとは…
    いつまでも、いがみ合っていたら、メイン層の子供達も面白くはないと思いますが、なぁなぁで仲良くなっても、よくないとつくづく思います。

    >変身シークエンスを見せつけるような態度や台詞はユキっぽくないと思います。

    よく「これから戦うというのに楽しそうだ」と文句を言われる部分ですが、その問題を更に昇華させていますね。かまってあげるなんて、絶対言わないはずです。
    先に変身シーンだけ作っていて、キャラクターうんぬんは関係なく、「もう作っちゃってるから、仕方ない」と放送したという、大バカでないと願いたいです。

    >イロハは元々動物への知識があるはずなのに悟くんを知識者として働かせるために目の前のガルガルが何の動物かもわからない無知にされることが何度もありました。

    最初は、動物病院で取り扱わないような、動物のことに詳しくないのかと思っていましたが、ギャグみたいな扱いになっていましたね。

    九体の動物が集まった時の、盛り上がりのなさも凄かったです。どこぞのお使いイベントみたいに、更に何体の~を集めてくれ~と言われないだけ、マシですが。

    ずっとこんな感じで物語が進み、最終盤でラスボスが出てきて、和解するみたいなことは嫌だなと思っていましたが、本当にそうなりそうです。

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    1. マルゲリータさん、こんにちは。

      >もっと、敵の情報が公開され、メンバーも揃ったことだし、本格的な戦いが始まると思っていました。それが…卵が手に入っただけって…

      驚くほど進みませんでしたね。猫組の登場が早いわりに一向にプリキュア化のプの字も出てこない時点で「あれ、俺の予想よりも遅い?」と違和感は感じていましたが、まさかプリキュア化自体がここまで遅くなり、その後も亀のような歩みを続けるとは悪い予想を超えていました。

      >いつまでも、いがみ合っていたら、メイン層の子供達も面白くはないと思いますが、なぁなぁで仲良くなっても、よくないとつくづく思います。

      やるならオチもちゃんとつけてくれないと肩透かしで終わっちゃいますよね。投げっぱなしは期待した分だけ反転して失望に変わります。

      >先に変身シーンだけ作っていて、キャラクターうんぬんは関係なく、「もう作っちゃってるから、仕方ない」と放送したという、大バカでないと願いたいです。

      玩具との違いといい、どのユキが最初にあってどうがどうして今の形になったのか。経緯が全然わかりませんよね。なんでそんな初期設定やコンセプトレベルでズレが生じてるのか理解に苦しみます。

      >九体の動物が集まった時の、盛り上がりのなさも凄かったです。どこぞのお使いイベントみたいに、更に何体の~を集めてくれ~と言われないだけ、マシですが。

      スイプリの音符詐欺よりはマシですが、わんプリも作業でしかなかったです。今のところは今後もガルガル救出を続けるので普段のフォーマット自体は何も変わりませんし。

      >ずっとこんな感じで物語が進み、最終盤でラスボスが出てきて、和解するみたいなことは嫌だなと思っていましたが、本当にそうなりそうです。

      今のところ「ダメそう…」という不安しか感じませんね。メインストーリー以外に目を向けても、飼い主とペットのペアなど内輪の話も一向に膨らむ気配すらありませんし。

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  2. 嫌いではないのですが疑問が浮かぶ点もある作品なので共感できました。

    猫組の変身を引っ張ったわりには「戦いに巻き込まれるからいろはたちと離れるべき」「ガルガルを傷つけてないでほしい」という前提がまるで活かされず「まゆとユキはお互いを大切に思ってます」とぬるま湯な着地だったのが特にがっかりです。

    悟もいい子だとは思うんですが、「このポジションのキャラ必要か?」と思ってしまいます。いろはに動物好きな面として統合した方がよかったような。

    夏休み明け以降にちらちら出てきている敵キャラを使って本筋を進めるのかもしれませんが、記事の指摘の通り人間に絶滅させられた種というテーマを扱えるとは思えないですね。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >猫組の変身を引っ張ったわりには「戦いに巻き込まれるからいろはたちと離れるべき」「ガルガルを傷つけてないでほしい」という前提がまるで活かされず「まゆとユキはお互いを大切に思ってます」とぬるま湯な着地だったのが特にがっかりです。

      結論と途中過程が全然合ってませんでしたよね。マユとユキの話なら、ユキの過保護がマユにとっては邪魔になる問題は避けようが無いはずなのにそれすら無視されてしまって肩透かしにも程がありました。

      >いろはに動物好きな面として統合した方がよかったような。

      現状だとイロハが薄くなる一方なので動物知識はイロハにやらせたほうが無難だと思います。悟くんにも動物関連をやらせるにしても専門分野や担当を分けるなどやりようはいくつも有ると思います。

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  3. あくまで個人的な感覚なんですが、わんぷり実は結構楽しめてますw
    個人的に期待しているのは「生命」との向き合いです。
    いろはとこむぎの願いは同じ様に見えて全く違うものだと思います。
    こむぎは「人間」になりたい。
    いろはは「こむぎ」と話をしたい。
    良くも悪くもいろははこむぎを「犬」としか認識していないんです。
    それが大きく表面化したのが浄化技登場回だと思ってます。
    この前後回大筋の喧嘩部分もですが、個人的に注目して欲しいのは就寝直前のシーンです。
    ここではいろはの役に立ちたいとこむぎが訴えるのに対していろはが行ったのはボール遊び等「ペット」としての行動であり、こむぎは違和感を感じるという展開は、いろはとこむぎの願いのズレを感じる重要なシーンだと思います。
    この前後回は結局こむぎがいろはに同調し解決?となりましたが、個人的にはいろはの無意識的な「傲慢さ」を象徴しており本質的な解決はしていないと思います。
    なので現状ボスとされているキャラにその問題を改めて問われ、いろは達飼い主がどの様に動物という「生命」と向き合っていくのか、こむぎ達「動物」は言語化された事による人間たちへのある種の「失望」とどう向き合い「仲直り」するのかという視点を描いてくれると信じたいっていうのが今抱いている感想ですね。
    (キャラの出会いや友情・信頼の積み重ねに関しては同時期のガ◯チ◯ードに比べてしっかり描けているとは思うから本当に期待したいです。)
    その他の面ですとアクションシーンに関してはガルガルの素となった存在の特性を活かして解決するという方が、会社は違いますがウルトラシリーズの怪獣らしさを感じたりちょっとした「謎解き」の様な感覚も感じられ概ね楽しめている感覚はあります。(でもゴリラとラクダとか一部腑に落ちない時もありますが…)
    悪役という部分としてみるガルガルには「東映」らしさはあまり感じられないですが、目的不明で無秩序に現れるという「怪獣」らしさを結構立派に表現出来ていると思うので、今後の展開次第かなぁと思いつつ、プリキュアシリーズとの相性もあるとは思いますが新機軸に取り組もうとする姿勢は評価したいとは思いましたね。
    なんやかんや日常回にも「動物」の要素を入れ可愛さ・楽しさ・特性を描くという側面と飼い主としての責任等教育番組要素を違和感無く盛り込めている所が個人的に意外と楽しめているのかなぁって思ったりしていますw

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >いろはとこむぎの願いは同じ様に見えて全く違うものだと思います。

      何か誤解されているようですが、私もそう思っていますよ。
      5話までの感想である『第一印象』の記事を読んでみてください。匿名さんが書かれた内容と概ね似たことが書いてあります。
      その上で、
      「・犬組は猫組がメインになりだした8話からは次第に空気になっていきました。期待してた要素や5話までのフォローは皆無でした。」
      と今回の感想で述べています。これにはイロハがコムギに一向に向き合えていないことも、コムギの願望が満たされていないのに”良い子”になっちゃってることも、相変わらず「ガルガルが可哀想」という表面的な物事に囚われていて戦うリスクや周囲への被害などについて考えてる素振りすら無いことも含んでいます。
      ただ、犬組が余りにも空気化してるせいで、もはや製作者に寄り添って「イロハたちの時が止まっている/今写っているのは本当のイロハたちではなく偽物」とみなすほうが適切なのではないかと考えているから具体的に言及してないだけです。明らかにスタッフにやる気がありませんからね…

      >なので現状ボスとされているキャラにその問題を改めて問われ、いろは達飼い主がどの様に動物という「生命」と向き合っていくのか、こむぎ達「動物」は言語化された事による人間たちへのある種の「失望」とどう向き合い「仲直り」するのかという視点を描いてくれると信じたいっていうのが今抱いている感想ですね。

      そうなったら良いでしょうね。
      「敵の素性」のところで書いたとおり、私は楽観視はしていませんが。

      >アクションシーンに関してはガルガルの素となった存在の特性を活かして解決するという方が、会社は違いますがウルトラシリーズの怪獣らしさを感じたりちょっとした「謎解き」の様な感覚も感じられ概ね楽しめている感覚はあります。

      わんプリの敵が”怪獣的”というのは正しい捉え方だと思います。大きな違いは怪獣ほどのキャラクター性が無いことだと思います。
      ウルトラマンの場合は怪獣もウルトラマンと並ぶ立派な商品であり、シリーズをまたぐことも珍しくないメインキャラクターですがガルガルの場合は1話限りのやられ役でしかありません。
      怪獣と違ってタブーだらけでろくな被害も恐怖も出せない口枷付きの野犬に過ぎません。プリキュア側も暴力禁止なので塩試合が続く一方です。
      捕獲としてもつまらないですが、怪獣とみなしてもやはり面白くないのは変わらないと私は思っています。机上の空論すら思いつきません。 

      >なんやかんや日常回にも「動物」の要素を入れ可愛さ・楽しさ・特性を描くという側面と飼い主としての責任等教育番組要素を違和感無く盛り込めている所が個人的に意外と楽しめているのかなぁって思ったりしていますw

      スマプリみたいにそういうエンタメ路線で突き詰めてくれれば楽しみやすかったんでしょうけどね…
      大衆に動物愛護を訴えたいなら可愛さアピールが手っ取り早いのは動物愛護の歴史が証明してると思います。アニメーションですからエンタメにもなるでしょうし、仕草や習性なども伝えやすいはずです。
      私は本来ならツチノコ回やニャミー捜索回のような”アニマルタウン”を舞台にした話やイベントはもっと有って良いと思っています。街を舞台にしたりゲストを出すほうが、様々な動物や飼い主を手軽に出せますからね。ただの動物紹介に留まらず、イロハやマユの掘り下げやドラマにつなげることも難しくないでしょう。
      実際には「そういうのもやるんだ」と感じるほど真逆な流れになっていることを残念に思っています。「わんプリはそういう路線じゃないから」と反論できるほどの確固たる方向性が感じられないことはもっと残念です。

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