『仮面ライダーガッチャード』 第42話「レッツ捜索! 102体目と兄の想い」:感想
■番外編のような、そうでもないような
・なんだか中途半端な感じでした。
「ケミーっぽいけどケミーじゃなさそうな怪物」という話が出てきたときには、また田口監督の趣味で前回の村みたいな伝奇ものをやるのかな?と思いましたが、話が進むとケミーなど設定周りの話ばかりになっていき、所長とグリオンとの関わりも暗示されて本編要素が中心のように見えてきました。
最初は錆丸の故郷と兄の話から始まった割に錆丸は空気で、途中で出てきたタブレット経由でしゃべる女の子も今回出す意味があったのかすらよくわからず、全体的に何と何がどう関係してるのか、全体像が見えてこない内容でした。
そこに出てくるカメバズーカを連想させる亀戦車のケミーが更に困惑させてきました。
・と思っていたら東映公式ページにこう書かれていました。
今回内田さんへの脚本発注の際には上記のような内容案は作っておらず、
「もう終盤なので、内田さんがガッチャードでやりたかったこと、やり残したことを詰め込んで、『内田味全開』の脚本にして下さい」
とオーダーさせていただきました。
そしてピックアップされたのが
・錆丸の掘り下げ
・ケミーを作るとは?
・連合幹部以外の錬金術師は何をしている?
の3つ。
全て『仮面ライダーガッチャード』が取り零してきていた要素というわけです。
さすが内田さんはこういう所きっちり押さえてくるんですよね。(いつもありがとうございます!)
というわけで、なぜ初期エピソードっぽい感じなのかというと、「初期にやりきれなかった要素を拾っているから!」
でした笑
理路整然とダメ過ぎて言葉がありません。
時期を逃したイベントを後からやるって普通にダメだということすらわからないようです。
もはやこちらも「笑」と返すしかありません。ガッチャードでは平常運転過ぎて批判する意義すらありませんからね。
■やっぱり創れるじゃん!
・ケミーは普通に新規に創られていました。
できるんじゃないの?と疑っていましたがやっぱりできました。101体だのケミーのコピーがどうのとこだわっていたのは何だったのやら。
■冥黒王の素性
・「化け物になった」とかグリオンが言っていたことからすると、人間からあの姿に変化したようでした。
錬金術を生み出したのはあの冥黒王たちだと本人は言っていましたが、冥黒王が元は人間だとすると結局アホな人間が悪いってことですか?
ケミーの危険性といい、「人間には錬金術は過ぎた技術なのでは?」という当たり前の疑念が脳裏をよぎって仕方ありません。
描写を重ねるほどにケミーとの共存以前の問題な気がしてきて、宝太郎の理想の荒唐無稽さが際立っていっているように感じています。不安が増していく一方です。
次回はグリオンがやってきて、錆丸がドレッドと戦ったりするみたいです。
ここから錆丸の話に戻すんですか…? 私は話の流れに全然ついていけてません。そんな複雑な話をやっている気はしないのですが。
すごく、「何を今更…」な感じがあるお話でしたね。
返信削除それでいて、要所要所で終盤らしさがあり、すごく違和感がありました。
敵サイドは、終盤に居るが、主人公サイドは、最終形態を持って、序盤に居るみたいな…
マルゲリータさん、こんにちは。
削除公式の説明を聞いて納得がいっちゃいましたね。序盤だったらこの内容でも有りだと思いますけど、今更ケミーや錬金術師についての基礎的なことを話されても時期を逸するにも程があります。
それでいて錆丸やグリオンなど敵側の話は終盤相応の展開なのでギャップも酷かったです。しかもこれを全体の流れを知らない部外者の田口監督にやらせてるから余計に収拾がつきません。
したいことはわかりましたが、誰かまともにまとめられるスタッフはいないのでしょうか。やってることがアホ過ぎて呆れます。
ふと、終盤なのに初期でやるような内容という点で、カブトを思い出しました。壮大な展開の中、これまで絆を深めてきたはずの、天道と加賀美が喧嘩したのは、「何を今更?」といった感じでした。
削除終盤のケンカというとラスト数話の対立のことでしょうか?
削除カブトのほうは一応、
「以前は実力不足だが心意気は認められていた加賀美が、ライダーとなり対等な友達と認められた上での改めての対立」
という構図がやりたかったのだと思うのでやってなかったことを持ち出したガッチャードとは少し違うと思います。あくまでスタッフの意図であって、加賀美が騙されてるだけでどう見てもかっこ悪かったり、機能していたとは言い難いと思いますが。
「エピソードの間が空き過ぎて今更感が強い」といった辺りは似通っていると言えそうです。