『爆上戦隊ブンブンジャー』 第14話「クールとワイルド」:感想

2024年6月2日
■まとまりが良かった
・そこそこ面白かったです。
お話自体はこれまでと大きく変わらないキャラ中心で怪人絡みで話を進める形式でしたが、展開それぞれにつながりが感じられてまとまりが良かったです。満足感の違いはそこかなと思いました。

・射士郎一人で怪人と戦ったときは巨大戦が残ってるしこのままあっさり倒すのか、と思ったら効かない展開がそこそこ意外性があって良かったです。
未来が参戦する理由になりますし、その後の「刺し違えてでも水族館は守る!(死んだらもう守れないじゃん)」って態度はリアリストの射士郎らしくないなぁと思っていたのでそこもひっくるめて「俺らしくなかった」と本人の反省が入って納得感がありました。

・オチも思わず未来もツッコムような射士郎の素直だけどズレてる改心であくまで”らしさ”は失わずに射士郎を膨らませられていてバランスが良いと思いました。

■マリン登場回としてはいまいち
・射士郎の話としては良かったですが、マリンの導入回としてはピンと来ませんでした。射士郎の変化とか未来と協力したところとか、どこに反応したのかよくわかりません。
お話の流れとしては「サファリを未来の物にしてマリンは射士郎に懐いている、サファリとマリンの仲が悪い→射士郎と未来が仲良くなることでサファリとマリンが合体可能になる」みたいな流れほうが無難な気がしました。

■タイヤチェーンの謎
・玄蕃に渡されたタイヤチェーンを何に使うんだろう?と思っていたら殴りかかってびっくりしました。
「それは違うんじゃ…?」と思っていたら射士郎からも使い方が違うとツッコミが入って安心しました。
正しい使い方は回収されないままで「結局、何に使うべきものだったのかな?」と疑問が残っていましたが、ラストのタッグ戦で普通にタイヤの滑り止めとして使われていました。怪人との遭遇時に未来だけ滑って転んでいたから玄蕃は「未来には必要だろう」と思って渡していたってことなんですかね。
本筋とは全然関係ない要素でしたが、そこそこフックになっているように感じられて小道具の使い方が面白かったです。

■解釈違い?
・タッグ戦のアイスダンスは脚本の解釈が違う気がしました。
「魚のヒレの動きを思い出すんだ!」と言ってスケートのスピンを始めるのは全然ピンと来ませんでした。
最後のほうの氷を滑る動きをアシカに見立てるみたいなのが本来の脚本の意図じゃないのかなと思いました。
アクション自体はいろんな動きと敵の攻撃に対するかっこいい対処法がが見れて面白かったのですれ違い感はもったいなく感じました。シチュエーションも合わせられればもっと盛り上がっていたでしょう。

■これは不自然
・キラーロボに羽交い締めにされた後の逆転は不自然だと思いました。だいぶ前に羽交い締めにされたのに怪人を倒すまで進展がないのは不自然です。
背中のレールを使った反撃は良いと思いましたが、射士郎に言われるまで誰も思いつかなかったのも不自然だと思いました。ギミックを活かすなら開発者の大也や本体そのものであるブンブンのほうが使い方に詳しいと思います。

■ブンブンジャーロボ・モンスター
・サファリに頭パーツのマリンが加わりました。
でもマリンは噛み付くくらいなのでアクションはサファリと変わりませんでした。今のところ見た目がガラっと変わる以上の面白みは特に感じません。

・個人的にはそもそもどこがマリンなのかなと疑問に感じました。
私が知らないだけでああいう形の実在の魚運搬用の車があるのかな?と思ってググってみましたが、出てくるのはどれも普通のトラックと大差ない車ばかりでした。やっぱり謎です。
変形すると恐竜になるのはもっと謎です。魚と恐竜って一般的にはつながりは無いですよね。魚竜とかはいますけどマリンはどう見ても陸上の肉食タイプの見た目に見えますし。

■レイゾウコグルマー
・見た目が面白かったです。
マンモス、のような冷凍イカ。のようななんともつかない造形が目を引きました。
「レイゾウ」だけに象もかかっているんでしょうかね? マンモスにしては毛が無いですよね。
個人的にはネジを吸盤に見立てているところが面白いと思いました。共通モチーフは悪くすると単調になりますけど、上手く使うと意外性になって面白いですよね。


次回は錠が凶暴じゃない苦魔獣と出会って庇ったりするお話のようです。
戦隊では定番ですけど最近見なかったやつですね。脚本はベテランの山口さんですし、安定した内容になりそうです。





コメント

2 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です。
    ブンブンジャーは今のところ
    主さんとは意見が違えてしまいますが、9話が一番面白かったです。
    裏表のない未来と錠、まだチームに馴染みきっていないあくまで観客の立ち位置にいる玄藩、どこまでもタイヤを信頼する射止郎。それぞれの個性がいきた素晴らしい団結だったとおもえました。
    その分、最近はわりと平常運転が、続いている印象です。
    ただ、今話で、射止郎の掘り下げが入ったのは嬉しかったです。
    まだ序盤なのでしかたないですが、未来と錠以外の三人にあまりにも謎がおおすぎるので、とても気になる次第です。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >その分、最近はわりと平常運転が、続いている印象です。

      公式でもマッドレックスまで「チーム結成編」で、今は「ヒーローと相棒」編のつもりで作ってるそうなので、匿名さんにとって当面の展開が良いものかどうかは求めるもの次第じゃないかと思います。
      今回のようなキャラの掘り下げや他のメンバーとの絡みを求めるなら大丈夫そうですし、その後に書かれているようなキャラの過去は微妙なラインの気がします。
      射士郎の過去の様子は今回描かれていたのでキャラの過去で引っ張る気は薄いのかもしれませんが、今までの感じからすると大也とブンブンはしばらく無いんじゃないかなと私は思っています。直近の”先生”の回でも全然情報量がありませんでしたからね。

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