『仮面ライダーガッチャード』 第37話「ホッパー1とたからもの」:感想
■全く話が進んでない
・宝太郎に全く寄り添う気がしないので今回のお話に興味が持てないところまでは予想どおりでした。
ただ、前編の後にまた前編があったのは予想外でした。内容が前回の繰り返しで前回の意味があまり無くなってしまいました。
「スケボーズの殺害からホッパー1の殺害で段階を踏む必要があった」と解釈するにも無理があると思います。それだと「スケボーズは殺してもまぁいいけど、ホッパー1は耐えられない」という大きな差別が生まれてしまいます。ケミー全般を主語にしてきた宝太郎には許されない言動でしょう。
やるならせめて「スケボーズの殺害を踏まえてできるだけの対策に全力を尽くして、それでもダメで心が折れる」みたいな展開にできなかったものかと思いました。現状だと2話も費やす意義を感じませんでした。
■知らないもの→知らないもの→知らないもの
・最後にギギストも知らない謎卵になってびっくりしました。
宝太郎の中にある卵もその本体であるギギストも今誰が何をやって何が重要なのかすらわからない状況から更に謎展開をぶちこまれました。
・宝太郎の中にあった卵は結局ケミーだったようです。
…ケミーがギギストの分身ってどういうことなんでしょう? ギギスト自体のこともわからないから何もわかりません。ギギスト自身もケミーなら分身がケミーでも不思議はありませんが、そもそもケミー自体がわからないので「人間からもケミーは生み出せるよ。知らなかったの?」とか言われても通ってしまいます。
・わからないものから生まれた知らないケミーがなぜか宿った宝太郎が悪意に染まると謎の卵になる。私にはこれのどこが面白いのかが全くわかりません。
しかも謎のケミー自体は宝太郎に最初から好意的な感じ全開なので「悪意に染まってマルガム化するかと思われた宝太郎が卵になってケミーと二人きりになる」という展開が好都合以外には見えず、どこがピンチなのかはもっと理解できません。
「親友殺して落ち込んでたのにポッと出の新参ケミーに説得されたら宝太郎もホッパ-1も方無しだから番組の危機だろ!」と言われたら納得できないこともありませんけどね。「ホッパー1は生き返るから大丈夫だよ」と説得されるんじゃメタ的にはマッチポンプで肩透かしにも程がありますし。
次回は卵パワーで最強フォームが誕生するみたいです。脚本はまた内田さんだそうです。
レジェンド編が内田さんで、どうでもいい前編のこの2話が井上亜希子さんだったからそろそろシリーズ構成の長谷川さんかなと思ってたんですが予想が外れました。
マジで4クール目以外はやる気がないんでしょうか。それとも逆にここから内田さんメインで長谷川さんの登板がゼロになるんでしょうか。ここまでの間に何もなさすぎて先のことも全然想像できません。
ケミーを自覚的に殺させるのがスタッフ的には重要だったんじゃないでしょうか。
返信削除前回のスケボーズの時は死ぬと知らなかったので事故と捉えることもできましたが、今回のホッパー1は死ぬと判っていて殺したので。
対策ゼロなのは本当にそうなのですが…。
スタッフはそう考えたのかもしれませんね。
削除私はケミーキチガイの宝太郎なら事故だろうが殺した時点で絶望して然るべきだと思うのですが、スタッフはそう思わなかったのかもしれません。
違和感を持ちながらも拘束や無力化ではなくとりあえず攻撃することを選んでも殺すつもりはなく、スケボーズを殺した後でもやっぱり攻撃しかないと判断するのが当然だと思っているのがスタッフの思考パターンなのかもしれません。