『仮面ライダーガッチャード』 第35話「ゴージャスタイム!レジェンダリーは終わらない」:感想

2024年5月12日
■高速虚無展開
問題発生→解決。問題発生→解決…とマッチポンプ地味た露骨な展開が立て続けに起きて萎えました。こんな展開をポッと出同然のゲストでやって何が面白いんでしょう。

・前回から引っ張ったカグヤの豹変は作中の登場人物にすらあっさり見透かされて何の意味も感じられませんでした。
カグヤは「自分のせいで起きたことだから周りを危険に巻き込まないため」みたいな感じでしたけど、カグヤ一人で勝てない限り、滅ぶのはこの世界だから何の保護にもならないんですよね… そもそもレジェンドライザーを暴走させなければガッチャードの世界は最初から巻き込まれてないんですよ。しかもマルガムにボコボコにされてるから本当にどの口で言ってるのかわかりません。客観的に見ると邪魔して世界にとっての危険を増しているのはカグヤのほうです。

・あまりにもくだらないから「カグヤは子供みたいだ」としょぼい話のスケール相応のお話に持っていきたいのかと思ったらそんなことは全然ありませんでした。今後のゲスト出演などに必要な思い出作りのノルマを無理やり1話に詰め込んで高速で消化しただけという印象です。前後編のみの登場ならまだしも合計で4話も使ってこれでは同情しようもありません。カグヤのエピソードをもっと小分けにできたと思います。

・バトルも酷くて呆れました。
マルガムにボコボコにされてたレジェンドが宝太郎が来た途端に一人でも圧倒できるようになっていて手抜きや舐めプですらない雑な展開でした。
そういえば世界破壊時計が残ってるんだけど? と思ったらそれも雑に怪人と一緒にされてまた唖然としました。同じく放置されていたハンドレッド上級幹部?のモノリスたちに至っては無言で退場してそれっきりでした。爽快感の欠片もない展開でよくこんなにつまらなくできるものだと思いました。

・謎のジオウ推しにも戸惑いました。やってることはライダー召喚なのでレジェンダリーでもできることなのに…
前回の感想にも書きましたけど、コンプリートフォームから別のコンプリートフォームへフォームチェンジすると何がしたいのかまるでわからなくなります。
せめて「ジオウとディケイドを召喚して、召喚されたジオウとディケイドが更に召喚して…」なんてねずみ算式でもやればユニークさを出せたでしょうが、そんな予算は無いからできないんですよね… ゴージャス連呼が虚ろに響く貧しさです。

・個人的には鎧武のカチドキの旗を出しておいて使わずに捨てるシーンが不快でした。
私は結構あの旗好きなので。旗が武器??と思わせておいて結構かっこよく戦えるギャップがあって鎧武の武器ではトップクラスに好きでした。怪人の種類が少なくて基本的に雑魚相手ばかりのバトル都合にも合っていたと思います。


次回はようやく冥黒の王さんが動くみたいです。
宝太郎の中に卵のような物を見出していたようでしたが闇堕ち狙いで仕掛けてくる展開が続くんでしょうかね。
今回の「世界を壊してどうする?、って壊れたら作り直せばいいだろ」というスタンスは自主性に溢れていて大物感があって良かったです。宝太郎狙いも何か大きな目標があってのことだといいのですが。





コメント

2 件のコメント :

  1. 更新お疲れさまです。

    演劇部編もひどいものでしたがせっかく学園の話をやる気になったのだから…と生ぬるく見ていたら早速投げ捨ててレジェンド関連が本筋ですけど何か?みたいな顔してて節操がないですね。

    レジェンド側の世界のルールからカグヤ様の性格とかノリまで把握して狙い通りの反応をしているらしい宝太郎についていけないです。スピンオフを見ている前提としても突然よく知らん人たちの事情を聞かされる視聴者にどの程度の説明でどこまで伝わるか、自分の書いたものを客観視する能力が欠落している感じです。

    カグヤ様は責任感じているならむしろ協力して少しでも滅亡を回避しようとしてほしいですよね。一連の単独行動とやっぱり共闘の流れに何の意味があったんでしょう。上層部はテンプレとしても、敵の人がなんでそんなに怒ってるのかも背景が見えなくて困ります。それに対し「ケミーは仲間!」で乗り切ろうとしてる宝太郎も、我の強いキャラと関わって変化があったわけでもなく、安定して自分をケミキチと思い込んでいる電波のままで、誰のどの主張が焦点なのか掴みかねます。

    ジオウを推しているという意識があるならまだ見どころがあるのかもしれません。ここまで雑だと適当に倉庫から出して映してるだけなのではって気がしてきます。何話か前のアギトとか555のラッシュはまだマシでしたね。グランドジオウ出せるなら無限召喚は思いつきますよね。そういう夢がある映像化はできないショボさをゴージャスと呼ぶんですね。勉強になります。CG技術が上がってガタキリバとかも当時ほど予算を食わないみたいな話は聞いたような気がするんですが、動きコピーでもたくさん並べるの無理なんでしょうかね。

    自分もカチドキの旗を景気良くぶん回すの好きだったので、「これは使えないよね」みたいな扱いに驚きました。DJ銃よりメイン武器なくらい好んで使っていて仕組みは謎ながら強かったイメージがあるのでバカにされたようで悲しくなります。

    未来の宝太郎っぽい人も出てくるようですが、並行世界とかセカイ系?のような方向性になるのでしょうか。先生や親世代の組織内の揉め事とどう繋がるのかとか真剣に考えるのもアホらしいのはわかってるんですが、何かしら物語と呼べる道筋は示してほしいです。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >演劇部編もひどいものでしたがせっかく学園の話をやる気になったのだから…と生ぬるく見ていたら早速投げ捨ててレジェンド関連が本筋ですけど何か?みたいな顔してて節操がないですね。

      カグヤが学校に来た意味は全然ありませんでしたね。
      「学校で他の生徒と話す宝太郎を見て嫉妬と羨望の混ざった表情を浮かべるカグヤ」とか
      冒頭のバトルを無くして「普通に過ごす宝太郎の姿を見て『宝太郎も守るべき一般市民なのだ』と考えを改め一人で戦うことを決意するカグヤ」とか
      「学校にわざわざ来たのって自分に会うためだったんじゃないか!(=カグヤが自分を友だちだと思っている)」と後で宝太郎が気づいて共闘につなげる。とか
      今回のお話の方向性の範疇でもやれることはいくつもあったと思います。
      まぁガッチャードの学校はアカデミーを含めても全然意義を感じないのでこんなクオリティは今更ですけど。

      >レジェンド側の世界のルールからカグヤ様の性格とかノリまで把握して狙い通りの反応をしているらしい宝太郎についていけないです。

      宝太郎の異常な理解力にびっくりしましたね。普通ならカグヤに対して文句の一つも出そうな状況でしたが超理解力な上に「すぐに気付けなくてごめんね」みたいなノリで接していて戸惑いっぱなしでした。宝太郎ってそんな社交性や気遣いに長けているタイプじゃなかった印象なんですけどねぇ。

      >未来の宝太郎っぽい人も出てくるようですが、並行世界とかセカイ系?のような方向性になるのでしょうか。

      そういう可能性もあり得ると思います。レジェンドを本編に出したので平行世界だのはいくらでも出せますし。
      個人的にはただの
      「○○(別の自分や組織)も超える宝太郎すげー!」みたいな雑な持ち上げ用で特に意義はないんじゃないかなと思っています。ガッチャードのここまでの設定やお話に意義を感じたことがほとんどありませんし。

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