『仮面ライダーガッチャード』 第36話「ケミーの起源!我は理解する」:感想

2024年5月19日
■結局わからないままだった
・親切なギギストさんが「誰だお前!」「何がしたい?!」という愚かな人間の質問にいちいち答えてくれました。さすが”人間の理解者”というだけあります。ギギストさん曰く、ケミーの始祖でもあるそうです。
…っで、結局ギギストって何者なんですか? ケミーを作ったってことは元は錬金術師だったんですか? 人間から悪魔に変わったんですか? それとも元から悪魔で錬金術は悪魔が教えた技術だったんですか?
小手先の質問には答えてくれましたが根本的な疑問点は特に解消されませんでした。やっぱりスケール感が違いすぎて人間相手ではどうしても「え?!そこから教えないとダメなの?!」ってなっちゃうんですかね。寿命が違うと「たかが120年前のことなのにどうして覚えてないの?!(その頃生きてた人間はみんな死んでます)」みたいなすれ違いも起きるし難しいですね。

・当面の中核になりそうな宝太郎の中にある謎卵のことも全然説明されませんでした。
120年前に分かれたギギストの分身と呼べる存在だそうですが、なぜそれが宝太郎の中にあるのでしょう? 実はケミーで意思を持ってて後から宝太郎の中に入ったのでしょうか。
宝太郎は父親も謎なので「父親が錬金術師で実は宝太郎は人間ではなく、父が見つけたアイテム(ケミーやギギストの一部)から創り出した存在」なんて話は可能なんですけど、これやると宝太郎が言ってきた「ケミーと人間の共存」の収まりが悪くなるんですよね。
今のところケミーと共存してるのが主に宝太郎なので宝太郎が人外だと「仲良くできるのは宝太郎が人間じゃないからじゃないの?」というツッコミどころが生じてしまいます。

■ケミーの本質
・人間にとって害悪だと言うお話には納得してしまいました。危険過ぎますからねぇ。
でも[漆黒に染まれ」と洗脳してるから説得力はありませんでした。本当に危険なら何もしなくても害をなすはずです。「いつも俺を足蹴にしやがって…!」とか自我を感じさせる発言があれば自分の意思が含まれてるっぽいと判断材料になるのですがいつもどおり無言なので何もわかりません。
そもそも自分でも自分で作ったのはガイアードとドラゴナロスだけと言ってるからホッパー1が害虫モチーフかはわからないですよね。スケボーズとかに至ってはいつごろ生まれた存在なのかすら怪しいですし、ギギストが暁の錬金術師に追い返されてから120年しか経ってませんし。いろいろ無理がある主張だと思いました。
作中の錬金術自体が物を動かす魔法扱いでしかないので「錬金術の副産物としてケミーが生まれることがある」という作中で事実のはずの出来事すら全然理解できてない状況でケミーの本質だの始祖だの言われてもついていきようがありません。ましてギギストの発言の真偽なんでわかるわけがありません。

■馬鹿過ぎる
・いつもはケミーと人間などの融合だから分離すれば済んだけど、スケボーズは直接化け物に変えられたから分離も何もないんじゃ? 攻撃して大丈夫なの?
と疑問に思っていたら宝太郎が思いっきり殺しちゃって唖然としました。本当に馬鹿ですね… 思いっきり殴ったら相手が死ぬかどうかすら想像できないんですか…
これでケミーと共存できるとか言われても… ますます説得力が無くなりました。何言っても「でも何も考えてないんだよね」と言えるツッコミどころが生まれてしまいました。


次回はスケボーズを殺したことに宝太郎が落ち込むみたいです。個人的には「反省しろ」としか反応しようがありません。
宝太郎の望んでいるようなケミーと人が共存してる世界だったら刑務所送りになっても当然の軽挙な蛮行ですからね。同情もクソもありません。
「俺は心のどこかでケミーを道具扱いしてたんじゃないか?」なんて自省的な話になるなら見直しますがガッチャードでそんなことにはならないでしょうね…

予告の感じだとミニチュアのホッパー1が主役になりそうなところに別の不安を感じました。
こういうやつってスタッフが妙にはしゃぎがちなんですよね… 明らかにストーリー展開の雰囲気にそぐわないコミカルでおちゃらけた演出にしないといいのですが。






コメント

2 件のコメント :

  1. はじめまして お疲れ様です

    ギギストは他の人の心情や歴史は饒舌に喋ってくるのに気になるギギストの正体は全く喋ってくれないので大体フクロウさんと同じ気持ちでした

    どっちかというとケミーは人に害を為す事を伝えるならX-REXやズキュンパイアを槍玉にあげた方が分かりやすく感じました...あちらは思うところはあれど普通に害出してますからね...

    今回のスケボーズを56しちゃった件ですが個人的にはUFO-Xで分離を試そうとしたりとワンクッション入れてたのでそこまで気にならなかったです。
    今までのルールだと「何かわからないけど本気でぶん殴ればマルガムとケミーが分離する」という共通認識なので殴っちゃったのは仕方ないと思います。仮に4んじゃうと分かったとしても対抗策がない上に錆丸蓮華がピンチなので、2人を優先するか、3人ともやられ、ヴァルパラドがスケボーズを始末するかの2択になるのは避けれなかったと思います。

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    1. 匿名さん、はじめまして。

      >どっちかというとケミーは人に害を為す事を伝えるならX-REXやズキュンパイアを槍玉にあげた方が分かりやすく感じました...あちらは思うところはあれど普通に害出してますからね...

      その辺のほうが自発的にやってるのでわかりやすいでしょうね。潜在的危険性を説きたいから無害そうなホッパー1を例に挙げたわけではなさそうでしたし。

      >仮に4んじゃうと分かったとしても対抗策がない上に錆丸蓮華がピンチなので、2人を優先するか、3人ともやられ、ヴァルパラドがスケボーズを始末するかの2択になるのは避けれなかったと思います。

      はい、私もそう思います。だからこそ私はやるならリスクを承知していたことを強調するほうが話がスムーズだったと思います。

      UFOで分離しようとしたからこそ「なぜそこで深く考えなかったのか?」というツッコミどころが生まれてしまったと私は思います。あの場面で宝太郎は明らかに違和感や嫌な予感を感じているように描写されていたと思います。
      宝太郎が殺害するリスクを知っていた証拠もあります。Xレックス入手回のときにクロトーをわざわざドレッドから分離してから倒していました。このことから必殺技を当てればただでは済まないことを宝太郎は充分に理解していたと証明されていると考えます。

      この流れなら本編の「え?、死んだ?!」みたいな反応は奇妙だと思います。まして攻撃する前の「スケボーズに先輩たちを傷つけさせるわけにはいかない!」や「戻ってこい! スケボーズ!」といった台詞はもっと異常です。
      「死なないでくれよ…!」みたいな願いや「(先輩たちを助けるために)今はやるしかない!」といった失敗の可能性を踏まえた上での決意のほうが妥当でしょう。こういう思考のほうが宝太郎の掲げる「人間とケミーの共存」(どちらも重要だから一方的に殺そうとするならケミーにも攻撃せざるを得ない)の妥当性も上がると思います。
      実際には結果を事前に考えた形跡すら怪しい思考停止っぷりで強大な力を振るうには頼りなさすぎる言動に見えました。

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