『爆上戦隊ブンブンジャー』 第13話「裏切りの調達」:感想
■基本的についていけなかった
・前半はだいぶ話についていけませんでした。今回のギミックである反転音波の基準がわからなかった点が大きいと思います。
戦うことはできないけど逃げたり対策を考えようとすることはできて、玄蕃は逆転のための作戦を実行できるとはどういうことなのでしょうか?
できることとできないことがピンと来ないから「そんな作戦があったなんて!」とカタルシスを感じることができませんでした。
・理屈としては「逃げるのもおべっかも嫌なこと=爆下げだから実行可能」ってことだったんですかね?
そういう方向性なら個人的には玄蕃の掘り下げに1話使ってくれたほうが良かった気がします。「好きなことのためなら嫌なことも笑ってできる」みたいな話のほうが玄蕃の掘り下げとしてもお仕事ものとしての深堀りにも合ってるんじゃないかと思います。
玄蕃なら「調達屋を始めたのは自分の可能性の無さに絶望したから。だから嫌なことも諦めることも慣れてるし絶望しながらでも動き続けられる」みたいな話でもイケたでしょう。
ブンブンも一度挫折してますし、大也も挫折か転向か知りませんが何かあった気がします。それなら「バク上げとは常に明るく前に進めるということではない。酷く落ち込むことがあってもそこから上を向いてまた進めればそれもバク上げだ」みたいにバク上げの定義を広げる話にもつなげられたと思います。
・理屈を曖昧にしたいなら「私は調達屋だからね。自分のやる気だって調達できるんだ。」みたいな説明になってない説明でもゴリ押しできたでしょう。
玄蕃の裏切りの部分も大したリアクションがなく、音波に裏切りとどこにも腰を据えないまま転々として話が終わってしまって全体的に中途半端な印象でした。
■え? そうなるの?
・逆転の辺りもかなり謎に感じました。
音波をなんとかするためにサンシーターに取り入るまでは違和感なく理解できますが、「サンシーターの気分をバク上げにしてから音波をあてて爆下げにする」ってプロセスは必要性がピンと来ませんでした。なぜそんな回りくどい行動を取ったのでしょうか。そこまで行ったら制御装置を奪うとか、音波をブンブンジャーに当てて反転の反転で表替えすとかじゃダメなんですかね?
サンシーターがお面を着けてブンブンジャー気取りになるところがまるで意味がわかりませんでした。サンシーターがブンブンジャーに憧れてる印象なんて1ミリも無いんですが…?
・私はてっきり、AIだからバク上げも瀑下げもないサファリで逆転するのかなと思っていたらそれは関係なく、関係ないかと思ってたらスピーカーを破壊するという全然違う方向で逆転させてきてまたびっくりしました。
結果オーライとかそういう話でもなくて戸惑いまくりでした。無難にまとめるなら「サンシーターを無力化してから制御装置を奪うという玄蕃の作戦はあと一歩のところでキャノンボーグの介入により失敗する。しかし玄蕃の心意気に心が動いたサファリがスピーカーを破壊して逆転に成功した」なんて展開なら玄蕃の当初の作戦もキャノンボーグ不在の違和感も一手に解決できてバランスが取りやすかったと思います。
■自我すら無かった
・「ブンブンサファリとマリンにはAIを積んでみた」という話が出てきてびっくりしました。
え?自我どころかAIすら無かったんですか?! マッドレックスとの決着回でブンブンカーが勝手に駆けつけたから自我かAIは搭載されてるんだと思ってましたよ。じゃああれはいったい何だったんです?
■ブンブンジャーロボ・サファリ
・サファリは1台が分かれて両手パーツになるんですね。
爪武器は良いですね。やってることは剣やドライバーを振り回したりするのと大差ないですが、身体ごと振り回したりできる分だけ見栄えが良いです。
・次回予告の感じだとセットのマリンが頭に直接くっつくからサファリが両手を埋めてるみたいですね。
ビルダーで腕を肥大化させたり、ナイトでマントをつけたり、頭以外でいろいろやった後なので頭パーツはちょうどいいタイミングだと思います。
次回はマリンを覚醒させるために射士郎と未来が奮闘するお話になるようです。
ブンブンキラーも続投するようです。再利用としては有りだと思います。「スピーカーが本体でロボ必要ないじゃん!」という出落ちだけにしておくには存在もスーツも勿体ないですからね。
ただ、同じロボで登場してはサンシーターがやられて帰るだけでは達成感が薄いです。怪人節約用に次回にとどまらず使い回すつもりならマイナスに働きそうです。前作のキングオージャーで散々やりましたけど毎回幹部と戦って撤退するだけのバトルはすぐ飽きます。
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