『爆上戦隊ブンブンジャー』 第12話「爆上エンジン」:感想
■ゴーオンジャーとのコラボ回
・コラボ回というとたいてい半端でろくでもない内容になりがちなので不安でしたが、バトルとゴーオンジャーがメインのすっきりした構成で見やすかったです。
「ブンブンジャーの話もやろう!」とか欲張らない姿勢が良い方向に働いていると思いました。30分番組の主役として考案したキャラを別の30分番組にまとめて2つ収めようという考え自体が無理難題に近いでしょう。
ブンブンジャーがやられっぱなしなところが多かったのは少しバランスが悪かったですが、まぁ許容範囲内です。
■ゴーオンジャー好きとしてはそこそこ満足
・実際に顔出しで登場したのはレッドである走輔と相棒のスピードルだけでしたが主要メンバーが全員出てないという点以外は良かったです。
コラボにありがちなキャラの解釈違いや後輩に対する老害化もあまりありませんでしたし、コイントスなど本編の小ネタも拾ってありました。
・個人的にはゴーオンストレートの使い方が良いと思いました。
剣に乗って突撃する元々のモーションに「足が重くて動けないから」という必要性と「自力で動けないからスピードルに引っ張ってもらう」という相棒感が感じられる展開も加えていて必然性でノルマ感を薄めつつゴーオンジャーらしい相棒と一緒に戦う姿勢を自然に見せていてとても良かったです。
これならゴーオンジャーを見てない人にもなんとなくゴーオンジャーの方向性や良さが伝わるんじゃないかと思えました。
・エンジンオーも出るのは意外でした。
ベアールとバスオンの口数の少なさや連たちが全く映らないのは物足りませんでしたが、不自然さとエンジンオーを出すか出さないかとのトレードオフなら我慢します。
エンジンオーのスーツはやっぱりもう現存してないそうで本編の映像流用とフルCGでした。CGはそこそこ良かったです。ドンブラザーズやキングオージャーよりも良かったです。シンプルな箱型の造形のほうが描きやすいんでしょうかね。
・個人的にはスピードル単体の活躍が見れたことが嬉しかったです。本編だと撮影の手間が大きいせいで1話の使いまわしが大半でしたからね…
ブンブンジャーのヤルカーとのカーチェイスでは自我のあるマシンという特徴やガウォーク形態への変形をしっかり活かせていてゴーオンジャー本編よりもスピードル単体で活躍できていました。
■マッハルコンが結婚
・結婚するの?!とびっくりしましたが、ゴーカイジャーから13年だからリアル年月で考えるとそんなにおかしくもないですね。
リアル年月で考えるとゴーカイジャー当時のマッハルコンが2,3歳になっちゃうのでたぶん作中年齢とは違うのでしょうが。
・ゴーオンジャーがこの世界に不在なのが結婚式が理由なのはいまいちだと感じました。
結婚式と世界の平和では比べる価値がありません。無難に「マシンワールドなど他の世界が危ないからこの世界はブンブンジャーに任せて助けに行った」のほうが収まりが良かったと思います。
■アクション
・ブンブンジャーのアクションも出番が雑魚中心で少ないながら良かったです。
オレンジのハイキックやブルーやレッド&ピンクのアクロバティックな動きなど派手めなアクションが多かったです。
雑魚相手にやる分には良いと思います。勝ちが見え透いてる雑魚相手だとリアリティを追求しても淡白な処理になりがちですし、雑魚を演じるスーツアクターさんは若手が多いのでやられる演技や距離感が微妙だったりしがちです。
それならいっそ主役である戦隊キャラ単独で見栄えがするアクションにするのも一つの手だと思います。
次回はダウナーな気持ちにさせる苦魔獣が登場し、玄蕃がハシリアンに寝返った?!なお話のようです。
個人的にはこのお話をやるタイミングが不思議です。玄蕃の真意が疑われる展開は初めての運び屋回でやりましたし、味方を疑う展開はマッドレックスとのクライマックスでやったばかりだと思うんですけどね。味付けがそんなに違うのでしょうか?
こんにちは。特撮OBによるゲスト回ではありましたが、キングオージャーの反省は生かされてるようで良かったです。
返信削除特に新ロボが登場することもなかったのも高評価です。脚本家の腕にも左右されますが、裁ききれなかったら販促の邪魔しかしませんからね…
匿名さん、こんにちは。
削除今回のコラボは販促要素は特に感じませんでしたね。ブンブンジャーロボの両腕パーツが外れたときにはスピードルがブンブンカー型に変形して合体したりするのかなと思いましたが何もありませんでした。
知名度アップが目的のコラボとしては無理せず妥当な範囲に収まっていて、まずまずの出来栄えだったと思います。