『仮面ライダーセイバー』 第22話「それでも人を、救いたい。」:感想

2021年2月14日

■無かったことになったこと
回復魔法。
メギドがいても無視して飛羽真に斬りかかる蓮。

・さすがは長谷川圭一さんですね。福田卓郎なんて糞脚本家が直近でやったことなんてお構いなしです。
大秦寺さんと一緒にいたはずのユーリも消えてましたがなにか深い理由があったのでしょう。長谷川圭一さんのやることに間違いがあるはずありません。

■全く成立してない会話
 玲花「裏切り者と仲が良かったあなたも裏切るつもりなのでは?」
 尾上「俺が聖剣と本を取ってくる!」
…疑われてるやつが単独行動で接触したら尚更裏切るつもりじゃないかと疑われるだけだと思うんですが? なんでこんな支離滅裂なことを言ってる相手を玲花は行かせたんでしょう?
こういう状況だと疑われてる尾上が動けなくなって、一番裏切る心配のない蓮ばかりが飛羽真に差し向けられるようになって状況が停滞するほうが自然だと思います。尾上も玲花もアホ過ぎて見るに堪えません。

・その後の尾上と息子との会話も意味がわかりませんでした。
「一人じゃできないことがある。世界を守りたい。剣士を守りたい」ってどれもこれも現状だと飛羽真のほうについたほうが効率的にできることに見えるんですが?
飛羽真側に大秦寺がついたことで、剣士の人数は尾上を除いて3:2で、実力も圧倒的に差がついていて、伝説の光の剣士という権威まであるはずです。玲花に反感を抱いていて、大秦寺が飛羽真についた理由も納得している状況では息子に語った言葉は意味を成さないと思います。いったい何を言っていたのでしょう?

・個人的には「飛羽真を”小説家”と呼んでおいて守る対象に含めないのはどういうわけ?」という疑念が尾上に対してあります。
飛羽真を剣士扱いしないなら自動的に”一般人”ということになるはずです。一般人なら守る対象のはずなのにあの態度は何なのでしょう? 「守るというのは命を守るという話で守られるだけの下等な一般人のことを見下すことは関係ない」とでも言うのでしょうか? 大秦寺など剣士に対する態度と違い過ぎて不信感を感じます。
尾上さんの論理から言えば、むしろ「助ける!」とか「止めてください!」を連呼する飛羽真のように「止めるんだ、小説家! 剣を降ろせ! 戦いは俺たちに任せればいいんだ! 小説家のお前が戦う必要はない!」とかそういう発言があって然るべきだと思うんですが。そういうことを一切言わずに暴力と見下した発言が目立つ人物をどうやって信用したらいいのでしょう。

■何話か飛ばしたかな?
・双子を取り込んでるから切れませんwという怪人の理屈も理解できませんでしたが飛羽真の説得もなんであれで効くのか全く理解できませんでした。双子にとってはあれが響く言葉なんですか?
テレビですら双子を見たことがなかった飛羽真の放った根拠ゼロの言葉で心が動かれてもわけがわかりません。「メンヘラなのに無理やりキャラ付けして働かされて可哀想」という常識的な同情しかできません。
最後のオチも「プロデューサーの意見を無視したらこの後干されるのでは?」という疑問が全く解消されてないので喜んでいいのかわかりませんでした。

■だって言われてないから
・ストリウスが現れても棒立ちで見てる倫太郎と尾上はアホアホでした。
双子のメギドと戦うのに躊躇するのはわかりますが、ストリウスと戦わない理由はありませんよね? まるで「いや、だって双子メギドを倒せとは言われたけどストリウスとは戦えとは言われてないから…」とでも言うような不自然な反応でした。レベルが低すぎて呆れました。

■謎設定 
自動筆記機を使い、倒されてもなお蓄積された経験値を記録してまでカリュブディスの本を作り出したストリウスの真意とは?
・そんなこと言われても自動筆記装置の仕組みも何のために存在する物なのかも視聴者は知らないと思うんですが…
「倒されてもなお蓄積された経験値を記録してまで」って文章自体もつながりが不明瞭な悪文でわけがわかりません。
「蓄積された経験値を記録する」って蓄積された時点で記録になってないんですか?
「経験値を記録して本を作り出す」ってどういうことです??? 本を作るのに必要なのが経験なんですか? 
「倒されてしまったが、それまでに蓄積された経験値を元にしてワンダーライドブックを書き上げた」って意味でいいんでしょうか?


次回は本拠地に行ってマスターロゴスに会おう!という話になるみたいです。
だ か ら それができるなら最初からやれよ!
もうこの言葉を言い疲れました。
あとセイバーが暴走フォームになるみたいです。最近のライダーは暴走フォームが好きですね。悪役っぽい外見のバリエーションを増やせるし、味方ライダーと主人公の絡みを増やしやすいからでしょうか。セイバーの場合は既に内輪揉めの真っ最中なので必要性を感じませんけどね。

コメント

6 件のコメント :

  1. 感想お疲れ様です。
    感想の文から怒りが漏れていらっしゃいますが、お気持ち察します。
    というかowl様は既にセイバーを見限っていて何が起こっても別段そりゃ期待してないしつまらないしモードだったのに、そこから怒りが燃えるくらいどうしようもないってことですよね……

    >長谷川
    なんかの病気なんでしょうかってくらい話が繋がってないですね。
    もしかしてアニメでの活躍(不評も多いですが)は結局監督のお蔭なんでしょうか。
    後現場。
    逆に言うとライダーはもう現場がどうしようもないんですかね。

    >暴走フォーム
    大森から始まった糞展開ですね。
    ギリギリドライブのデッドヒート位なら理解はできたのですが、ビルドのハザード関連はゴミ糞うんちだったと思うので、大森福田は暴走F禁止令の方が良いと思います。
    いや違いますね。特撮制作禁止令ですね。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >既にセイバーを見限っていて何が起こっても別段そりゃ期待してないしつまらないしモードだったのに、そこから怒りが燃えるくらいどうしようもないってことですよね……

      クオリティが低いことはそれがセイバーでは当たり前なので諦めますが、ここまで酷いのは別です。前後のつながりを無視しているとか以前にこの前後回の内容どころか今回単体での内容すらあやふやなのはおかしいです。クオリティが低いというより、もはや”舐めている”という印象です。

      >逆に言うとライダーはもう現場がどうしようもないんですかね。

      石田監督がまた起用されるくらいですからね。ずっと低調だったアクションもスタッフが変わったら改善されましたし、現場レベルでも問題があるのは明らかだと思います。

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  2. 更新お疲れ様です。

    剣士と一人ずつ戦って認めさせていく方針は決定事項なんでしょうかね…?
    「本気度を確かめる」は大秦寺さんでもうやっちゃったから他の理由にしないといけないんでしょうけど尾上にも正当性を感じさせるスタンスにすべきですよね。
    現在の人を器にするメギドの活動や、分離可能な光の剣が飛羽真側についてるなどの状況は尾上たちも周知って認識でいいんですよね?「未来ある若者や子供たちを守りたい」けど「組織のサポートは受けたいし飛羽真は気に入らない」から聖剣没収して自分たちで救助活動したいってことですかね。新米だから鍛えたいとかだとしたら優先順位おかしくない?って気がします。
    「小説家」は一般人なのだから守る対象では?という意見はなるほどと思いました。一人前の剣士とは認めないけど聖剣を使えてる以上一般人でもないってことなんでしょうか。何にせよ頼れる先輩剣士としての魅力とかかけらもないです。

    テレビでの双子を知らなくても、悩みに対する答えとして飛羽真にしてはわりと個人に向き合っていたように自分は感じました。一般論の域を出ないんですが、今まで個性を尊重してくれる人がいなかったなら飛羽真の言葉が分離のきっかけになったとしてもそこまで不自然ではないんじゃないでしょうか。解決になったかというと疑問はありますし、双子だと光の剣でも無理とかは初耳なんですが。

    最光が「痛っ。これが身体か」とか言ってましたが前回からあの中は生身ってことでいいんですかね。人間やめたから物を食べる必要がないとかそういう話かと思ってたんですが、簡単に取り戻せて必要ならまたいつでも封印できるんですかね。

    倫太郎が「特殊だから分離できない」と聞いて「斬るしかないのか」と判断しかけるまでの速度が尋常じゃなかったです。個人的にゼロワンの或人の次に助けに来てほしくないヒーローに格上げになりました。「飛羽真くんはすごいなあ」と感心するアホの方がまだマシです。

    暴走フォームは連発されすぎて見てる側は食傷気味ですが「禁断の力ってカッコいいじゃん」って価値観で10年前くらいから時が止まってるんでしょうね。飛羽真の演技が最近かなり暑苦しいので暴走でまた大騒ぎするのかと思うと疲れてきます。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >剣士と一人ずつ戦って認めさせていく方針は決定事項なんでしょうかね…?

      さすがに今回の尾上で終わりだと思いたいですね。倫太郎と蓮は感情的な理由で敵対しているので勝てば納得するとも思いませんし。

      >現在の人を器にするメギドの活動や、分離可能な光の剣が飛羽真側についてるなどの状況は尾上たちも周知って認識でいいんですよね?

      少なくとも今回で知らないとは言えない状況だと思われます。大秦寺さんがわざわざ「見ろ、このとおりだ」ってやってましたからね。

      >「未来ある若者や子供たちを守りたい」けど「組織のサポートは受けたいし飛羽真は気に入らない」から聖剣没収して自分たちで救助活動したいってことですかね。

      でも全然救助もメギド討伐もやってないっぽいので説得力がゼロなんですよね。失踪者が大量に出ていてソードオブロゴスに救助の手段がなく、それなのに倫太郎たちにメギド人間を倒す覚悟がいまだに無いということは1体も倒していないという意味のはずですから。このせいで大秦寺さんまで飛羽真についた現状で尾上が組織にこだわる理由が余計に謎になっています。

      >今まで個性を尊重してくれる人がいなかったなら飛羽真の言葉が分離のきっかけになったとしてもそこまで不自然ではないんじゃないでしょうか。

      私は根本的に双子の悩みが何なのかよくわかりませんでした。自信がないとかお互いに依存しているとかはわかりましたがその背景が全くわかりません。これで「片方は大食いを止めて、別の好きなことを始めました」なんて話ならそういうきっかけが欲しかったのかなとか考えようがあるのですが。

      >最光が「痛っ。これが身体か」とか言ってましたが前回からあの中は生身ってことでいいんですかね。

      そのようですね。その割には前回で剣だけ状態にも変身していましたし、公式ページにも「ソードマンXで腕や足についている形態だとその部分にユーリの意識が移っている」と書かれたりしていますが。まぁこれもライダー自体が剣にされたりもしているのでそういうこともあるのかもしれませんが。
      長谷川さんなので設定ガン無視の線もあるので私は眉唾ものと思って今は様子を見ています。

      >倫太郎が「特殊だから分離できない」と聞いて「斬るしかないのか」と判断しかけるまでの速度が尋常じゃなかったです。

      一応、倫太郎は前からメギド人間のことを信じていたのでそこで判断を決めるのは不思議はないかと思います。同じ剣士の飛羽真に剣を向けることをためらわないくらいですからメギド人間を殺すことにそれほど躊躇がないのも納得です。

      >「禁断の力ってカッコいいじゃん」って価値観で10年前くらいから時が止まってるんでしょうね

      ありきたりですよね。しかもセイバーの場合「伝説の力」をアーサーだの光の聖剣だの乱発していますし、禁断の力なんてワンダーライドブックや目次録という創世の力も既に存在してるはずですし、余計にマンネリ感が強いです。

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  3. 双子メギドは最光さんでも無理なのに烈火では分離できるのって何が違うのかわかりませんでしたね。どういう理屈なのでしょう?烈火で人間とメギドを分離できたのは飛羽真が人間を守りたいという気持ちで振るったからだとかそんな理由付けでいいんでしょうかね?






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    1. 謎だと思います。
      「持ち主の意思を反映するメカニズムがある」から分離できたのかもしれませんし、「真の力を引き出せば誰が使おうが分離できますけど?」なのかもしれませんし、はたまた捻って「分離するのは結果であって本質ではない。人も物もメギドも魂も、あらゆるものを分断する力が真の力である。だからこそ”剣”の形をしているのだ」といった話なのかもしれません。
      更にそもそも論でいくと最光が分離できるのは剣の力なのかユーリの力なのかも定かではないと思います。ユーリは回復魔法も使えるくらいですからね。そして回復魔法自体も剣の力かどうかはわかりません。またルナのような特別な力を持った人間もいます。飛羽真がただの人間だと証明されたこともありません。
      つまり何もわかりません。全ては謎です。そしてたぶんずっと謎は解かれないだろうと私は思います。

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