『仮面ライダーセイバー』 第23話「荒れ狂う、破壊の手。」:感想
■世界はガバでできている
・サウザンベースのガバガバ警備には呆れ果てました。
内通者を疑っている尾上にゲートを自由に移動する権利を与えておくし、そもそも入れ違いで入ればメギドでも通れるし、警備兵は剣すら持ってない雑魚でした。そりゃユーリも剣と一体化した上に異空間に引きこもらないと守れないと考えるわけです。
・「結界があるからブックゲートがないと入れない」と言われたときには「え?! じゃあなんで飛羽真は裏切った後もノーザンベースに出入りできてたの???」と本気で混乱しました。
普通だったら「つまりソフィアたち上層部は飛羽真が本気で裏切ったとは思ってなかったってことだよ」なんて話につなげたりするものですがそんな展開につなげられる余地があるとは思えません。
・ソードオブロゴス側が馬鹿過ぎる…と思っていたらストリウスも馬鹿になりました。
目の前でゲートを開いておいて「え、なんでついてきてんの?」って反応をするわ
「試しに使ったら思ってたより強くて本を落としちゃって敵に使われちゃったよ~」なんてドジっ子になるわと散々でした。
ガバ相殺をドラマで見るなんて思ってもいませんでした。「人間もメギドもどちらもアホだから均衡は取れる」筋は通ってるけどこんな世界は嫌です。
■足し算かと思ったら引き算
・ズオス相手に2vs1で戦っていたはずが、最光が参戦したら1vs1、1vs1の変形タッグマッチになったのは呆れ果てました。戦力がプラスされるどころか減りました。信頼と実績のソードオブロゴスクオリティですね。
その後もプリミティブドラゴンの戦いを見学していただけなのに必殺技の巻き添えを受けていてさすがだと思いました。
■マスターロゴス
・正体は特に捻りはなく、あの衛兵さんみたいですね。キャスト欄見ないと衛兵だということすら理解できませんでしたが。
サウザンベース側の人物でありながらブックゲートのライドブックを開き、口数少なに飛羽真をなぜか禁書庫の方へと案内しておりました。
・飛羽真がストリウスと出くわしたところは禁書庫の前だったんですね。私は最初見たときサウザンベースの外なのかなとすら勘違いしてました。ストリウスとの会話でどうやらまだ基地の中らしいと理解しましたが禁書庫の前だとは思いませんでした。
・飛羽真を誘導していたから禁書を盗ませたこと自体はマスターロゴスが意図したこととして片付けられそうですが、ストリウスの言動は意味がわかりませんでした。
マスターロゴスと出くわしたのに「どうぞどうぞ」と素通りさせられたら怪しむのは当然だと思います。その後にワープ先でセイバーと出くわしたり、禁書がセイバーにくっついたりしたら「これが狙いか?!」と勘付いて然るべきだと思います。その前にストリウスがアホキャラと証明されてるのがノイズなのか怪しまない裏付けなのか判断がつきません。
・個人的にはマスターロゴスが普通に謁見できる存在だったことに驚きました。
あれだけ尾上たちがグダグダ言ってるからには会おうと思っても会えない存在なのだと思っていました。あんな普通に顔を出す相手なら玲花相手にも「組織に裏切り者がいるかもしれないんだからお前だって信用できるか! マスターロゴスに会わせない限り、剣を守る者としてお前の命令は聞かない!」ってつっぱねれば済んだんじゃないかなと思いました。
■プリミティブドラゴン
・デザインは普通ですね。骨っぽいからゾンビっぽい動きってのも平凡です。動きにキレを出せないからアクションとしては面白みが少ないので映像作品向きではありませんね。
・個人的には第一印象が悪かったです。
ゆったりした動きでゾンビっぽく手を垂らしながら動かすのが、まるで「にゃ~ん」と猫のマネをしてるみたいに見えて一気にチープに見えてしまいました。
・ただ、本のデザインに合わせたスーツの造形は有りだと思いました。
「このアイテムからこのスーツの形が出てくるの?」というよくある違和感がありません。何がどうしてどうなったかひと目でわかります。玩具との連動性という点では良いデザインだと思いました。
次回は暴走したセイバーと内輪揉めをしたりするみたいです。
個人的にはそれよりしれっとカリバーがいたことにびっくりしました。月闇は行方不明だったと思ってたんですけどなんで有るんでしょう? エスパーダを使わずに曰く付きのカリバーを使うのも謎です。
「敵も味方もアホだから、均衡がとれる」って、ここ数年のライダーのトレンドなんですかね?
返信削除なんで、東映特撮は、ここまで劣化したんでしょうね……。
わざとやっているのかと思うくらいにグダグダな展開が多いですね。私は整合性などを軽視しているから同じ失敗を何度も繰り返しているのではないかと勝手に思っています。たぶん起きるべくして起きた失敗とすら認識してないのでしょう。
削除更新お疲れ様です。
返信削除マスターロゴスが会える存在なのか、本部が忍び込めるものなのかとか推察のしようがないですよね。いつも「そういう設定だから受け入れろ」と提示されるばかりで、これまでの情報から展開を予想する楽しさが全く無いです。
ブックゲート自体さも当然みたいに言われてもピンときませんでした。これを持つということは組織の一員である証みたいに印象づけられてもいないし、移動は省略されることも多いです。自分も飛羽真が孤立後どうやって入ってたのか疑問だったのですが、確か本屋の一角がゲートになってて、そのままになってるってことは組織側が意図的に出入りを許していたって解釈でいいんですかね。
剣士たちがアホに見えるから敵もアホにしておこうは最低の方法論ですね。禁書取られて「あっ」とか言ってるストリウスは間抜けすぎるので、飛羽真に使わせて利用するか、能力を引き出させといて後で奪い返す算段でもあると思いたいです。アイテム化したら「ほう…」みたいな反応でしたが内心ヘコみながら強がりで言ってたら嫌です。
倫太郎は復讐忘れてなかったんですね。塩対応だったんでズオスの方ばかりがちゃんと因縁覚えてるみたいで不憫でした。強化フォーム要求とかむしろストイックで清々しい感じすら受けます。倫太郎は今はついでに仇討てたらいいやくらいの感覚なんですかね。
プリミティブドラゴンはシンプルながら部分的な赤が効果的に禍々しさも感じさせてここ最近の中では好きな方です。そう言われると逆三角形の顔なのもあって猫みたいな動きにも見えてきますが…。
確かに本の形状をそのままスーツ化したようなデザインですが、
>「このアイテムからこのスーツの形が出てくるの?」というよくある違和感
これって例えばどのフォームのことでしょうか?また他に玩具とのデザインの親和性の高さを評価なさっている過去作があれば教えてほしいです。
暴走の表現はどうしてもワンパターンになりがちですよね。機敏な跳躍など他との差別化を感じる部分もありましたが現時点では没個性を脱するまでには至ってないように思います。元気なプトティラって感じです。
物語的には使いこなすまでにしばらく費やすんですかね。制御できずに剣士たちの誰か(蓮あたり)をうっかり葬ってくれれば人数も減って調子こいてる飛羽真にも冷水浴びせられて一石二鳥じゃないかと思うんですがそうはならないでしょうね。
匿名さん、こんにちは。
削除>確か本屋の一角がゲートになってて、そのままになってるってことは組織側が意図的に出入りを許していたって解釈でいいんですかね。
物証から考えるとそうなのだと思われます。
そもそもなんであそこに直通ゲートを開いたのかが謎なんですが。ブックゲートを渡すほうが手っ取り早いしセキュリティも楽だと思います。
>倫太郎は今はついでに仇討てたらいいやくらいの感覚なんですかね。
なんかいつの間にか割り切ってましたね。少し前には「家族を侮辱するなら殺すぞ!」とかやってた人とは思えません。侮辱するだけであれだけ激昂するなら、その家族の中で最も親しい人物である師匠を殺した相手にはもっと怒るのが普通だと思うんですが…
ひょっとしたら「一度勝ったズオスくらいいつでも殺せるし」という余裕の結果なのかもしれませんが。普通のホモサピエンスとか言う人物なので無意識な見下し思考があっても違和感はありません。
個人的にはいつもの脚本家間でのキャラブレだろうと思ってます。
>これって例えばどのフォームのことでしょうか?
基本的にはセイバーに限らずだいたい違和感があります。
たとえばセイバーの基本フォームなら「あれだけ大きい竜を巻きつけたのに左肩だけ?」とか「開いた本はどうなってるの? 背景に映ってるやつ?」とか納得いかないことが普通です。
>また他に玩具とのデザインの親和性の高さを評価なさっている過去作があれば教えてほしいです。
これ、というものはありません。
強いて言えばデザインならカブトライダーはカブト虫のアイテムで変身するからカブト虫などシンプルに直感的にまとまっていると思いますし、ドライブもシフトフォーミュラなどデザインとの関係性が直接的なものがあると思います。ただ、これらは「モチーフが統一されている」という関係性によるものでデザインという次元ではないだろうと思います。
ベルトのギミックという点ではWですかね。左右別々のアイテムだから左右色違い、変身者二人が左右の半身をそれぞれ担当と見て納得できます。カブトもキャストオフ時にベルトのカブト虫の角を動かす動作とスーツの角が立ち上がるシンクロ具合はそれなりだと思います。ただ、こちらも符合するのは部分的で全体的に違和感がないわけではありません。
>制御できずに剣士たちの誰か(蓮あたり)をうっかり葬ってくれれば人数も減って調子こいてる飛羽真にも冷水浴びせられて一石二鳥じゃないかと思うんですがそうはならないでしょうね。
ならないでしょうね。飛羽真はそういうのに耐えられる性格ではないでしょうし、周りも許さないでしょう。話が立ち行かなくなります。
ペースは長くて3,4話くらいかなと思います。早ければ2話くらいで終わりだと思います。販促のためにやってるだけでストーリー上の意義はないでしょうから販促期間が終われば「暴走しなくなった!」で済ませられるでしょう。