『仮面ライダーセイバー』 第6話「疾風の如く、見参。」:感想

2020年10月11日
■強さ=クズさ
・ブレイズがボロ負けして、性格最悪の剣斬はデザストに勝利。バスターは現在のソードオブロゴスで最強格らしい。No2っぽいエスパーダはメンヘラ気味。
ここから導き出される結論は「強さ=クズさ」なのではないでしょうか? この理論なら飛羽真がときどきヤバく見えるのも納得です。一般人が剣士になっていっているのですからそうなるのも当然です。

・「ロゴス」というわりには論理の欠片も感じられませんが負けっぱなしの組織ならこれも納得ですね。倫太郎みたいなのばかりいたから負けていたのでしょう。
生き残っているバスターのようにクズが増えないと勝てないのだから現状はむしろ期待を持てる状態なのでしょう。

・敵のほうがチームワークが良いのもこれも納得できますね。
チームワークなんて軟弱なことをやっているやつらはキチガイの暴力に負けるのです!

■前回とつながってないような?
・前回のラストで現場にいたはずのデザストが助っ人に行かされていて、え?となりました。
どうも前回はデザストとズオスはあのまま帰って、倫太郎がズオスを追いかけた結果ああいう状況になったみたいでした。今回の敵側の会議でデザストに「ズオスを手伝いに行け」と指示しているのに行った先はズオスではなくピラニアメギドのほうというのがまたややこしいと思いました。たぶん主な原因は編集の問題だと思うのですがなんにしても構成が悪いと思いました。

■しばらく退場…なんてことはない
・セイバーが変身できなくなって一時退場か。人数を持て余しているから悪い判断ではないな。まぁ、どうせ1,2話したら強化フォームを手に入れて復帰するんだろうな。
なんて思っていたら次回でもうアイテムが手に入るみたいです。3冊フォームすらろくに活躍してないのですが強化フォームにも3冊とかあるんでしょうかね。それはそれで素のセイバーの特徴が何もなくなってしまいますが。

■話がごちゃごちゃしてる
・倫太郎とズオスの因縁に、飛羽真の変身封じとアヴァロンへの道筋に加えて
特に理由はなく騒ぐ剣斬、特にやることはないけど販促のために出てくるエスパーダ。
更になぜかこの忙しい中で敵幹部の行動とデザストまで出すからキャパオーバーにも程がある感じでした。
普通にできてないのが悪いのでそれ以上特に言うことがありません。どうしたらいいかと言ったら「要素を減らせ!」か「上手くまとめろ!」しか答えが見当たりません。それができれば苦労はないのでどうしようもありません。

・個人的には「スラッシュ」の話がヤバい感じがしました。
「スラッシュの正体は鍛冶屋さんでした」って今それやる必要あります?
個人的には省略すべき内容の筆頭のように見えました。これをわざわざやっちゃうところが福田さんの悪いところだと思っています。「この話をやりたい! でもノルマで忙しいから今回は止めておくか」とは思わないみたいなんですよね。むしろ「くだらない販促だのバトルのせいで俺の話が邪魔されてうんざりだ」と感じていそうに見えます。

・「閲覧禁止本」のあたりは本気で意味がわかりませんでした。
その前にソフィアに閲覧許可をもらっているのに禁止ってどういうことですか? アヴァロンに関する本が閲覧禁止、それでいて司書を務めているらしい刀鍛冶さんも内容をよく知らないってどういうことですか?
「剣士には辿り着けない」って言うからてっきり小説家設定が活かされて「必要な本を創作する必要がある」とかそんな話なのかと思ったら全然関係ありませんでした。まぁ「本の内容を読む必要がある=剣士は本を読まない=剣士には辿り着けない」という話のようなので理屈自体は納得ではありますね。剣士が本を読まないのが当たりまえという事実を飲み込めればの話ですが。カリバーさんもたぶん本を読まないからアジトに置いてある本のことを知らなかったんでしょうね。筋が通ってますね。

■仮面ライダー剣斬
・デザインは普通の忍者ですね。ありふれたモチーフですし、最近のライダーではちょこちょこ出てきているから既視感が強いです。

・武器とアクションはセイバーでは一番良いほうだと思います。
忍者だから身軽な動きができますし、武器もう双剣で剣の敵と戦うのに向いています。一本の剣より2本の剣のほうが手数で強い。見た目に結果がわかりやすくてアクション向きです。
組み合わせると手裏剣になるギミックも遠近の使い分けにもなってメリハリもあり、これもアクション向けだと思います。

■CGアクション
・今回は比較的良かったです。デザストのマフラー攻撃を避ける剣斬はそこそこでした。

・背景のほうはほとんど意味を感じませんでした。あれならいつもの採石場でも撮影スタジオでもどこでもいい気がします。


次回はアヴァロンに行ったりするみたいです。倫太郎の因縁もどちらも今回湧いて出てきた内容なので「そうなんだ」としか反応しようがありません。相変わらず話についていけません。

コメント

8 件のコメント :

  1. いつも感想お疲れ様です。
    セイバーには初めてのコメントです。
    先週までは予想通りの練り込み不足の作品だなぁといった印象でしたが、今週で既に話が瓦解しかかっているというやべー作品だなと思いました。
    多分、ここらで嫌なら見るなをするのが正解っぽい気がします。
    後はお任せします……と言ったところ。
    いい加減、今の1クールに詰め込まなきゃいけない体制の作品作りのフォーマットを完成させるべきなんですよね。
    大体上手くまとめられず駆け足か、崩壊するかの二択です。
    最初から販売スケジュールきついの分かってんだから解決する方法考えろよプロなんだから、と思います。


    後これは個人の感想である上に失礼だなぁとは思うのですが、正直役者の一部がキモイんですよね、演技力が低いせいもあるかもだけど。
    剣斬の人、真顔で演技するのでサイコパスにしか見えないんですよ。バスターの人はなんか全く強そうに見えないし父性も感じない。油っぽい感じ。

    キャスティングも制作の力量だと思ってるので、まぁそういう事なのかなって感じです。
    これは見ないのが正解だなと思います。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >いい加減、今の1クールに詰め込まなきゃいけない体制の作品作りのフォーマットを完成させるべきなんですよね。

      一向に活路は見えてきませんね。脚本家は臨時の雇わればかりで定着せず、撮影スタッフやプロデューサーはストーリーへの関心がろくに無いので当然の結果だとは思いますが。

      >正直役者の一部がキモイんですよね、演技力が低いせいもあるかもだけど。

      下のほうだとは思います。事務所の意向とかのほうが強そうなので運に寄るところが大きいと思っています。元々下手で当たりまえと思っているので私はこの程度なら許容範囲です。

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  2. 更新お疲れ様です。

    記事の「飛羽真がヤバく見える」とは戦力的にと性格的にのどちらの意味でしょう?
    個人的には今回の飛羽真は感じ悪く見えました。何を言われてもにこにこしてるタイプかと思ってたんですが、蓮には露骨に嫌な顔したりムキになったり小馬鹿にしたような態度でした。明らかに年下で子供っぽい相手に懐の広い大人の対応ではないのが意外です。変身能力を取り戻すことしか頭にない感じも、世界を救うためというより自分中心な面が強い印象を受けました。
    蓮の方は幼いだけでそこまでクズとは感じませんでした。強ければいいんでしょというのも今の幹部に押されている状況では一理あると思います。負けを認めないと言いつつも結果的に飛羽真の頼みを素直に聞いていましたし、自分のミスで戦えないセイバーの代わりに戦果を上げ、口だけというわけでもないです。

    倫太郎は真面目なだけで頭も心も驚くほど弱いんですね。師の仇と知った途端ヨロヨロと崩れ落ち、ボコられて煽られて反べそで帰ってくるなんてヘタレにもほどがあります。「これから強くなる」のが見所なのかもしれませんがスタート地点が低すぎて、2号ポジなら販促もありそうなのに心配になります。

    本当に要素がごちゃつきすぎですね。群像劇にしたいとしても、各自の悩みに共通のテーマがあるわけでもないですし、扱えないならあれもこれもねじ込まなくていいと思います。刀鍛冶の人の話も「大秦寺さん」という名前すら定着していないのに「スラッシュ」と言われても意味不明です。販促ノルマや各種バンクを含む戦闘にEDダンスもあってただでさえ尺が埋まっているのに、ドラマに割けるわずかな時間を不快なギャグに費やしたりしているので擁護できません。

    自分も役者さんのぎこちなさが脚本との相乗効果でマイナスに働いてると思います。主張しあうばかりのディスコミュニケーションな会話劇に加え、ヒロインや尾上を筆頭に演技指導もおかしい気がします。演技自体はこれから良くなる見込みはありますが、役者さんの持ち味を活かすようなキャラ造形は期待できないでしょうね。

    剣斬のアクションは良かったですね。橋の欄干を走ってきて斬りかかるのがカッコ良かったですが、安全対策が気になります。軽快な動きと派手な蹴り技を連続して出せるのが強みですね。CGの使い方も立体的な動きで効果的でした。

    このタイミングで変身できなくなる話をやるのもどうなんでしょう。人数減らして整理するのには自分も賛成ですが、飛羽真自身の目的意識が曖昧な現状で力を失って取り戻しても感慨がありません。無くし物が翌日探したら見つかって安心したくらいの日記レベルの内容を見せられてどう思えばいいのでしょう。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >記事の「飛羽真がヤバく見える」とは戦力的にと性格的にのどちらの意味でしょう?

      性格のほうですね。一般人(まとも)から剣士(クズ)になっていってるからときどき異常な言動が見られても不思議はないという話です。

      >何を言われてもにこにこしてるタイプかと思ってたんですが、蓮には露骨に嫌な顔したりムキになったり小馬鹿にしたような態度でした。

      最序盤の「…でもそれも君の良いところだよね!」と全肯定マンをやっていた印象とは食い違うと思います。飛羽真のメンタリティをまだ知らないので何がどうなってるのか、どれが素に近いのかとかは全然わかりません。

      個人的には特に問題だとは思いませんでした。連の態度が一般的基準でも酷かったので。
      失礼な態度しか取らない相手にも礼儀を尽くす必要があるとは私は思いません。良い態度とは言えませんが、悪い態度だとも思いませんでした。

      >強ければいいんでしょというのも今の幹部に押されている状況では一理あると思います。

      あれを肯定するのは私は反対です。
      仮に連のおかげで勝ったとしても「俺のおかげで勝てた!っということは俺が世界を支配してもいいってことだな!」なんて第二のカリバーになってもおかしくないと思います。それでは勝っても価値が薄いでしょう。
      戦力としても味方と協力できないのは大きなマイナスだと思います。別に一対一で勝たないといけない決まりはありませんからね。2体1でも乱入ももうやってるので禁止ではないはずです。

      >「これから強くなる」のが見所なのかもしれませんがスタート地点が低すぎて、2号ポジなら販促もありそうなのに心配になります。

      実績がろくにないうちから負けっぱなしなのは良くないと思いますね。
      倫太郎が勝ててないだけでなく、素人だった飛羽真が連勝中なのでそれだけで悪い対比が生じています。この状態で興味を持てというのは無理があると思います。たたでさえ人数が余っていて視聴者的には頭数が減ってくれたほうが嬉しい状況では尚更です。

      >自分も役者さんのぎこちなさが脚本との相乗効果でマイナスに働いてると思います。

      私は脚本の問題か区別がつかないので保留です。
      感情表現が激しい連や飛羽真は演技のせいでマイナス要素が際立ってしまっている可能性は高いと思いますが、そもそもそういうキャラ造形にする必然性も感じられません。前作のゴーストもこんな感じだったので役者さんに責任があるところは怪しいと思っています。

      >飛羽真自身の目的意識が曖昧な現状で力を失って取り戻しても感慨がありません。

      無いと思います。しかしながら、じゃあ何をするべきかというと思い浮かびません。
      1話からずっと飛羽真たちは「怪人を倒してさらわれた人々を助けた」以外のことをしていないと思います。他に思い浮かぶのは組織内での人間関係とプライベート関連でのもめ事だけです。こんな話を続けられるよりかはまだ「アヴァロンを探す」という目的ができたほうがマシだと私は思っています。

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    2. >あれを肯定するのは私は反対です。
      仮に連のおかげで勝ったとしても「俺のおかげで勝てた!っということは俺が世界を支配してもいいってことだな!」なんて第二のカリバーになってもおかしくないと思います。それでは勝っても価値が薄いでしょう。
      戦力としても味方と協力できないのは大きなマイナスだと思います。

      そのまま行くと危険な思想ではありますね。作中でも否定されるべき価値観として描かれているようですしね。
      今回については、まんまと変身能力を奪われ手を拱いてる主人公より現状役に立っているように思ったのですが、協調性がなく利己的でも勝てばおkなんて理論がヒーロー番組に相応しくないというのはその通りですね。

      >連の態度が一般的基準でも酷かったので。
      失礼な態度しか取らない相手にも礼儀を尽くす必要があるとは私は思いません。

      常に全肯定であるべきとは自分も思わないので、不満を示すのは構いませんが、自分より未熟な者に対して余裕無いなという印象は受けます。一応は目上の尾上に対しては大人しかったのも卑小な感じがします。どっしり構えていた方が主人公らしいという個人的な好みでもありますが。

      蓮の言動で管理人さんが失礼だと感じたのは特にどの部分でしょうか?
      初対面での「下っ端だな」は新入りなのは事実ですしアイテム取られたことに「情けねぇ」もある程度その通りです。本を雑に扱ったりは飛羽真もしています。相手の話を聞かないのはセイバーでは他にもいるので自分はそこまで気になりませんでした。まだ飛羽真の活躍を直接見ていないので評価が低いのも自然かなと思います。

      確かに礼儀正しいとは言えませんが、大口を叩くだけで本心は言うほどわがままではないような気がします。怪人討伐を頼まれた際「俺は負けてない、お前のいう事なんて聞くか!」とキレるかと思ったのですが勝負をやり直すことを条件に承諾しましたし、戦闘中は敵の強さを認める様子もありました。今のところクズってほどじゃ無いかなと自分は受け止めています。

      今後の成長の余地という意味で可能性を感じたのも自分にとってプラスだったのかもしれません。「力だけじゃなく精神も大事」という周りも認める正論で止まってしまっている主人公より変化が描けそうな分興味を持てます。
      わざわざ不快に思われるようなキャラ造形にしなくても人間ドラマは描けるだろうという意見には同感です。

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    3. >不満を示すのは構いませんが、自分より未熟な者に対して余裕無いなという印象は受けます。

      聖人の対応としてはそうだと思います。
      私は飛羽真がどれほどの人格者かわかっていないので現状では「そういうのにイラつくタイプなのだろう」としか思いません。

      >まだ飛羽真の活躍を直接見ていないので評価が低いのも自然かなと思います。

      私としてはこの時点でダメです。
      「評価が低い相手は舐めてもいい」という考えが論外です。そして剣士としても「弱そうな相手は舐めてかかっていい」というのも論外だと思います。これが敵だったら負けて殺されてもおかしくありません。殺し合いには「もう1回」なんてありません。
      言葉遣いの悪さはマシな部分を探したほうが早いと思います。

      >今後の成長の余地という意味で可能性を感じたのも自分にとってプラスだったのかもしれません。

      私はその辺りの枠も飛羽真か倫太郎に持っていかれるんじゃないかなと思っているので特に期待していません。

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  3. 剣斬のデザインと武器が動きにくそうなバスターとは対照的に感じましたがどう思いました?今後も新しいライダーが登場するとなると全員ソードオブロゴス側で主人公だけロゴス所属
    じゃないライダーって形になるんですかね?

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    1. >剣斬のデザインと武器が動きにくそうなバスターとは対照的に感じましたがどう思いました?

      剣斬のアクションの印象は記事に書いたはずなんですけど、具体的に何を知りたいんでしょうか?

      >今後も新しいライダーが登場するとなると全員ソードオブロゴス側で主人公だけロゴス所属じゃないライダーって形になるんですかね?

      私は飛羽真はもうソードオブロゴスに所属済みだと思っているので匿名さんの大前提がよくわかりません。

      作中でのライダーの定義が「聖剣を使って変身すること」であれば、敵側は聖剣使いを何人も倒しているそうなので奪った聖剣があればそれを誰かに与えればそれで敵ライダーが誕生しておかしくないと思います。本を新しく作っているくらいですから剣も新しく作ってもいいでしょうし。
      そういう展開を実際にやるかはスタッフ次第なのでそれは未知数です。味方の数を増やし過ぎると人数バランスが取れませんし、最近の傾向からしてプレバンの商品点数を稼ぐために頭数をたくさん増やしたがると思うので敵ライダーは出てくるほうが自然だろうとは思っています。

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