『仮面ライダーセイバー』 第15話「覚悟を超えた、その先に。」:感想

2020年12月20日

■衝撃の事実! ソードオブロゴスは糞だった!!
知ってた。
知識などがワンダーライドブックの破片由来というのも1話で説明してましたから視聴者は知ってます。ソードオブロゴスの連中が知らないのは馬鹿げてますが本を読まない馬鹿なのは周知の事実なので特に問題はありませんね。ソードオブロゴスの連中が糞だなんて今更過ぎます。衝撃の事実扱いされることが知ってることだらけで退屈でした。
”あの御方”は文脈から考えるとソードオブロゴスの誰かでしょうかね。今のところソフィアかサウザンベースの人くらいしかいませんが。タッセルや新キャラの可能性もあるので考えるだけ無駄ですね。

・話の展開もバトルのパワーバランスも滅茶苦茶で全くついていけません。どんどん加速していっているのでもう完全についていけなくなりそうです。少なくとも床ペロワンパンターン制バトルには馴染めることはないと思います。

■世紀のふわふわ対決
・今回は飛羽真と先代セイバーの激突がメインだったのですが二人とも言動がふわふわしていてまるで話についていけませんでした。

・なぜか賢人父を倒してから組織を裏切ることを決めた先代セイバーがまず理解できませんでした。
組織を裏切るなら賢人父と一緒にやる手もあったんじゃないでしょうか? 真理への道を開くのがアウトなのかと思えば結局また開いているしなんで倒す必要があったのかわけがわかりません。
「仲間と思っている相手も敵かもしれない! 誰も信じられん!」と疑念に駆られていたならまだわかりますが普通に賢人父や尾上のことを仲間として思い出を語っていたのでそんなことはなさそうです。仲間に話を持ち掛けることもなく、いきなり人間世界を滅ぼす気満々のメギドと手を組みだす思考が全く理解できませんでした。

・それに反論する飛羽真も根拠や信念が不明で説得力を感じませんでした。
特に「この世界が作られたもので、結末も決まってる!」と言われてショックを受けて戦意喪失する流れは全く理解できませんでした。どこに確かにそうかもしれないと信じ込める根拠があったのでしょう? 普通だったらこれまでのお話の中に心当たりになる内容があって然るべき展開ですが何一つ心当たりがありません。
こんな展開にするなら「先代セイバーは飛羽真の父親」ということにしたほうが良かったんじゃないかと思いました。かつて自分を守ってくれた父親であれば言うことを素直に信じてもそれほど違和感はありません。現状だとほぼ赤の他人で組織の裏切り者で賢人と賢人の父親を殺した仇の言うことを真に受けることが不思議でしょうがありません。

・決め台詞にかけた「もし世界の最後が決まっていたとしても、物語の結末は俺が決める!」という台詞もツッコミどころだらけでダメでした。いや、結末自体がダメでしょ。それって世界が終わっちゃうってことなんですからハッピーエンドだろうがダメなはずです。そうでないならそもそも「最後ってそれはどんな最後なの?」と確認しないとダメなはずです。
ひょっとしたら基本的にハッピーエンドなのに先代セイバーのおじさんだけが「みんな結婚してるのに俺だけ独身で孤独死なんて嫌だー! ルナみたいな美少女と結婚できないなんておかしい!」ってわがまま言ってるだけかもしれません。

・そしたら先代セイバーまで「あれ? 俺間違ってたかな?」とか言い出して途方に暮れました。覚悟とはいったい… かっこつけて「持っていけ…」と言った聖剣も消えちゃって信じられないような光景に茫然とするばかりでした。

・倫太郎たちのほうも意味不明でした。
「飛羽真は帰ってくるって信じてる!」と言うからじゃあ柱を壊さずに飛羽真が帰ってくるまで開けっ放しにしておくのかなと思ったら閉じようとし始めて困惑しました。飛羽真が帰ってくる=カリバーを倒してくるのに急いで閉じる必要ありましたっけ? 2つの世界の融合がどうとかいう話はまだ生きてたんでしょうか? それだと先代セイバーが真理を得て帰ってきても世界が滅茶苦茶になっていて望む結果を得られない気がするのですがいったいどういうことなのでしょう?

■おかしくない?
・第一部ラストと思われる今回と第二部開始と思われる次回の担当がシリーズ構成じゃないっておかしいと思います。そこをシリーズ構成がやらないでいつやるんですか?

・その前も振り分けがおかしいと思います。
ほぼセットの今回と前回も、賢人死ぬ死ぬ詐欺&死なない無い詐欺の12話と13話も福田さんと長谷川さんでまたいでいます。話の流れがおかしいように感じるのは脚本家間の断絶も一因だと思います。いったいなんだってこんなあからさまにおかしな体制になっているのでしょう。

■デザスト
・姿を見せなくなったなぁと思っていたら唐突に出てきて自分のライドブックを奪っていきました。よりにもよって隔絶された世界に出てきたせいで唐突感が凄まじかったです。
デザストは自由になりたいだろうし、そのために本を奪い返す必要があるってことはわかりますが1ミリもそんな素振りがなかったのでそのまま受け入れていいのか判断に迷います。剣士列伝のほうでも準主役みたいな扱いだったようですし、そちらで何かあったんでしょうかね。

■主役交代するほうがマシかも
・メギドが強いし、かっこよかったです。生身のアクションが本格的でびっくりしました。公式の説明によるとストリウス以外はアクションができる役者さんだそうです。

・説明もしてくれるし親切だし、作戦が失敗しても気にしなくて余裕が感じられました。床ペロするだけのソードオブロゴスの連中とは大違いです。
現状だとせっかく裏切られることですし、飛羽真がメギドと組んでソードオブロゴスの連中を打倒していくほうが盛り上がりそうだと思いました。ライダーを出す手間も省けるし怪人も出さなくていいしとても都合が良さそうです。


次回は飛羽真が組織の命を受けた倫太郎たちとバトルするようです。やったね、芽依ちゃん。糞野郎が増えるよ!
フードを被った謎の男もライダーとして参戦するようです。もうライダーはだだ余りなので増えても嬉しくありません。どうせ4話も経てば床ペロする人数が増えるだけでしょう。カリバーとエスパーダも合わせれば最大8人で転がれるようになるなんて壮観ですね。


コメント

6 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です。

    先代セイバーの話は「行きすぎた正義」的な悲劇をやろうとして失敗してる感じですね。
    書き手の中では美談なのかも知れませんが、賢人の父を狂わせたのは組織→黒幕を探すために闇の力使うねというミイラ取りループにドラマを感じられませんでした。ソードオブロゴスがそこにある本すら調べず現状把握もできないアホの集団なのは周知の事実なので内部崩壊してても何の不思議も無いです。
    賢人の父と協力して組織に立ち向かえば良いのではと言う指摘について考えてみたのですが、「正義のために少女を犠牲にしようとした」賢人の父はもう道を外れたから殺すしかなくて、そそのかした元凶を倒すために自分が闇の力使ったりメギドと手を組んだり賢人を殺ったりするのはおkと言うことなのかと解釈しました。全く納得はできませんが。

    メギド勢の生身アクション良かったですね。具体的にエピソードが描かれないからマシに見えるのもありますが、這いつくばってる主人公勢より魅力的に見えるのもしょうがない感じです。飛羽真がメギドと組むなら確かに面白そうです。仲間だとイラつくソードオブロゴスの連中も敵なら多少は愛せそうです。

    芽依も絶好調でした。ツカツカ歩み出て腑抜けどもを叱咤激励する姿は感動的でしたね。

    実力で負けただけの賢人の死を「仕組まれていたのか!」と捉える飛羽真に自分も困惑しました。実は誰かの筋書きだったという構造にはなっていないと思うんですが、こちらの読解力に問題があるんでしょうか…。

    メインライターの登板が安定しないのなんなのでしょうね?2話完結アレルギーみたいな傾向で多人数ライダー・ゲスト無しにこだわっていて、パターン化しないようにわざとリレー形式にしてるんでしょうか?根幹の物語がぐらぐらなのにうまくいっているとは思えません。

    賢人の扱いはあれで確定したんですかね。闇の力どうこう言ってたから闇堕ちして復活かと思ってたんですが、みんなの心の中に落ち着いてくれるならそれで良い気もします。でもエスパーダを廃棄はしないでしょうし…。
    謎の男も変身させて、新ライダーさえ出しとけばウケる目算なのでしょうが、嬉しくないどころかうんざりしてきます。毎週大人数でごろごろ転がるののどこを楽しめばいいのでしょうね…。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >先代セイバーの話は「行きすぎた正義」的な悲劇をやろうとして失敗してる感じですね。

      私はそう思わなかったので特に言うことはありません。何の正しさも感じず、意味不明な言動に見えました。

      >「正義のために少女を犠牲にしようとした」賢人の父はもう道を外れたから殺すしかなくて、そそのかした元凶を倒すために自分が闇の力使ったりメギドと手を組んだり賢人を殺ったりするのはおkと言うことなのかと解釈しました。

      私はその時点で矛盾していると思います。町を本化している時点で多数の犠牲者が出ているのですからルナどころじゃないはずです。あるとすれば先代セイバーにとってルナが特別な存在であったことですが、賢人父が律義に「この子は特別な力を持ってる」と説明していたことから考えると先代セイバーはルナとは初対面だと思われます。

      >仲間だとイラつくソードオブロゴスの連中も敵なら多少は愛せそうです。

      敵にする分には申し分ないと思いますよ。
      「俺が正義だ」と価値観を押し付けてくるオッサン。
      「どっちが強いか勝負しようぜ!」と遊び感覚で殺そうとしてくるガキ。
      俯いてぶつぶつ言ってるけど戦闘になるとハイになる根暗。
      真面目な感じだけど言ってることに実を感じない青年。
      The犯罪者の芽依。
      と話を聞かないサイコパス系統が揃ってますから。

      >芽依も絶好調でした。ツカツカ歩み出て腑抜けどもを叱咤激励する姿は感動的でしたね。

      完全に別キャラだったと思います。ああでもしないと話に絡めないのでああなるほうが普通なんですが。

      >実は誰かの筋書きだったという構造にはなっていないと思うんですが

      飛羽真が物凄い勢いで鵜呑みにしていて意味がわかりませんでしたね。
      そもそも話を真面目に考えると賢人の死は筋書き通りじゃないはずなんですよね。先代セイバーは筋書きを変えるために動いているわけですから剣との殺害も筋書きからは外れた行為のはずです。そうでないと先代セイバーも筋書き通りに動いているピエロになってしまいます。だから飛羽真が先代セイバーの話を鵜呑みにするなら「賢人を殺したのはお前の意思だろうが!」とならないと変なはずだと思います。飛羽真が電波を受信したとしか思えない光景でした。

      >メインライターの登板が安定しないのなんなのでしょうね?

      次回で福田さん6話、長谷川さん6話、毛利さん4話で登板数が並んじゃうんですよね。コロナの都合で脚本を変更する都合で代打が多いのかなんて予想も見かけましたが、メインストーリーまでこの様なのは奇妙だと思います。大筋は福田さんが書いたものをローテ陣が清書してるなら連名で併記するのが普通ですし。メインストーリーも設定もキャラも各話単位でもおかしいところだらけでどこが原因なのかさっぱりわかりません。

      >賢人の扱いはあれで確定したんですかね。

      どうでしょうね。エスパーダもカリバーの剣の使い手がいないし、私はどうせ復活するんじゃないかなと思っています。

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    2. 賢人の父が「真の平和のために~」とか言っていたのでそういう話のつもりで書いてるのかな?と思ったのですが、先代セイバーの行動は正義と言うには無理があると自分も思います。
      目指してる形がどんなものなのかは不明ですが、やりたい話と実際のキャラの言動が食い違っている感じは受けます。

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    3. >やりたい話と実際のキャラの言動が食い違っている感じは受けます。

      おかしいとは思いますがどこがおかしいのかは量りかねています。
      根本的なストーリー設計から台詞単位までおかしなところがいくつもあるのでどれが意図しない間違いでどれが機能してない意図なのかも判断がつきません。私はどんな話をやりたいかすらいまだによくわかりません。

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  2. 今回、上條が闇黒剣月闇を飛羽真に託すと言ってましたが、飛羽真が闇黒剣を受け取ってどうしろっていうんでしょう?闇黒剣にはソードオブロゴスも知らない謎が隠されていそうですが今後、掘り下げられると思いますか?火炎剣とはどういう関係なのか気になります。

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    1. 現状では謎だと思います。
      飛羽真が雷鳴剣を使って勝ったように単に聖剣は多いほうがいいから渡したのかもしれませんし、アーサー王の試練を受けるために烈火と月闇が必要だったようにまだ何か意味が隠されているのかもしれません。先代セイバーはそういった秘密を調べていたので他のキャラが知らない秘密を知っていてもおかしくないでしょう。
      しかしセイバーにおいて視聴者の知らない出来事が唐突に出てくることは珍しくありません。飛羽真の過去のように唐突に「世界の秘密が書かれた本が広間の棚にあったぞ!」で話が進むかもしれません。やろうと思えばいくらでもお話を作れますが、セイバーがまともにやるとは私は思ってません。

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