『仮面ライダーセイバー』 第16話「世界を救う、一筋の光。」:感想

2020年12月27日

■セイバー語「絆」
・どうやらセイバーではよく知らない人に根拠不明なことを言われた程度で信じられなくなる関係を絆と呼ぶようです。以前、飛羽真がカリバー対策の物語を書いたときに「いつの間にそんなに仲良くなったんだろう?」と疑問に感じたことがありましたが納得がいきました。この程度で絆と呼べるなら飛羽真の言動も納得です。一般的に言うところの知り合いや仕事仲間を絆だの仲間だのと呼んでいるだけでした。

・「ルナは突然現れた」という表現も最初は意味がわかりませんでした。知らない人との出会いは基本的に突然に決まってるのに小説家のくせに何を意味わからん日本語を使ってるんだこいつはと正気を疑いました。
しかし話を聞いて納得しました。つまり「電波」のマイルドな表現なんですね。確かにあの出会い方を肯定しようとするとそんな表現になるのも納得です。初めて小説家らしい描写だと思えました。

・真面目な話をするとこういう普通じゃない使い方を多用するのはセイバーではやってはいけないことだと思います。
なぜかというと主人公のキーワードに「約束」を多用しているからです。こういう独自用語まがいのことをしていると、視聴者は「”約束”も普通じゃない意味なんじゃないのか? 『約束と言ったら100回までは裏切ってもノーカン。まだ15回だから飛羽真はセーフ』とか意味不明なことがまかり通るんじゃないか?」と不信感を招きます。

・騙されてるソードオブロゴスの剣士だけでなく飛羽真まで馬鹿に見えるのはわかってやってるんでしょうかね?
剣士が騙されてる理由が「だってサウザンベースの使者がそう言ったから」なんですけど、
飛羽真がソードオブロゴスを疑う理由も「だって先代セイバーがそう言ったから」なんですすよね。この状況で剣士たちだけ悪者にするのは無理があります。

■なんか死にそう
・レジエルばかり現場に行かされてますね。キャラの印象が薄いし、大物感がないし、一番最初に死にそうです。

■最光
・謎の男の正体はユーリと名乗る男で、失われた光の聖剣・最光を使う剣士でした!
別に知りたいのは名前とかじゃないんですよね… いつもながらピントのずれた展開です。

・最光の売りは今のところライダーじゃなくて剣になるところのようです。
スタッフは完全にアーサーロボのことを忘れているようです。そのネタもうやった人がいるんですよ。

・剣をライダーだと言い張るのは無理があると思うのですが結局普通のライダーになったり、セイバーの強化フォーム扱いになったりするんでしょうかね? 次回予告で映っていた黒いのは地味過ぎるので暫定的な姿だと思いますが。


次回は最光の紹介に時間を費やすみたいです。私は特に興味がありません。

コメント

6 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です。

    仲間の絆だの嘘くさいと思ってたんで説得力ある展開でした。自己中心的なクズ揃いなので話も聞かず襲いかかってくるのも納得です。敵も計略に苦労もせず「あいつに限ってそんなこと」から「やはり力に飲まれたか…」になるのに5秒もかからなくて笑いました。根拠が本の中の出来事を見ていないのと先代がそうだったからしかなくて誰も飛羽真自身を見極めようとしないんですね。特に組織内部の敵について口にしただけでキレる倫太郎はなかなかでした。知能の低さと視野の狭さがヤバいです。賢人の時にボロボロの体で加勢に来たのとか夢だったようです。
    飛羽真も先代の話を鵜呑みで特に思慮もないのもいつものことですね。

    「ルナは突然現れた」に関しては親とか素性が不明ってことなのかと自分は解釈しました。賢人の父とかの話だと特別な力がある感じでしたし、人間じゃないのかもしれないです。
    書き手だけが理解してるセイバー内での独自の言葉はたくさんある気がします。15年前の出来事が「裏切りの連鎖」だと言うのもしっくりきません。

    色んな要素を出すだけで話が動いていないんですよね。謎の男も名前がついただけです。16話にもなって初期設定以上の行動をしているキャラがいません。

    最光はスーツ節約目的なんでしょうか。そもそも強化もしたのに現状無駄になっているエスパーダといい、フォームを出しては使い捨てていく体制は深刻だと思います。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >根拠が本の中の出来事を見ていないのと先代がそうだったからしかなくて誰も飛羽真自身を見極めようとしないんですね。

      理屈としては間違ってないと思います。部外者で変人と司令官クラスの組織の人間だったら司令官のほうを信じるのは組織人としては真っ当な判断だと思います。
      ただ、散々仲間だのと言ってきた飛羽真がピエロになってしまうのが大問題なだけです。

      >特に組織内部の敵について口にしただけでキレる倫太郎はなかなかでした。

      倫太郎は一番酷かったですね。組織に裏切り者がいたら組織自体に一番危険が及ぶのに感情丸出しで思考停止してるだけでした。これでは誰も救えないでしょう。飛羽真を身内扱いしないことがどういうことを意味するかは言うまでもありませんね。誓い(笑)。

      >「ルナは突然現れた」に関しては親とか素性が不明ってことなのかと自分は解釈しました。

      なるほど。そういう解釈もできると思います。
      個人的に飛羽真の親族も尾上の配偶者もわからないことだらけの状況で言われても困るなぁという印象です。

      >15年前の出来事が「裏切りの連鎖」だと言うのもしっくりきません。

      好意的に解釈するなら「尾上たちにとっては賢人父の裏切りはトラウマなのでまるで関係があることのように考えてしまう」といったところでしょうかね。

      >16話にもなって初期設定以上の行動をしているキャラがいません。

      メインストーリーが動いているように感じない点が一番マズいかなと私は思っています。
      たぶん裏切り者の話とか真理の話とかでスタッフは動かしてるつもりなんでしょうが視聴者が物語の中に入れてない状態で枠を動かしてもますます入り込めなくなるだけだと思います。

      >フォームを出しては使い捨てていく体制は深刻だと思います。

      製作体制とは合ってないと思います。数を作るのが予算的にも製造期間的にも無理なんですからどうしようもないでしょう。たくさん出すなら見合った予算も増やす。無いなら製造コストの低いアイテムを実際に販売する商品も含めて考える。それが真っ当なやり方だと思います。

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  2. 飛羽真とロゴスが対立することに何の意味があるんだろうと思いつつも見ていましたが、結局、主人公もロゴスも両方騙されているので、そう思うと飛羽真とロゴスの絆って何だったんだろう?と思いましたね。一番思うのはどうせまた真実が分かったら何事もなかったかのように和解してまた絆を語るんでしょうか?まあセイバーの世界は飛羽真を中心に回っているので何があっても何を言っても主人公は正しいのでしょうね...。

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    1. >一番思うのはどうせまた真実が分かったら何事もなかったかのように和解してまた絆を語るんでしょうか?

      たぶんそうなるんじゃないかなぁと思っています。あれだけ飛羽真の発言を信じなかったのにいけしゃあしゃあと「俺は飛羽真を信じる!」とか言い出すんだろうなと思います。
      飛羽真が裏切り者を突き止めるいなや「あ、そうだったんだ。さすが飛羽真」と自分は何もしてなかったかのような言動になるほうが最低だと思いますが。

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  3. 今でも自分は上條が求めていた真理や裏切りの連鎖がピンとこなかったのですが、結構今後の話に関わる重要な要素なのか、特に意味はなくて後でなげすてられるのかのどらかでしょうか?裏切りの連鎖については前作の悪意の連鎖のパクりみたいでズッコケました。


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    1. 裏切りの連鎖は関係ないだろうと思います。剣士を騙すためのでまかせでしょう。

      真理については私は関連するにはするだろうと思っています。世界の元になっているワンダーライドブック。そのワンダーライドブックを守護する組織。ライドブックを作り変えて自分たちの世界を作ろうとしているメギド。その断片たる目次録と真理。この辺りは根幹設定として存在しているように見えるので何かしらの関連性はあると思います。

      ただ、それがまともな展開であるかは定かではありません。
      なにせそこにつながる最初の道だったであろう飛羽真の記憶を「全部思い出した」で済ませたスタッフですので。

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