『仮面ライダーセイバー』 第14話「この思い、剣に宿して。」:感想

2020年12月13日

■全く話についていけない
・本は閉じれてなかったし、カリバーも死んでませんでした。だけどそれはソードオブロゴス側にとっては驚くことではない当たりまえのことでした。
え、じゃあまだ何にも解決してないと知っていて「賢人ー!」ってみんなで大合唱してたんですか?! それで「賢人は世界を守れって言ったんだ!」とか今も言ってるんですか?! わけがわかりません。

・設定面でもわからないことだらけでした。
新しい本を作ってることを当たりまえのように倫太郎が知っていたんですがそんな話ありましたっけ??? それならなんで今まで「まだできないんですか?」って聞く場面がなかったのでしょう? 戦力不足を感じる場面はいくつもあったと思うのですが。

・個人的には飛羽真が当たりまえのように雷鳴剣を使っていることが不思議でした。
聖剣って聖剣に選ばれないと使えないんじゃなかったでしたっけ?? 変身できないとかそういうだけで剣として使う分には全然問題ないんですか?
それなら柱を立てる作戦のときにわざわざ剣士に倒させなくても剣士から剣を奪ってその剣で切れば充分だったような気がするのですが… 舐めプしてる上に面倒なことをするとかいったい全体何がしたいんでしょう? そのわりにはカリバーを行かせるためにわざわざ現場に出向いたり、敵幹部たちが働き者なのか怠け者なのかすらわかりません。

■アホみたいな展開
・なんで新しい本の作成を急いでいたんでしょう? 今はそれより人出が多いほうが良いと思んですが。ブレイズを参戦させない理由が理解できませんでした。

・舐めプの嵐はアホだと思いました。
ドラゴニックナイトを使わない飛羽真も舐めプしまくりの敵幹部も何がしたいのか理解できません。そのわりには「(世界を守れと言った)賢人の意思を継ぐ!」とか「カリバー、行ってください!」とか真面目ぶったことも言い出して正気を疑うような展開でした。1分以上真面目でいると死ぬ病気にでもかかってるのでしょうか?

・東映公式ページ曰く、

 これは企画チーム、特に高橋プロデューサーが賢人の思いを背負う象徴として、そして仮面ライダーセイバーの特徴とも言える多種多様なフォームチェンジのギミックも生かした戦い様として、是が非でもやりたいことの一つだったのです。

だそうです。だったら強化フォームなんて出すなってんですよ。世界を守るとか言わなきゃいいんですよ。「世界なんてどうなろうと構わないからこの武器でお前を殺す!」って言う分には何の問題もないんですから。

・意味不明な本交換も酷かったです。
分身したスラッシュ以外は能力すら使っているように見えませんでした。普通だったら「それぞれ有利な敵を狙ってその敵に効きそうな本を選ぶ」とかする場面だと思います。バトル的にも販促的にもダメダメでスタッフが何を考えているのか不思議に思うばかりでした。

・柱を壊したぞ!→「(閉じる前に)間に合えー!」。
いやだったらセイバーが入ってから壊せよ。それ以前にカリバーに入らせてしまったことに反応しろよ。もう意味がわかりません。

■真面目にヤバい
・真面目にヤバいと思った点は「賢人の思い」とか連呼しているのに全然実感がないことです。「賢人はいつも笑っていた」と言われて賢人の笑顔を連想できた視聴者はどれだけいたでしょう? 「賢人は本心を秘めて世界を守るために戦っていた」と言われて同調できましたか?
私は全然思い浮かびませんでした。笑っていた顔より最近のイライラしてる様子か無表情で「いや、何でもないよ」と周りをかわす表情ばかり思い出しますし、行動はカリバーに執着する印象のほうが強いです。

・賢人の掘り下げ不足であり、ストーリー構成にも問題があるように見えます。
とてもそういう話が成立する状況ではないのにそれを大前提にしたこんな話をやってしまう制作陣はかなり深刻だと思います。これまでも「これはスタッフの頭の中では成立してるのかな?」と思う場面が何度かありましたが今回はストーリー展開という形で問題が具現化したように感じています。ますます先行きが不安になりました。

■仮面ライダーブレイズ・キングライオン大戦記
・剣士から大砲ってビルバインかよ!と思いました。大砲の是非も含めて二の舞な気がします。
しかも戦うのは素手でまたびっくりしました。ますますもって剣士とはいったい…

・デザインはスリムだけど角ばるところは角ばっていてかっこいいと思いました。
剣士かと聞かれたら「え、どこが?カメバズーカのほうがまだ近いよ」って言いますが。

■ブースターは別売りです
・キングライオンのブースターってドラゴニックナイトにも似たようなのが付いていたような?と思って調べてみたら案の定でした。
あのブースターはライドブックとは別売りで、しかもドラゴニックナイトとキングライオンのブースターは単品無しのセット販売のみのようです。片方しか要らない子供がいそうな組み合わせで、不況って感じがしました。


次回はセイバーとカリバーが戦うようです。「またかよ!」って感じですし、「どうせ決着つかないんでしょ?」って感じです。

コメント

2 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です。

    メインライターの方なのでこの狂った感じが本来のシナリオなのかと思うと疲労感が溢れます。

    カリバーが普通に生きててげんなりします。何一つ進んでいる感じがしません。飛羽真たちが平然としてるのもそれでいいの?って感じです。

    賢人って世界を救うのが信念だったんですね。皆揃って「遺志を継ぐんだ!」と意気込んでいるのに自分は全くついていけませんでした。賢人の印象と言えば飛羽真の過去関連に思い入れがあること、父親の件で悩んでいることくらいで、世界を悪の手から救いたいとか笑顔の絶えない好青年といったイメージも一切ありません。
    キャラ立てをする前に殺せば意外性だけは話題にできるかも知れませんが、それは「そんな最低限の作劇すらできていないもの放送するわけないだろう」という意外性であって、感動とは程遠いと思います。視聴者との温度差を制作は認識しているのでしょうか?

    セイバーが雷鳴剣を使う展開も理由づけがあれば違ったかも知れませんが、何も無かったですね。聖剣が剣士を選ぶ設定が活かされたのを見たことがありません。あるいは賢人との絆があるんだから当然飛羽真も選ばれてるに決まってるでしょということなのかも知れません。死んだキャラのアイテムを受け継いで戦う熱い展開として成立するだけの積み重ねが無さすぎてノれません。
    キングアーサーもドラゴニックナイトも出たそばから投げ捨てていくのでは盛り上がりようもないですね。

    本交換も意味不明でした。アイテム貸し借りできる構造を活かして、「仲間の絆」を描いた感動的なシーンだったんでしょうね。結果エフェクトが入れ替わっただけでしたね。

    ブレイズ強化の脈絡の無さもほんとひどいです。決定事項の販促アイテムに物語を合わせようとした痕跡すら感じません。言及されていた通りこの状況でブレイズが戦わないのもおかしいですし、強化イベントとしての賢人との個人的な繋がり等も無く全てに必然性がありません。

    次回賢人の父親関連の事情が分かるようですが、あまり期待できません。カリバーに倒すべき中ボスとしての興味すら持てないです。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >賢人って世界を救うのが信念だったんですね。

      飛羽真か父親の話しかしてないので全然ピンと来ませんでした。それすらもそもそもソードオブロゴスがみんな自己中ばかりなので建前みたいに聞こえてしまいますし。
      そもそもソードオブロゴス自体がよくわからないですしね。ワンダーライドブックを守るのが世界の秩序を守るために必要だから本も守るのか、それともライドブック自体が最優先で世界は二の次なのかもよくわかっていません。

      >聖剣が剣士を選ぶ設定が活かされたのを見たことがありません

      実例が飛羽真くらいですがあれが何をどう選ばれたのか全然わかりませんでしたからね…
      その後はカリバーに雷鳴剣と例外にあたりそうなものばかりで典型的な例が見当たりません。これでは話についていけません。それこそ芽依や飛羽真のような部外者を使って説明する事だと思います。

      >決定事項の販促アイテムに物語を合わせようとした痕跡すら感じません。

      販促は全く取り入れる気が感じられませんね。バトルもののパワーアップとしてもダメダメで救いようがないと思います。

      >カリバーに倒すべき中ボスとしての興味すら持てないです。

      メギドの幹部勢に利用されてる感じがありありですからねぇ。倒しても事態が好転する気がまるでしません。

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