『仮面ライダーセイバー』 第13話「俺は、俺の思いを貫く。」:感想

2020年12月6日
■死ぬ死ぬ詐欺、詐欺
・前回死んだかと思った賢人は生きていました! けど最後で殺します。
私には何が面白いのか1ミリもわかりませんでした。死にゆく賢人の周りにみんなが集まるせっかくの”感動的な”場面も「前回見たよね」と冷めるばかりでした。

・おまけに「飛羽真は治療すれば助かるけが人の横でピーピー喚くだけの殺人未遂の役立たず」という実績まで作ってしまいました。そんな主人公とあと40話くらい付き合ってほしいそうです。どういう発想をするとそんな考えが思い浮かぶんでしょうね。

・他にも無意味な展開が多くて相乗効果で余計にうんざりしました。箇条書きにするだけでもうんざりします。
「エスパーダがいないから柱が足らないぞ→カリバーでできるよ」という話をメギドとソードオブロゴスでわざわざ2回繰り返す。
カリバーに倒されそうなゴブリンメギドの前にエスパーダが乱入→「カリバーとエスパーダ二人分の斬撃が混ざったから柱にはノーカン」とかなるのかと思ったら特になく、賢人は倫太郎を守りたかっただけでカリバーの柱が立って終了。
っていうか庇って怪我をするという展開自体がもう何度目なのか。
カリバーを止めるぞ!→ワンパンで地面をゴロゴロするだけのライダー*2回。
それに伴う倫太郎の苦しみながらの変身と変身解除。変身できるのかできないのかどっちなんだよ。
柱が立って新世界への本が開いたぞ!→普通に閉じれますけど?

・個人的にはタッセルと謎の男のオチもあれなの?って思いました。
前回「行くのかい?」なんてわざわざ振りを付けていたのにやったことは、わりと細い木の陰からぶりぶりにはみ出て見学しているだけでした。この不審者にどんな気持ちを抱けばいいのかわかりませんでした。

■謎の男→死人
・賢人はカリバーとして復活するみたいですね。
既に気持ちの整理がついちゃってるから「賢人を弄ぶなんて許せない!」となるだけだと思うんですが。「賢人だから倒せないよ~」なんて言い出したらヒーロー失格なのでできないでしょう。展開の幅を感じないので全然盛り上がらないと思います。「カリバーの正体は知らない男→知らない男その2」も首を傾げるばかりでしたがまたしても理解しがたい展開になりそうです。

■謎の男の正体がわかった!
・パワーアップアイテムはアーサー王の試練で手に入れたもの。
アーサー王の試練ではアイテムを手に入れた直後に謎の男が現れた。
今回変身できたのはルナのおかげらしい。
この情報を総合すると「謎の男の正体=ルナ」という結論が導き出されます。これまで出てきた情報を余すことく回収した完璧な推論ですね。

…んなわけねぇだろ!
と言いたくなりますけど、真面目な話、セイバーだとこういうアホみたいな仮説しかできないんですよね。何にも情報がないのにいきなりルナだのと言い出すとこうなってしまいます。セイバーの致命的な欠点が端的に表れていると思います。

■謎の箱
・大秦寺が箱を2つも持っていてあれ?と思いました。
1つはアーサー王の試練で持って帰ってきたと思いますけど2個もありましたっけ?
どうも倫太郎用のアイテムになるみたいですけど何なのでしょう? 試練は飛羽真に与えられたものだから倫太郎がパワーアップするのは変だと思います。

■メギドだけになっちゃった
・これまでは剣士で人間のカリバーという接点がありましたけど、メギドだけだと何がしたいのか想像もつきません。
そもそも「メギドって何?」という点からわかってないと思います。ワンダーライドブックから生まれるみたいですけど、人間関連のものや概念もライドブックから生まれたらしいので違いがわからないんですよね。「メギドは異世界の化け物」と定義しようにも「じゃあ人間はどう違うの?」という疑問に答えなければいけません。また1から世界観を台詞で説明するんでしょうかね… 1クール目は漠然と飛羽真の記憶とカリバーを追いかけてろくに成果がないまま終わったので徒労感が強いです。

■仮面ライダーセイバー・ドラゴニックナイト
・見た目は冴えないと思いました。
地味な銀色一色にトゲトゲした目で、ビルドのブロスみたいに大幹部の手下として戦う中ボスライダーって感じです。個人的な好みは「左右非対称のデザイン>>左右対称のデザイン」なのでビジュアル的にはがっかりしました。

・変身音声が長かったですね。
元々だらだらした長さでしたがこれまで以上にテンポがボキボキに折れていました。これで複数人変身なんてしたらどうなるんでしょう? プリキュアの変身バンクより長くなりそうです。

・販促もダメダメでした。
せっかく空を飛ぶために龍に乗ったのに、相手のカリバーは妙なふわふわになってプカプカし始めてズッコケました。更にかっこつけた台詞を言ったかと思えばやることはサンドバックになるだけでまたズッコケました。こんな間抜けを倒してどこがかっこいいのでしょう。


次回はメギドとの最後の戦いに挑む!、だそうです。
個人的にはえ、そうなんですか?という感じです。メギドは倒しても復活してるんですけどどうやって終わらせるつもりなんでしょうね。そもそもメギドの組織ってあの幹部で全部なのかもわかりませんし、あれで全部ならなんでサウザンベースの剣士も呼ばないのでしょう? どう考えても組織全体であたるべき任務だと思うのですが。
そしてなぜかブレイズが強化フォームになるみたいです。えっとあの…倫太郎はまだ師匠の仇を取れてないんですけど… 師匠と同じ3本コンボは…

コメント

6 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です。

    前回の死ぬ死ぬ詐欺も長くて苦痛だったのにさらにロングバージョン再放送は拷問にも程があります。最後まで視聴する自信がなくなって来ました…。地面に寝かされてる賢人にカメラがズームした時あまりのバカバカしさに笑ってしまいました。死に至る因果関係も間抜けな上救う方法も曖昧で、主要キャラが死ぬイベントをやりたいから以外の意味がわかりません。「主人公と深い関わりがある」と口で説明する以外にどうして価値観や人となりがわかるようなキャラ描写ができないのでしょう。殺す予定なら優先的にキャラを立てておくべきです。闇堕ちって普通本人の負の感情に作用してとかが定石だと思うんですがそんなのも無いです。
    後編で本当に死ぬならせめて前回は生死不明にして、倒れている賢人を見つけた瞬間でラストにしていれば、飛羽真も怪我人を前に嘆き悲しむだけのアホにならなくて済んだ気もするのですが、どう思われますか?
    また、今後の展開の幅を感じないとのことですが、ここから「敵に回った経緯はありえないほど雑だったけど、総合的にドラマとして成立してる」レベルまで巻き返すことは可能でしょうか?

    柱のエスパーダの枠はカリバーでもいいってアバウトな設定ですね。聖剣が剣士を選ぶみたいな固有の属性が重要なのかと思ってましたがそうでもなさそうです。雷と闇がもとは同じ属性由来だが相反する剣になったみたいな因縁があるのかとも思ったんですが単に6種類ならなんでもいいってだけなんですかね。

    重症の賢人の心配でなく「尾上に怒られる」ことを真っ先に気にする芽依には安心しました。ヒロインとして好きになることを諦めた方が早そうです。

    謎の男=ルナ説も成立してしまう程度には情報が無いですからね…。ただ謎の◯◯を出して真相を伏せていれば興味を持ってもらえて引きになると思ってるのではないかと恐ろしくなります。

    ドラゴニックナイトはシンメトリーになったことで魅力半減したと自分も思います。色数を少なくして洗練されることもありますがこの場合は単に手抜き感を覚えます。アクション映えもあまり感じませんでした。武器の地味さもやばそうです。
    飛べる敵と戦うために竜に乗るんじゃなくて、竜に乗せるために敵がふよふよ浮遊させられるのはバカみたいでしたね。完全にバトルの魅せ方を見失ってる感じがします。
    カリバーの剣が賢人を救えるかもしれない唯一の望みなのにガサツに倒して「無い!」と泣いてるのもアホみたいでした。

    そういえば倫太郎は復讐果たせてないですよね。特訓して強化もらってスッキリして「剣士たるもの」とか一人前面してたので忘れてました。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >前回の死ぬ死ぬ詐欺も長くて苦痛だったのにさらにロングバージョン再放送は拷問にも程があります。

      長かったですね。しかも前回でも似たようなのを見ているので更にしんどかったです。

      >「主人公と深い関わりがある」と口で説明する以外にどうして価値観や人となりがわかるようなキャラ描写ができないのでしょう。

      芽依ならばっちりできてるんですけどね…

      >後編で本当に死ぬならせめて前回は生死不明にして、倒れている賢人を見つけた瞬間でラストにしていれば、飛羽真も怪我人を前に嘆き悲しむだけのアホにならなくて済んだ気もするのですが、どう思われますか?

      そのほうがマシですけどスタッフ的にはダメなのだと思います。それだと死亡シーンを2回できないので。
      普通に考えたらせめて「(飛羽真が助けを呼び、傷口を抑えながら)死ぬな、賢人!(賢人は遺言のつもりでしゃべる)」ってシーンにすれば、死ぬ死ぬ詐欺はどうにもなりませんけど登場人物の行動としてはおかしくなくなると思うんですけどね。なぜか2回やりたいと思ったみたいなのでその解決策は私には思いつきません。

      >ここから「敵に回った経緯はありえないほど雑だったけど、総合的にドラマとして成立してる」レベルまで巻き返すことは可能でしょうか?

      理論上はあり得ます。脚本の質が変わればいつでも面白くすることは可能です。『蒼穹のファフナー』という作品で実際に経験しました。
      しかしセイバーのスタッフでそれができるかと言えば私はできないと思います。この程度のクオリティはライダーでは毎年のことですから変わる可能性も少ないと思います。

      >単に6種類ならなんでもいいってだけなんですかね。

      そうだったみたいですね。カリバーでいいなら警戒されないために最後まで温存しておくのは当然ですし、カリバーたちも特にエスパーダにこだわる様子は見せなかったので作中の流れとしては特に問題ないと思います。
      問題があるとすれば無警戒だったソードオブロゴスが間抜けに見えるというだけでしょう。そもそもサウザンベースとかがあるからには、聖剣自体は7本以上あるっぽいですしね。最初から「敵が持ってたらどうしよう?」という線は疑ってかかるべきだったはずです。

      >武器の地味さもやばそうです。

      個人的には篭手が盾にも武器にもなって使いようによっては面白いかな?と思ったんですがなぜか剣からビームが出るのを見て諦めました。あのポーズなら篭手から出した方が良いと思います。

      >カリバーの剣が賢人を救えるかもしれない唯一の望みなのにガサツに倒して「無い!」と泣いてるのもアホみたいでした。

      倒し方はともかく、飛羽真一人だけ探しているのはアホかと思いました。
      最初は「まぁみんな虫の息だから仕方ないかな…」と思ったのですが賢人の周りで円陣を組んでいて「お前ら探せよ!」とツッコミました。

      >特訓して強化もらってスッキリして「剣士たるもの」とか一人前面してたので忘れてました。

      はい、なんかすっきりしただけです。復讐も気分の問題なので倫太郎がいいならそれで終わりで論理的矛盾はないのですが、視聴者としては置いてけぼりになると思います。

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  2. こんばんは。
    今回、ついに仮面ライダーカリバーが倒されましたが、上條は死んだのでしょうか?
    セイバーとカリバーの最後の激突はガロとキバの斬馬剣の打ち合いみたいだったらかっこよかったなと思いました。
    ところで、今週BS日テレで最終回の牙狼 MAKAISENKIはどうだったでしょうか?

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      上條が死んだかどうかは定かではないと思います。なにせ死んだはずの賢人が本当に死んだのか怪しい状況ですから。死人を操る能力ならそれはそれで上條はとっくに死んでたことになるでしょうし。

      >今週BS日テレで最終回の牙狼 MAKAISENKIはどうだったでしょうか?

      再放送を見ていると言った覚えがないのですが何の話でしょうか?
      MAKAISENKIは根本的についていけませんでした。「呪いが強すぎる」、「魔戒法師が強すぎる」と違和感ばかりでした。途中の劇場版を見ていないせいかもしれませんが自分の求めている方向性とは違うなと思いました。

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    2. すみません。
      再放送を観ていないというのは知っていましたが、闇を照らす者まで御覧になったと聞いて質問した次第です。
      MAKAISENKI作中で破滅の刻印が強力というのはわかるのですが、魔戒法師が強すぎるというのはどういうことでしょうか?

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    3. 1作目の印象では「魔戒法師は魔道具作りやサポートが主で戦闘は魔戒騎士の役目」なのだと思っていました。それがMAKAISENKIではロボットを持ち出すわ、呪いをかけるわ、アンチ魔戒騎士勢力みたいなのが出てくるわと急に武闘派になって違和感を感じました。
      まぁ結局強いのはボスだけで、ボスの実力もホラー系の力と実質魔戒騎士みたいなもので、魔戒法師自体はそんなに強くなかったみたいでしたが。

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