『仮面ライダーセイバー』 第4話「本を開いた、それゆえに。」:感想

2020年9月27日
■会話のドッジボール
・冒頭の反省会では主人公は「約束!」 子育て王は「お前が気に入らない!」と言い合うだけで一言たりとも会話になっていませんでした。周りもそれを見学しているだけでボスすら止めようとしません。前回に引き続いて印象が悪くなるばかりでした。

・唯一、賢人だけはまともな説得をしていました。ただ、方向性が内向きで言ってることは「いろいろあるので我慢してください」としか言ってないので誠実だとは思えませんでした。もっとも相手が自己中王なのでまともに話しても無駄と判断していただけかもしれません。

・他の登場人物は相変わらず壊滅的です。
主人公の飛羽真は勝手に倫太郎の本を引き抜いて自分で使い始めました。勝手に人の物を取るのはいけないことだとスタッフは誰一人習わなかったようです。
「約束」にこだわっている点も個人的にはマイナスです。約束という自分のしたことにこだわっていて相手のことは軽視しているように見えるからです。人の命がかかっている場面で自分のこだわりを優先する人物は信用できません。

・倫太郎は少なくとも今回のスタッフの脳内では「無能」ということでいいようです。本を3つ使えることは知っていてもやろうとは思いつかなかったので他に説明しようがありません。

・芽依は役に立っていたものの相変わらずのスタンドプレイでした。
飛羽真たちがデザストと戦ってあの世界に来るのが遅れていたら無駄死にして終わっていたでしょう。予め打ち合わせしておくべきでした。編集者のくせに打ち合わせもスケジュール作りもしないとはやっぱり編集者としても無能なようです。

・尾上は今回も自分の価値観を押し付けまくりで最悪でした。
子供が大切と言ってるわりには全然大切にしているようには見えません。小説家なんて見下しているならそんな相手に子供を預けること自体が間違いです。それなのに自分のアイデンティティを父親だと考え、挙句の果てに「お前に何がわかる」とマウントする有様は見下げたクズでした。そりゃ子供に関して一番責任があるのは親に決まってるでしょ。親より子供のことを知っていて、子供のことを思っている人物なんているほうが変です。そこまで言っておきながら今現在やっていることは他人に八つ当たりするだけなのだからお笑い草です。そんなことより敵を探すなり子供を探すなりしたほうが賢明だと思います。

・Q「なんで怪人を倒したのに異世界化が解けず、さらわれた人たちが戻ってこないのか?」
A「怪人を倒せてないからです」
にはずっこけました。ダサいとしか言いようがありません。おまけに倒せてないしさらわれた人も発見できていなのになんでのこのこ帰ってきたのでしょう? 現地で怪人かさらわれた人を探したほうがマシだと思います。目的があって帰ってきたなら方法を会議するなり建設的なことをするべきでしょう。口論して出ていくなんて論外です。ソードオブロゴスって本当にクソですね。

■ドラゴン+ピーターパン+ハリネズミ=ムキムキ妖精
・作中でも言われてましたが本当に意味がわかりませんでした。この3つの要素のどこに筋肉要素があったのでしょう?

・バトル自体も相変わらず意味不明でした。
初戦はスパスパ切っていたのに復活した途端にヌルヌルで切れないと言い出し、3つの本にしたらまたスパスパ切っていました。最後なんてムキムキ妖精で殴ったら「再生できない!」と喚いていました。意味がわかりません。ゴリ押し最強なんでしょうか。こんな有様でこの先どうやってフォームチェンジを使い分けていく気なんでしょう。

■本を何だと思っているのか
・尾上の子供が本を好きになる最後のオチは酷いと思いました。
ムキムキ妖精を見たから「本って面白そう!」と思った子供が実際に本を読んで本を好きになるとは思えません。実物の異世界や怪物を見慣れているなら子供向けの絵本なんて余計に感動が薄いでしょう。

・モチーフである本と現実の本をどうにか重ね合わそうとしたのでしょうが逆効果だったと思います。無理をした分だけ余計に違和感が増しました。
同じ物として扱うよりも「込められた思いは同じ」とか「本の力の使い方も物語も、使う人の/見る人の想像力が重要」といった抽象的なアプローチのほうがまだマシだったと思います。

■デザスト
・中ボスって印象でしたが実際に見てみてもワクワクする感じが全然ありませんでした。
キャラもありきたりですし、本から出てきた時点でどうせ倒しても復活するのがわかりきっているのでもう萎えています。カリバーまで現場に出てきてしまったので格上ボスとしても格が低いように見えます。
今のところは「人数が余ってるライダーと小競り合いする用」という印象です。


次回は賢人がカリバーと戦うようです。カリバーとの関係も引っ張らずに終わらせるんでしょうかね。セイバーのクオリティで引っ張っても肩透かしになるだけなのでさっさと終わらせるほうがマシだと思います。
バスターは引き続き残るみたいです。今回死ななかったので一時退場して次に出るときが死ぬときになるかと思っていました。またデザストやカリバーと消化試合を繰り広げることになりそうです。

コメント

4 件のコメント :

  1. ムキムキ妖精は衣装もキュウレンジャーからの流用らしいです。
    予算が心配になるぐらいしか意味の無い演出でしたね。

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    1. そう言われてみればキュウレンジャーにも森の妖精がいましたね。ぱっと見だとあれのアレンジっぽいですね。
      予算に関してはこんなところにかけないほうが良いと思います。

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  2. 更新お疲れ様です。

    退屈な展開が続きますね。尾上は一応ライダーなのにあれでは人気出ないでしょうね。「子供は宝」と豪語する割には子供自身の気持ちを蔑ろにしている気がします。もともと悩みというほどのものなかったようですが。
    主人公の「約束」へのこだわりは「誠実さ」の表現なのかなと思いました。異世界から助け出すことより約束が重要みたいに見えてしまって本末転倒感は否めません。
    相手の言い分を聞かず自己主張し合うだけのいがみ合いを見せられても楽しくないですね。和解しても感慨も無さそうです。

    脚本が変わってもキャラの印象に変化はありませんね。ヒロインのウザさもそのままです。すぐキャーキャー言うのと「早く助けてよー!」と助けられて当然みたいな態度が印象悪いです。この演技指導で明るくてかわいいヒロインのつもりなら感性がやばいと思います。

    15年前がどうこう言ってたのが賢人とかいう人なんですね。今回初めてちゃんと認識しました。既に主人公信者っぽさが滲み出てて嫌な予感がします。倫太郎も「主人公はすごいなぁ」と感心するだけのアホみたいなのでぬるま湯になりそうです。

    早速3アイテム混合フォームが出ましたが色味が安っぽくて個人的にはカッコよく見えなかったです。特に真ん中の金色に品がなくて嫌です。戦い方もポイントがよくわからず、属性を掛け合わせる意味の無さはビルドと大差ないです。バスターが豆の木を使った時の地味さに笑いました。この方式だとアイテム貸し借りはラクそうですが、面白いバトル要素になるでしょうか。

    妖精さん役はアイドルの方だったようです。本筋と関係ない話題作りには余念がないようですね。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >「子供は宝」と豪語する割には子供自身の気持ちを蔑ろにしている気がします。

      全然子供のことを見ているようには見えませんよね。「自分の子供」という幻影を見ていて、本人そのものと向き合っているようには見えません。今回の一件も「俺の子供がそんなことするわけない(別にそう教えてあるわけではない)」という勝手な思い込みのせいで起きたのではないかと疑いたくなります。

      >主人公の「約束」へのこだわりは「誠実さ」の表現なのかなと思いました。

      スタッフの意図はそうなのだろうと思います。あるいは過去への導線にしたいかでしょう。
      しかし状況が合っていません。もっと「こんな約束のために命を賭けるのか?!」と思うような内容と状況にするべきだったと思います。そんなことやってるとヒーロー活動が進まないのでどのみち詰んでいますが。

      >既に主人公信者っぽさが滲み出てて嫌な予感がします。倫太郎も「主人公はすごいなぁ」と感心するだけのアホみたいなのでぬるま湯になりそうです。

      尾上などを除いてレギュラーキャラだけになると芽依を加えた4人が基本になるのでしょうね。想像するだけでぞっとする会話シーンになりそうです。

      >この方式だとアイテム貸し借りはラクそうですが、面白いバトル要素になるでしょうか。

      差別化できないと面白くはならないと思います。強化フォームばかりになるまでしばらくは様々なフォームが出るでしょうから差別化できないと「前のじゃダメなの?」と思われるでしょう。現状で既に使い方や理由が不明ですが。

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