『仮面ライダーセイバー』 第27話「 悲しみを、笑顔に変えて。」:感想
■メンヘラを救うメンヘラ
・プリミティブドラゴンを救う話は全然ついていけませんでした。
弱ってる相手には自分から声をかけるわりに相手から声をかけられると「あっちいけー!」となる天の邪鬼なメンタルの時点で引き気味でしたが、相対する飛羽真も「教えてくれ!」ばかりで理解する気が感じられませんでした。この手の相手には自分から相手の気持ちを考えないのは悪手だと思います。
・助け方は全くついていけませんでした。
「友達だと思っていた人間に仲間がみんな殺された…」と嘆いている相手に「耳を澄ませてごらん。ほら、風も太陽もみんな友達だよ!」なんてメルヘンな話で何の救いになるんでしょう? 一体何千年生きてると思ってるのやら。私だったら呆れ顔で消し炭にしてます。
・個人的には思ってたのとは全く違う展開に戸惑いました。
龍の仲間云々というならフレイムドラゴンやジャアクドラゴンが鍵になるのだろうと思っていたら全くの無関係でした。仲間とはいったい… 最初の聖剣とはいったい…
関係あるからセイバーにだけ取り憑いているんだろうと思っていましたが、どうやらメンヘラが飛羽真を気に入っただけのようです。こんな特異なメンタルが大前提の話を1,2話で済ませられてもついていけません。
■映像も酷い
・ラストで「俺たちは仲間だ、ウェーイ!」みたいなことをやってるすぐそばに倫太郎と賢人がいるのはギャグみたいでした。それじゃ排他的に見えて逆効果です。
ドラマ気取りならそこの手間は省いちゃダメだと思います。せめてちょっと離れた建物の陰で撮るくらいの手間はかけるべきだと思います。
■メギドには人間だった記憶を忘れてる
・今更そんなこと言われてもどうにもならないと思います。初耳ですけど知ったところで「だから何?」です。これまで犯してきた悪行や殺人は変わりません。
実際、飛羽真たちも「あれ動揺してる??? これってひょっとして説得できるかもしれない?」とかそういう反応も特にありませんでした。
・個人的にはまたユーリに疑惑が増えたことが引っかかります。
禁呪のことも知っていたし、「救ってやれ」なんて台詞からすると幹部メギドの素性も最初から知っていたのかもしれません。その上でこれまでの振る舞いとするとつくづく「先に言え!」と思う展開になりそうです。
■メンヘラどころかただのアホ
・賢人の未来予知が1話にして崩壊しました。
今後、賢人は嘘つき占い師に騙されて凶行に走ったアホにしか見えなくなりました。これじゃ賢人父や先代セイバーと大差ないですね。馬鹿の考え休むに似たりと言いますが、月闇所持者みたいになるくらいなら剣士は何も考えないほうがマシなのかもしれません。マスターロゴスや玲花に正当性を感じてきました。
それでもまだ次回でも賢人の凶行が続くのが凄まじいと思います。引っ張れる内容じゃないです。
■エレメンタルドラゴン
・デザインはプリミティブドラゴンと大差ないので特に思うところはありません。むしろ普通のセイバーっぽくなって地味になったように見えます。
・「シェイクハンド(握手)」とベルト音声では言いながら小物のデザインは恋人繋ぎになってるところが一致してなくて気持ち悪いです。
ドラゴニックナイトの時点で思っていましたが、ベルト音声が低年齢化してるように見えます。路線変更でしょうか? ブレーメンのロックバンドとかコミカル路線のものが少なくなかったのでどちらかというとフレイムドラゴンなどのほうが例外な気もします。
・アクション面は極めて普通でした。
エレメンタルということで水や風などを使っていましたが、率直な感想としては「ウィザードで見たやつ全部盛り」という感じで普通だなとしか思えませんでした。エフェクトを除くと剣一本で戦うだけでフレイムドラゴンと差を感じません。
これならドラゴニックナイトのほうがまだマシな気がします。篭手のブースターは篭手で受けつつギミック起動で反撃するとか珍しいアクションが見られるかなと少し期待していたのですが販促のためにすらほとんど使われることなく終わってしまいました。
次回は賢人が蓮と戦ったり、マスターロゴス側の新しい聖剣使いが登場したりするようです。どれも些末なことなので気にする価値を感じません。ルナに会う算段はいつになったらつくんでしょう。
更新お疲れ様です。
返信削除満を持して復活した賢人そっちのけで飛羽真は少年のことで頭がいっぱいでしたね。前回「生きててくれて良かった…!」と噛み締めてイベント終了したようです。そして未来予知とは…。
人間に仲間を皆殺しにされた少年が飛羽真と友達になれる心境が自分もわかりません。虐殺により絶滅したステラーカイギュウとかに「自然っていう友達がいるじゃん!」と言える奴は感性がヤバいです。他の人間とは違うと思わせるほどのものも特に見せれてないです。「人と竜」って『指輪物語』などの古典から描かれてきた題材なのでそういう話が始まるのかと思ったら出てきたのが謎ポエムで斜め下でした。これが描きたいテーマなの…?と思ったけど今回脚本サブの方なんですよね。メインライターの方のやりたい話は別であるんでしょうか。
言われてみると確かにモチーフであるドラゴンも話に出て来ないですよね。ウィザードのように自我がある魔物でもないしただのバンク用エフェクトでしかないようですね。カリバーの竜と対を成す特別な存在みたいに言ってた気もしますがそんなものはなかったようです。
倫太郎も賢人も何事もなかったかのように仲間になりそうな嫌な予感がします。味方化自体は構いませんが倫太郎は自らの頭の弱さを自覚するイベントは最低限必要だと思います。
強化フォームとして本来の姿に落ち着いた感じですが、いつもの坂本監督のCGエフェクト盛りすぎなだけで特色とかは感じられませんね。デザインは合わせるの難しそうな配色ながらスッキリまとまっていると思いました。
賢人は早いとこ未来予知以外のネタを持ってこないとカリバー自体見飽きてて新鮮味もないし存在が危ういですね。元気そうですが実は不完全な復活で、もう一回死ぬとかあり得るでしょうか。無いと思いたいです。
匿名さん、こんにちは。
削除>今回脚本サブの方なんですよね。メインライターの方のやりたい話は別であるんでしょうか。
不思議ですよね。前回の解決編みたいなパートなのに別の人が書いてること自体が不可解です。普通だったら何か魂胆があるはずなんですけどそもそもセイバー自体が何かを成せていると思えないのでたぶんセンスがズレてるか最初からやる気がないだけだと思います。
>味方化自体は構いませんが倫太郎は自らの頭の弱さを自覚するイベントは最低限必要だと思います。
あったほうが倫太郎にとっては良いでしょうが無いと思います。
私の推測ではアジトで云々唸ったり、飛羽真にぶつくさ言いに来てたのが「葛藤」扱いになっています。それはもう終わったので後はまるで正義に目覚めたヒーローのような扱いになる可能性が高いと思っています。
>デザインは合わせるの難しそうな配色ながらスッキリまとまっていると思いました。
まとまってはいると思います。個人的にはむしろそこがいまいちですが。マイルドになりすぎて特徴が薄いように感じます。