『ヒーリングっど♥プリキュア』最終回まで見終わって:総合感想

2021年3月6日
 ヒーリングっど♥プリキュア』を最終回まで見終わったので感想を書きたいと思います。*必要に応じて随時ネタバレがあります。




【レビュー】
■シンプルに出来が悪い
・ヒープリの一番の難点は「内容が薄い」ことだと思います。
メインストーリーは1クール分の内容もあるか怪しいほどです。敵側のドラマやプリキュアとの確執が少なく対話の余地もなく、倒されるべき悪党でしかありません。
ヒーローものではメインストーリーがシンプルなのは珍しくありません。プリキュアは元々私生活のほうが重要というアンチヒーロー的な要素を含んでいますしね。しかし人間ドラマが主軸かと思ったらそれも薄かったです。

・主人公であるノドカ以外のキャラは全員空気です。1人2人空気になるキャラがいることはよくあることですが準主役であることが多い追加戦士まで空気なのは珍しいです。
キャラが空気以前に普通にお話が面白くないことが問題でした。具体的にチユ(青プリキュア)を挙げると以下のような流れでした;

初期設定:実家は旅館で家では若女将を務め、部活では走り高跳びをしている。
→1クール目:高跳びの話ばかりで女将の話はしない。
→2クール目:女将の話ばかりで高跳びの話をしなくなる。
→3クール目:高跳びで世界を目指す!と宣言したかと思えば、数話後に女将とどちらにするか悩み始めてその回の最後に両方やる!と言い出す。両方こなすための具体案や苦労は特に描かれない。

・このように内容が単調な上に既出の話を転がすことが多く進展もあまりありません。
他のキャラも同様でヒナタは黄色らしい明るいお調子者かと思っていたら年の離れた兄姉にコンプレックスを抱えていると言い出し、そうかと思えばしばらくしたら家の手伝いをするようになったら気にならなくなった!と言い出してそれっきり何の音沙汰もなくなりました。展開が飛び過ぎていて話についていけません。

・主人公以外が壊滅的なのにメインストーリーであろう主人公のノドカの話も薄いので困ります。
「最近まで難病で死の境をさまよっていたが今は回復した元患者」という初期設定から変化がありませんでした。中盤頃は一般人と変わらないくらい元気ですが特に何をするわけでもないため、キャラクター性を発揮する場面すらありませんでした。終盤になってやったことも結局、患者設定を蒸し返しただけで終わってしまいました。
シリーズ構成の香村純子さんはワンマン気質で自分以外にはメインストーリーを担当させません。他の回は全て基本的に水増しです。しかしシリーズ構成が手掛けた回は全45話中18話で全体の4割ほどしか書いていません。
しかも序盤の5話とラスト5話、1,2クールの節目に続けて2、3話ずつやって合計15話と配分が一部に集中していて、追加戦士が登場した21話からラスト5話が始まる41話までに担当したのはたったの3話だけでした。これでは進展がないように感じるのも当然です。

・シリーズ構成回だけで視聴者をねじ伏せられるほどの腕力がないので余計に主人公以外の空気さが問題になってきます。
チユの将来の話も、ヒナタのコンプレックスや心の弱さの問題も、無感情気味だったアスミの感情の芽生えも、どれもメインテーマにつながっているようには見えません。脇役でストーリーに厚みを出せていれば印象はもう少しマシだったと思います。

・全体的に内容が”少ない”のであまり語れることがありません。
明確に悪い点もあまり無く、改善できる点もあまりありません。一番の改善点が「もっと内容を膨らませて密度も上げる」なので小手先でどうにかできる問題ではないと思います。個人的な印象としては”未完成”という言い方がわかりやすいかなと思います。

■モチーフに忠実
・ヒープリのモチーフは「医者と病気」です。
プリキュアは「地球のお手当をするお医者さん」で、敵は地球や生き物を蝕んで増殖する「ビョーゲンズ」です。

・ヒープリはこのモチーフにとても忠実です。
病気に対して「病気も生きたいもんね。患者さんは苦しくても病気と共存するべき」なんて言う医者はいないでしょう。病気の根絶こそ医者の本懐です。病気は抹殺するのが当然です。生かしておくという概念はありません。
「(突然現れた追加戦士に驚く敵に対して)お前の名前など聞く必要はない。今ここで死ぬのだからな」
「(必殺技を当てた後に生き残っていた敵に対して)仕留め損ねたか!」
知性を感じない雑魚でも人型の知性のある幹部相手でもこんな調子で平等に容赦がありません。

・ヒープリのプリキュアは本質的には処刑人だと思います。
力の源と悪の判定は相棒であるヒーリングアニマル、及びその背後に存在する地球そのものによってコントロールされています。執行者として戦うかどうかは変身する主人公たちの意思ですが、戦う力も断罪すべき存在か否かの判定も最終的には外付けです。

・私はヒープリの戦いは善と悪の対立ではないと思います。
プリキュアが善なわけでもないし、敵が悪なわけでもありません。ただ「地球を害する」という一線を超えた生き物は処理されるというだけです。ヒーローvs悪党ではなく、「警察vs犯罪者」という構図のほうが近いと思います。閾値を超えたなら処理対象になるだけでそこに是非はありませんし、警察官は絶対に正しいと保証されるものでもありません。

・本編でも「そうか、病気だって生きたいんだね。生きてるもんね。でも私たちも殺されたくないから病気は殺すね」と最終的には自分の行為を自覚した上でやっていましたし、最終回では「人間も害になるならば浄化する byヒーリングアニマル」と宣言していたのでヒープリの価値観に関しては私は特に悪いと思いません。そういう世界観であり価値観なだけです。
ヒープリの作中で名乗っているのは「地球のお手当をするお医者さん」であって”ヒーロー”じゃありませんしね。病気を生かしておく方法がありませんし暴力性も明らかなので共存の余地がありません。地球からの指令という絶対的な大義名分もありますし、「お前が生きたいからって理由で殺されるなんて受け入れられるか! こっちだって死にたくないよ!」という個人レベルでの欲求もありますから作中での在り方としては何も問題ないと思います。敵も味方も生存闘争のために殺し合うしかないと状況を定めたならばそれは善悪で語ることではないと思います。その良し悪しは視聴者の好みの問題でしょう。

■アクション
・例年どおり作画がしょぼかったです。去年より酷いかなという気もするくらいです。各話単位ですら目立ったものがないので語ることがほとんどありません。アクション目当てで見るのは全くオススメしません。

・基本装備であるロッドからのバリアは面白そうでしたが大して活かされませんでした。まともに使われたシーンでも身を守るためのバリアが中心で、バリアの使い方としては至って平凡でした。
常時持ってるロッドは完全に邪魔でした。ロッドで殴れず、パンチも投げ技もできず、わざわざ手を塞いでいるだけで何の面白さにもつながっていません。ロッドにはめる小物の使い方もド下手なのでひたすら邪魔なだけでした。
ロッド無しで基本的に徒手空拳で戦う追加戦士の格闘戦ですらパッとしなかったのでシンプルにアクションのクオリティが良くなかったようです。

・最終決戦で3人が入れ替わりにバリアを使うシーンは見ていてずっこけました。3人別々の姿かたちと別々の相棒を持っているのにやることは3人とも同じって…
その後の攻める場面でもロッドから雷の刃を生やして切り裂くなど「それ、ロッドでやる意味ある?」と思うような演出にまたがっかりしました。”見立てる”ことすらできてないのはレベルが低いと思います。作画が一番マシだった最終決戦ですらこの有様なので作画や予算がどうこうというレベルの話ではないと思います。

■販促
・販促も普通にダメダメでした。アクション関連は上記の有様ですし、新アイテム導入のストーリーもやる気がゼロで、どこからともなく突然生えてきてどうしようもありませんでした。

・主力商品のラテ&聴診器も扱い方も良くなかったですし、そもそも存在自体に無理があったと思います。
ラテは妖精のお姫様で見た目が犬そっくりなので表向きは主人公のペットの犬として飼われています。シリーズ恒例の赤ちゃんポジションに相当する存在です。
主なギミックとしては以下の2つです。
1)聴診器を当てると言葉がわかる。(普通は「ワンワン」と犬の鳴き声でしか聞こえない)
2)怪物が現れると病気になってレーダー代わりになる。

・聴診器のほうはお医者さんごっこの延長線上ということで玩具としてはわかるのですが映像作品としては最悪でした。いちいち通訳しないといけないからテンポが糞になります。解説代わりに主人公たちがいちいち「え、何どうしたの、ラテ? あ、そうだ聴診器を使えばいいんだ」みたいな要領の悪い行動を何度も繰り返す主人公たちの印象まで悪くなります。
通訳してまで出てくる台詞が「あっちに怪物がいるみたいラテ…」というレーダー係お疲れ様としか言いようのないテンプレ台詞なので展開としても面白くありません。

・毎回病気に苦しむせいで可哀想過ぎて、可愛がるべき愛玩動物と見ることも難しかったです。
なんでこんな組み合わせにしたのか企画段階からおかしいように見える内容でした。


【全体感想】
■物足りない
・上の文章でも書きましたが、「この話をやるならこういう描写を入れておかないとダメでしょ」という内容が足りてない部分が多いと思います。
個人的にはダルイゼンとの決別やキングビョーゲンとの最終決戦でのノドカの決意を2クール目終わり頃にやるくらいのペースが良かったです。生存闘争はごく当たり前のことなので「これは生存闘争です」で終わられると事実確認でしかなくなってしまって反応に困ります。

・本編の内容の中では、実質最終回の「生きたい」に文脈が感じられなかったのが特に厳しいです。最低でも言葉尻の不自然さを消すだけの文脈が欲しかったです。
普通の人は「生きたい」と言わないと思います。死に瀕したときに出てくる言葉は普通は「死にたくない」だと思います。なぜかというと、現代人にとって生きてることは当たり前で死ぬことのほうが異常だからです。「生きたい」という言葉は死を身近に感じている病人や戦火の中にある人など現代では一般的でない死生観の持ち主でもないとなかなか出てこないと思います。死に瀕したことのあるノドカはまだしも、チユたちやモブまで揃って「生きたい」という単語が並ぶのは不自然だと思いました。

・何より情報量が無いのがよろしくないです。
そりゃ誰だって生きたいでしょう。理不尽に命を脅かされてる状況で自分から「死にたい!」と心の底から思う人はそうそういないと思います。「生きたい!」と言われても「そりゃそうだろうね。でも殺されるから無理なんだよ」としか反応のしようがありません。
ダルイゼンの「生きたい!」との差別化も同一性もどちらも中途半端で正しく機能しているようには感じませんでした。悪党だって死ぬのは嫌だよねという話でしかありません。死にたくないけど殺されたら死ぬし、殺されたくないから殺すんですよ。
死にたくないと思うことは登場人物の反応としては至極当たり前のことで何の感慨もなく、言葉自体の情報量もなく、文脈も全然感じられないのでクライマックスの展開としては満足には程遠かったです。

・こういう言葉を活かしたいな死生観を問う内容でもないと言葉の特殊さと釣り合わないと思います。
宙ぶらりんになっていたチユの旅館を継ぐか高跳びに専念するのかという話やヒナタのコンプレックスの話を活かすのが手っ取り早いのですがこれも難しそうです。「生きたい」という言葉に合わせようとすると登場人物の大半が自殺願望や生き辛さを感じているくらいにしないと合わないでしょう。そんな暗い話はキッズ向けの枠には不適切でしょう。
唯一アスミだけはどうにかなりそうでした。生まれたての存在であり初期は情緒に乏しく使命のためだけに存在しているような人格でした。アスミなら「戦いが終わったらどうするかって? 私は消滅しますよ。ビョーゲンズがいなくなれば私は不要ですから」くらいに死が当たり前でもおかしくないキャラになり得ると思います。
ただ、アスミも特殊な存在であるがゆえに一般性がないのでヒープリの話には合わないと思います。たとえやってもアスミは生まれからして例外的存在なので一般化できず、みんなが「生きたい!」と言う展開には参加できません。

・各要素や最終回で「生きてる」を「生きてく」に変えていた点から考えると過去や死など後ろ向きな方向性と向き合うストーリーがやりかったんじゃないかと感じる部分はあります。
いろいろ考えてみてもどうすればどうにかできたのかはわかりませんでした。現状だと「この内容を4クールもやること自体に無理があった」という印象です。
話数を持て余しまくっていた内容の薄さと合わせると全体の印象がかなり下がります。「そんなことをする時間はなかった!」なんて口が裂けても言えない状況だと思います。コロナで話数が短縮されたことは事実ですが、全49話が45話になったことで大きく影響するかは疑問です。終盤で急に止まったならともかくコロナ休みは12~13話の間ですし。2,3クール目でダラダラしている間にその分を埋め合わせることは可能だったと思います。

■できることはあったと思う
・本編の形でもドラマの作りようはあったと思います。
たとえばプリキュアの4人の人間関係でシナジーを生むことは可能だったと思います。「将来」を軸にすれば;
難病で明日の命も知れず将来なんて考えたこともなかったノドカ。
生まれたときから女将になるのが当たり前で実力もあって問題なく女将を継げるし陸上も大会優勝レベルで悩みがないチユ。
親から何の束縛も受けていないがそれゆえに年の離れた兄妹へのコンプレックスに悩んで自分の将来が見えないヒナタ。
戦闘マシーンとして生み出されてそもそも敵を倒した後のことなど考えたこともないアスミ。
この4人が互いにどういう影響を与え、どう変化していくかだけでも4クール分のストーリーは作れると思います。

・他にも「みんな生きたい」という部分に焦点を当てたいならバテテモーダとノドカの話は不可欠だったと思います。
害獣であるヌートリアから生まれたバテテモーダはテラビョーゲン化して始めて命を脅かされない自由と他者を圧倒できる力を手に入れました。これはノドカの入院時代とプリキュアになったことと重なる部分がいくつもあると思います。少なくともバテテモーダの浄化は無反応で済ませていい場面ではありませんでした。

・最終回で取ってつけたようになっていた人間の加害性や「生きてく」の変化を描きたいならば更に多くのことを描く必要があったでしょう。現行の話に加えてそういう話もやろうとする場合には4クールでも足りるかわからないくらいだと思います。

■復讐ものに近い気がする
・全体を振り返ってみて、個人的には「復讐もの」に近い後味なのかなと思いました。
もちろん、そこまで殺意に溢れているわけでもなく、復讐のために周りや自分自身を犠牲にするわけでもありません。しかし大筋で符合する点があるように感じました。

「主人公が過去のモチベーションで動き、未来のことを語らない」

・この点がプリキュアシリーズの在り方と大きく相反しているのかもしれません。
プリキュアでは夢やプライベートでの目標が掲げられることが多いです。目標というのは恋愛や自己実現、あるいは友達と楽しく過ごすなど些細なものまで様々なものを指しています。
ノドカにはこういう前向きなモチベーションが少ないように見えました。何が好きなのか、今したいことは具体的に何なのか、将来したいことは何なのか。そんな当たり前のことすらも伝わってきません。

・プリキュアシリーズでは私生活の充実も重要なものとして扱われることが多いです。しかしヒープリの場合は主人公の私生活が全然描かれません。空気気味な他のキャラのほうがよほど私的なことで一喜一憂していました。夢や目標を語ったことはなく、友達と遊びに行こうなど積極的に活動していたわけでもありません。「何もない穏やかな日々を過ごす」ことが目標なのだろうかと思うほどぼんやりとしていました。

・ノドカはヒーロー活動に積極的なタイプでもありません。
ノドカが戦う理由は主に自分のような人生を狂わされた人を増やしたくないという思いからです。しかし当然ながら他人を助けても病気で無為にされた過去が変わるわけではありません。与えられた力を行使しているだけであり、医者や警官になりたいと思っているわけでもないため戦いでノドカが得るものはほとんどありません。
プリキュアシリーズでは怪物の元になるのが負の感情で怪物を倒すことで助けられた人が精神的にも救われることが珍しくありません。しかしヒープリでは無理やり植え付けられた病気なので助けられた側にとっても「病気にさせられずに済んだ」という理不尽なマイナスを避けられただけで終わってしまいます。

・基本的にヒーロー活動で得られるものはノドカにとっても他のメンバーにとっても何もありません。それは最後まで変わらなかったように見えました。
病気への恨みを晴らしてすっきりできるほど恨んでいるわけでもなく、戦いの中でやりたいことが見つかったりするわけでもありません。
敵の親玉を倒したものの、ビョーゲンズを根絶することはほぼ不可能でありいずれどこかにまた現れるのは当然のもとして語られていました。しかし基本的にはプリキュアの手を借りずにヒーリングアニマルだけで対処できるためノドカたちがプリキュアとして再び必要とされるかは未知数です。
ラスボスとの会話も「生存闘争だから殺し合うになるのは仕方ないね」という事実確認で双方納得したため、特にノドカの人生観が大きく変わることもなさそうでした。

・途中経過はマイナスを避けるための現状維持の戦いであり、生産性としては不毛でした。といって日常の中で何かを得るわけでもありません。しかしそういう生活をノドカがマイナスに感じている様子もありませんでした。
ラスボスを倒しても残ったのは「もう戦う必要がなくなった」という事実だけで、主人公には「これでようやく好きなことが思いっきりできる!」というほど明るい前途があるわけでもなく、「これでようやく終わりにできる…」というほど悲しい安堵があるわけでもなく、解消するべき過去のトラウマなども特になかったため、良いことも悪いことも特に見当たりません。
途中経過は不毛な苦行でしかなく、目的を果たしても得るものは何もない。そんな空虚さの残るストーリー展開は復讐ものに近いのではないかと思いました。
自己実現が基本のプリキュアとは真逆の方向性だと思うので、この辺りが内容の良し悪し以前の視聴者の満足感の薄さや飲み込みづらさの原因なのかもしれません。

■三度目の正直
・とはなりませんでした。香村さんがシリーズ構成を担当した4クール作品を見るのは、ジュウオウジャー、ルパパトとこれで3作目です。前2作でもストーリーのボリュームが足りていない印象を受けましたがヒープリでも同じでした。前作から改善されるどころかむしろ悪化しているように感じる部分すらありました。
それ自体はまぁ仕方がないかなと思うところもあります。それまでシリーズ構成の経験がなかったのに3作も立て続けにやって、しかも間が1年ずつしか空いていませんからね。これでは前作の反省などをしている余裕もないでしょう。

・ただ、この先も期待して見るのは難しくなりました。
特に4クール作品と販促番組には適性を感じるところがないです。この密度だと1クールならちょうどいいかなぁと思うので深夜アニメとかのほうが向いているのかもしれません。

■期待の新人
・ローテーション陣は腐りきってからだいぶ経ちますがようやく比較的マシな脚本家が現れました。
平林佐和子さんと金月龍之介さんです。ヒープリではすごく良いというほどではありませんが極めて真っ当な仕事をしているだけでも現在のローテーション陣の中では貴重です。この調子でどんどん人を入れ替えて新陳代謝して欲しいです。


コメント

10 件のコメント :

  1. 感想及び一年間の視聴お疲れ様でした。
    私は戦隊の本書きとしての香村さんは絶賛している人間なので、重くなりそうなテーマに期待していたのですが、ずっとポカーンとしながら話が展開した感じです。共感が無かったなと。
    幸いプリキュアは新人作家さんも入りますから空気の入れ換えは心配なさそうですね。
    次作品はゆるーっとした雰囲気ですが、女児向けアニメですし、それも正しいのかなと。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >私は戦隊の本書きとしての香村さんは絶賛している人間なので、重くなりそうなテーマに期待していたのですが、ずっとポカーンとしながら話が展開した感じです。共感が無かったなと。

      思っていたよりも主人公の心境が描かれませんでしたね。普段何を考えているのかよくわかりませんでしたし、見せ場になる場面でも出てくるのは一般論みたいな発言で肩透かしのように感じました。

      >次作品はゆるーっとした雰囲気ですが、女児向けアニメですし、それも正しいのかなと。

      「明るく楽しく」というのが作り手側としても基本路線だろうと思っています。
      他の路線をやるならスタッフのほうから「今回はそういうのじゃないんで」とはっきり宣言するくらいの覚悟を決めてやらないと中途半端になって失敗しやすいと思います。

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  2. 九衛門ファン2021年3月8日 9:13


    感想お疲れ様です。
    シリーズ構成の香村さんは「敵幹部は少なめ」「子供向けなのにやたら大人が好きそうな暗くて重い展開」「販促がとにかく下手」「ラスボスは最初から不動」という傾向がこれまでの作品を見て感じていたので、今年もある程度の予測はついていましたが、案の定・・・・・・と言った感じでした。
    コロナ禍だったということを考慮しても酷い出来だなと思ってしまいました。
    ジュウオウジャーの頃まではまだ未熟だからいいかと思っていましたが、さすがに3年も似たような展開をされると「まるで成長していない。未熟だからでは済まされない」という厳しい評価になってしまいます。
    初期設定の話は最初の2クールで全員分悩みも含めて書き上げて解決させて、ビョーゲンズのキャラを掘り下げつつも、最後は全員一騎打ちで浄化(グレースVSダルイゼン、フォンテーヌVSシンドイーネ、スパークルVSグアイワル)させることができたらまだマシになったのかなぁと考えてしまいました。
    仰る通り、香村さんは子供向け番組とは致命的に相性が悪いと私も思いました。

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    1. 九衛門ファンさん、こんにちは。

      >初期設定の話は最初の2クールで全員分悩みも含めて書き上げて解決させて、ビョーゲンズのキャラを掘り下げつつも、最後は全員一騎打ちで浄化(グレースVSダルイゼン、フォンテーヌVSシンドイーネ、スパークルVSグアイワル)させることができたらまだマシになったのかなぁと考えてしまいました。

      もっと内容を増やしてほしいのですが、本編の先に何があるのかはよくわからないんですよね… 特に主人公のノドカが個人的なモチベーションや思想が感じられないのでこれといってやるべきことが思いつきません。さすがに最終回の流れからのvsヒーリングアニマルやvs人間はやらないでしょうし。

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  3. >しかも間が1年ずつしか空いていませんからね。これでは前作の反省などをしている余裕もないでしょう。

    owlさんはシリーズ構成の方が前作の反省を次作に生かすまで、どの程度の期間が必要だとお考えですか?

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    1. 人と状況によって違うのでなんとも言えませんが、1年では短すぎるのは確かだろうと思っています。
      ”間”と言っても反省だけしているわけではなく、脚本家として仕事をしながらになるのが当然だと思います。その中にはシリーズ構成の仕事もあるでしょう。その作品の内容によっては直接反省を活かして反省の成果を確かめられることもあるし、監督やプロデューサーなど外部の意見を聞くことで過去の反省点が見えてくることもあるでしょう。
      プリキュアや戦隊など制作会社や作品の内容が地続きと言える場所ではこういう学びは得づらいと思います。そういう意味でも改善が捗らないのも無理はないと思います。

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  4. マルゲリータ2021年6月17日 16:31

    >ロッドにはめる小物の使い方もド下手なのでひたすら邪魔なだけでした。
    ロッドそのものの使い方も悪い上に、フル!いやエレメントボトルの使い方もダメでしたね。私の記憶では、ボトルを付け替えても、ただ色の違うビームを出すだけの描写が結構あったような気がします。せっかくリュウケンドーみたいに顔が付いてるんだから、アドバイスを出すなり、ちょっとした喧嘩をするなりしても、良かったですね。

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    1. >せっかくリュウケンドーみたいに顔が付いてるんだから、アドバイスを出すなり、ちょっとした喧嘩をするなりしても、良かったですね。

      パートナーの使いようはもっとあったと思います。シールド係だけでは相棒感も強くありませんからストーリー的にも良くないと思います。基本見ているだけだから状況分析をしたり、独立しているからこそプリキュアが敵の攻撃に反応できていないときに反射的にシールドを張ったり、やりようはあったと思います。実際には活かせませんでしたが、プリキュアの武器としては面白いほうだと思います。

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  5. 「主人公が過去のモチベーションで動き、未来のことを語らない」

    ヒープリは全く見ていないんですが原因不明の大病を患っていた過去がある今回の主人公こそ、医者や看護婦あるいは学者と言った医学に関連する職業に就くのを夢にしたほうが良いと思うのですがそうなってないんですね。

    不謹慎ですがコロナ渦だったからこそ感染症対策を作品の中に盛り込んでも良かったんじゃないかと思います。
    プリキュアのコスチュームを医者や看護婦をイメージした白を基調にし、口元もマスクを付けるとか、あるいは手をこまめに洗うとか水や野菜を良く食べるシーンをさりげなく入れるとかでも良いので。
    そうすればプリキュア達も感染症対策をしてるんだから、視聴者の俺たちもコロナに負けずに頑張ろうという風になるので。
    プリキュア仕様のマスクが有ったら売れると思いますし。(というか実際にあるようです。)

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    1. >医者や看護婦あるいは学者と言った医学に関連する職業に就くのを夢にしたほうが良いと思うのですがそうなってないんですね。

      そうはなってませんでしたね。
      主人公は明日をも知れぬ容態から治ったばかりで「生きてるだけで素晴らしい!」という心境なくらいなので登場人物の行動としては現実的と言えなくもないですが、主人公として物語を前進させる前向きさに欠けていたのも事実でした。

      >不謹慎ですがコロナ渦だったからこそ感染症対策を作品の中に盛り込んでも良かったんじゃないかと思います。
      プリキュアのコスチュームを医者や看護婦をイメージした白を基調にし、口元もマスクを付けるとか、あるいは手をこまめに洗うとか水や野菜を良く食べるシーンをさりげなく入れるとかでも良いので。

      放送時期的に不可能だと思います。アニメや玩具販売に即応性はありません。1年前半年前からスケジュールや製造が決まっているものが当たり前なのでやろうとしても間に合いません。

      そういう内容があったのは2年後のデパプリだと思います。
      料理が主要モチーフで、”紙せっけん”を商品として販売し、作中でも使って手洗いするシーンが強調されていました。

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