『魔進戦隊キラメイジャー』 第22話「覚悟はいいかそこの魔女」:感想

2020年9月6日
■時間遡行
・思ってたより無難な展開でした。アクア自体は生きてたんですね。あんなボロボロのまま何年も経っても健在だなんて魔進って石だけあってタフなんですね。

・でもカナエマストーンの時間遡行能力がヤバいのはあまり変わらないと思います。
今回は過去を変えると都合が悪かっただけで、都合の悪い未来や現実なら変えてしまってもいいわけですからね。

・個人的には今回も「キラメイジャーが結成されなくなるかもしれないからダメ」という理由は納得がいきませんでした。
クリスタリアが健在で済むならキラメイジャーが結成されなくても問題はあまり無いと思うからです。オラディン王の感じからすると地球が襲われても助けに来てくれるでしょうし、そのときにキラメイジャーを見つけようという話になっても不思議はないと思います。

■坂本監督だから?
・王様たちの足止めは無理があるように感じました。
あまりに無理がある行動なので「全然時間が稼げなかったら充瑠のほうの時間制限がヤバい!」という展開になるかと思ったら、そこは全然問題なく普通に制限時間のほうが問題になって戸惑いました。
やるなら落石など姿を見せずに妨害して王様たちが慎重に行動するように仕向けて遅延させるとかそのくらいのほうが無難な展開だったと思います。

・魔女に対するレッドの対策もアクションのせいで整合性が取れていないように感じました。
「お前は剣しか持ってないから射撃戦に持ち込めば有利なはずだ!」という考え自体は合理的だと思うのですが、その前に何度も剣からブレード光波を飛ばしているせいで全然納得できませんでした。

・無駄に生身でのアクションを入れたがる坂本監督なのでまた脚本を無視してアクションを入れてそのせいで展開がおかしくなっていたのではないかと疑ってしまいます。

■ローテ陣を信用してない
・今回のラストで改めて宝路が宝探し優先からヒーロー活動に意欲を示す反応が描かれていました。個人的には蛇足のように感じました。そういう展開はこれまでにしつこいぐらいにやったと思います。
やっぱりシリーズ構成の荒川さんはローテ陣を信用してないんじゃないかと疑念が強まりました。

■アクション
・エフェクト重視で派手でした。しかしどこかで見たことある感じなので個人的には満足感は低めでした。どうせエフェクトに凝るならシールドや剣が伸びるなどキラメイジャー固有の部分で活用してほしかったです。

・巨大戦のほうが良かったです。ザビューンの疾走感やビル街を潜って駆け巡る不思議な光景は面白かったです。ザビューンの特徴も出せていましたし、販促的にも良かったと思います。

■キングエクスプレスザビューン
・見た目は普通にかっこいいですね。脚部のクリアブルーが特徴的で目を惹きます。クリアパーツはキラメイジャーのロボの最大の特徴なのでそこがしっかりしていて素晴らしいです。

・ただ、ジョーキーとの違いはあまり感じられませんでした。
しょせん換装形態という感じで新ロボでございって印象は受けませんでした。

・個人的には戦隊ロボというより勇者ロボっぽい感じだなと思いました。
戦隊ロボというと四角いイメージなので膝や肩など尖ったパーツが多いと他作品のほうを連想してしまいます。


次回は王妃様が生きていたそうです。
死んだと思っていましたし、呪いで砂になっても生き返れるならマブシーナのことでそんなに騒ぐ必要なかったんじゃ?とかいろいろ謎です。次回の展開自体も王妃様にクリスタリアが滅亡したこととかがバレないように隠そうとするお話らしく無理がありまくりな気がしてなりません。いったい何がどうなるんでしょう?


コメント

4 件のコメント :

  1. 「キラメイジャーが結成されなくなるかもしれないからダメ」というよりは歴史改変で自分達が消えるリスクを考えたのでは?

    「お前は剣しか持ってないから射撃戦に持ち込めば有利なはずだ!」これは相手を煽り毒を使わせたかったのでは?

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    1. >歴史改変で自分達が消えるリスクを考えたのでは?

      どうしてクリスタリアが健在になると充瑠たちが消えるんですか? クリスタリア陥落と充瑠たちの誕生とは何の関係もないと思うんですが。

      >相手を煽り毒を使わせたかったのでは?

      それならシールドをもっと多用するほうが効果的だと思います。
      シールドにブレード光波を防ぎながら射撃戦をしかければシールドを壊すために毒を使いたがるでしょう。魔進すらも溶かすのですからシールドくらいは容易でしょう。 
      やはりアクションのせいでストーリーの整合性に不都合が生じていると思います。

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    2. 歴史に手を加えると何がどう作用するかは未知数なのでバタフライ効果等を考慮すると絶対にないとは言い切れませんね

      シールドを壊す為に毒を使わず接近戦で対処される可能性もありますね「これでもよさそう」を整合に不都合とするのは難しいです

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    3. >歴史に手を加えると何がどう作用するかは未知数なのでバタフライ効果等を考慮すると絶対にないとは言い切れませんね

      はい、そういう可能性は否定しきれないと思います。だからこそそう語るのはナンセンスだと思います。
      歴史改変で良くなる可能性も悪くなる可能性もどちらも未知数だからです。少なくとも充瑠たちは確固たる判断材料や仮説を持っていないはずです。

      そしてそれは実際に作中で行われた行動でも同じことでしょう。
      充瑠たちのあの行動なら影響はないはずだと考えたわけですが、他の可能性はいくつもあったと思います。
      たとえば「様子のおかしいベチャットに出会ったことで王たちの警戒感が高まり、アクアも毒を受けず、王妃も呪いを受けないうちに倒すことができた。王妃が健在だったことでクリスタリア崩壊も防ぐことができ、作中の現在時間では地球侵攻が起きずに平和に過ごせるようになった」なんて可能性もあり得たでしょう。
      しかし悪くすれば、「為朝たちの足止めで王たちの到着が遅れ、充瑠に襲われたことで警戒心を高めた魔女は姉妹や部下を呼び寄せて待ち伏せをし、王たちはあの場で全滅した。王たちがいないクリスタリアはすぐに陥落し、マブシーナや魔進が脱出する間もなかった。キラメイジャーのいない地球もあっという間に征服された」なんてことになる可能性もあったでしょう。
      もしも仮に充瑠たちが歴史改変の影響をそれほどに恐れているならば「歴史改変は危険だからやめよう。マブシーナの呪いが解けてもそれ以外の理由でマブシーナが死ぬかもしれない。そうなったら意味がない。残りのカナエマストーンを探すほうがいい」
      と考えるほうが論理的だと思います。

      いずれにしても明確な根拠も仮説もないのになぜか「自分たちが消えるかもしれない」ことだけを恐れつつも歴史改変自体は行うのは奇妙だと思います。

      >シールドを壊す為に毒を使わず接近戦で対処される可能性もありますね

      それは考える必要がないと思います。その場合には充瑠の射撃戦に持ち込めば有利という考え自体が否定されて一連のシーンが意味不明になるからです。少なくとも充瑠のプランでは毒を吐かせるにしろ、勝つためにしろ射撃戦に意味があったはずです。
      アクションどころかストーリー自体も否定することになるので感想でそれを考えるのはナンセンスだと思います。

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