『仮面ライダーセイバー』 第31話「信じる強さ、信じられる強さ。」:感想

2021年4月18日

■ころころ変わる心境とドラマ
・メインのはずの倫太郎の心境が全然わかりませんでした。どこが魅力なのかはもっとわかりません。

・「自分は弱い!」と落ち込むことがまず理解できませんでした。
ソードオブロゴスの中に限っても倫太郎は弱いほうだったと思います。剣士としての技術は大秦寺のほうが明らかに上ですし、師匠のことも既に超えたと思っているのでしょうか? むしろ強いと自認していたことのほうが意外で正気を疑いました。
といって別に「自分の弱さを認める」という話にもなりませんでした。じゃあ強くなったのかというと別にそうでもないんですよね。結局、一人ではメギドもズオスにも太刀打ちできませんでした。心境も実力も何がどうなったのか理解できませんでした。個人的には「ヒステリー起こしていたのが落ち着いた」くらいの印象です。

・芽依とのズレがあることも意味がわかりませんでした。
「芽依ちゃんはいつも笑顔ですよね」→一方その頃芽依は「うわー辛ぇーもう死ぬー」とめげていて笑顔は1ミリもなかった。
普通こういう流れにするなら「他者から見た自分への認識と自己認識のズレ(これは倫太郎にも通じる)」とか「芽依が笑顔で”いる”理由」といった話につなげるのが自然だと思います。実際には飛羽真たちも戦闘中に「芽依が笑顔じゃない?!」なんて反応もすることがなく、ズレたまま終わりました。話がころころ変わり過ぎて何の話をしたいのかさえぼやけているように感じました。

・飛羽真が出しゃばるのもダメだったと思います。
倫太郎の話とついでに芽依の話もして飛羽真も目立たせよう!なんてセイバーのスタッフでできるわけありません。飛羽真の話としても口では「俺は信じてる!」だの言ってるわりに結局自分の実力行使で解決しようとするので胡散臭く見えます。倫太郎や芽依を信じてるなら二人がかりじゃなくてズオスかメギドの分離どちらかを任せるほうが適切だったと思います。

・個人的には飛羽真の話を入れたいなら過去の芽依との経緯をやるほうが良かったと思います。
飛羽真の態度がぶっきらぼうで明らかに今の飛羽真と違っていました。現在の時間軸で話をやるよりも過去でやるほうがよほど話に広がりが感じられて良いと思います。

・ころころ変わると言えば、人間バリアーもころころ変わっていました。
前回消えたと思ったら今回の冒頭ではまた現れて、そして後半では消えました。あれは倫太郎の水バズーカに対して切り離してシールドにして、それっきりアクセサリーはその辺に転がってたってことで合ってますかね? なんで大事な生命線をわざわざ離したのかはさっぱりわかりませんが。

・人間分離機能の話も最後までわけがわかりませんでした。
烈火が光った状態で切ってもダメってことは、飛羽真は結局覚醒してないってことなんでしょうか? 飛羽真と倫太郎の半人前二人で今は一人前ってことなんですかね?
しかしこの仮定だとこの後でまた覚醒する話をやらないといけなくなりそうなんですよね。でも覚醒してるとするとあれだけ大げさに話していたのに実際には烈火が覚醒しても一人じゃ分離はできないってことになってしまって格が下がってしまいます。どこかに辻褄が合うポイントがあるんでしょうか?

■アクションは良いんだけど…
・今回のセイバー&ブレイズvsズオスorメギドの2vs1バトルはそこそこ良かったです。人数をそれほど持て余すこともなく、互い違いのコンビネーションと同時攻撃を織り交ぜて退屈させないアクションになっていました。

・しかし片方が戦っている間、なぜか見学してるメギドorズオスで台無しでした。
メギドなんて逆立ちしたりごろ寝したりあからさまにふざけてました。芽依のギャグ描写なんかよりこれのほうがよほどムカつきました。


次回はノーザンベースが玲花たちやズオスに襲撃されるようです。ブレイズの強化形態も出るようですが、どこで本を用意するんでしょうね? 封印されているのは全知全能の書の一部だそうですからさすがに使わせるわけにはいかないと思うんですが。
脚本は内田裕基さんという人だそうです。見慣れない名前なのでググってみましたがやはり見覚えも実績も少ない人でした。特に期待できる逸材ではなさそうですがセイバーなので普通にやるだけでもマシに見えるかもしれません。

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