『機界戦隊ゼンカイジャー』 第7話「魔界の王子は気がみじかい!」:感想

2021年4月18日
■いろいろ噛み合ってないような…
・話の流れがしっくり来ないように感じました。
特に介人の前後の流れが合っていないと思いました。「人間と戦うのは抵抗がある…」という話の前後にハイテンションで「知らない人発見!何やってる人?! 当ててあげる!」とやり、「両親を見つけたい!世界で初めてのこともやりたい!」とエゴ丸出しの態度が続くのは受け入れられません。とても真剣な悩みを抱えたまま解決できてない人物には見えません。

・個人的には「そもそも殺さなくても武装解除させればいいのでは?」という疑問もありました。
「そういうものだから!」とノリで押し切ることが多い戦隊のノリと登場人物の細かい心情を描こうとするストーリーが交通事故を起こしているように感じます。この流れでジュランとガオーンの揉めたり認め合ったりする微妙な関係性をやるのは無理があると思います。

・レジェンドキャラの扱いも半端になっていました。
レジェンドは偽物だからしゃべらないどころかバトルでもいるだけでした。雑魚戦闘員に置き換えても全く話に支障がなかったと思います。
当然ながらメインキャラ中心のストーリー重視の路線とは相性が悪いですね。まともに戦隊バトルをやるだけで時間を使うのでどちらかが雑に流されてしまいます。

・個人的には戦隊では特にマズいと思います。
戦隊は基本的に多人数で追加戦士以外は似たような造形のスーツなので悪くすると一部のメンバーがモブみたいに見えかねません。色とタイツも似ているので歴代戦隊を並べると余計にその傾向が強まります。もともとそういう問題を抱えている戦隊で完全にモブ同然の扱いをするのは自殺行為だと思います。

・巨大戦で戦隊バトルを重視すれば今度はステイシーとのバトルが空気になりました。
タイトルが「魔界の王子は気が短い」のわりにステイシーは空気だったと思います。捨て石な扱いなのは帝国の中だけでなく、スタッフにとってもそうなのではないかと不安を感じました。東映公式でも散々「最初はいなかったキャラ」と言われていますし、”いなかったほうが良かったキャラ”と視聴者に言われるはめにならないか心配です。

■メインは巨大戦
・アクションは巨大戦のほうがやはり面白いですね。今回は巨大ロボ同士での4vs4の戦闘が新鮮でした。ゼンカイジャー側がやられてばかりで一方的なバトルだったことは残念でした。

・等身大戦のほうは多人数戦のよくあるパターンで「戦ってるフリして周りをうろついているだけの見学者」が大量発生してて萎えました。これなら人数が少ないほうがマシです。引きで映さないといけない分、存在するだけで邪魔ですからね。

・バズーカは微妙だと思いました。一度ならいいですけど本質は雑なゴリ押しなので何度も見たくはありません。

■ステイシーザー
・バトルジャパンみたいな外見だなと思っていましたが、変身音声は「邪バーン!」だそうなので元ネタは合ってるみたいです。

・アクションはほとんど戦ってないので今は何も言えることがありません。
場面として不自然だったので、これならバスコみたいに召喚するときは自分は戦わないスタイルのほうが良かったんじゃないかと思いました。


次回は追加戦士が登場するようです。ステイシーザーとの初戦すら終わってないんですけど… 初期5人のほうの人間関係やキャラ立ちも全然まとまっていないんですけど大丈夫なんでしょうか? 追加戦士はしばらく独自行動や第三勢力で済ませるんでしょうかね。


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