『仮面ライダーセイバー』 第29話「 その時、剣士が動いた。」:感想

2021年4月4日

■何もおかしくないのがおかしい
・今回も見事なガバガバ警備でした。
アホみたいな尾行でソフィアの居場所を突き止められた玲花も馬鹿みたいでしたが、ガバガバ警備な場所の警備責任者がガバガバなのも当然だから何も問題有りません。
ガバガバ警備なのでカリバーが光の道とか特に理由もなく入っても当然ですね。
ノーザンベースが鍵すらない泥棒入りたい放題だったことも判明しましたが、ガバガバ世界なので警備ゼロな場所を本拠地にしていても何もおかしくありません。「サーベラが入ってきただと!?」みたいに慌てていたことがありましたが逆に不思議なくらいです。開けっ放しなんだからそりゃ入れるでしょう。

・世界観はガバガバが基本で筋が通ってるので何も問題はありません。
問題があるとすれば私はそんな世界は嫌だってことです。

・この流れでアホみたいな不意打ち合戦*2はもう笑うことすらできませんでした。
もうみんな不意打ちでいいんじゃないですかね。真っ向勝負とか必要ないでしょう。

■賢神って何だったの?
・前回唐突にその存在を説明されたと思ったらもう殺されてました。
何のために前回説明したのかわからなくなりました。「今の組織は異常」って話をずっとやってるんだから今更説明する必要がないと思います。普通だったら「賢神と連絡が取れない。どうなってるんだ…?」みたいな話を内輪揉め5話勝負とかの間に入れておかないと意味がないと思います。やる必要性が1ミリも見当たらず、本気で何がしたいのか理解できません。

■決意が不要
・倫太郎が主役のドラマだったと思われるのですがどこでドラマが成立していたのか理解できませんでした。
誘拐に殺人、世界征服を自供済みと罪状が揃いまくっていて、組織を裏切ることを躊躇する理由が見当たりません。むしろなんでこんな組織に尽くそうと思っているのか不思議なくらいです。「これも正義のためと暗殺など後ろめたいこともやってきた」なんて人物ならまだわかりますが倫太郎は全くそんなことはないはずです。ここまできたら逆に「組織は間違ってる! だから僕が守らなきゃいけないんですよ。組織は僕の大事な家族ですから!!」ととち狂うほうがまだ自然な展開のような気がします。正義を遵守する人物が迷う理由が最初から最後まで理解できませんでした。これをドラマと呼ばれても私は困ります。29話も引っ張ってきてこれって…

・信念の高速回転も酷すぎてギャグみたいでした。
「組織なんて潰してください!」→「そんなわけないでしょう!」(この間、わずか1分)って。
ちゃぶ台返しが早すぎて、ただ情緒不安定なだけにしか見えません。前述の理解不能な思考回路と相まって本当にやばい人のように見えてきます。

・飛羽真の「”俺たち”が正す」も文脈がなさ過ぎて飛羽真が何も考えずにノリで言ってるだけに見えてかえって胡散臭く見えました。
飛羽真ってソードオブロゴスという組織自体は必要だって話を一度でもしたことないですよね? 組織のことを気にしたこともない人が何を正すとか言ってるんでしょう。「倫太郎は組織を壊したいんじゃなくて正したいんだろう? 俺はそれを手伝うよ。尾上さんも大秦寺さんもいる。みんなでやればできるさ」くらいが限度だと思います。

■仮面ライダーデュランダル
・デザインは普通にかっこいいですね。シャチモチーフで黒主体のカラーリングでいかにもかっこいい路線で普通にかっこいいと思います。

・武器は三叉槍というより長柄斧でした。振りかぶっての斬撃しかしないから長剣や大剣と大差ありません。セイバーではそういう武器は飽和状態ですし、アクションもワープばかりなので余計につまらなかったです。ガチャガチャ武器を組み替える仕草が予備モーションとしては長すぎて緊張感がありません。


次回は倫太郎がメギド化した芽依を救うためにあれこれするみたいです。
このタイミングで、しかも倫太郎メインでやるんですね… 個人的にはかなり悪いタイミングだと思います。ただでさえ倫太郎の思考がぶれぶれな状況で芽依という個人的な話をやるのは危険だと思います。


コメント

4 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です。

    倫太郎の狂い方が中途半端で物足りなかったです。組織がどうとか以前にそもそも一般的な正義感を倫太郎から感じたことがないんですよね。
    「俺たちが正す」も「仲間」を強調したいのでしょうが短絡的すぎますよね。飛羽真って組織に特に興味持ってるわけでもなく、ドラゴンの男の子を救う!とか他のことに熱中してるイメージの方が強いです。口ばっかりで親身になってくれてる感じがしません。

    次回からしばらく見れなくなりそうなんですが、その後視聴復帰するモチベーションがあるかどうか自信がないです…。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >組織がどうとか以前にそもそも一般的な正義感を倫太郎から感じたことがないんですよね。

      むしろ一般的な正義感は無いほうだと思います。
      一般市民を守るためにと言う飛羽真に対して「組織が~」と言ってきたわけですから。そしてその組織がずっと間違ってた道を歩んでいたわけですから、一般的な正義感としてはゼロどころかマイナススタートだと思います。

      >口ばっかりで親身になってくれてる感じがしません。

      メギドの順調発言で全然犠牲を防げていないことが判明したので親身どころか役に立ってないみたいです。視界に入った相手以外を助ける気が感じられません。

      >次回からしばらく見れなくなりそうなんですが、その後視聴復帰するモチベーションがあるかどうか自信がないです…。

      そのときになってから決めればいいと思います。
      あと20話くらいあるでしょうから見る気がしないなら無理して見るのは大変だと思いますし、逆に気になって気が散るくらいなら片手間でもいいからさっさと見てあるがままの事実を確認して気持ちをすっきりさせるほうが私は良いと思います。

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  2. >「組織は間違ってる! だから僕が守らなきゃいけないんですよ。組織は僕の大事な家族ですから!!」
    この狂い方良いですね。こうなったら面白かったかも・・・

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    1. コーエンさん、はじめまして。

      あんなあからさまにおかしい組織に忠義を立てるならこれくらいはやってほしかったです。あっさり掌返しをしたせいで、何も考えずに暴力を振るうキチガイか知能がヤバい人になってしまいました。こんなキチガイ味方にしたくありません。下手をすると敵の口車に乗って足を引っ張りそうです。

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