『宇宙戦隊キュウレンジャー』 最終回「宇宙に響け!ヨッシャ、ラッキー」:感想

2018年2月4日

【ストーリー】

■ラッキーとは何なのか?
・最後まで今ひとつわかりませんでした。
私には信念と偶然の話が混在しているように見えました。基本的には信念を意味する言葉であり、「不安でも成功すると信じて全力でやる」という意味だと私は解釈しました。しかしその一方、単純に「運が良い」と言っているようにしか聞こえない描写も存在していました。今回もラッキー自身は前者の意味で語っていたのに、ドンアルマゲが最後に言っていたのは後者の意味にしか聞こえませんでした。この2つを混在させることに意義があるとは思えないのですが、どこがどうなっていたのでしょう? 序盤の頃からずっと抱えてきた疑問でしたが、最後まで疑問は解けませんでした。

・ドンアルマゲが唐突に「自分は全宇宙の不運の化身」だと語ったり、どうもラスボスであるドンアルマゲとラッキーを対比したかったようでした。しかし対比したいなら幸運不運なんて形ではなく、行動や人としてのあり方を対比したほうが良かったのではないかと私は思いました。
ドンアルマゲもラッキーも自分の力を信じて行動するがラッキーはそれを見ている他人にも信じさせる力がある、なんて具合にしたほうがチーム制が基本の戦隊に合っていたのではないかと思います。
「不運の化身が幸運の化身に負ける」なんて当たり前過ぎて何も面白くないと思います。 不運の化身であることが重要ならば、むしろラッキーは運と全く関係ない自力でのし上がるキャラにしたほうが良いと思います。それはそれでスタッフの目指すところである「逆境に諦めずに挑戦する姿勢」をストレートに描けたでしょう。
どうしてこうなったのか、根本的なところでスタッフの考えを理解できません。

■ドンアルマゲを倒せた理由
・あれは何だったのでしょう?
「あれで倒せるならツルギでもできたのでは?」とか、「さっき全力の状態で負けたはずのドンアルマゲ素体がどうしてキュウレンジャーに勝てそうになってるの?」とか、 全然話についていけませんでした。「諦めない姿勢が云々」とか言い出すと、じゃあ過去のツルギやクエルボを倒したときのキュウレンジャーは諦めていたのかって話になってしまいますし。お話のほうで理屈を付けようとしたわりに納得のいく理由が見えなくて腑に落ちません。

■やらないんだ
・個人的に意外だったのは「伝説は終わらない」エンドでなかったことです。
伝説から始まった作品で伝説を塗り替えたと語っていたので、てっきり最後は「そして1000年後…」からまた新たな救世主が生まれ、「よっしゃラッキー!」と叫ぶ終わり方かと思っていました。

・結局、伝説は特に意味がなかったですね。
一般市民が勇気を持つきっかけになるのかと思ったりもしましたが、特になく、「レジスタンスのリベリオン」だけで肩書は充分でした。そのリベリオン自体も影が薄かったですから何もかも今更ですね。意味がないから意味がなかったとしか言いようがありません。


【アクション】

・最終決戦なのですが、盛り上がりませんでした。
常に敵味方どちらかのワンサイドゲームでつまらなかったです。ここまで盛り上がらない最終決戦は珍しいです。


キュウレンジャー全体の感想は後日、また別の記事にまとめたいと思います。

コメント

4 件のコメント :

  1. ドンアルマゲの正体自体は正直言うと予想出来る範疇の話だったので特に不満は無いです。むしろ「人類が生み出した人工生命体が宇宙追放されて云々~」的な“東映あるある”方向に行かれても困るので安心すらしました。
    ただ結局これも「キュウレンジャー」と言う作品の例に漏れず前フリ無さ過ぎるんですよね。唐突に宇宙中の人々に呼びかけてましたけどそこに至る過程一切無いですし(何故かそれをやってた事になったのは開放後のホシ☆ミナト)
    この作品全体的にそうなんですけど「シーンの抜粋」と言う観点でみるとそこそこ面白いんですけど「纏まった物語」と言う観点でみるとビックリするくらいスッカスカでした。そういう意味では序盤~中盤でP肝煎りの「裏主人公スティンガー推し」で6話ほど尺潰したのは結果的には頂けなかったですね。

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    1. >ただ結局これも「キュウレンジャー」と言う作品の例に漏れず前フリ無さ過ぎるんですよね。

      やるならもっとドンアルマゲの正体について興味を引くべきだと思いますし、前フリをしないなら正体なんてどうでもいいと私は思いました。
      あんな適当な明かし方をするくらいなら「ドンアルマゲはドンアルマゲ」で押し通してしまって問題なかったと思います。キュウレンジャーには元々説明されてないキャラがたくさんいますからね。ラプターなんて番号ついてますけど同型機とか一度も出たことありません。

      >唐突に宇宙中の人々に呼びかけてましたけどそこに至る過程一切無いですし

      あれもなんだかなーという感じでしたね。
      「キュウレンジャーの影響」という部分が弱いのが問題だと思います。元々酷い統制下に置かれていたわけですから支配が弱まれば反抗の兆しが現れるのは当然でしょう。それをラッキーのポジティブ信仰と結びつけるには関係が遠すぎると思います。やるならもっと統制が強く、反乱を起こしても勝ち目があるかわからない状況でやらないとラッキーの影響とは判断し難いと思います。

      >そういう意味では序盤~中盤でP肝煎りの「裏主人公スティンガー推し」で6話ほど尺潰したのは結果的には頂けなかったですね。

      私はことさらそこだけが問題とは思いません。
      ナーガの悪堕ちでも5話くらい使いましたし、アントン博士の話でも数話使いました。全体的に細切れになっていて、かつその展開が後に充分つながっていないことが問題であり、スティンガーの話はその一部に過ぎないと私は考えます。

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  2. 改めて見ると全48話の内20話近くは誰かしらの身内と戦ってたんですよね
    なんで「宇宙」って広大な舞台とは真逆にこじんまりとしてて閉鎖的なストーリーになったのかは分かりませんがこれやるならいっそジャークマターの大幹部12人は全員キュウレンジャーの身内縁者位盛ってくれた方が分かりやすかったかもしれません

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    1. >これやるならいっそジャークマターの大幹部12人は全員キュウレンジャーの身内縁者位盛ってくれた方が分かりやすかったかもしれません

      キュウレンジャーの展開に合わせるならそれくらいしたほうがマシだったかもしれませんね。
      もっとも実例から判断する限りでは「洗脳された」「実は二重人格だった」など何それ?と思う内容が更に薄まった展開が続く可能性が高いので、実際にそうなったらそれはそれでもういっそ空気のほうがマシだと思うかもしれませんが。

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