『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第31話「ナーガ奪還大作戦!」:感想
■可もなく不可もなく
・顕微鏡キュータマの利用は良かったけど、全体的にはあっさりしていました。バトルも消化試合で物足りません。
結局疑問点だった「怒りや憎しみだけではナーガの欲しがっている感情としては不完全なのでは?」というところに帰結してしまったのもマイナスでした。傍から見てもナーガ自身から見ても、ただの「感情の暴走」で終わってしまいました。感情を得るのがナーガの目標なのですから、安易に否定せずにちゃんと受け止めてほしかったです。
話についていけないほどではないけれど、盛り上がれるほど気持ちはノれません。「これでナーガは終わりか…」という乾いた印象しか残りませんでした。
■感情の扱い
・悪ナーガに対して「お前なんて要らない」と全否定するようなことを言っておいて、怒りをコントロールできるようになったと言い出すのは面食らいました。
どうやらスタッフ的には悪ナーガは過剰なもので、純粋な怒りとかとは違うものらしいです。
・そう考えても、ラッキーたちがしきりに言っていた「元に戻って」という主張とナーガの望みが食い違っていることが何とも辛いです。
ナーガは怒りをコントロールできるようになったから厳密には元には戻ってないんですよね… 最後までラッキーたちにはナーガが見えていませんでした。
・バランスの言動もとんちんかんでしたし、ナーガが暴走した原因である「キュウレンジャーにいても一向に感情が手に入らないんだけど?!」という火種も全く解決されていません。 これで一件落着と言われてもすっきりしません。
■こっちも適当
・司令とチャンプがいないことが感じられない内容で残念でした。
キュータマジンも「元々9人いれば充分だし…」どころか6人でも大丈夫で、ますます2人が抜けたことの影響が感じられませんでした。元から「9人の救世主→10人、11人に増えた→更に増えて12人!」とグダグダだったのが更にグダグダ感が増したように感じます。人数を強調するならこういうメンバーの増減は大切に扱ってほしいです。
次回はオリオン号が修復不能らしいです。
…と言われてもオリオン号の必要性をあまり感じていないので個人的には緊張感が薄いです。移動はボイジャーで済むので、居住スペースと快適な移動用以外にオリオン号の必要性が思い浮かばないんですよね。宇宙船自体はあの世界なら他にもあるでしょうし。
脚本はこの前のインダベー回の井上テテさんだそうなので、あまり真面目に受け止めないほうが良いのかもしれません。
*次回の放送から放送時間が日曜9時半に変わるので注意しましょう。
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