『仮面ライダービルド』 第4話「証言はゼロになる」:感想

2017年9月24日


【ストーリー】

・ドラマはまずまずでした。今まで一番まとまっていたと思いました。
子供に対しての科学での実演説明も、科学的に合っているのかや物理ではないようなとかはともかく、特徴を物語に組み込んであるのは良かったと思います。

■情報格差
・今までもそうだったんですけど、龍我中心のほうが話がわかりやすいですね。
大きな違いは空白の一年間です。龍我は脱獄からスタートしてこれまでのことがずっと描かれてきていますが、戦兎は1話冒頭より前からライダーを始めていて視聴者の知らない一年間があります。
今回も龍我のほうは鍋島や冤罪などこれまでに描写されたことで構成されていてわかりやすかった一方、戦兎のほうは今までマスターや壁のパネルについて疑問に思わなかったのかなどわからない部分が多かったです。

・戦兎に関しては、10年前の出来事やパンドラボックス関連で考える材料がないので説明待ち状態なのが盛り上がらない原因の一つだと思います。
今回の緑のパネルとか宇宙飛行士としてマスターらしき人物がいたとか、これまで視聴者が知りようのない情報だったと思います。

・現状だと戦兎よりも龍我の出番が多いほうがドラマ的にはありがたい状態なのが気がかりです。
戦兎のほうは説明が説明で終わってしまっていて、戦兎の掘り下げにつながっていないことが辛いです。描写があるとそれだけ人格の掘り下げになる龍我に比べて見劣りします。


【アクション】

■デジャブ
・前回に引き続きCGを使った映像が主だったけど、なかなか良かったです。前回より更にCGの比率が増していていつまで予算が続くのかそっちの心配は増しましたが。

・個人的にはビルドよりもスマッシュの動きのほうが面白かったです。
あのスマッシュが創り出していた石塔は、ジュウオウジャーの流用のような気がしたんですが合っているのでしょうか。

■ちょうどいいバランス
・龍我のほうもわりと良かったです。
車でのサスペンスはそれなりに見れるものになっていたし、バトルでの介入も「まともに戦うのは無理だけど部分的なサポートはできる」という感じでバランスが良いと思いました。あまり強いと龍我も戦えばいいのにと思ってしまいますし、これくらいが良いですね。


次回はマスターの説明がありそうな感じでした。
戦兎の過去は展開が早すぎるので本当に説明されるのか疑っています。せいぜい「過去を知る人物がいた…と思ったら聞く前に殺された」とか「実は今回の情報全てが敵の策略で嘘だった。本当のことは謎なまま」という程度ではないかなと今は考えています。

コメント

6 件のコメント :

  1. 現状のビルドは、伏せカードが多過ぎる気がします。時間移動もあって続きが気になるようにしているつもりなのかもしれませんが、いまいち乗り切れません。
    ナイトローグとブラッドスタークの正体とか、正直あまり気にならないです。というか、謎が多過ぎてどこを気にすればいいのか分かりません。
    ただカードを伏せるだけなら誰でもできますし、分かりにくくなるだけなので、もう少しうまくやって欲しいところではありますね。

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    1. 謎が謎なままで「気になる」にならない、という印象です。
      始まった時点では視聴者にとって全てのことが謎なので、現状のビルドでわざわざ謎めいた謎を持ち出す必要性が感じられません。

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  2. ここ最近、ライダーの手持ち武器の存在感が薄くなっているのがネックだと思っていたのですが、今回の龍我のようなサポート要員に使わせて見せ場を作るというのは案外いいアイデアかもしれませんね。本来ならライダーが武器を使うのが販促のセオリーから言うと正しいのでしょうが、これだけフォームチェンジが増えて、各フォームの固有能力をアピールするのに割く時間が増えている現状ではやむを得ないのかもしれません。

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    1. そうですね。武器を目立たせる意味でも良いと思います。最近は武器を使って当たり前でありがたみが少ないですからね。
      個人的には非ライダーの仲間の活躍としてちょうどいいと思いました。

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  3. L.E.D.ガイスト2017年9月26日 11:48

    展開の早さと、それに伴った描写不足が目立ってきた第4話。

    スマッシュ化した鍋島を抑え込みながら実験の説明しだしたナイトローグ。椅子に座ってふんぞり返りながら第三者に向かってとかならまだしも、シチュエーション的にそぐわないと思うのだが……

    宅配業者に扮してマンション(もしくは団地)内に侵入した龍我と紗羽。どこで衣装を調達したのでしょう。宅配業者から剝ぎ取ったとか?

    壁を突き破っても無傷のワゴン車。壁が脆いのかワゴンが頑丈なのか……

    「バイト行ってくるから」と店を空けようとするカフェのマスター・石動惣一。カフェ『nascita』は伊達や張りぼてなのかと問い質したいが、そもそも営業しているのかあの店。

    ナイトローグやブラットスターク等のファウストの幹部(?)は「トランスチームガン」という拳銃型の武器にフルボトルをセットして変身してるらしいですね。単純な怪人ではなく“アイテムを使ってヒーローに似た姿に変身する敵”ってのはやっぱりいいですね。

    ビルドのピンチに助けに入る龍我。西都から帰ってくるのが早いな。東都と西都って、歩いて10分程の距離だったりするのか? それと、なぜ大胸筋“だけ”を強調するのか? 【投擲】は大胸筋だけで投げるのもじゃないんだが……

    前回の鍋島との戦闘で手に入れた成分で忍者のフルボトルが出来ました。「人間」も生物ですけど、「兎」「ゴリラ」「鷹」「ハリネズミ」と同じカテゴリーでいいんですかね「忍者」って。

    当たり前に穴(または、隙間)の在るスカイウォールに、密航船で行き来する人々、普通に繋がる電話・通信。と、本当に『仮面ライダービルド』での日本は分断されているんですかね。

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    1. >スマッシュ化した鍋島を抑え込みながら実験の説明しだしたナイトローグ。

      ナイトローグはときどき「これ、誰に話してるの?」と不思議に思うシーンがありますね。何か意味があるといいのですが。
      そのうち龍我に「ベラベラ自慢ばっかりしやがって!」とツッコミが入ったりするのでしょうか。

      >宅配業者に扮してマンション(もしくは団地)内に侵入した龍我と紗羽。どこで衣装を調達したのでしょう。宅配業者から剝ぎ取ったとか?

      私は宅配業者から奪ったのだと思います。調達している時間なんて無いでしょうから。

      >「バイト行ってくるから」と店を空けようとするカフェのマスター・石動惣一。カフェ『nascita』は伊達や張りぼてなのかと問い質したいが、そもそも営業しているのかあの店。

      儲かっている様子がないので副業はむしろリアルだと思います。
      営業はしていると思います。そうでないと戦兎や記者が疑問に思うでしょう。

      >西都から帰ってくるのが早いな。東都と西都って、歩いて10分程の距離だったりするのか?

      早かったですね。時間経過がわからないので何とも言えませんが。
      地図の感じからすると、徒歩や車では少なくとも数時間かかる距離だと思います。船で全速力を出したらどのくらいで着くのかは私には知識がありませんが。

      >【投擲】は大胸筋だけで投げるのもじゃないんだが……

      私はスポーツに詳しくないのでわかりません。
      その道のプロからすれば大胸筋こそが重要なのかもしれません。あるいは「龍我は馬鹿」という話なのかもしれません。

      >「人間」も生物ですけど、「兎」「ゴリラ」「鷹」「ハリネズミ」と同じカテゴリーでいいんですかね「忍者」って。

      私には基準がいまいちわかりませんが、そもそもフルボトルは火星由来の技術で作られていると思われるものですので、火星文明の基準からすればおかしくないのかもしれません。

      >本当に『仮面ライダービルド』での日本は分断されているんですかね。

      私はむしろそこを描写しているんじゃないかなと考えています。
      「地理的には克服可能。しかし現実に3カ国に分断されている。本当に分断されているのは人の心である」というのが前回の三者会議の意味ではないかと考えています。
      ここから話が広がるのかどうかは怪しいですが、展開次第では「実はスカイウォールは人類を救うために作られた。あのままだったらパンドラボックスの光で凶暴化した人間同士の殺し合いが起きていた。それを防ぐために第三者がスカイウォールを発動させた(あの宇宙飛行士は良い人だった)」なんて話も可能だと思います。

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