『仮面ライダービルド』 第43話「もう一人のビルド」:感想

2018年7月8日

■今週の新設定
・ビルドドライバーは親父用に作られたもので親父が使うとグリスたちが束になっても敵わない。
ビルドで勝つとか親父のハザードレベルいくつだよと思いましたが自分用に作ったものだから強いそうです。普通なら「戦兎も作っているのだから自分用に調整すればいいのでは?」という疑問が出るところですがビルドの場合、戦兎は人のデータから猿真似しているだけなのでそんな高度なことができなくても何の違和感もありませんでした。これは積み重ねが効いていて良かったですね。主人公にそんな負の信頼が寄せられていて良いのかという疑問はありますが。

・最近の龍我の凶暴化はエボルトの遺伝子のせい。
エボルトに変身に必要な遺伝子を全部持っていかれて、新しく龍我が自分で遺伝子を生み出したのにダメとは摩訶不思議です。 それを更にベルナージュの力と相殺できるのはもっともっと不思議でした。超能力で相殺できる遺伝子って何でしょう? 火星ではガンの治療に超能力を使ったりしていたんでしょうか。遺伝子って複雑なんですね。私にはさっぱりわかりません。

・ハザードレベル7になるとボトルの色を変えられる。
前回で龍我がドラゴンボトルを銀色に変えたのはそれが理由だったそうです。そうなんですか。 結局ボトルの色を変えるのが何なのかがわからないので単独ではあまり価値のない情報です。見慣れた浄化とどう違うのかわかりませんし、ロストフルボトルはこれでは変えられないのかもわかりません。

■役立たず→足手まとい
・美空のハザード(厄介)レベルも急上昇しました。
自分から足を引っ張りに行きました。目を疑うような展開でした。普通なら結果オーライとか弁解の余地を残すものですが1ミリも見当たらない徹底っぷりでした。
「ジーニアスでも美空は助けられない」と親父が言ったときに「別にこんなやつ助からなくてもいいんじゃない?」と思ってしまった人は少なくないと思います。

■痴呆症かでまかせ
・ヒロインの美空がヤバいかと思えば主人公の戦兎も負けじとヤバかったです。
「戦兎が悩む→自分で言ったことを仲間に指摘されて立ち直る」
このパターンはいったい何度目でしょう? もう戦兎は痴呆症で自分の言ったことすら覚えていないのか、言ったことはあるけどその場限りのでまかせを言っているだけのどちらかのように思えてきます。どっちにしてもそんなのヒーローと思いたくありません。明らかにダメな展開を繰り返すことが不思議です。


次回はタイトルが「エボルトの最期」(たぶん死なないし、本当に死なれても困る)で4人同時変身が見どころらしいです。個人的には4人同時変身には全然惹かれません。
東映公式スタッフ曰く
 4人の仮面ライダーが力を一つにしてエボルトに立ち向かうシーンは、「ビルド」のシリーズにおいて最も熱い瞬間の一つといえるでしょう。かつては敵対していたライダーたちが、ついに心を一つにして手と手を取り合うのです。 
だそうですが、私は既に時期を逃してしまったと思います。
4人で基地でダラダラしている様子はずっと続いていますし、クソみたいなギャグまでやりました。それ以前にパンドラタワーの辺りでもただその場に全員揃ってないだけで揃っていても不思議はない状況だったと思います。これでは熱いどころかどちらかというと「え、まだやってなかったの? 今まで何やってたの?」と藪蛇だと思います。
公式スタッフの人は「かつては敵対していた」のがいつまでだと思っているのでしょう。「鉄は熱いうちに打て」という言葉を知らないようです。

コメント

10 件のコメント :

  1. ちょっと今回は戦兎のメンタルの弱さが浮き彫りになっていたような気がします。
    父親が敵だったからショックで戦う理由を見失うとか。
    確かに父親が敵だったのは戦兎にとってはショックかもしれませんが、ライダーシステムを否定されたからといって愛と平和の為に戦う理由がなくなったというのはおかしいですよね。
    ライダーシステムが悪い兵器かどうかはその人次第だという事は戦兎が一番分かってる筈なんですけどね。
    愛と平和の為にライダーシステムを使うのが戦兎の正義だと思ってましたが...
    美空に励まされてる時は否定して万丈に励まされる時はすぐに立ち直るっていうのも何か違和感がありました。
    正直もう万丈が主人公でいいんじゃないかと思いました。
    二人とも大体同じ事を言ってる筈なのに。

    長文失礼しました。

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    1. >ライダーシステムが悪い兵器かどうかはその人次第だという事は戦兎が一番分かってる筈なんですけどね。

      戦兎は既知の理由でしょっちゅう挫けていて何が本気なのかわかりません。もうラブ&ピースも科学も今まで言ってきたことのうちどれがどこまで真剣なのか判断がつきません。
      普通だったら「やっぱりそんな理由じゃ戦えない…」とか本格的に折れて新しい心の支えを探したり、折れるかと思わせておいて迷わないという展開が来るところだと思います。

      >正直もう万丈が主人公でいいんじゃないかと思いました

      私は現状だと龍我が主人公になるのは無理だと思います。
      なぜかというと龍我の言うことは「戦兎が言っていた」ばかりだからです。戦兎が主人公から降ろされると何がしたいのかよくわかんないダメダメくんのことをやたらに持ち上げて、それを理由にして自分を正当化する謎主人公になってしまうでしょう。それは主人公としては不適格だと思います。

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  2. 新しい敵手下キャラとして親父が追加されたことで
    マッドローグが完全に不要なキャラになってしまっていました。
    こんなことならジーニアス初登場時に処分しておけばよかったのにと思います。
    ビルドのスタッフはネタを腐らせるのが好きなんですかね。

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    1. 腐ってたベルナージュもたぶんあれで処理したつもりなんでしょうね。何がしたいのかまるで理解できません。

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  3. こんにちは。

    要所要所の強化アイテム重要アイテムは葛城という(視聴者にとって)別人が考えました、
    葛城が凄いのかと思ったらその父親がそもそもシステムの根幹を考えていて
    自分用に作っていたからベストな状態なので強化フォーム複数人相手でも初期フォームで圧倒できます、
    と後出し後出しで前者がいつも下げられて行くので
    もう主人公は何もしてないしメンタルも弱いしで良いところがありません。

    上の方も指摘されている通り今回の親父騒動で内海は一切姿も見せませんし、
    戦闘員としてしか機能せず腐ってるマッドローグは最初から親父が変身すれば良かったのでは・・・
    新キャラ+エボルドライバーなので他のキャラの圧倒もある程度納得が行きますし、
    自分用だから初期フォームでも強いのだ、なんて強引な理由付もしないで済んだと思います。

    辻褄が合う合わない以前に初期フォームに圧倒される強化フォーム勢、
    せっかく着ぐるみまで用意したのに存在が腐っている新キャラなど、
    番組の大前提の販促にならないと思うのですが何か理由があるのでしょうかね

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >もう主人公は何もしてないしメンタルも弱いしで良いところがありません。

      葛城巧が「悪魔の科学者」と呼ばれていたのはビルドシステムとかを作ったからだったはずなので全部親父が考えたものだったことが明かされた今では葛城巧が何なのかわかりません。そこがなくなると戦兎が責任を感じる理由も薄れてしまうのに何をどうするつもりなのやら。

      >戦闘員としてしか機能せず腐ってるマッドローグは最初から親父が変身すれば良かったのでは・・・

      科学者としても雑用係としても葛城父のほうが上で、裏切り要員としてもやる気満タンみたいなので内海の存在意義は全くありませんね。葛城父を殺すにしてもエボルトがやっても問題無さそうですし、内海を活かすには「嫉妬して葛城父を殺す。必要な人材を殺されて怒ったエボルトに殺される。かくしてエボルトの計画は破綻した(戦兎たちの関与ゼロ)」なんてグダグダ展開くらいしか思いつきません。

      >番組の大前提の販促にならないと思うのですが何か理由があるのでしょうかね

      販促は番組の存在意義の最低限の部分だと思うんですけどね。個人的には出資しているバンダイの担当者の考えのほうが不思議です。私だったらちゃんと販促しろよと番組スタッフを締め上げます。

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  4. 美空のくだりは凄まじかったですね。変な笑いが出ました。
    戦兎のためを思うあまり冷静ではなくなっていた、と言いたいのか分かりませんが、
    どんな奴か散々思い知らされてるエボルトに「俺の言う通りにすれば戦兎を救ってあげられるよ」なんて誘惑されて
    それを鵜呑みにして言われるがままノコノコついて行ってガス注入されて怪人にされてしまいました、
    もうアホを通り越してヤバい奴です。
    実は最初から裏で繋がっていたと言われても信じてしまいそうです。

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    1. >実は最初から裏で繋がっていたと言われても信じてしまいそうです。

      ベルナージュの行動は不自然に動かないことがよくあったのでひょっとして黒幕や真のラスボスなのかと疑ったこともありましたがなんにもなく終わり(たぶん)でした。美空もたぶんスタッフの頭の中では清廉潔白な戦兎思いな良い子なのだと思います。

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  5. 今思うと、かつての二話完結ベースだった時代が恋しくなりますね。ウィザードみたいにメインの話が遅々として進まないのは困りますが、今のビルドってメインストーリーはろくに進まないわ短期的なカタルシスも無いわで、個人的には最悪の状況です。

    参考までにお聞きしたいのですが、管理人様が今までご覧になった作品の中で、メイン回とゲスト回の配分が一番バランス良かったと思われるのはどれですか?ライダー、戦隊からそれぞれ一つずつ教えて欲しいです。

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    1. >今思うと、かつての二話完結ベースだった時代が恋しくなりますね。

      私は特にそうは思いません。仮にビルドが2話完結のフォーマットだったとしても薄い内容とマンネリ展開の繰り返しを続けるのは変わらなかったでろうと思いますので。

      >メイン回とゲスト回の配分が一番バランス良かったと思われるのはどれですか?ライダー、戦隊からそれぞれ一つずつ教えて欲しいです。

      戦隊だと、オムニバス形式ならゴーカイジャー。ストーリーものならジュウオウジャーですかね。
      ゴーカイジャーはゲストの過去戦隊など単独で完結する要素が多く、続き物の要素が少なめなので脚本家によるムラを吸収しやすい構成だと思います。
      ジュウオウジャーは「メインストーリー=レッドか追加戦士の話=シリーズ構成が主に担当する」であり、「他のメンバーの個人回=ローテーション担当」でメインのレッドと追加戦士は地球人、他のメンバーは異星人と分かれているのでこちらも「異星人だから」という理由付けがしやすく、話の柔軟性は高いほうだと思います。

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