『仮面ライダービルド』 第42話「疑惑のレガシー」:感想

2018年7月1日

■今週の新設定
・エボルトに感情がなかったことが当たり前になっていて驚きました。
馬鹿代表の龍我たちでさえ知っているので常識だったらしいです。知りませんでした。
そうなると今度は「俺は人間じゃなかった」と落ち込んでいた龍我も感情がなくて然るべきじゃないかと思うのですがそれはそうでもないみたいです。相変わらずビルドの設定は複雑怪奇です。

・パネルの話も寝耳に水な感じでした。
戦兎の父親が「パネルを作るためにロストフルボトルが10個必要」とか言っていましたがこのパネルってエボルトが突然作ってロストフルボトルをはめて金色に変えているパネルとは別なんですよね? 既にパネルがあるのにパネルの話をしていて混乱しています。これは普通にわからないです。何の話をしているのでしょう?

・謎パネルに続いて謎ボトルもありました。
突然内海が使ってもいないボトルを落として、龍我が謎の浄化を使って謎のボトルを作り始めて戸惑いました。内海は銀色になっていたことに驚いていましたが、私はそれ以前に何一つわかりませんでした。
東映公式の文面によるとあれはドラゴンボトルだそうです。ボトルの正体がわかってもなんで内海が持ち歩いているのか、どうして浄化できたのかはわかりません。

・更に謎の勝利までありました。
首相官邸を破壊したら西都の征服が完了していました。代表戦以上に仕組みが謎です。
状況次第では「まだこちらには幻徳がいる!」と幻徳を旗頭にして臨時政府を作って対抗してもおかしくない流れだったと思います。それが民衆も支配を受け入れているし、もう全然わかりません。
たとえば政治家は政治家として描いておけば、「首相官邸を破壊されたことで生き残った政治家たちも恐れおののき戦兎たちには黙って降伏した」とか「市民に厭戦ムードが広がっていて、首相官邸が壊されたことで完全に心が折れた」なんて話は充分に可能だったと思います。しかし一般市民も政治家もこれまでに描いて来なかったからわかるわけがありません。きっと代表戦みたいに「首相官邸を壊されたら戦争は負け」というルールがあの世界にはあるんでしょうね。 だったらこれまでにパンドラボックスを奪いに来たときについでに官邸も壊していけば良かったのではないかと新たな疑問が生まれますが。

■キャラ崩壊?
・内海の知能低下が更に深刻化していました。

戦兎「お前たちは何をしている?!」
内海「ライダーを捕獲してロストフルボトルを作るのが目的だ!」

と懇切丁寧に返答されたときには思わず「超親切!」と感心してしまいました。良い人過ぎるでしょ。作中で一番親切な人物がマッド呼ばわりされてる人だなんておかしいです。
相変わらず常識的に考えておかしな言動です。きっとエボルトに反感を抱いているので間接的に戦兎たちに情報を与えたいからでしょうね。今回ドラゴンボトルを落としたのもわざとかもしれません。
そのうち「エボルトは今どこで何をしていて、お前の親父はあそこにいる。ちなみに明け方頃は警備が手薄で潜入しやすいからオススメだ」とか聞かれてもいないことまで喋り出しそうです。

・今回は一海の言動も意味不明に感じました。なんで急に戦兎へのあたりが強くなっているのでしょう?
確かに今更父親のことでうだうだ言っているのは良くないことですが、それを言うなら一海もこの間私情で独断行動を取って迷惑をかけましたし、仇である幻徳へは態度を軟化させて戦兎には厳しくあたるのもおかしいと思います。

ちなみ東映公式スタッフによると、
 開始早々、一海が鋭い洞察を働かせていました
戦兎の父・忍はエボルトと行動を共にしている可能性があるのでは?と。
鋭いぞ!カズミン!  
だそうです。戦いでは「心火を燃やして」とかポエミーなことを言っていますが意外と理知的な人物だったようです。知りませんでした。

・個人的には幻徳が「仮面ライダーだから戦う!」などとを言い出したのが作品的に有りなのだろうかと疑問に感じました。
幻徳には「父親の残した理想を実現するために戦う」という具体的な理由があったはずです。流れからすると「首相官邸壊れた。西都に征服された。もう理想を実現できない」みたいな感じでしたが、それが理由で趣旨替えしたならメンタルが弱すぎると思いました。理想はそんな簡単に実現できるものではないと思います。それにそんな簡単に鞍替えしたら作中で提唱されている「仮面ライダー」も価値が下がると思います。誰も得しない展開に見えて何がどうなっているのか理解できませんでした。個人的には”無し”な展開だと思うのですが、ビルドのスタッフにとっては有りみたいで不思議です。


次回は美空がスマッシュにされるらしいです。
予期せぬ方向への急展開にびっくりしました。今更過ぎるし、ベルナージュいるのにやられるの?とかツッコミどころが有りすぎるように感じます。いったい何がどうなるのでしょう?


コメント

5 件のコメント :

  1. 首相官邸破壊で勝利宣言出来るなら最初からやっとけって思いますし、勝利確定したっぽいにも関わらずわざわざ内海が戦場に居座ってボコられてむざむざボトル落としていった理由もわかりません

    幻徳がまた深刻ムードに戻っていましたが、彼は既に精神崩壊してて、彼もまた二重人格になってしまったんでしょうか…?

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    1. >首相官邸破壊で勝利宣言出来るなら最初からやっとけって思いますし、勝利確定したっぽいにも関わらずわざわざ内海が戦場に居座ってボコられてむざむざボトル落としていった理由もわかりません

      西都も内海も何がしたかったのでしょうね。

      >幻徳がまた深刻ムードに戻っていましたが、彼は既に精神崩壊してて、彼もまた二重人格になってしまったんでしょうか…?

      私はそこには違和感を感じませんでした。
      深刻な人はずっと深刻でいなければならないなんてことは無いと思います。元々父親が死んだ後に深刻に考えすぎて動けなくなっていた人ですから意識的に前向きに考えるくらいになってもおかしくないと思います。普通と深刻を行き来する分には不思議はないと思います。

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  2. 一応、首相官邸破壊について擁護的想定も少々。

    もしかしたら、子供向け番組故に直接描けないけどあれで東都の政治家が全員生死不明になってしまったので戦争している場合じゃなくなったのかなとも思いました

    これまで破壊しなかった理由については、そのまま西都勝たせると絶対我先に権力主張し出すであろう難波会長を先に潰しておきたかったとか、戦兎らへの執着を優先していたからとかかも有り得るのかなと

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    1. >もしかしたら、子供向け番組故に直接描けないけどあれで東都の政治家が全員生死不明になってしまったので戦争している場合じゃなくなったのかなとも思いました

      その可能性は私も考えましたが可能性は低いと判断しました。
      まず全員一度に死ぬ可能性が考えにくいと思うからです。現実のアメリカでは大統領と副大統領は移動する際に決して同じ乗り物に乗らないそうです。これは二人同時に死んだ場合に備えてのことです。東都は戦争が続き、既に首相が殺されています。この状況下で危機意識が低いとは考えにくいでしょう。官邸を襲われただけで壊滅するような体制を取っているとは考えにくいと思います。

      防衛体制についても同様の疑問があります。
      今回、少なくとも戦兎たちに連絡する余裕がありました。ということは同時に官邸にいた人々が避難を準備する時間もあったはずです。誰一人逃げる余裕がないようには見えませんし、普通であれば防衛線が幾重にも張られているはずなのでなおさらです。最終防衛線しかない状況なら戦兎たちもそこに待機するのが当然でしょう。

      >これまで破壊しなかった理由については、そのまま西都勝たせると絶対我先に権力主張し出すであろう難波会長を先に潰しておきたかったとか、戦兎らへの執着を優先していたからとかかも有り得るのかなと

      これは「エボルトや幻徳がしなかった理由」にはなりますが、難波重工がしなかった理由にはならないと思います。
      エボルトや幻徳は過去に何度も官邸を襲撃しています。また北都との戦争時にはグリスたちが近づいたこともあったはずです。もしも官邸を破壊すれば征服できるというルールがあるのなら、難波会長や北都首相は優先して行うはずです。エボルトや幻徳がやらなかったら戻ってきた後に詰問されて当然でしょう。勝ちをみすみす逃したわけですからね。そこの整合性が取れないと私は考えます。

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    2. 実際、ローグが実戦投入されたばかりの頃
      幻徳が官邸に乗り込んだにも関わらず、制圧ないし攻撃らしい攻撃もせずに父親を脅すだけでそのまま出て行った事があるんですよね(戦兎の横槍もあったとはいえ彼は明らかに遅れて来ていたにも関わらず)
      消滅チップとやらがあるにも関わらず、こんな舐めプを披露して一切咎められなかったのはかなり不思議に感じました

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