『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第30話「ヨッシャ!奇跡のキュータマ」:感想

2017年9月17日

【ストーリー】

■悪役に同調
・強化フォームの登場回でしたが、強化フォームの登場もストーリー自体も展開に説得力がない残念な内容でした。

・まずツルギのラッキー復活作戦は運任せのゴリ押しでした。
不死鳥パワーがよくわからないのに賭けだのと言われても緊張感の生まれようがありません。

・ラッキーのパワーアップも謎でした。
オリオン座と獅子座、両方の血を引いているからと語られていましたが、あの世界にハーフはいないのでしょうか? そんなに種族間の戒律や生まれた星の差が厳しい世界には見えたことがないので何の話かと思いました。ハミィやスパーダとか、どの星で生まれたのかわからない人はたくさんいると思うのですが。

・アクション面ではドンアルマゲたちの急激な弱体化が残念でした。
ラッキーが変身したら棒立ちになってずっと無抵抗でした。動けなくなる効果でもあったのでしょうか。

・ドンアルマゲじゃないけど「そんな都合の良い奇跡が起こるかよ」と思ってしまう内容でした。

■何を考えていたの?
・ドンアルマゲを倒して「これで全部終わった!」と言い出したときは目を疑いました。倒したはずのドンアルマゲが現代では生きていたから過去に来たはずなのですが…?
 「ツルギのときはドンアルマゲを倒し損ねただけ」と思っていたのでしょうか? ツルギがドンアルマゲを倒すところを過去で確認して「確かに倒した」と断言していたのは何だったのでしょう。
フクショーグンが過去で倒しても何度も復活しているのは何だと思っていたのでしょう?

・とてもこれで完全に倒したなんて言える状況には見えませんでした。
過去に来た時点も今回終了時点でも、ラッキーたちはいったい何を考えていたのでしょう?

■タイムパラドックス
・今回語られていたタイムパラドックスがわかりませんでした。
「オライオンが死んだから歴史が変わる」というのはわかります。代わりを務めるために司令がこの時代に残ると言い出したのもわかります。この辺りは定番どころだと思います。

・わからないのは「そもそも未来が変わるならどのみち現代のキュウレンジャーは消えるのでは?」という点です。
平和になった未来ではラッキーたちがキュウレンジャーになる必要が無いはずです。死ぬはずだった人も死ななくなり、そのスパンが300年もあるので歴史や人生は全くの別物になるでしょう。 ジャアクマターに対抗するために作られた機械であるラプターやチャンプにいたっては生まれない可能性が高いはずです。
それなのに今更「キュウレンジャーの歴史が伝えないとキュウレンジャーが結成できない!」とはどういうことなのでしょう?

・「現代で過去に戻る時点までは同じ歴史を辿らないとパラドックスが起きる」という話なら、そもそもオライオンが死んでいますし、現代に司令とチャンプもいないのでは同じ歴史は辿りようがないはずです。
いったいどこまでが大丈夫で、どこからが問題なのか私にはわかりませんでした。


【アクション】

■シシレッドオリオン
・武器をファンネル化し始めたときはどうしたものかと不安になりましたが、武器を持ち替えながら戦うのはかっこよかったです。レッド無双とは相性が良いので悪くない方向性だと思います。

・それだけにドンアルマゲの棒立ちっぷりが残念でした。
敵も強くないとヒーローの強さが目立ちません。


次回はナーガの問題が一気に解決しそうな雰囲気でした。
ナーガの問題を放置して過去に飛んだかと思ったら、今度はドンアルマゲの問題を放置してナーガを助けるのでしょうか。そんな自転車操業みたいな展開は見たくないのですが…

コメント

4 件のコメント :

  1. こーひーかっぷ2017年9月17日 23:07

    タイムパラドックス周りはかなり頭の痛くなる内容でしたね…ある程度はパラレル化で片付けるのがSFのセオリーなのですが、過去で倒したから平和な現代へ戻ろう!ってのは物凄く斬新でした。

    前回の唐突なメンバーのラッキー上げと言い、突っ込みどころも含めて楽しむスキルが要求されます…

    素材面では歴代のなかで恵まれてる方だとは思うので残念でなりません。

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    1. >過去で倒したから平和な現代へ戻ろう!ってのは物凄く斬新でした。

      こういうケースの場合、「今の自分たちは消えてしまうし仲間との思い出なども消えてしまうが、それでも世界のために倒す!」とか、元の世界に戻る前のお別れとか、そういうイベントが付き物ですが、特にありませんでした。
      悪いところ取りという感じで辛かったです。

      >素材面では歴代のなかで恵まれてる方だとは思うので残念でなりません。

      かなりの多人数やメンバーの一時離脱など扱いづらいけどユニークな要素はいくつもありますよね。現状だとかなり残念な結果となっていますが。

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  2. 過去でドンアルマゲを倒して平和が戻ったぞー!と喜ぶくだりは冷静に考えたら物凄く矛盾してるのに勢いで強引に誤魔化されてる感じがして不誠実だと感じました。ナーガを放置したままなので素直に喜ぶことも出来ませんでしたし。
    勝手な推測ですが最強形態のシシレッドオリオンの販促のために何かしら立派な戦績と山場を作らなければいけないというノルマがあったのではないかと思えます。オリオン勝利後にドンアルマゲが現代で復活していた件に言及すると「オリオンは本当に勝ったの?2回倒しただけで大丈夫だったの?」と少なからず盛り下がってしまいオリオンの凄さも霞んでしまうので、その場だけでもやり切った雰囲気を作ったんじゃないかと思います。なんだか脚本のやりたい展開と販促の為の事情が上手く噛み合っていない気がしますね。

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    1. >勝手な推測ですが最強形態のシシレッドオリオンの販促のために何かしら立派な戦績と山場を作らなければいけないというノルマがあったのではないかと思えます。

      私もそれは有ると思っています。しかしそれは常識的なノルマでしかなく、正当な理由にはならないと考えています。「戦隊だからメンバーも活躍させたい。しかしレッドにしか強化フォームや追加武器が無い」というジレンマは戦隊ではいつものことですから。

      それに今回の問題はある程度回避する方法はあったと思います。
      たとえば、ナーガに関して最も簡単な方法は「ナーガの闇堕ちを今回より前より終わらせるor今回の後に起こす」ことだと思います。先に終わらせるパターンなら「ナーガの一件を通じてメンバーの絆が強まったことで新たな力を得た」など強化アイテムのもっともらしい理由も作れたでしょう。

      ドンアルマゲの問題に関しては、「過去でツルギが倒す瞬間を確認したら実はドンアルマゲの核が残っていて倒しきれていなかった。シシレッドオリオンの攻撃で核も消し飛ばしたので今度こそ倒せた! しかし現代に戻ったらドンアルマゲは生きていた。あれでもダメならいったいどうすれば倒せるんだ…」なんて展開にもできたはずです。こういうやり方ならメンバーの心境と視聴者の心境をある程度シンクロできて、没入感が上がったと思います。
      (これだと過去のツルギが情けなくなってしまいますが。)
      単純にシシレッドオリオンに勝たせたいという話なら、タイムパラドックスを利用して「ドンアルマゲは倒せたが、現代では別の悪の組織に支配されていた」なんて手もあります。時計キュータマの使用は一度切りなので何度も過去改変を繰り返す心配はありませんしね。

      もう少しマシにする方法は有ると思うので今回の評価が余計に厳しくなります。

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