『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第35話「宇宙No.1アイドルの秘密」:感想

2017年10月22日

■下山節
・今回はいろいろ詰め込んだ回でした。
アイドル回に、一般人のエキストラ参加もありました。エキストラ参加のところはヒーローショーみたいな感じに見えました。

・お話としてはハミィとナーガの回でした。
ナーガの回のフォローがあったのはまぁ良いことでしたね。ハミィの「元忍者」という設定を活かせば、忍者といえば私情は厳禁で感情を殺すものなので感情について一家言語れたのではないかと思います。いつもながらキュウレンジャーは素材を全然活かしません。

・感情と心を一緒くたに扱っているのは個人的には疑問でした。
心には考える力も関わると思うので、思考力はあるはずのナーガに心が有る無いと語るのは変だと思いました。心の明確な定義ができないなら感情だけに絞らないと話がまとまらなくなると思います。無駄に広げて蛇足になっている印象でした。

・ハミィとホシミナトの話はどれも初耳の内容ばかりで盛り上がりませんでした。これまでのハミィの素行ともつながっていないから反応しようがありません。
ホシミナトも結局よくわからないまま終わってしまいました。
「操り人形だったから」というにもこれまで特に暗躍してきた印象がないので難しいです。何もしない操り人形ではいないのと同じですからね。1話からアピールしてきたわりに今回初登場のポっと出のゲストと大差ない印象で、ホシミナトは何がしたいキャラクターだったのかわかりませんでした。

・いろいろ整合性が犠牲になっていた今回ですが、一番犠牲になっていたのはドンアルマゲだと思います。
怪人みたいなしょぼい扱いにびっくりしました。姿を見た瞬間、自分の目を疑いました。本拠地で待ち構えているはずの大幹部が人間に取り憑いて悪さをしているなんて思いもしない出来事でした。台詞も不自然な説明ゼリフばかりで今回の扱いの悪さでもぶっちぎりで最低でした。
もうドンアルマゲの威厳が地の底まで落ちたのですが、黒幕を出すつもりなんでしょうかね。 「ドンアルマゲ(本体)」程度だと「でもどうせドンアルマゲなんでしょ。大したことないっしょ」という印象は避けられないと思います。

・全体的にいろいろやろうとする姿勢は見られるものの、どれも詰めが甘いところが実に下山さんらしいと思いました。シリーズ構成を務めたニンニンジャーがそんな感じでした。

■ラッキーたちの考え
・ドンアルマゲたちの復活をどう思っているのかとずっと不思議に思ってきましたが、答えが出たはずなのにまた何を考えているのかよくわかりませんでした。「全部倒せばいい」ってどうやって探し出すのでしょう?
そもそも全力を発揮したドンアルマゲは全盛期のツルギが力を捨ててようやく勝てた相手のはずなのにそれが何体もいたらどうやって勝つつもりなのかも疑問です。相変わらず「ちゃんと考えてる?」と言いたくなる発言でした。

■狼少年
・アキャンバーと決着がついた、ような気もしましたが、キュウレンジャーの敵幹部はもう何度も死んでは生き返ってきてるから「どうせまた生き返るんでしょ?」と思ってしまい、これが最後と思えませんでした。死ぬ死ぬ詐欺の弊害が思いっきり出てしまいました。
再生怪人を出す場合ドラマ性を断つために「記憶が無い操り人形」にすることが多いんですけど、キュウレンジャーの場合は自我も記憶も前のままだからどうにもなりません。


次回はラッキーの故郷に行ってキュウレンオーの換装パーツを手に入れる模様。
「どっちも今更?!」という感じは否めません。ラッキーの故郷はエリスと会った後や過去でオライオンと会った後に行くほうが流れがスムーズだし、新しいロボが登場した直後に1号ロボのパワーアップするのも必要性が薄くてタイミングが微妙です。そもそも今回も寄り道したばかりなのでまた寄り道すること自体が実に微妙です。全体的に頭を抱える内容で不安です。


コメント

6 件のコメント :

  1. こんばんは。やっとナーガが他のメンバーと関わる話来ましたね。予告はまだですが…。やっぱり何だかナーガが仲間との交流ができない原因がバランスにある気がしました。この調子でどんどん他のメンバーと関わる回が来るといいですよね。

    東映サイトの望月プロデューサーのメッセージにせっかくナーガが一生懸命アキャンバーを倒したのにどうして何も触れないんでしょう。スコルピオからキュータマ取り戻して大怪我した時も何も触れませんでした。ナーガは望月プロデューサーにとって本当にどうでもいい存在なんですね。悔しいです。

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    1. 匿名さん、こんばんは。

      >やっぱり何だかナーガが仲間との交流ができない原因がバランスにある気がしました。

      私には今回バランスは特に関わっていたように見えなかったので匿名さんの仰る意図がわかりません。バランスが原因というのはどういう意味でしょうか?

      >ナーガは望月プロデューサーにとって本当にどうでもいい存在なんですね。

      全体の感じからするとそうだと思います。
      メインキャラのラッキー、ツルギ、スティンガーと玩具関連以外は重要でないのでしょう。

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    2. 今までナーガは仲間と全然交流できていませんでしたよね。いつも仲間と仲良くなるチャンスが来たかと思うといつもバランスに邪魔されている。ラシンバンキュータマのときはチャンプ、乙女キュータマのときはガルと仲良くなれるチャンスがあったはずなのに結局は2人ともバランスとばっかり関わっていましたから。エリス初登場回のときもそうですね。ナーガはバランスがいるせいでバランス以外の仲間とちっとも関わっていませんでしたから。

      ナーガだってメインキャラなのに…、ここまで露骨なプロデューサーには幻滅しかありません。

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    3. 私の価値観ではそれはバランスのせいという話ではないですね。
      「スタッフが書かないから」という話であって、登場人物に起因することではないと思います。

      たとえば「バランスはナーガに近づく人物を露骨に敵対視して、それを周りも気づくからナーガに人が寄ってこない」なんて状況であるならバランスのせいですが、ナーガがバランス以外と関わらないのはスタッフがそういう話を書かないからだと思います。

      >ナーガだってメインキャラなのに…

      すみません、これは何をもってメインキャラと仰られているのでしょうか?
      私は「ナーガは主役級の扱いは受けていない」と何度か書いているので意見が明らかに異なるのですが。私と何を話そうとしているのか理解しかねています。

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    4. まあ確かにそうなんですけどね…。バランスがいるとナーガは他の仲間と関わらないんですよね。

      メインキャラというのはまあ 一 応 戦隊のメンバーのひとりだからメインキャラと言いたいというだけで、本当に扱いはひどいと思っています。言い方がおかしくなってすみません。

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    5. 自分の結論が言いたいだけで他人の意見や話し合いを求めていないならここに書く意義はないと思います。ご自分のブログにでも書いてください。

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