『キラキラプリキュアアラモード』3クール目終了時点での全体感想

2017年10月25日
・1,2クールと全体の印象が変わらず、書くことがあまり無いので書くべきか迷いましたが3クール目の印象も一応書くことにしました。3クール目と書きましたが、厳密には37話終了時点の感想です。



【良かった点】

■強いていえばビブリー
・絶対評価だと特にありません。
ビブリーの話もシエルの個人回の延長線上程度の内容で、他のメンバーとの関わりや物語全体との関わりも薄いように見えます。私はビブリーが好きなのでまだいいですが、そういうのを抜きにして考えると良いところとして挙げるほどの内容ではないと思います。


【残念だった点】

■悪役の存在感
・新幹部として登場した2人のうち、グレイブが空気でした。
エリシオは策略家として精神的にプリキュアを追い詰めたり活躍してる一方、グレイブは脳筋としてすら目立っていません。今週の怪人とスイーツの扱いが雑になったこともあって「突然登場してどこかの誰かのスイーツを怪人化する」なんてノルマ以上の何ものでもないどうでもいい立場になっています。これならエリシオ1人のほうが良いと思います。

・そんな状況で33話ではまた別の格上の新幹部のディアブルが現れて戸惑いました。ただでさえ新幹部の2人の存在感が微妙なのに格上を出してどうするのかと不思議に思っていたら、最強必殺技用のアイテムのサンドバックにされてあっという間に退場してまた驚きました。

・その後の瀕死のディアブルをグレイブが吸収する展開には心底困惑しました。
大して強くなかった雑魚を空気な雑魚が吸収したところで何になるのでしょう。私には理解できません。狡猾なエリシオがボスのノワールを吸収するくらいしてくれないと緊張感は生まれないと思います。

■ゴールの見通しの悪さ
・3クールが過ぎても一向にゴールが見えてきません。
積極的に敵を倒そうという姿勢はなく、専守防衛の方針で変わらないので敵との戦いは終わる目処が全くありません。
一個人としてのメンバーも特に具体的な目標はなく、個人回でも漠然とした内容が続いています。
現状だと「○○をするのがプリキュア/メンバーの目標」と言えるものが見当たりません。かといって「特に目標のない10代のモラトリアムを描く」なんて方針にも見えませんし、全体として何がしたいストーリーなのかわかりません。
キラプリ全体の印象も同じなのですが、「特に悪いところはないけれど、『これが良い』と言える部分がない」という印象です。

・残り1クールですが「敵を倒してめでたしめでたし」と言える状況にも、「メンバーそれぞれの夢に向かってこれからも歩き続ける!」なんて言える状況にも見えません。どう終わったらキラプリらしいと言えるのか、イメージすら湧いてきません。
メンバーの物語も、プリキュアとしても、主要コンセプトであるスイーツも、関連性は未だに薄いままで、独立した魅力も発揮できていません。スイーツというモチーフのわりに薄味なことへの違和感がいつまで経っても消えないことにもやもやした気持ちが募ります。

コメント

10 件のコメント :

  1. 前作からシフトチェンジした方針によりプリキュアらしさが削がれた割に
    代わりのアイデアが用意出来なかった感があります。

    <バトル>
    遠距離攻撃だけでメリハリが全く無い。
    動物要素も登場時だけで放り投げ。
    キラキラルが万能と言いつつ、バトルには使用せず。
    敵(とその攻撃)がコロコロ変わるのにプリキュア側は変化無し。
    (ビブリーの撤退作戦はアイデア次第で面白く出来たはずなのに工夫する気も無い)
    <ストーリー>
    大河ドラマのように一本筋の通った構成ではなく、オムニバス化?
    当然積み重ねが薄く、時に唐突な展開が散見される。
    当初の不安通り、人数が多く、描くべき要素をまぜまぜし過ぎてどれも中途半端。
    脚本家の腕、演出との相性によって、当たり外れの差が激しい。

    今作を一言で表すと「エンプティフード」
    (ラスボスが言いそうなことを、物語中盤に自ら言い出したことに驚きました)
    数話摘まめばお腹いっぱい。栄養を求めて観るモノではないと思います。

    あと数年はこんな感じの作風で行くのでしょうから、潮時かな?

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    1. 起承転欠さん、はじめまして。

      >前作からシフトチェンジした方針によりプリキュアらしさが削がれた割に代わりのアイデアが用意出来なかった感があります。

      肉弾戦は避けるという方針自体は構わないのですが、それに代わる目玉がないのはマイナスですね。方針を聞いた時点から想定されていた問題なので痛いです。

      >キラキラルが万能と言いつつ、バトルには使用せず。

      ここは残念ですよね。キラキラルは様々な形に変えられると作中で語っているのにプリキュアがバトルで使うのは基本はクリーム発射と鞭状に振るだけで、あとはショコラの板チョコのように画一的な使い方ばかりです。アクションとして退屈ですし、自由な発想から生まれたデコレーションを重視するお菓子作りの方針とも衝突しています。

      >大河ドラマのように一本筋の通った構成ではなく、オムニバス化?

      脇役プリキュアが主要キャラとはあまり関わらないのはプリキュアシリーズでは特に珍しくないと思います。問題はそのキャラ単独で見ても前に主役を張った回と連続性が薄いこと、及びお菓子作りというメインモチーフを扱いきれていないのにお菓子と関係ない話が多いことだと思います。

      >今作を一言で表すと「エンプティフード」

      私は単純に「失敗した」という印象でしかないですね。何度やってもダメだろうと思うほど虚無感は感じていません。

      >あと数年はこんな感じの作風で行くのでしょうから、潮時かな?

      これも私は特に絶望していません。
      スイート、スマイル、ドキドキ、ハピネスチャージとストーリーは微妙な内容が続いたこともありました。そんな中でもプリプリのような作品に巡り会えることもあります。私は気長に見ます。絶望するのはいつでもできるので急ぐ必要はありません。

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  2. 基本は子供向けなので子供が楽しめること大前提でなおかつ大人が見れて面白いものに当たればラッキーくらいがいいですね
    プリプリは大人目線だと名作ですけど子供ウケは残念ながらあまり…だったので難しいとこです
    大人の前にまず子供、それが第一じゃないとコンテンツの存続すら危ういのでプリアラは子供ウケの良さ考えるとこれはこれでいいんだと思いますよ

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    1. >基本は子供向けなので子供が楽しめること大前提でなおかつ大人が見れて面白いものに当たればラッキーくらいがいいですね

      それはそう思います。
      ですが子供しか楽しめない作品になれば私とは縁がなくなるのも確かです。私が書いているのは私にとって面白かったかどうかで子供とは別の話ですので。

      >プリアラは子供ウケの良さ考えるとこれはこれでいいんだと思いますよ

      これに関しては懐疑的です。
      「大人が楽しめない=子供が楽しめる」とは限りませんから。この2つは多少の因果関係はあっても、排他的なルールではありません。両方楽しめるものもありますし、どちらも楽しめないものもあります。
      キラプリが子供向けに全力を尽くしているかというと私は疑問です。子供最優先の方針ならビブリーやジュリオなど悪役系の描写は無いほうがいいと思います。
      キラパティという場所を用意したのは「お菓子屋さん」やお菓子屋さんごっこを子供が好きだというデータがあるからだと思います。それならもっとキラパティを頻繁に使い、魅力的に描くことが当然だと思います。いちか以外はほとんど必要としていないことは変だと思います。
      商業的な目線で見ても現状では良い作品であるとは言い難いと私は考えます。

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  3. キラプリを視聴していてなぜ、お金を払う描写が出ないのかが疑問です。「経済」という言葉で出ても徹底と表現しても過言でないほどお金の描写がないのが不自然さを感じます。
    話の内容も当たりはずれが多いような感じがします。個人的に気に入っているのは10話と立花先生回、30話です。ひまりとあきらの主役回は好印象の話が多いような印象です。
    個人的な意見ですが25話は女性同士の恋愛に免疫が無い人にとっては最悪でしょう。
    ゆかりに感情移入がしづらくどうも好きになれない(はっきり言うと嫌い)なキャラなので、残りの1クールでどうにかしてほしいです。あと、やたらと心が醜い大人が多いのが本作の特徴だと思います。

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    1. 九衛門ファンさん、はじめまして。

      >キラプリを視聴していてなぜ、お金を払う描写が出ないのかが疑問です。

      すみません、私には前提を理解しかねます。
      お金や商売を扱った作品でなければお金を払うシーンがないのはフィクションでは当たり前だと思います。なぜ有って当たり前だと思われるのでしょうか?

      >やたらと心が醜い大人が多いのが本作の特徴だと思います。

      私はそうは思いません。
      いちかの父親に、長老、ゆかりの祖母など普通の大人は何人もいますし、八百屋のおじさんなど良い人物とは特に思わないけれど普通の人だと思う大人もいます。
      私が人格に問題があると思うのは悪の幹部の面々といちかの母親くらいです。私の場合は人格に問題があると思った大人のほうが少数派です。キラキラルを奪われたモブに関しては数に入れてません。心といえるほどの人格が感じられませんので。

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  4. はじめましてです。私はキラパティはお店である以上、商売ではないかと思うのです。いちか達がアニマルスイーツを無料であげているようにはどうしても思えませんので……お店である以上はお金を出した方がいいのではと考えています。お金の描写に関してはハピネスチャージにも魔法つかいプリキュアにもありましたし。作品が違うからという見方もできるかもしれませんが、私にはどうもそこが未だに納得ができないのです。性格の悪い大人と私が思うのはミサキさんやソレーヌ、あおいを怒鳴った社長さんでしょうか。もっとも前者は音楽やお菓子に真剣に理想を高くして向き合っている態度の現れとも捉えることもできますし後者はディアブルのせいだとは思いますが……

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    1. >私はキラパティはお店である以上、商売ではないかと思うのです。

      お店をやるということは商売であるという側面が主要な構成要素の一つであることは確かだと思います。しかしキラプリの場合、それは正しい認識ではないだろうと私は考えます。

      何かを題材にするときは「どこを切り取って映すか」ということが必要になります。
      たとえばお店のドキュメンタリー番組でも経営や苦境をアピールする内容でない限り、いちいちお金をやり取りすることを映すことは稀だと思います。職人さんの苦労や新商品開発などを描くほうが多いでしょう。
      キラプリの場合は商売という側面は重要ではないと思います。「多くの人々にお菓子を提供できる場→お店」という発想で作られたものであり、メタ的に見れば「子供の好きなお菓子さんごっこ」であると私は考えます。
      そもそも店を始める資金がどこから出てきたのか謎でしたからその時点でこの作品のリアリティラインはそこにはないなと認識しました。

      >性格の悪い大人と私が思うのはミサキさんやソレーヌ、あおいを怒鳴った社長さんでしょうか。

      みさきさんは私が性格が悪いとは思いませんでした。むしろ、あおいの底の浅さのほうに引きました。
      ソレーヌさんは性格が悪かったと思います。自分の考え、しかも権威主義を押し付けるだけでシエルの意向を全く取り入れていない身勝手な主張でしたから。
      しかしあまりに底が浅すぎて人格を感じませんでした。「シエルを否定する嫌な人」という役回りを与えられたのが見え見えで、モブキャラ同様に人格を感じませんでした。「なぜそれが正しいと思うのか」という点を掘り下げないと人物としては見れません。

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  5. 初めまして 以前から このブログでプリキュアの記事を読ませてもらってます
    特にGOプリの全体感想とまほプリ全体感想に対してとても共感できるものだと思ってます
    お聞きしたいのは キラプリの全体的な感想のことです まだまだ時間がかかりそうでしょうか?
    とても楽しみにしております!

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    1. ラーマドルジルさん、はじめまして。

      書き上げるのは一週間から二週間後を予定にしています。更新するなら土日あたりなので月曜か日曜の夜あたりにチェックすると無駄足にならずに済むのではないかと思います。

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