『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第32話「オリオン号よ、永遠に」:感想

2017年10月1日

■ギャグかと思ったら…
・ギャグ回かと思っていたらストーリーは普通に真面目でした。
でもところどころでコテコテのギャグを入れてきました。私が苦手な混ぜ方です。ギャグ系のノリとしてはよくあるノリなんですが、普段を担当している毛利さんがそういうデフォルメしたキャラ付けをやらない人だから違和感が強過ぎて順応できませんでした。

■シリアスとしても…
・ギャグを除いたシリアスとしての評価も今ひとつでした。
まずツルギやラプターの言動などキャラの違和感が強いのが理由の一つです。

・話の流れが当たり前から当たり前に流れて面白みがなかったことがもう一つの理由です。
「ヒステリーを起こしたけど冷静になりました」で終わってしまっていて、きっかけも結末も普通過ぎて面白みに欠けました。キャラクターの掘り下げにもならず、むしろトラブルを起こして周りに迷惑をかけた分だけツルギとラプターの印象が悪くなりました。

・個人的には予告の時点で「オリオン号に特に思い入れがないんだけど大丈夫なのか?」と疑問を持っていたのですが、その通りになってしまいました。
スパーダがラプターがオリオン号に思い入れを抱くようになったきっかけを話し始めたときには、これで自分も少しは共感ができるだろうかと期待したのですが終わってみれば「それは単に動力が復旧しただけでは?」と作中のツッコミと同じ結論に達してしまって全然ラプターに共感できませんでした。
更にその後、船がなくなってどうしようという雰囲気になったときにも「まぁ、過去の司令たちが新しい船を建造したり、手はあるんじゃない?」と思っていたらずばりそのものが来て、また開いた口が塞がらなくなってしまいました。
全体的に意外性が低い、当たり前の展開が続いて物足りなかったです。

■オリオン号のパワー>>キュータマジン
・壊れかけのオリオン号のパワーがキュータマジンより上だとは思っていませんでした。キュウレンジャーの巨大ロボってパワーは高くないんですね。今回の敵が巨大重機や兵器を操って来たらキュータマジンも負けていたかもしれません。私としては今回の描写は黒歴史に葬るつもりです。


次回は4体目の新ロボが登場するようです。
オライオンの棍棒を初めて見たとき、役者さんに持たせるにしては変な形をしているなぁと不思議に思ったのですが、ロボに使うためだったんですね。納得しました。

コメント

2 件のコメント :

  1. 何度も使えるエネルギー照射型の必殺技より、一回限りの物理的な宇宙船アタックの方が強くても、まあいいかなとは思いました。個人的には、キュータマジンで投げつけるとか、ナンタラエンジンみたいな大ホラを噴くとか、もっと理由を付けて欲しいとは思いますけどね。

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    1. >何度も使えるエネルギー照射型の必殺技より、一回限りの物理的な宇宙船アタックの方が強くても、まあいいかなとは思いました。

      個人的にはこの理屈だと厳しいです。
      なぜかというと、今後も以前のことも事あるごとに「ロボの必殺技で倒せないなら宇宙船ぶつけたらいいのに」とツッコミどころができてしまうからです。これまでの例で言えば、「ドンアルマゲも宇宙船を何個もぶつけたら倒せたのでは? 88人の戦士より88個の宇宙船のほうが良かったのでは?」と言われかねません。
      せめてオリオン号が「今は亡き天才科学者の○○博士が作った最高傑作」とか「かつての救世主(オライオンたち)が残した船」とか、レア物であったなら「オリオン号は特別だったから」と言える余地があるのですが、それどころか今回ツルギが「壊れたなら他の船を使えばいい」と特別ではないと断言してしまったので逃げ場がないと思います。

      「船の特攻>>巨大ロボ」というのは販促番組としてはあってはならないことだと私は思います。

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