『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第47話「救世主たちの約束」:感想
【ストーリー】
・最終決戦前の最後の会話のはずなんですが会話の内容がほとんどありませんでした。これまでもそうなのですが、毎回お決まりの内容を再確認するだけで関係に進展がありません。元々答えは決まっていて決断することなんて何もありませんし、これでは盛り上がりようがありません。
・おまけにこれまでに何度も作中で「最終決戦」をやりすぎていて「なんで今回だけやるの?」という余計な疑問まで生じてしまいました。
「話が進まない行き当たりばったり」という悪いところ取りな構成に頭を抱えました。勢いも緻密さもどちらもありません。3クール目辺りならさほど珍しくないグダグダ展開ですが、残り1話でこれはないです…
・個人的に気になった点としては「物量に圧倒される」というシチュエーションに納得がいきませんでした。
そもそも既に宇宙を支配している敵と戦う時点で、そういう状況は避けられないと思います。これまでも過去でのドンアルマゲとの戦いや惑星サザンクロス、前回のクエルボマゲと総力戦自体も何度もあったはずです。それなのに今回だけ負けることに違和感が有りすぎて話の流れに全然ノレませんでした。
負けた理由は結局「お芝居だから」ということでいいんでしょうかね? どちらにしても白ける感じで良い展開だとは思えませんでした。
■初耳?
・頭を抱えたといえば、ドンアルマゲに吸収されても大丈夫な説明も酷いと思いました。
「キュータマは取り込まれても消えない」なんて言い出したときに「何それ?」と思ったのですが、恐らく今回の前半で「プラネジュームは命の源だから人間も吸収できるんだよ」と司令が取り込まれたことを説明したときにいっしょに解説したつもりだったのだと思われます。 結局、「キューエナジー=プラネジューム」もしくは「キューエナジーもプラネジュームから生まれたもの」という設定で良いんでしょうかね? 私は未だにこの設定がよくわかっていません。そのせいで今回の作戦が「成功するか未知数の危険な賭け」なのか「失敗したら死ぬけどたぶん成功するから俺を信じろ」なのか登場人物の認識がわからず、ラッキーたちのノリに全くついていけませんでした。
・設定だと、サイコーキュータマの設定もさらっと変えられていた気がしました。
今回は何か「12人の力の結晶」みたいな雰囲気出してましたけど、確かあれって「シシ座とオリオン座の力」とかでラッキーとオライオンの2人から生まれたものじゃありませんでしたっけ? 私の記憶違いでしょうか…
【アクション】
・わりと終盤恒例になってきた、名乗りポーズをアクションに取り入れるバトルがありました。ポーズとポーズのつなぎ方がアクションとして自然で素晴らしかったです。ポーズにメンバーごとの個性がある分、アクションも個性的になっていてアクションとしても良かったと思います。
戦隊はアクションに関しては安心して見られることがありがたいです。
■逆の逆の逆の逆
・さすがにラスボスが以前倒した敵(黒ドンアルマゲ)のリデコってことはないだろう、と思っていたのでツルギたちを吐き出したときはついに真の姿が出るか!、と思ったらクエルボマゲのパーツ差し替えでずっこけました。
その後に宇宙中のプラネジュームを吸ったときには今度こそか!、と思ったら結局顔の差し替えと背負い物の追加だけでまたずっこけました。しかも背負い物がモライマーズロボの背負い物と似ているように見えてマンネリ感が凄まじいです。
「視聴者をどれだけがっかりさせられるか」がコンセプトなのだろうかと疑ってしまうほど肩透かしなデザインでした。
・予算の都合は承知しているつもりなので、週替りの怪人のリデコや使い回しなら許容します。しかしラスボスは絶対ダメです。そこを下げたら作品全体の品位が下がってしまうと思うからです。 スタッフが何を考えているのか本気で正気を疑う内容でした。
次回はいよいよ最終回です…が、特に期待することがありません。
アクション面ではスタッフを信頼しているので何か良いものを見せてくれるだろうと思っています。
ストーリー面ではドンアルマゲを倒す以外にすることが見当たりませんし、メンバーのその後も興味がありません。全体の内容やテーマをまとめるも何も、まとめるほど内容があるとは思えません。ここまで悪い意味で「穏やか」な最終回直前の心境は珍しいと思います。
前回の展開と合わせて作り手の「どうだ賢いし感動する展開だろ!!」という自信に満ち溢れた表情が浮かぶかのようですが前回までで下がった印象を回復するまでに至りませんでした
返信削除特にまずかったのはラッキーが立てた作戦が「ショウ司令が吸い込まれたときに思いついた」という発言です
あんなに自信満々でツルギの願いを拒否したのにあの瞬間は何も作戦を考えてなかったということですよね?結果的にうまくいったから良かったかんじになってましたがそんな行き当たりばったりで薄情者の男との信頼を強調するキュウレンジャーには感情移入できませんでした
もう来週は評判の良いバトルだけ30分延々やって終わってほしいです
>あんなに自信満々でツルギの願いを拒否したのにあの瞬間は何も作戦を考えてなかったということですよね?結果的にうまくいったから良かったかんじになってましたがそんな行き当たりばったりで薄情者の男との信頼を強調するキュウレンジャーには感情移入できませんでした
削除キュウレンジャーはそこが独特ですよね。
「不可能に挑戦するラッキー」を描きたいのだと思いますが、そこでなぜかラッキーを無策で本当に勢いだけでどうにかする人物として表現してしまっています。ラッキーをお手本として描きたいなら、マネしようと思ったらできる再現性のある行動や思想でないとダメだと私は思います。
こんばんは
返信削除>・最終決戦前の最後の会話のはずなんですが会話の内容がほとんどありませんでした。
FF7の大空洞突入前みたいなことをやりたかったんでしょうが、
ほっといても99時間後にアルマゲが不死身になる以上、戦う以外の選択肢はないですよね。
アルマゲはもりもりプラネジウム吸収してるし、
悠長に構えてないで作戦あるなら早くやれよとしか思いませんでした。
ツルギや司令をキュータマの力で救出するというのは(仕組みはよく分かりませんでしたが)まぁいいんですが
こういう作戦って、まず言い出しっぺのラッキーが真っ先に敵に突っ込んで吸収されるもんじゃないでしょうか。
他のメンバーは(死んだような描写すらはさみつつ)きっちり敵に吸収されたのに
ラッキーだけ吸収を免れた挙句、ひとりだけ腹パンでキュータマを体に埋め込むだけで済ますのはどうかと思いました。
吸収されたメンバーが体内でツルギを救い出すシーンなんかも見たかったですね…
>サイコーキュータマの設定
>今回は何か「12人の力の結晶」みたいな雰囲気出してましたけど、確かあれって
>「シシ座とオリオン座の力」とかでラッキーとオライオンの2人から生まれたものじゃありませんでしたっけ?
ラプターがオリオンバトラーで戦っていたので、てっきりラプターと一緒にオリオンキュータマもアルマゲに吸収されて、
ラストで体内から戻ってきたオリオンの幻影がサイコーキュータマを直してくれるのかと思ったら、そんなことはありませんでした。
オリオンに乗ったラプターは一度は見てみたかったので嬉しかったのですが、
今回はオリオンは自動操縦にして、ラプターはワシボイジャーで援護した方が戦力UPになったんじゃ…と思います。
一人だけカジキボイジャーでミサイルのように飛び回るスパーダが不憫でなりませんでした。
匿名さん、こんばんは。
削除>ほっといても99時間後にアルマゲが不死身になる以上、戦う以外の選択肢はないですよね。
ラッキー父のときの「父親か、宇宙か」という二択もそうでしたけど、選択肢になっているように見えませんよね。そもそも似た決断はツルギを殺さないと決めた時点で決まっていたはずですし。しかも結局、作戦内容は全員揃わないと成立しなさそうなものでラッキーの腹積もりが謎です。もし断られたらどうするつもりだったのでしょう? ラッキーが信じたことが起きるキュウレンジャー世界ではたぶんそんなこと起きないのでしょうが。
>ラッキーだけ吸収を免れた挙句、ひとりだけ腹パンでキュータマを体に埋め込むだけで済ますのはどうかと思いました。
作戦は「はぁ、そうなんですか」としか言いようがありませんでした。
内容にピンと来ないし、知らない情報が多すぎて何ができて何ができないのか判断がつきません。
ラッキーが最後まで残ったことも明確な理由があればわかりやすかったと思います。
たとえば「最後に外から起動する必要がある。1人で戦わなければいけない最も危険な役目だからラッキーが行った」とか、「ドンアルマゲに怪しまれると作戦が失敗してしまう。怪しまれないように体内で準備が整うまで必死に戦う必要があった」とかそういう理由が明示されていてればまだ納得がいったと思います。
>ラストで体内から戻ってきたオリオンの幻影がサイコーキュータマを直してくれるのかと思ったら、そんなことはありませんでした。
それだったらまだ納得がいきましたね。
シチュエーションとしては12人関係なくて流れに合いませんがそういう設定にシちゃったのだから仕方ないでしょう。
>一人だけカジキボイジャーでミサイルのように飛び回るスパーダが不憫でなりませんでした。
あれは酷い光景でしたね。
シーザーも余ってることですし、キュウレンオーもろとも貸してあげればいいのにと思いました。