劇場版魔法つかいプリキュア 『魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』:感想
『魔法つかいプリキュア』の劇場版、『魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』を見ました。期待以上の内容で楽しめました。
【ストーリー】
■本編とは別物
・本編に関わっていないスタッフの作った劇場版なので本編の内容とはだいぶ別物です。
どこがどう違うかというと、作中の冒頭で流れる挿入歌の歌詞が端的に表していると思います。
「どんなときにこの魔法使えばいい?」「自分のためじゃなく側の大切な人のために」
まほプリ本編を見た人は目を剥くような歌詞だと思います。本編では魔法は自分のために使うものですから真逆です。そんなわけで本編が好きな人にとってはオススメできませんが、本編の価値観が合わなかった人にはむしろ安心して勧められる内容になっています。
・歌詞以外では、校長がミラクルライトを振るときに言っていた「願いを言葉に、言葉は魔法に、魔法は奇跡を呼ぶ」という内容は、本編のみらいの言動とコンセプトは同じはずなのに感じる印象は段違いでした。言葉だけでなく前後の行動の重要性を切実に感じました。
■やや急展開
・前半はディズニーやピクサーを彷彿とさせる言語に頼らないコミカルな動きとおかしなシチュエーションで面白がらせる映像が続きます。
子供向けを意識しているのかなと思っていると、後半でモフルンと再開してバトルが始まる辺りからはそういうのが一切なくなってバトルとシリアスなドラマに切り替わります。前半みたいなシーンがずっと続くと思っていると面食らうと思います。
・詰め込み過ぎなところはあるけれど、構成自体は丁寧だと思います。
シリアスに入るきっかけはモフルンの死(死んでない)という誰もが感情移入できる出来事で、なんか急に話の雰囲気変わったなと思ってもそりゃ変わるだろと自己完結できるインパクトがありました。
・上の記述のとおり、コミカルな動きやバトルなど映像面での楽しみが主でストーリーはメインではありません。お話として成立させる添え物程度なのでそこにはあまり期待しないほうが良いと思います。
■引っかかった点
・ダークマターの願いが引っかかりました。
「全ての魔法つかいを消す」と言っていましたが、ダークマターが消したいのは自分を拒絶した者たち全てで、その中には魔法の使えないクマなども含まれているように見えました。そこに違和感を感じました。
「この世に生きるもの全て」だと見ている子供たちが怖がるから他人事の魔法使いでないとダメとか、そういう放送コード的な都合だったのでしょうかね?
【アクション】
■これぞ”魔法使い”プリキュア
・プリキュアらしい格闘戦と作品のモチーフである魔法を使ったアクションの両方が見れて満足です。個々のアクションのクオリティも低調だった本編とは打って変わって過去作と同じくらい良質で迫力がありました。
・個人的に気に入ったアクションは3つありました。
一つはキュアモフルンの使った複数のホウキを召喚して輪を描くやつです。たぶん本編EDの映像を意識しているもので、あれを実際にやってくれるのかとファンサービスにワクワクしました。
・二つ目はフォームチェンジの入れ方です。
まほプリでは変身やフォームチェンジをするときにモフルンと手をつなぎますが、戦闘中のフォームチェンジでもこの設定を活かした描写がありました。ストーリーの流れとしても「これでいっしょに戦える!」という喜びが含まれていたと思うので手をつないで3人同時に衣装が変わる演出はドラマチックに感じました。
・最後にトパーズの能力を使っての全フォーム登場です。
オールスターでは定番の構図ですが、それをちゃんとアクションにしてくれたことが嬉しかったです。よくあるパターンだと一斉に飛び蹴りしたり、よくわからん体当たりをして終わってしまうことが多く、演出的には残念なケースが多いです。
しかし本作の場合、飛びかかった後に各フォームの能力を活かして戦うシーンがありました。トパーズはトリッキーな戦い方、サファイアはスピーディーで立体的な動き、ルビーはパワフルな一撃と2分にも満たないシーンに各フォームの特徴が込められていました。
【総合感想】
■期待以上の内容
・CMで期待した以上のハイクオリティなアクションが見られて楽しかったです。
アクションはどれも素晴らしく、言うことがありません。特筆するほどの内容がないただの格闘戦でも一挙手一投足がキマっていました。
・ストーリー面では魔法の活かし方が特に良かったです。
本作では序盤の戦闘の後にモフルンが連れ去られたせいで変身できなくなり、 助けに行く道中は変身せずに魔法と生身で乗り切ることになります。他のプリキュアだと変身しないとただの中学生なのでできることに限界がありますが、まほプリの場合は魔法とファンタージ設定があるので幅があります。その辺を上手く活用して話を展開している点は偉いと思いました。
・キャラクターは本編とは別物だけど、設定やビジュアルからイメージするお話とアクションは期待どおりのもの見られる作品だと思います。
「デザインや設定は面白そうなんだけど実際の本編は…」という人にはぜひオススメしたい作品です。きっとご満足いただけると思います。
【ストーリー】
・本編に関わっていないスタッフの作った劇場版なので本編の内容とはだいぶ別物です。
どこがどう違うかというと、作中の冒頭で流れる挿入歌の歌詞が端的に表していると思います。
「どんなときにこの魔法使えばいい?」「自分のためじゃなく側の大切な人のために」
まほプリ本編を見た人は目を剥くような歌詞だと思います。本編では魔法は自分のために使うものですから真逆です。そんなわけで本編が好きな人にとってはオススメできませんが、本編の価値観が合わなかった人にはむしろ安心して勧められる内容になっています。
・歌詞以外では、校長がミラクルライトを振るときに言っていた「願いを言葉に、言葉は魔法に、魔法は奇跡を呼ぶ」という内容は、本編のみらいの言動とコンセプトは同じはずなのに感じる印象は段違いでした。言葉だけでなく前後の行動の重要性を切実に感じました。
■やや急展開
・前半はディズニーやピクサーを彷彿とさせる言語に頼らないコミカルな動きとおかしなシチュエーションで面白がらせる映像が続きます。
子供向けを意識しているのかなと思っていると、後半でモフルンと再開してバトルが始まる辺りからはそういうのが一切なくなってバトルとシリアスなドラマに切り替わります。前半みたいなシーンがずっと続くと思っていると面食らうと思います。
・詰め込み過ぎなところはあるけれど、構成自体は丁寧だと思います。
シリアスに入るきっかけはモフルンの死(死んでない)という誰もが感情移入できる出来事で、なんか急に話の雰囲気変わったなと思ってもそりゃ変わるだろと自己完結できるインパクトがありました。
・上の記述のとおり、コミカルな動きやバトルなど映像面での楽しみが主でストーリーはメインではありません。お話として成立させる添え物程度なのでそこにはあまり期待しないほうが良いと思います。
■引っかかった点
・ダークマターの願いが引っかかりました。
「全ての魔法つかいを消す」と言っていましたが、ダークマターが消したいのは自分を拒絶した者たち全てで、その中には魔法の使えないクマなども含まれているように見えました。そこに違和感を感じました。
「この世に生きるもの全て」だと見ている子供たちが怖がるから他人事の魔法使いでないとダメとか、そういう放送コード的な都合だったのでしょうかね?
【アクション】
・プリキュアらしい格闘戦と作品のモチーフである魔法を使ったアクションの両方が見れて満足です。個々のアクションのクオリティも低調だった本編とは打って変わって過去作と同じくらい良質で迫力がありました。
・個人的に気に入ったアクションは3つありました。
一つはキュアモフルンの使った複数のホウキを召喚して輪を描くやつです。たぶん本編EDの映像を意識しているもので、あれを実際にやってくれるのかとファンサービスにワクワクしました。
・二つ目はフォームチェンジの入れ方です。
まほプリでは変身やフォームチェンジをするときにモフルンと手をつなぎますが、戦闘中のフォームチェンジでもこの設定を活かした描写がありました。ストーリーの流れとしても「これでいっしょに戦える!」という喜びが含まれていたと思うので手をつないで3人同時に衣装が変わる演出はドラマチックに感じました。
・最後にトパーズの能力を使っての全フォーム登場です。
オールスターでは定番の構図ですが、それをちゃんとアクションにしてくれたことが嬉しかったです。よくあるパターンだと一斉に飛び蹴りしたり、よくわからん体当たりをして終わってしまうことが多く、演出的には残念なケースが多いです。
しかし本作の場合、飛びかかった後に各フォームの能力を活かして戦うシーンがありました。トパーズはトリッキーな戦い方、サファイアはスピーディーで立体的な動き、ルビーはパワフルな一撃と2分にも満たないシーンに各フォームの特徴が込められていました。
【総合感想】
・CMで期待した以上のハイクオリティなアクションが見られて楽しかったです。
アクションはどれも素晴らしく、言うことがありません。特筆するほどの内容がないただの格闘戦でも一挙手一投足がキマっていました。
・ストーリー面では魔法の活かし方が特に良かったです。
本作では序盤の戦闘の後にモフルンが連れ去られたせいで変身できなくなり、 助けに行く道中は変身せずに魔法と生身で乗り切ることになります。他のプリキュアだと変身しないとただの中学生なのでできることに限界がありますが、まほプリの場合は魔法とファンタージ設定があるので幅があります。その辺を上手く活用して話を展開している点は偉いと思いました。
・キャラクターは本編とは別物だけど、設定やビジュアルからイメージするお話とアクションは期待どおりのもの見られる作品だと思います。
「デザインや設定は面白そうなんだけど実際の本編は…」という人にはぜひオススメしたい作品です。きっとご満足いただけると思います。
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