『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第2話「国際警察、追跡せよ」:感想

2018年2月18日

【ストーリー】

■vsの課題
・前回は快盗側がメインでしたが、今回は快盗も警察も両方でした。
予想はついていたことですが両方活躍させるのは難しいですね。生身戦は警察が倒し、巨大戦は快盗側が倒すという流れになっていて、気持ちの流れがぶつ切れになってる感じは否めません。活躍を分け合うというよりトドメがなくてどちらも締まらない印象のほうが強かったです。
ロボットを使えるのもどちらかだけになりそうなのでこの問題は早めに落とし所を見つけてほしいところです。今のところグッティのキャラは好きじゃないのでグッティの気まぐれに振り回される形式は個人的には止めてほしいです。

・今回だとギャングラーを交えない純粋な快盗vs警察の状況のほうが面白く感じました。
どちらがどう勝つかわからないし、実力伯仲で緊張感がありました。バラバラに動く快盗側と自然に連携が取れる警察側との対比も面白かったです。

■引っ張らなかった
・快盗の望みと過去は思っていたよりもあっさり開示されました。
タイミングがちょうど良すぎて執事か主人が下手人に見えましたがどうなんでしょう? 

・ストーリーの進行ペースは早めなように感じます。
3クール前までに3人の望みの成否や下手人の正体、警察との対立は全部解消して一致団結して真の敵に対抗する感じになるのでしょうかね?

■温度差に注目
・快盗側の3人の温度差はまた強調されていました。
青はクールなようで一番望みの達成と復讐に燃えているタイプで、黄色は逆にギャングラーに関しては関心が薄いみたいでした。この先「ギャングラーを倒すか、コレクションを回収するか」という二択で意見が割れることがあるかもしれません。そこに警察側がどう絡むのかも気になります。


【アクション】

■パトレンジャー
・肩から腕にかけてのプロテクターを使った防御が面白かったです。
あれで防ぐのはすごいけど、すごく使いづらそうでした。使いづらそうなところが「そんなものを使いこなせるパトレンすごい」という印象につながっているので演出として成功してそうです。

・拡声器付き警棒はいろんな意味で使いづらそうでした。
まともに機能すると拡声器が強すぎます。盾として使おうにも警棒自体が受けやすい形状ですし、スーツにもプロテクターがありますし… 普通の射撃用武器にでもなるんですかね?

■三位一体
・パトレン側が合体するのは人数対策もあるんでしょうかね?
あれならルパレンとギャングラーの三つ巴になっても画面を整理できそうです。かなり強引な手法ではありますが、 上手くやればストーリーにも馴染むかもしれません。
快盗側のメンバー内での思想の違いが強調されている一方、警察側は比較的一枚岩になっています。これなら警察側が合体できて快盗側にはできない理由は問題なく用意できそうです。

■ルパンカイザー
・個人的には操縦席がかっこいい!と思いました。
スタイリッシュなバイク方式のシートから標準的なロボットの操縦席に変形するのがどちらもかっこよくて二度楽しめました。
決め技のときにわざわざ操縦席から立ち上がって撃つのも余裕を感じさせてかっこよかったです。

・CGも戦隊にしては上々でした。
たぶんあと2回くらいしか見れないと思いますが、この調子でパトレン側にも華を持たせてあげてほしいです。


次回は予告の感じからすると、今回と同じように快盗メインで進みつつ警察にも華を持たせる感じになりそうでした。
今度は消化不良感が薄いといいのですが、どうでしょうか?

コメント

10 件のコメント :

  1. 「(初美花以外)一見冷静な様ですぐ頭に血が上って取り乱すルパンレンジャー」と「一見頭に血が上りやすい様でいてその実冷静に状況を見極められるパトレンジャー」と言う両者のスタンスは描写出来ていたように思います。
    「約束」と言うワードで両者の共通点とあり方の違いを説明してはいましたが「ルパンレンジャーを掘り下げたい」と言う意図とは逆にパトレンジャーのヒーロー感(安定感?)を裏付ける格好になっていたのは気になりました(個人的にパトレンの方が好感触なので歓迎ですが)。
    薄々感づいてはいましたがやはりパトレンジャー側は当面(少なくとも1クール分は)「絶対のヒーロー」と言うキャッチコピー以上のモノをストーリーで出してくる可能性は限りなく低いように思います。

    ロボ戦はパイロット担当の杉原監督のオーダー通りCGふんだんに使っていましたがぶっちゃけこれは長続きしないと思います。
    ただ新設したミニチュアセットとダイヤルファイター&トリガーマシンの操演は近年の中ではなかなか力入ってて良かったと思います。
    「1つのアイテム(=グッドストライカー)で2つのロボ」って構図はまぁ有体に言ってしまえば「変身アイテムを売りたい」って言うスポンサー側の都合でしょうね。

    1つ難点を言うなら2週連続で何言ってるのか良く分からない主題歌はどうにかした方が良いと思います。男女ボーカルの声質の問題なのか単に楽曲の音量が大きすぎるのか理由は定かではありませんが…。

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    1. >「ルパンレンジャーを掘り下げたい」と言う意図とは逆にパトレンジャーのヒーロー感(安定感?)を裏付ける格好になっていたのは気になりました(個人的にパトレンの方が好感触なので歓迎ですが)。

      私はパトレンジャーのほうが公的に正しい行動をしているように見えるのはスタッフの意図どおりだと考えます。

      >薄々感づいてはいましたがやはりパトレンジャー側は当面(少なくとも1クール分は)「絶対のヒーロー」と言うキャッチコピー以上のモノをストーリーで出してくる可能性は限りなく低いように思います。

      こちらも私はそうとも限らないと考えます。
      快盗側がメインになりそうだとは思います。しかし警察側は快盗側の動きに対してリアクションを取る形で描かれているので快盗側に付随して掘り下げが行われる可能性はあり得ると思っています。
      「絶対のヒーロー」という言葉尻の話でしたら、そもそも警察という立場である以上規範から逸脱することは難しいし逸脱すればただのアウトローになりアイデンティティを失うので、初めから枠を破ることはあり得ないと思います。

      >男女ボーカルの声質の問題なのか単に楽曲の音量が大きすぎるのか理由は定かではありませんが…。

      聞き取れない部分はけっこうありますね。
      聞き取れないと成立しないものでもないので私は気にしませんが。

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  2. パトレンジャーは見た目に反して動いたらカッコ良いと思いましたが、ギャングラーを完全に殺していたことがすこし気になりました。

    同じ警察戦隊のデカレンジャーは「裁判所から許可された」と毎回説明していましたが、国際警察の権限ならそれで良いということでしょうか?そうなると対ルパンレンジャーの最終目的も、逮捕ではなく葬ることなのでしょうか?


    主題歌は、男性がルパンレンジャーを、女性がパトレンジャーを歌っていて、二つが合体したのがオープニングらしいですね。面白いとは思いますが、私も歌詞がよくわからないのが残念です。今週活躍した方のソロバージョンが、エンディングで流れる演出を期待していました。

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    1. >そうなると対ルパンレンジャーの最終目的も、逮捕ではなく葬ることなのでしょうか?

      相手次第ではないかと思います。
      パトレンジャーの部署はそもそもギャングラー対策として編成された特別な部署だと思われます。室内には「ギャングラーに注意!」と名指しで書かれた市民向けポスターが張ってありました。また1話の新聞にもギャングラーを倒した快盗のことが書かれていました。
      以上の点から考えて「ギャングラーが抵抗するならば現場処分もやむを得ない」という前提が当たり前なのだと思います。
      快盗に関しては今のところ市民感情はむしろ歓迎ムードで、パトレン内でさえ1号以外は本気で捕まえたがっているようには見えませんでした。この状況下では快盗たちに対してギャングラーと同じ処遇にするとは考えにくいと思います。今後快盗も危険視されることがない限りは、まずは逮捕を試みるのが基本姿勢になるだろうと私は考えます。

      >今週活躍した方のソロバージョンが、エンディングで流れる演出を期待していました。

      ソロはどこで使うのでしょうね。今のところは両方に華を持たせていますが、どちらか片方になることもあるんでしょうかね。


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  3. 今回パトレンジャーがギャングラーを追いつめたところで、戦隊にあまり感心のない家族が「逮捕するんじゃないか?」と言っていました。実際はトドメを差しただけでしたが、ギャングラーは逮捕するというスタンスの方がパトレンのイメージに合うしルパレンとの対立の要因にもなるので良かったのではと考えさせられました。

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    1. 私は暴れている凶悪犯は射殺してしまっても構わないと思います。
      今回も街で暴れたことで何人の死傷者が出たのかわかりません。あの状況下で逮捕しろというのは理不尽だと思います。

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  4. 1話の時点でパトレン2号が「自分達の装備ではギャングラーを倒せないから快盗がギャングラー倒してくれるのは有難い」と言ってるので国際警察的にもギャングラーは有無を言わさず強制排除対象なんでしょうね。
    まぁ「ドグラニオに支配され怪人に身をやつすしかなかった異世界の一般人がギャングラーの構成員」なんて悲劇アピールをやられても困るので個人的にそこは「ギャングラー=倒すべき悪」位単純で良いと思います。

    2戦隊の対立要因はこのまま“ルパンコレクションをギャングラーから抜き取った上で倒したいルパンレンジャーとルパンコレクションごとギャングラーを倒したいパトレンジャーのせめぎ合い”になるのかそれとも“快盗vs警察によるコレクションの争奪戦”になるのかは気になります。
    後者だと平成ライダーの劣化コピー程度にしかならないような気もしますが…。

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    1. >2戦隊の対立要因はこのまま“ルパンコレクションをギャングラーから抜き取った上で倒したいルパンレンジャーとルパンコレクションごとギャングラーを倒したいパトレンジャーのせめぎ合い”になるのかそれとも“快盗vs警察によるコレクションの争奪戦”になるのかは気になります。

      現状だとそれ以外の方向性もあり得ると私は考えます。
      警察の裏に執事たちがいるみたいですし、そもそもルパンコレクションが公式に盗品扱いされているなら可能限り押収するのは警察として当然だと思います。
      コレクションの奪い合いになったとしても、快盗側は警察が保管しているなら後でまとめて盗めば済み、警察側は基本ギャングラーを優先しているので今回の構図と変わりないと思います。

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  5. フルCGのロボ戦ってどうなんだろうかと最初は不安だったのですが、「戦隊でもこういう表現ができるようになったか」と素直に感動しました。夜の場面なので粗があまり目立たなかったのもありますが、前半の逃走劇のシーンも含め、カット割りやカメラアングル等でモデルの粗さをフォローするのが上手な監督さんだなと思いました。こういう才能のあるクリエイターがもっと増えれば、CGを毛嫌いする人もあまりいなくなるのではないかと期待しています。

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    1. 戦隊の枠としては良いほうなのは確かだと思います。
      CG全般で言えば、並だと思います。近年ではテレビシリーズのアニメでもこれくらいのクオリティは珍しくありません。興味をお持ちでしたらフルCGのロボットアニメで探してみると良いと思います。

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