『仮面ライダービルド』 第22話「涙のビクトリー」:感想

2018年2月11日

■意外性はない
・無難なストーリー展開で特筆することがありません。
クローズチャージで勝てることに特に説得力がないことも予想の範疇でした。スペックはハザードフォームのほうが上のはずですからゴリ押しで勝つには厳しい相手だと思います。それでも勝たせるなら何か理由を用意する必要があると思うのですが特になくて残念でした。
グリスが必殺技を当てハザードにある程度ダメージ描写を入れておいてライダー2人分のダメージの蓄積で勝てたことにするとか、この前わざわざ入れたハザードレベル測定を活かして「ハザードレベル6!」と飛躍的に伸びたことをブラッドスタークに説明させるとか方法はあったと思うのですが…

・こういうゴリ押しがあると前々回の戦兎がハザードトリガーに頼ったことが馬鹿みたいになってしまうので良くないと思います。
戦兎も思い入れだけでハザードレベルを上げたりスクラッシュドライバーを使えるようになれたりできなかったのかと疑問が湧いてきます。 その辺りはスタークの言うところの「天然ものと養殖もの」の差なんでしょうかね?

■今回もドン引き
・今回も戦兎にドン引きするシーンがありました。
今回は美空に対して「お前にも責任があるだろう」と脅すところで戦兎の心象が悪化しました。それは事実ですけど戦兎が言えた義理ではないし、美空にそういう思いをさせないことも北都と戦う理由に含まれていませんでしたっけ? 17話での美空との会話は何だったのでしょう? 相変わらず戦兎の言動の変わりっぷりに驚かされます。

■わりと関係が薄かった
・ネット配信エピソード『ハザードレベルを上げる7つのベストマッチ(前編)』が今回と前回の間の話であり、本編と関わりそうな内容があったので見てないと今回の話がわからないんじゃないかと心配していました。しかし実際にはあまり関係ありませんでした。

・配信エピソードではハザードフォームの安全装置を作ると言っていたのですが今回の内容を見る限りだと「調査してわかったのは安全装置は作れないということだった。代わりにスイッチを無理やり壊して自分が死ぬ装置を作った」ということのようでした。ちょっと肩透かし感はありますが、安全装置を作れたら台無しなのでそれは良しとします。

・ただ、配信エピソード内で内海ナイトローグが暴走したハザードフォームをハザードトリガーを手で引っこ抜いて変身解除していた点は問題だったと思います。
あれを見ていたせいで「内海ローグ>>今回副作用を克服した龍我」というふうに見えてしまって龍我の活躍が霞んでしまいました。

■今回はガバガバじゃなかった
・今回のラストで西都が北都に進軍して制圧していました。見ていて「あれ?西都から東都を通らないで北都に行けるルートはあるんだっけ?」と疑問が浮かびました。
OPの日本地図を見る限りだと東都を通らないルートも有るっぽいですね。日本海側にある三国の境目になるところに、どこにも属さない中間領域があるように見えます。海から侵入したのでなければ、ここを通って進軍したみたいです。
スカイウォールの隙間の多さには定評があったので心配しましたが、大丈夫みたいで安心しました。


次回は新しいライダーの顔見せのようです。 今度は順当に西都が敵になり、新しいライダーも登場しました。
中ボスの二体はオールスター映画のアレンジらしいですね。ファントム(?)は新登場なのにベルトはスクラッシュドライバーである点が気になりました。ハザードフォームがいるのにスクラッシュで相手になるのでしょうか? そうなると今度は逆にハザードフォームの立場がなくなるのでバランス取りが心配です。


コメント

6 件のコメント :

  1. ハザード見る度に思うんですけど「自我を失って暴走している」と言う台詞や設定の割にマニュアル操作でギミック使ったりナチュラルにフォームチェンジするのどうにかならないんですかね?まぁどうにもならないからこうなっているんでしょうけど…。
    「暴走を止めるのが万丈」と言うのも構図としては落ち着くべきところに落ち着いてるんですけど散々っぱら「自己優先」で戦兎の忠告無視して戦い続けたのに肝心要の覚醒の動機が「自己犠牲」ってのはちょっと唐突に感じられました。
    地味な所ですけど猿渡が「実は記憶を失ったふりをしているだけで記憶喪失ではないし三羽カラスもそれを知ってた(悟ってた)」と言うのもいきなりぶっこんできてましたね…。

    >ハザードフォームがいるのにスクラッシュで相手になるのでしょうか? そうなると今度は逆にハザードフォームの立場がなくなるのでバランス取りが心配です。
    まぁ例年通りで行けば来月上旬にもビルドの中間形態出るでしょうしあの紫ライダーは普通にハザード以上の能力なんでしょうね。
    スクラッシュ+ボトルでハザード以上の能力叩き出す理屈自体はネットムービー後編かBD特典ドラマまでお預けでしょうけど。

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    1. >ハザード見る度に思うんですけど「自我を失って暴走している」と言う台詞や設定の割にマニュアル操作でギミック使ったりナチュラルにフォームチェンジするのどうにかならないんですかね?

      暴走って感じはしないですよね。
      たぶんビルドのキーワードである「兵器」にかけていて、暴走したハザードフォームは戦闘マシーンみたいなもので戦うのに必要なことは一通りできるのだと思います。自立作動するガーディアンがいる世界観で、そこだけ判断能力のないポンコツ仕様になられてもついていけませんが。

      >「自己優先」で戦兎の忠告無視して戦い続けたのに肝心要の覚醒の動機が「自己犠牲」ってのはちょっと唐突に感じられました。

      龍我も戦兎も前の話の言動と食い違うように感じる部分があってモヤモヤします。
      龍我の場合「これまでは『戦兎のために敵を殺す』だったのが、『戦兎のために敵を殺させない』に変わったから」など、もっとわかりやすい対比もできたと思います。

      >地味な所ですけど猿渡が「実は記憶を失ったふりをしているだけで記憶喪失ではないし三羽カラスもそれを知ってた(悟ってた)」と言うのもいきなりぶっこんできてましたね…。

      私は本当は記憶あるでしょ?と疑っていたのでやっぱりという感じでした。
      正直そこに興味がないのでどうでもよかったです。

      >まぁ例年通りで行けば来月上旬にもビルドの中間形態出るでしょうしあの紫ライダーは普通にハザード以上の能力なんでしょうね。

      そうなると根本的にハザードもスクラッシュもどうでもよくなってしまうんですよね… ハザードなんて弱くてリスクが高くて身体に悪い産廃です。ビルドはどのフォームもベースに「前のやつより強い」しか個性がないので上位互換が出るとまるで使いみちがないと思います。ストーリー上では何か工夫をしてほしいんですけど無理でしょうね…

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  2. 本編と全く関係ないですけど、今回に限ってCMの多さが癪に障りました
    ビルドVSグリスがメインの回で一々挟んでくるのがちゃちゃ入れられてるみたいで
    鎧武からでしたっけ、CM多くなったのは

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    1. その辺りだと思います。玩具の品数が増えたのがその頃からでしたから。
      私はそういうのが嫌なので録画して早送りで飛ばしています。

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  3. 葛城バレ(ただしソースはスタークなので信憑性は薄い)からどうも戦兎は「私的感情(=自己優先)」だけで行動してるきらいがあるんですよね。
    それ自体はどのライダーにもあるからどうこう言うつもりもないですがその癖彼が16・17話で建てた信条は「市民を守る」だの「市民に辛い思いをさせない為に戦う」だの全て「公的(=自己犠牲)」なのが余計に始末に負えなくなっています。

    あと北都政府首相がスタークの指示通りに軍動かして本拠地ザル守備にしておいてあっさり西に制圧されたら「スタークが騙した!」だのなんだの言っていましたがこの世界の住民はスタークの言う事を全部信じないと行動出来ないんですかね?
    この度を越したスターク万能主義を見るに4月以降にスタークをライダー化させてラスボスまで持っていく位の事をスタッフはやるものだと思って見ておいた方が良さそうな気がしました

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    1. >それ自体はどのライダーにもあるからどうこう言うつもりもないですがその癖彼が16・17話で建てた信条は「市民を守る」だの「市民に辛い思いをさせない為に戦う」だの全て「公的(=自己犠牲)」なのが余計に始末に負えなくなっています。

      言動がころころ変わるので戦兎の言動は信じる気になれませんよね。
      それはそれで個人としては構いませんが、「正義のヒーロー」という言葉はとうてい信じられません。

      >この世界の住民はスタークの言う事を全部信じないと行動出来ないんですかね?

      状況から見るときっとそうなんでしょうね。
      石動は超能力を使えるくらいですから相手に信じ込ませる暗示能力や洗脳能力も持っているのかもしれません。
      「俺は超能力で顔を変えられると言ったが、実は変えられるのは顔だけじゃない。記憶も変えられる」くらい言い出しても違和感ないと思います。

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