『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第27話「オリオン号でインダベーパニック!?」:感想

2017年8月27日

【ストーリー】

■思わぬ衝撃
・インダベーの正体という全く気になったことのない謎の内容から始まったギャグ回でしかも総集編でした。しかし内容のわりにまともでびっくりしました。

・特に回想シーンの必然性がちゃんとしていたことに驚きました。
「あのときのインダベーです」「ごめん、どのときの?」とうやり取りから回想に入っているので回想シーンが始まることに整合性がありました。誠実さを感じさせる内容で好感触でした。こんな回でこんな印象を抱くとは全く思わぬ収穫でした。

・回想シーン以外もなかなか良かったです。
次の展開につながる台詞回しのおかげでシーン展開がスムーズでしたし、スパーダなど、いつもの口癖に頼らずに自分なりにキャラの特徴を引き出そうとする姿勢が見られました。スティンガーのスパイだった設定まで拾っていたのは「無理しやがって」と思いましたがw
この調子でいってくれるなら今回の脚本家の井上テテさんを好きになれそうです。

■これはダメかな
・引っかかったところは素材由来のものが多かったです。まず最近からの流れからこんなギャグ回を入れるのは良くないと思います。

・ラッキーの持ち上げ方は「あ、うん。そういう話ってことでいいんだよね」と納得はいくけど共感はできない内容でした。ラッキーに引かれたと言われても個人的には疑問符が浮かびます。

・「ラッキーがガルの闘争心を蘇らせた」という話を聞いたときには個人的には「うん?」と思いました。確かに流れから察すると闘争心を蘇らせたということで良いのだと思うのですが、今のガルに闘争心を感じるかと聞かれたら答えはNoです。

脚本由来の部分だと、司令のぎっくり腰とラプターのツッコミやオリオン号のガバガバ警備などは普通に今後に支障をきたさないかと疑問に思いました。 ギャグ回だからってハメを外し過ぎてはいけないと思います。

■インダベーの正体
・今回の内容によると、「兵士になるために生み出された人造生命体」だそうです。念のためにテレ朝の公式ページを見てみたら微妙な整合性でした。

・テレ朝公式ページの紹介ではインダベーはこう書かれていました。
戦闘訓練を受けた悪の宇宙人が、特殊マスクを装着した兵士。
人造生命体を宇宙人と呼ぶのは個人的にはしっくり来ない気がします。でもまぁそう言えないこともないかなと思わなくもありません。

・ツヨインダベーの説明も見てみると気になる記述がありました。
強化戦闘員。強じんなボディと攻撃力のみを追求して品種改良された戦闘疑似生命体。
「戦闘疑似生命体」こっちはもろに今回の内容と合致する感じがします。
ひょっとしたらインダベーとツヨインダベーは別物なのに、今回の内容を考えた人が同じ存在として勘違いしてしまったという可能性もあり得るかもしれないと思いました。


【アクション】

■意外と動ける
・今回はスーツへの変身はなしで役者さんの生身アクションがメインでした。
個人的にはスパーダの役者さんの動きのキレが良くて驚きました。演技力もメンバー内ではあるほうですが、アクションもできるんですね。

・ツルギの役者さんも武器の扱いができてて感心しました。
逆にスティンガーの役者さんは動きが硬いように感じました。特にアップになってない乱戦シーンの動きが気になりました。スティンガーは単独Vシネという話でしたが大丈夫なのでしょうか。



次回はナーガの話がだいぶ進みそうな感じでした。
スティンガーとスコルピオの話みたいにトントン拍子で進むんでしょうかね。

コメント

4 件のコメント :

  1. キュウレンジャーって何故だか毛利さん以外の方が脚本書いた回の方がことごとく見応えがあるというか、良い雰囲気を出してるように感じるんですよね。今回は今迄の流れを一旦割り切って総集編、コント回に徹底する姿勢が感じられて、こちらも割り切って観れました。言動や話の整合性はだいぶガチャガチャして羽目を外してましたが、どうせ荒唐無稽な設定やキャラ造形なんだから最初からこんな雰囲気で行けばよかったのにと思いました。ただそうは言ってもメイン脚本は毛利さんなので最終的にどんな作風の作品になるのか今後も判断していきたいです。

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    1. >キュウレンジャーって何故だか毛利さん以外の方が脚本書いた回の方がことごとく見応えがあるというか、良い雰囲気を出してるように感じるんですよね。

      毛利さんはキャラを活かした話をするのがあまり得意でない感じがしますね。口癖の扱いとか中途半端に感じます。簡略化したいにしては口癖が効果的に使えていないし、口癖に頼らずキャラ立てしようという意思も見えてきません。

      >ただそうは言ってもメイン脚本は毛利さんなので最終的にどんな作風の作品になるのか今後も判断していきたいです。

      今のところ何がしたいのか見えて来ないんですよね…
      キャラ中心にしては空気キャラが多いですし、ラッキーなど主要キャラも今ひとつ冴えません。ストーリーや世界観も添え物程度の内容しかありませんし。

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  2. インダべーの設定を物凄く好意的に捉えるとしたら、流石にあれだけ一山幾らでなぎ倒されてたら宇宙人を徴兵して来ても足りないから、人造生命体で補ってる…とか?
    けどそれならそうと台詞だけでも説明すれば良いよなあ。リベリオン本部といい小太郎の弟といい、その辺の説明が致命的に足らないですよね本作。
    個人的な補完としては、人造生命体のツヨインダべーだけで軍隊を構成するとコストが高くなりすぎるから、それならダイカーン未満のゴロツキを雑兵に仕立て上げ、ツヨインダべーはそれを指揮する下士官のポジションに置いたほうが安上がり、とかそういう感じを想像していました。

    総集編だから内容にとやかくは言いませんが…正直ラッキー持ち上げが気持ち悪いです。
    ただでさえこの前のツルギとの確執で株を下げまくった所なのに「皆ラッキーに惹かれて集まってきた」とか言われても。
    というか「俺はツルギが仲間だって信じてた」って、もしかして脚本家同士で展開の共有とか出来てないんですかね?

    つーかバーベキューに現を抜かしてる最中に敵兵に潜入されるって、こいつら本当に宇宙を救う気あるのか?

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    1. 黄金色蛍さん、はじめまして。

      >インダべーの設定を物凄く好意的に捉えるとしたら、流石にあれだけ一山幾らでなぎ倒されてたら宇宙人を徴兵して来ても足りないから、人造生命体で補ってる…とか?

      私は微妙なように思います。
      仮に兵士が不足したとしたら、ジャアクマターだったら惑星から一人残らず徴兵するくらいするんじゃないかと思うからです。

      >ただでさえこの前のツルギとの確執で株を下げまくった所なのに「皆ラッキーに惹かれて集まってきた」とか言われても。
      というか「俺はツルギが仲間だって信じてた」って、もしかして脚本家同士で展開の共有とか出来てないんですかね?

      今回の脚本家さんがあらすじ程度の知識で書いたのか、あるいは台本の段階ではそういう流れでそれに基づいて今回の脚本が執筆されたけれども、その後の撮影など途中で変わって齟齬が出たのかもしれません。

      >つーかバーベキューに現を抜かしてる最中に敵兵に潜入されるって、こいつら本当に宇宙を救う気あるのか?

      警備が雑なのはいただけませんね。スキルキュータマやキューボイジャーなど重要なアイテムも保管されているはずです。

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