■今週の新設定
・内海の撃たれる前の発言は真意だったそうです。あれも芝居だったのかと疑っていましたが真実だったんですね。
洗脳されているはずの人物の真意ってどうやって真意かどうか確信したらいいのでしょうね? 「全ては難波重工のために!」と洗脳されているはずの人物が本当は「普通の人生を送りたかった」と思っていたそうです。私にはそれは洗脳されてないだけなのではないかと思えてくるのですが何がどうなっているのでしょう? マッドローグだけに「真意(そのときどきで変わる)」なんて本当に支離滅裂な言動をしてきただけなのでしょうか。

・「エボルトの遺伝子は吸い出した(だから変身できない)→”エボルトだから”いつ記憶が戻るかわからない」
1ミリも理屈がわかりません。この2つは排他関係ではないのでしょうか。エボルトっていったい何なのでしょう…

・”調整”でハザードレベルは乗り越えられる→気持ちが足らないから変身できない。
どっちなんだよ…と言いたくなる展開でした。その差に重要な違いがあるならそれを描かないとダメだと思います。自分からノイズを生み出していくスタッフの姿勢も意味がわかりません。

・あまりにも意味がわからないので、ひょっとしたら
1)感情で強くなる=感情でハザードレベルが上がる。

2)一定上の強い感情がないと変身アイテムを起動できない=これはハザードレベルとは別。
という感情にまつわる別々の設定が混ぜ込まれて提示されているのではないかと思えてきました。

・新設定ではありませんが、エボルドライバーは”作られた”もので間違いないらしいです。どうやってこれまでのベルト奪還計画と折り合いをつけるのでしょう? 設計図とかも残っていたので「現物がないと無理」とは言いづらいと思います。

■ドラマの前提放棄
・葛城巧がただの豆腐メンタルの幻徳以下の思考能力の馬鹿で終わってしまいました。 そんなのが改心しても何もドラマが生まれないと思います。
「馬鹿が意味不明な考えを元にして駄々をこねていたけど諦めて主人公にバトンを戻した」。これの何が面白いのか私にはさっぱりわかりません。省略したほうが良い、退屈な回り道としか思えません。

・ドラマとして成立させたいのなら「葛城巧の言うことにも一理ある」と思わせないとどうしようもなかったと思います。
実際には今起きている問題の元凶である自分自身と元凶その2である幻徳のことは全く問題視せずに龍我のことだけ問題だと言い出して信用を落とす一方でした。
戦兎の理想論と葛城巧の現実主義がぶつかり、その果てに葛城巧が戦兎に託す流れにするのが妥当だったと思います。二人は同一人物なのだから頭の中での対話はしたい放題だったはずなのに、実際にはアホ代表の幻徳とばかり会話していました。
おまけに幻徳は内海やエボルト対策のことで頭がいっぱいになっていて葛城巧のことはあまり気にしてない、気持ちのすれ違いまでやっていました。このせいでますます葛城巧の重要性が薄れてしまったと思います。誰にも相手にされてない人の話を重要視しろというのは無理があります。
スタッフは葛城巧の復活で何がしたかったのかまるでわかりませんでした。最強アイテム開発ですらドラマがないのはおかしいと思います。「葛城巧の技術と戦兎の志が合わさった最強フォーム!」なんて簡単に思いつく内容だと思います。現状だとどうして戦兎にジーニアスボトルが作れなかったのかわからないし、葛城巧が戦兎を認めた経緯もあやふやです。まだ戦兎を信じるよりも龍我を信じるほうが妥当に思えました。

・個人的に一番正気を疑ったシーンは、葛城巧の急激な言動の変化でした。
葛城巧が変身したときに「『作る』『形成する』って意味の”ビルド”だ」と言わせておきながら、その直後に新アイテムを起動できずに「”理論上”では問題ないはずなのに!」と言わせていたことです。
”作る”ことを重視しているはずの人物から出てくる言葉が「理論上」とは理解しがたいです。私にはかなり真逆なことに思えます。ビルドのお話は私には全然理解できません。

・葛城巧関連で理解できなかったことと言えば、内海の論旨も全く理解できませんでした。内海と葛城巧が「エボルドライバーは科学の産物である」かのように話していたことが不思議でなりませんでした。
少なくとも戦兎の定義では「科学とは事象や失敗を体系化していったもの」と言っていたと思います。私にはエボルドライバーやパンドラボックスの力は地球の科学レベルでは解析不能な物に見えます。現物がありながら複製や劣化コピーすらできていないのにどこが科学なのでしょう? 私には科学ではなくて超越的な力に従うかべきかどうかの話に見えました。


■マッドローグ
・どうせコンパチだし…と全く期待していませんでしたが予想以上に酷くて仰け反りました。
まさか必殺技がナイトローグとほとんど同じとは思っていませんでした。やる気がないにも程があります。ナイトローグと比べても最低でも発動機のボトルが含まれている違いがあるはずなのにどこをどうすればあんな必殺技になるのでしょう。


次回は最強フォームの初戦闘もそこそこにまた敵が暗躍するようです。そんなことをしたら最強フォームの活躍が霞んでしまうように思えますがきっとどうにかなるのでしょう。ビルドで今までそうなった試しはありませんが。

ちなみに東映公式サイトによると、プロデューサー様直々のアピールポイントはここだそうです。
黒いパネルにはめるとロストフルボトルも色を変えていくようですが、エボルトは一体何を目的としてこのボトルを集めているのでしょうか? 次回は、ビルド側もその謎に迫っていきます。ビルドの“最終”にして“最大”の謎を、ぜひ突き止めてください。
 そして、さらにその上を行くほどの“謎”っぷりを発揮するのが氷室幻徳です。企画チームが満を持してお送りするブランドニュー幻徳! 今まで東都の制服、西都の制服ばかりを着ていた幻徳が、次回ついに私服で戦兎達の前に現れます。果たして、幻徳はどんな私服を披露するのか? 企画チームが思い描いていたブランドニュー幻徳の予想を遥かに超えるレベルの『新しさ』にぜひご期待くださいッ!!  
最強フォームよりもストーリーよりも「幻徳の私服」が重要だそうです。私には全然その重要性がわかりません。こんな私にビルドの意味がわからないのは当然のことなのでしょうね。