『仮面ライダービルド』 第39話「ジーニアスは止まらない」:感想
■今週の新設定
・内海の撃たれる前の発言は真意だったそうです。あれも芝居だったのかと疑っていましたが真実だったんですね。
洗脳されているはずの人物の真意ってどうやって真意かどうか確信したらいいのでしょうね? 「全ては難波重工のために!」と洗脳されているはずの人物が本当は「普通の人生を送りたかった」と思っていたそうです。私にはそれは洗脳されてないだけなのではないかと思えてくるのですが何がどうなっているのでしょう? マッドローグだけに「真意(そのときどきで変わる)」なんて本当に支離滅裂な言動をしてきただけなのでしょうか。
・「エボルトの遺伝子は吸い出した(だから変身できない)→”エボルトだから”いつ記憶が戻るかわからない」
1ミリも理屈がわかりません。この2つは排他関係ではないのでしょうか。エボルトっていったい何なのでしょう…
・”調整”でハザードレベルは乗り越えられる→気持ちが足らないから変身できない。
どっちなんだよ…と言いたくなる展開でした。その差に重要な違いがあるならそれを描かないとダメだと思います。自分からノイズを生み出していくスタッフの姿勢も意味がわかりません。
・あまりにも意味がわからないので、ひょっとしたら
1)感情で強くなる=感情でハザードレベルが上がる。
と
2)一定上の強い感情がないと変身アイテムを起動できない=これはハザードレベルとは別。
という感情にまつわる別々の設定が混ぜ込まれて提示されているのではないかと思えてきました。
・新設定ではありませんが、エボルドライバーは”作られた”もので間違いないらしいです。どうやってこれまでのベルト奪還計画と折り合いをつけるのでしょう? 設計図とかも残っていたので「現物がないと無理」とは言いづらいと思います。
■ドラマの前提放棄
・葛城巧がただの豆腐メンタルの幻徳以下の思考能力の馬鹿で終わってしまいました。 そんなのが改心しても何もドラマが生まれないと思います。
「馬鹿が意味不明な考えを元にして駄々をこねていたけど諦めて主人公にバトンを戻した」。これの何が面白いのか私にはさっぱりわかりません。省略したほうが良い、退屈な回り道としか思えません。
・ドラマとして成立させたいのなら「葛城巧の言うことにも一理ある」と思わせないとどうしようもなかったと思います。
実際には今起きている問題の元凶である自分自身と元凶その2である幻徳のことは全く問題視せずに龍我のことだけ問題だと言い出して信用を落とす一方でした。
戦兎の理想論と葛城巧の現実主義がぶつかり、その果てに葛城巧が戦兎に託す流れにするのが妥当だったと思います。二人は同一人物なのだから頭の中での対話はしたい放題だったはずなのに、実際にはアホ代表の幻徳とばかり会話していました。
おまけに幻徳は内海やエボルト対策のことで頭がいっぱいになっていて葛城巧のことはあまり気にしてない、気持ちのすれ違いまでやっていました。このせいでますます葛城巧の重要性が薄れてしまったと思います。誰にも相手にされてない人の話を重要視しろというのは無理があります。
スタッフは葛城巧の復活で何がしたかったのかまるでわかりませんでした。最強アイテム開発ですらドラマがないのはおかしいと思います。「葛城巧の技術と戦兎の志が合わさった最強フォーム!」なんて簡単に思いつく内容だと思います。現状だとどうして戦兎にジーニアスボトルが作れなかったのかわからないし、葛城巧が戦兎を認めた経緯もあやふやです。まだ戦兎を信じるよりも龍我を信じるほうが妥当に思えました。
・個人的に一番正気を疑ったシーンは、葛城巧の急激な言動の変化でした。
葛城巧が変身したときに「『作る』『形成する』って意味の”ビルド”だ」と言わせておきながら、その直後に新アイテムを起動できずに「”理論上”では問題ないはずなのに!」と言わせていたことです。
”作る”ことを重視しているはずの人物から出てくる言葉が「理論上」とは理解しがたいです。私にはかなり真逆なことに思えます。ビルドのお話は私には全然理解できません。
・葛城巧関連で理解できなかったことと言えば、内海の論旨も全く理解できませんでした。内海と葛城巧が「エボルドライバーは科学の産物である」かのように話していたことが不思議でなりませんでした。
少なくとも戦兎の定義では「科学とは事象や失敗を体系化していったもの」と言っていたと思います。私にはエボルドライバーやパンドラボックスの力は地球の科学レベルでは解析不能な物に見えます。現物がありながら複製や劣化コピーすらできていないのにどこが科学なのでしょう? 私には科学ではなくて超越的な力に従うかべきかどうかの話に見えました。
■マッドローグ
・どうせコンパチだし…と全く期待していませんでしたが予想以上に酷くて仰け反りました。
まさか必殺技がナイトローグとほとんど同じとは思っていませんでした。やる気がないにも程があります。ナイトローグと比べても最低でも発動機のボトルが含まれている違いがあるはずなのにどこをどうすればあんな必殺技になるのでしょう。
次回は最強フォームの初戦闘もそこそこにまた敵が暗躍するようです。そんなことをしたら最強フォームの活躍が霞んでしまうように思えますがきっとどうにかなるのでしょう。ビルドで今までそうなった試しはありませんが。
ちなみに東映公式サイトによると、プロデューサー様直々のアピールポイントはここだそうです。
黒いパネルにはめるとロストフルボトルも色を変えていくようですが、エボルトは一体何を目的としてこのボトルを集めているのでしょうか? 次回は、ビルド側もその謎に迫っていきます。ビルドの“最終”にして“最大”の謎を、ぜひ突き止めてください。最強フォームよりもストーリーよりも「幻徳の私服」が重要だそうです。私には全然その重要性がわかりません。こんな私にビルドの意味がわからないのは当然のことなのでしょうね。
そして、さらにその上を行くほどの“謎”っぷりを発揮するのが氷室幻徳です。企画チームが満を持してお送りするブランドニュー幻徳! 今まで東都の制服、西都の制服ばかりを着ていた幻徳が、次回ついに私服で戦兎達の前に現れます。果たして、幻徳はどんな私服を披露するのか? 企画チームが思い描いていたブランドニュー幻徳の予想を遥かに超えるレベルの『新しさ』にぜひご期待くださいッ!!
こんにちは。
返信削除ビルドはなんと言うか謎も回答もいつも「そうなの?」のような斜め下のものが多く
肩すかしやしっくりこない気持ちになるものばかりですが、
(アピールにしても)最大最終の謎がエボルがロフトフルボトルを集める目的とのことで、
またしても「そうなの?」といった気持ちになりました。
全部集まると人間がスマッシュになるだの地球が滅ぶだの超パワーが手に入るだの
要するに全部同じだろみたいなところだと思います。
ラスボスが取り出してこれ見よがしに集め出して結果どうなるか説明しないアイテムの用途なんて
視聴者に分からないのは当然でありながら、目的に「そりゃそうだろ」以上の回答が期待が出来ません。
全く違う回答であってもそれは結果の意外性で驚くだけであって、
今後のストーリーや視聴者の興味を引っ張って行くほどの「謎」と呼べるものなのか疑問です。
幻徳の私服は妙な服装で登場する→登場人物がリアクションをする、
というまた幻徳いじりのしょうもないギャグ以外の回答が思い浮かばないので
わざわざハードルを上げてどうするのかな、といったところです。
匿名さん、こんにちは。
削除>ラスボスが取り出してこれ見よがしに集め出して結果どうなるか説明しないアイテムの用途なんて視聴者に分からないのは当然でありながら、目的に「そりゃそうだろ」以上の回答が期待が出来ません。
同感です。なんでもできる力を持っている人物が何をするかなんて力の方向から導き出すのは不可能です。そこに興味を持たせたいならエボルトの心理を描いてそっちから推測できるようにしないと成立しないと思います。
>幻徳いじりのしょうもないギャグ以外の回答が思い浮かばないので
わざわざハードルを上げてどうするのかな、といったところです。
私もどうあがいても一発ギャグにしかならないと思います。
名言をあしらったTシャツみたいに毎回違うメッセージにして、毎回違うギャグにするくらいの工夫をしてくれるのでしょうか。
失礼します。
削除これは私も疑問でした。
視聴者に分かっている範囲ではエボルトは星を滅ぼした生物であり、地球でもそれをするべく行動しているわけで、
今回のロストフルボトル集めもその目的の為にやっていると考えるのが妥当だと思います。
コンプリートがパワーアップなりそのまま地球滅亡なりでも
エボルトが既に提示しているゴールに近付いただけであり、かと言って他の推測の材料は何も提示されていないので、
それは視聴者を引き込む謎として成立していないのでは?と思いました。
これは全くの憶測に過ぎないのですが、おそらく大前提がスタッフと私や匿名さんで大きく異なっているのだろうと私は考えています。
削除私や匿名さんは「エボルトは『地球が好きになったから滅ぼすのを止める』なんて言っていたけど疑わしい」と怪しんでいると思います。こういった視点から見るとエボルトが何かしても「やっぱり滅ぼす気じゃないか」としかなりません。
一方、スタッフは「今のエボルトに地球を滅ぼす気はない。なぜならそう言ったからだ(今後の展開でどうなるかは別にして、少なくとも視聴者にはそう思われていると想定している)」と思っているのではないかと推測します。
そういう視点から見ると次回の内容は、「エボルトがなぜかボトルを集めたりしている? なぜだ?!」という”謎”になるのではないかと私は想像しています。
なるほど
削除地球が気に入って云々はまたいつものおちょくりや嘯きの類であって
意味のある台詞とは思っていなかったので忘れていました。
勿論憶測ではあるのですが、
もう口で言ったから説明は済んでいると制作側が思っているのではないか、というところがビルドにはありますね
>もう口で言ったから説明は済んでいると制作側が思っているのではないか、というところがビルドにはありますね
削除私もそういう前提で作られているように感じます。
それでいて内海の洗脳のように、あったはずの設定がいつの間にか消え失せているかのようなことがあるのが何とも困ります。
こんにちは。
返信削除マッドローグは実質ナイトローグの上位互換みたいな感じですからね...
必殺技が似てしまうのは仕方がないと思います。
スーツもナイトローグの流用っぽいですし...
それにしても葛城巧はあの後どうなったんでしょうね。
人格は消えてしまったのかどうか気になります...
俺さん、こんにちは。
削除>マッドローグは実質ナイトローグの上位互換みたいな感じですからね...
必殺技が似てしまうのは仕方がないと思います。
私にとっては仕方ないことではありません。
それを認めてしまうとアクション面で何も形にならなくなると思います。フォームチェンジやカラバリなどを多用するならば、差別化は避けて通れない道だと思います。それを同じだから仕方ないと言い出したら、消費者は「同じだから買わない」と思うことでしょう。それでは販促になりません。番組の存在意義の大部分が失われると思います。
またストーリー上ではエボルドライバーはビルドドライバーとは比べ物にならない存在として描かれていると思います。エボルドライバーを使っているマッドローグがビルドドライバー以下の存在であるトランスチームガンで変身するナイトローグと同じであるはずがないと思います。
>人格は消えてしまったのかどうか気になります...
残っていても使いみちがないので消えたのだと思います。
葛城巧にとって戦兎は別人という扱いになったようですが、戦兎にとって葛城巧は「過去の自分」であり、戦兎自身と区別していないようですからね。今回の一見対話に見える描写すらも葛城巧の妄想であり、一方通行であった可能性すらあると思います。
葛城巧の描写から判断すると戦兎になっていたときの記憶は残っていないようでした。だとすると戦兎もまた葛城巧に戻っていた間の記憶は全く無い可能性が高いでしょう。この状況では戦兎のほうから葛城巧に呼びかけることはありえず、葛城巧が「やっぱり俺がやらないとダメだ」と今回の展開を投げ捨てる思考に至らない限りは二度と出てこないと思われます。
スクラッシュドライバーで凶暴化する設定は葛城が出て来ても言及されませんでしたし、幻徳の性格周りと絡めて来るのかと思ったけどそんな事はなかったです。そもそも設定が残ってる可能性自体低いですよね..
返信削除ジーニアスフォームの変身シークエンスでフルボトルが流れて刺さるエフェクトは、本編や番外編の下手な販促よりアイテムのインパクトがあったように感じて良かったなと。
ただ予告の時点でジーニアスが使い回しスマッシュと相撲してる絵面を見せるのは興が削がれるというか、予告とはいえ実質初戦闘シーンなのに扱いが雑過ぎませんかね。
>そもそも設定が残ってる可能性自体低いですよね..
削除もう存在しないも同然の設定でしょうね。一海への影響も語られたことがないので結果としては設定の必要性すら怪しいと思います。
「そんな副作用はないはずなのになぜか龍我だけ凶暴になる→実はエボルトの因子のせいでした」と伏線代わりに使っておいたほうが得策だったと思います。
>ただ予告の時点でジーニアスが使い回しスマッシュと相撲してる絵面を見せるのは興が削がれるというか、予告とはいえ実質初戦闘シーンなのに扱いが雑過ぎませんかね。
タイトルの感じからすると、結局エボルトのペースで話が進みそうなので最強フォームになろうができるのは雑魚退治だけなのでしょうね。バトルものの構成に全く合っていません。
ジーニアス登場でマッドローグがやられそうですね。いわば、マッドローグがジーニアスのかませ扱いされる気がします。どう思いますか?残りの何話かを見ても、そう感じるのではないでしょうか?
返信削除私はかませ犬にすらなれないと思っています。試し切り程度だと思います。
削除なぜかというと上位の存在としてエボルトがずっと居座っているからです。強さは明らかにエボルトのほうが断然上ですし、お話の上でもマッドローグをどうにかしないとエボルトにつながらないわけでもありません。現状ではマッドローグを倒すのもそこらの雑魚を倒すのも大して変わらないと思います。こんな味気ない勝負はかませ犬とすら呼べないと思います。