『仮面ライダービルド』 第38話「マッドな世界」:感想

2018年6月3日

■認識の隔たり
・「葛城巧は悪魔の科学者」と言われても私には信じる理由が特にありません。悪魔の科学者と呼んできたのがアホさに定評のある幻徳や基本的に悪人なスタークや内海たちなので真に受ける気にならないからです。他人の目線を通さないと葛城巧が描かれるのはこの前の殺される前にスタークを倒そうとしていたシーンを除くと今回が初めてだと思います。
今回の葛城巧と幻徳の会話はスタッフの中では「悪魔の科学者と呼ばれてきた葛城巧はこんな思いを抱えていた!(隠された人間味!)」という趣旨なのだろうと思いましたが、私にはそもそも悪いイメージが特にないので「そういう人なんだ」という自己紹介程度にしか見えませんでした。38話になって初めて自己紹介されても反応に困ります。

・特にそういう話をするには状況が悪いと思います。
エボルトの脅威という現実的な問題が目の前にある状況で「俺は悲痛な決断をしたのに今更無しにするなんてずるい!」なんて感情的な話をされても、そんなこと言っている状況ではないと思います。 全部終わった後なら個人の問題に向き合うのも良いでしょうが、このままだと世界が破滅する状況で言われてもわがままにしか見えません。論理的思考が何より求められる状況で”悪魔の天才科学者”が感情的になってもがっかりして株が下がるだけだと思います。

・ブロス兄弟の最期もついていけませんでした。
「誰かのために戦うのも良いものだな」という話自体はいいのですが、弟が死んだ直後に言い出すのは正気を疑います。まず弟のために戦ってあげるのが普通ではないでしょうか。まるで何話か間を空けたかのような展開に戸惑いました。兄も龍我も脈絡がなさ過ぎて、二人が何を考えているのか理解できません。
似たような展開でも、「龍我がブロス兄弟を庇う→その後に二人が龍我たちを庇って死亡」くらいのほうがマシだったのではないかと思います。

・唯一認識が合ったのは「幻徳なんて信じたことが間違いだった」という葛城巧の発言でした。それは私もそう思います。

■今週の新設定
・エボルドライバーの二つ目が出てきたのはびっくりしました。
この前まで「すべてはエボルドライバーを復元して復活するための計画だったんだよ!」とか言っていたのに肝心のエボルドライバーが三下の勧誘材料に使われました。エボルドライバーも複製できるなんてエボルトの完全体ってすごいんですね。まさに常識を逸脱した存在です。普通なら「肉体は無くても知識や思考能力は残っているから生産手段さえあれば道具は作れる」という展開になっているところでしょう。それを逆にするなんてさすが天才の考えることは違います。

・完全体になったエボルトには肉体は必要ないけど偽装は必要だそうです。
なんで偽装する必要があるのかがわかりません。仮面ライダーエボルの姿のままでいいと思います。エボルトにとってどんなメリットがあるのでしょう?
しかもその外見が石動であることが実に謎です。効率よく人間界で立ち回るためならば難波会長か西都首相になりすますのが一番合理的だと思います。
役者さんのノルマをこなすために強引な設定を入れたわりには穴だらけな感じがして呆れています。もっと不自然さの少ない導入の設定で多少の違和感を伴うか、強引な設定だけど設定を受け入れればまとまっているかのどちらかにしてほしいです。


■非販促対象
・ヘルブロスは何も良いところがないまま終わってしまいました。更にエボルトフェーズ4という大きな壁が残っている状況でマッドローグが追加されました。これで次回は最強フォームの登場みたいでマッドローグの将来に不安しかありません。

・ここまで来ると自分の認識を改めるべき時なのかもしれないと考えざるを得ません。
そもそもヘルブロスやマッドローグを販促対象とみなしていたことが大きな間違いだったのかもしれません。あいつらは怪人に毛が生えた程度の存在であり、 そしてスタッフには「商品だからちゃんと活躍させて販促しないと!」なんて常識的な志は無いのかもしれません。「販促番組に登場する実際に販売する玩具だけど販促対象ではない」。そんな一見すると常識に反した存在が普通に存在するのが今の一部のライダーの扱いなのかもしれません。
あるいはこれでも不充分で、更に踏み込んで「怪人は何体も作らないといけないから面倒。ライダーなら何度出してもいいでしょ。ついでに玩具にもなるしさ」くらいのくだらない理由で生まれた存在と考えるべきなのかもしれません。

・この仮説で問題になるのが「普通の販促も酷い」という点だと思います。
今回のクローズマグマの扱いは常軌を逸していました。グレートクローズで戦う出し惜しみの萎えるご都合展開から始まり、ようやく格上のマグマが出てきたと思ったらグレートクローズ以下の活躍しかしないうちにボロ負けしました。 片方をかませ犬にするどころか両方ダサダサのまま終わって呆気にとられました。何がしたいのか本気でわかりません。

■エボルト・フェーズ4
・予告の印象だと「フェーズ1のアレンジな上に1よりかっこ悪くなってる…」という印象でしたが実際に見てみても特に印象は変わりませんでした。動きも大して変わらないし、エボルトは前から強いままなので強さも目立たずとても地味です。
これがラスボス扱いなの…?、と引き気味でしたが「フェーズ4」と地味な名称だからまだ別の形態がありそうに感じます。


次回はいよいよ最強フォームの登場のようです。
新アイテムに脈絡がないとか戦う相手が微妙とか、問題が慢性化しすぎていてどこから疑問視すればいいのかもうわかりません。ポっと出のマッドローグを倒しても本命のエボルがいる状況では全く活躍として成立しないでしょう。何をどうするつもりなのか甚だ疑問なのですが、おそらく何もどうもしないで話が進むと思います。


コメント

14 件のコメント :

  1. ビルドはもはや、制作者自身が「みんなが好きだった平成仮面ライダーなんてもう作れないんだ。一年間でいかに玩具を出して売り上げるか実験する番組になってしまったんだ」と言っているような、やっつけっぷりになっているように思います。
    大の大人が、「面白い作品を作ろう!」と真剣に考えてこれを作っているとは、とても思えないです。

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    1. 玩具をただ映すだけならCMで事足りるので、販促をやらないと販促番組の意義がないと私は思います。

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  2. 感想お疲れ様です。

    今回もビルドおなじみの同じ話の蒸し返しを行った回でしたね。「科学の行き着く先は破滅」なんて話は何回目だよ...とあきれるばかりです。ブロス兄弟と難波の会長が今回で退場しましたけど、エボルト登場以降は大した活躍もせず、完全に持て余している状態だったので、エボルトの登場回あたりでとっとと処理しとけよと思いました。グリスもいまではポジションが完全に浮いてしまっていますし、どうするつもりなんでしょうねえ。
    内海がマッドローグとしてエボルト側につきましたけど、幻徳の会話のシーンのことを考えると、おそらく敵側についてエボルトの弱点を探るみたいな展開になりそうですが、この展開だとまんま前作の九条と正宗の関係なっちゃいますね。前作の焼き直しの展開はやめていただきたいものですが...

    話は変わるのですが、管理人様はディケイドの記事を見た限りでは今週で最終回を迎えた仮面ライダー響鬼を見たことがあるようですが、よろしかったら管理人様の響鬼の評価や感想をお聞きしたいです。

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    1. >「科学の行き着く先は破滅」なんて話は何回目だよ...とあきれるばかりです。

      葛城巧はやたらに絶望していましたが、あれは科学に関してポジティブな戦兎との対比なんでしょうかね? 今更葛城巧を下げて戦兎を肯定してもやる意味がよくわかりませんが。

      >エボルトの登場回あたりでとっとと処理しとけよと思いました。グリスもいまではポジションが完全に浮いてしまっていますし、どうするつもりなんでしょうねえ。

      処分しないからには販促でもあるのかと思っていましたが特にありませんでした。
      持て余している感を通り越して、「スタッフは存在をときどき忘れていた」感すらありました。

      >内海がマッドローグとしてエボルト側につきましたけど、幻徳の会話のシーンのことを考えると、おそらく敵側についてエボルトの弱点を探るみたいな展開になりそうですが

      本気で寝返ったのかどちらなんでしょうね。どっちにしてもあまり面白くなそうなのがきついです。


      >響鬼の評価や感想をお聞きしたいです。

      はい、全話見たことがあります。確か10年くらい前なので忘れた部分もあると思います。
      響鬼はスタッフが入れ替わった前半と後半で別物と考えています。それぞれ分けて語りたいと思います。

      前半はユニークな作風だと思いました。
      キャストは年齢層が高めで自然描写や食べ物など通常のライダーには無い要素が多く、ライダー自体も楽器を使って妖怪を倒すこれまたユニークなものでした。全縦域にスタッフのこだわり感を強く感じる内容でした。

      しかしそのユニークさが面白かったかというと私はそうは思いませんでした。
      年齢層高めのキャストとドラマは社会人ライダーという感じでヒーローものを見たい視聴者向きとは思えませんでしたし、ライダーもとても玩具が欲しくなる要素があるようには見えませんでした。食べ物や自然描写が顕著ですが各要素が”浮いている”と思いました。
      全体的に「この要素を入れたいから入れた」という要素ありきの発想で作られていて、「この物語にはこういう内容が必要だと思うから入れた」といった作品に寄り添った作り方にはまるで見えませんでした。4クールの連続ドラマではそういう要素の断絶性があると強いノイズになって良くないと思います。

      後半は見る前からごだごたがあったと聞いていたので、基本的に敗戦処理というイメージで見ています。
      私は井上敏樹アンチを自称するほど嫌いなのですが、敗戦処理としてはよくやったほうだと思っています。まがりなりにも形に整えたことは称賛に値すると思います。前半までの話とはまるで別物だとは思いますが、前半と別のスタッフに同じものを作れと要求するのはどだい無理な話でしょう。

      事情を無視して純粋に話だけを評価すると良いとは言い難いです。
      バトル関連はいつもどおり壊滅的ですし、明日夢と響鬼の関係性は原型留めてないと思います。桐矢の不快感は必要以上に強かったとも思います。
      個人的には最終決戦を省いたことが一番許せません。詐欺もいいところです。

      デザインに関してはデザイン自体は良いと思います。
      ライダーっぽくないデザインではありますが。筋肉質な造形はむしろプロテクターっぽいよくあるライダーのデザインに比べてベースが人間であることが感じられてライダーに合っていると思います。

      アクションは全体的にいまいちだと思います。
      メインに据えた巨大魔化魍とのバトルはCGがしょぼすぎて当時としても見れたものではありませんでした。確か1話をリアル放送当時に見て、これはダメそうだと判断した記憶があります。
      それでいてライダーの通例どおり結局巨大魔化魍の出番は減っていき、普段戦うのは等身大のきぐるみ怪人になってしまい余計に中途半端でした。しかもメインは巨大魔化魍だから等身大戦で戦うのは童子と姫のカラバリばかりで序盤からして退屈極まりませんでした。後半は強化版の童子と姫ばかりになりもっと単調でした。
      およそバトルには良い思い出がありません。

      唯一、ギター系の武器の必殺技だけは好きです。
      ギターを敵の身体に刺す動作が必要なため、それまでの格闘戦などが生きてくると感じるからです。よく言われるツッコミどころで「最初から必殺技使えよ」というのがありますが、ギターに関しては最初から刺そうとして刺さるものでないのはビジュアルからしてわかるので説得力があって良いと思います。

      装甲響鬼もある意味では良いと思います。
      基本的に違和感の塊でこんなものを登場させたことが理解しがたいです。しかしその違和感があることで、装甲響鬼ばかりが活躍して他の鬼の出番がないことに説得力を与えていると思えるところもありました。「強い」と「異質」は相性が良いのでその点においてはライダー定番の最強フォームのワンマン劇場に噛み合っていたと思います。

      最後に響鬼の全体の評価について触れたいと思います。
      全体としては「微妙」です。個人的にはどこをオススメすればいいのかわかりません。「こういうのが好きな人にはオススメ」と言える要素が思い浮かびません。ヒーローものや販促番組と呼ぶには不適切だと思いますし、和風も楽器もドラマも中途半端だと思います。作品の評価としては「良くも悪くも響鬼」としか私には表現できません。

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  3. L.E.D.ガイスト2018年6月5日 11:41

    どうでもいいと言ったらどうでもいい事が気になった38話。


    37話でもそうですが、龍我達はどうやってラボに戻ったんでしょう?
    ベルナージュの力でラボをnascitaの店内部ごと何処ぞに移した際、龍我達はラボにもnascitaにも居なかったはず。ホントにどうやって戻ってきたんだろう……


    マッドローグのスーツを見てキバやサガを連想したのですが、キバやサガの改造品なんでしょうか?


    エボルドライバーでマッドローグに変身した内海を見て、「幻徳じゃなく内海がスクラッシュドライバーで変身すればよかったんじゃね?」と思ってしまいました。




    次回、ジーニアスフォームが登場するみたいですが、“ジーニアス”って「ジーニアス英和辞典」ではなく「ジーニアス(genius):英語で“天才”の意味」なんでしょうね。でも英和辞典の方を連想する人多そうだなぁ……

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    1. >37話でもそうですが、龍我達はどうやってラボに戻ったんでしょう?

      私は美空たちから電話で移転先を聞いて普通に帰っただけだと思っています。

      >マッドローグのスーツを見てキバやサガを連想したのですが、キバやサガの改造品なんでしょうか?

      色合いはサガと似ていると思いますが改造とは特に思いません。

      >エボルドライバーでマッドローグに変身した内海を見て、「幻徳じゃなく内海がスクラッシュドライバーで変身すればよかったんじゃね?」と思ってしまいました。

      どういう理由なのでしょうね。
      1)単純に内海は戦闘要員としては弱いから却下。
      2)あの時点の内海にはスクラッシュドライバーの凶暴化に耐えられるほどの意思の強さがなかった。
      3)ローグは危険性が高いから身内(ブロス兄弟含む)にはやらせたくなかった。
      思いつくことはいくつかありますが特に決め手は思いつきません。

      >“ジーニアス”って「ジーニアス英和辞典」ではなく「ジーニアス(genius):英語で“天才”の意味」なんでしょうね

      辞典のほうの語源は天才を意味するgeniusとは別の言葉なのですか?

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  4. こんばんは

    限界までパワーアップしたブロスの見た目が全く変わっていなかったり
    難波重工がエボルト打倒に用意した戦力がハードガーディアン数体だったりと
    なんかもう「そんなに予算ないの?」と悲しくなりました。
    今回退場するブロスはまだしも、ガーディアンはもっと並べられなかったんでしょうか。
    あんな小勢を一撃で倒されても強さのアピールにはならないと思います…

    >ブロス
    「誰かのために戦うのもいいもんだ」って
    キミたちはずっと難波重工(会長)のために戦ってたんじゃないの?とモヤッとしました
    彼らは任務のためには手段を選ばない人間だと思っていたので、
    身を投げ出す理由もヘンに情にほだされるのではなく、最後まで任務のために理詰めに行動して欲しかったです。

    ブロスの販促については、当初からローグが同じ武器を持って戦っているので
    「販促はそれで十分でしょ?(だからこいつらはいいよね)」ということなのでしょうか。
    武器も既存アイテムのカラバリ&リデコ、スーツも映画の敵のカラバリ
    合体ギミックなどのせいで(不覚にも)誤魔化されていましたが、
    仰るように彼らもその辺にいる真っ黒いスマッシュ共と同列だったのかもしれません。
    今後も尺稼ぎの一貫で、使用アイテムが被っている連中が敵味方問わず粛々と間引かれて行かないか心配です。


    >マッドローグ
    「2コ目のエボルドライバー」はもう突っ込んだら負けなんだろうなと思ってスルーしました。

    コウモリとエンジンのボトルはパンドラボックスに嵌っていると思っていたので
    ラストで内海くんがスッと取り出して驚きました。

    なんでラビットタンクでもゴリラモンドでもなくバットエンジンなの?と思いましたが
    多分語ってはくれないんだろうなと思っています。
    コウモリ好きなんですかね彼

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    1. 匿名さん、こんばんは。

      >今回退場するブロスはまだしも、ガーディアンはもっと並べられなかったんでしょうか。

      しょぼかったですね。どうせまとめて処理するならCGや合成で水増しすればいいのにと思いました。そうでないのならエボルに一体ずつアクションで倒させてかっこよさをアピールするべきだったと思います。

      >キミたちはずっと難波重工(会長)のために戦ってたんじゃないの?とモヤッとしました

      作中で符号しそうな要素は「洗脳」くらいかなと思います。とっくに形骸化しているので怪しいですが。もっと「孤児になって兄弟が引き離されそうになったところをまとめて引き取ってくれたのが難波重工の育成所だった」とか、もっと結びつきのある内容があれば文脈を考える余地があったでしょうに。

      >コウモリとエンジンのボトルはパンドラボックスに嵌っていると思っていたので
      ラストで内海くんがスッと取り出して驚きました。

      私もあれ?と思いました。今回パンドラボックスにはめて金色に変えたのとは別みたいですし。相変わらずボトルの仕組みは複雑怪奇ですよね。

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  5. せっかくの珍しい葛城巧が喋る場面だったのに、メンヘラじみた暴言を幻徳にぶつけ、幻徳が迷いながらも思ってた事そのまま返したら逆ギレしてどっか言ったあれは何だったんでしょう?
    「意外とパニックに弱い」という事を表したかっただけなんでしょうか?珍しく出てきたと思ったら即意味不明な逆ギレじゃどんなキャラか掴めない…

    鷲尾風が龍我に感化されたのは恐らく代表戦で煽った龍我に即座に許されて驚いたからっていう補完は出来なくもないですが、どうせなら前回の戦いで味方化フラグくらい立てるべきだったと思います
    例えば、エボル兎に監視されているにも関わらず龍我への攻撃の手が鈍るなど…
    もっとも彼に限らずこの作品のキャラの心境変化や心境暴露ってめちゃくちゃ唐突ですけどね。今時はフラグ出すとすぐ考察班が正解を広げちゃうから仕方ないって事なんでしょうかね

    内海の裏切りの理由は狂気に目覚めて人類を裏切る事にしたのか、単に怖いから媚びたのか、それとも油断を誘う為の策士だったのか色々考えられるし気になりますが
    それ以上にOPバックに極端な絶叫演技とか突然出てくるバットとエンジンのフルボトルとか完全にギャグみたいな演出で最初見た時は思わず笑ってしまいました
    雰囲気や余韻を完全にぶっ壊してでも無理矢理ギャグを入れてくる辺り、流石ビルドクオリティですね

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    1. >「意外とパニックに弱い」という事を表したかっただけなんでしょうか?珍しく出てきたと思ったら即意味不明な逆ギレじゃどんなキャラか掴めない…

      私は「幻徳相手に何言い負かされた感じになってるの…?」と呆れました。私の中では幻徳は作中の知能レベルランキングで最下位なのでいきなり株が暴落しました。おまけに言っていることが八つ当たりですし。

      >鷲尾風が龍我に感化されたのは恐らく代表戦で煽った龍我に即座に許されて驚いたからっていう補完は出来なくもないですが、どうせなら前回の戦いで味方化フラグくらい立てるべきだったと思います

      あのときは「あんな嘘を信じて負けるとか馬鹿じゃないのw」みたいな態度だったのでそこから間を挟まずにこの展開をやるのは無理があると思います。戦い自体は何度かありましたし、直接戦闘に参加しなくても龍我たちの戦闘の様子はモニター越しで見られる立場だったとも思います。前振りを入れる隙間はいくつもあったと思います。

      >今時はフラグ出すとすぐ考察班が正解を広げちゃうから仕方ないって事なんでしょうかね

      そうしたいと思ってやるのならば、1話の間で起承転結を全部完結させる即興スタイルでもないと合わないと思います。少なくともビルドの方向性には向きません。

      >雰囲気や余韻を完全にぶっ壊してでも無理矢理ギャグを入れてくる辺り、流石ビルドクオリティですね

      ギャグなのか内海の役者さんの全力がアレなのか判断に迷います。役者さんの演技力不足は問わないことにしているので何とも言えません。

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  6. 明日から東映のyoutubeチャンネルで仮面ライダーカブトの配信が開始されますが、管理人様はご覧になる予定はありますか?以前平成ライダーで好きな作品の一つに挙げていたのを思い出したので。

    私はリアルタイムで見て以来なのでこの機会に見返そうと思っているのですが、せっかくなので管理人様のお気に入りポイントを詳しく教えていただきたいです。ついでに悪いと思う点(だいたい予想はついていますが)もお願いします。

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    1. また配信が始まるんですね。私は好きですが2回通しで見たことがあるので今回は見るつもりはありません。他のことに時間をまわします。

      >管理人様のお気に入りポイントを詳しく教えていただきたいです。

      カブトの良さと言えば、なんといってもデザインとアクションです。
      デザインはメタル系ライダーのデザインの中では未だにカブトが一番だと思っています。マスクドフォームにも良さがあるので一粒で二度美味しいです。
      アクションは敵の機先を制するフルカウンタースタイルに痺れました。アクション自体もかっこいいですし、主人公のキャラともライダー全般でよくある主人公ライダー最強主義とも噛み合っていて取り合わせが最高だと思います。こちらもスマートなライダーフォームと荒々しいマスクドフォームで違った味わいがあり、ライダーフォームでも武器を使うか使わないかでまた毛色が変わるので楽しいです。

      >悪いと思う点

      悪いと思うのはストーリー展開です。無駄が多いを通り越して、もはや意味のある部分のほうが少ないです。
      黒包丁などギャグ回めいた内容がやたらに多く、見なくても問題ない回が多すぎます。それどころかキャラすらもいなくても問題ないキャラが何人もいると思います。大介とか蓮華とか丸々カットしてもストーリーの理解に支障がないと思います。数少ないメインストーリーも脈絡がなくて全体としてはあってなきようものです。ストーリーは歴代最低といっても過言ではないと思います。

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    2. 返信いただきありがとうございます。
      カブトのデザインは多分何年経とうが決して色褪せない格好良さですよね。アクション面では特に必殺技が好きです。同じキック技でもバリエーションが豊富で、毎回の戦闘で発動プロセス等も趣向が凝らしてあり、雑魚戦でも全く退屈しなかったです。最近のライダーではこのCG凄い、と思うことはあってもこの殺陣凄いと思う機会が少なくて寂しいですよね。

      ストーリーは個人的に、当時から批判されていた平成ライダーの悪い部分の集大成って感じがします。メインライター初経験で独自性の強い米村氏と協調性という言葉を知らない井上大先生の悪魔タッグ故の凄まじい出来栄えでした。しかし、こんだけやらかした二人をその後も数年間重用し続けた東映の姿勢は大きな謎です。一体何考えてたんでしょうか…

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    3. >同じキック技でもバリエーションが豊富で、毎回の戦闘で発動プロセス等も趣向が凝らしてあり、雑魚戦でも全く退屈しなかったです。

      ライダーキックだけでもバリエーションがいくつもあって面白かったですよね。最初見たときは「ユニークだけど敵が突っ込んでくるだけのワンパターンになりはしないか?」とやや不安を覚えましたが全く問題ありませんでした。

      >こんだけやらかした二人をその後も数年間重用し続けた東映の姿勢は大きな謎です。一体何考えてたんでしょうか…

      私にとっては暗黒時代という感じでした。それが終わっても全体としてはあまり状況はよくなりませんでしたが…

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