『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第17話「秘めた想い」:感想

2018年6月3日

【ストーリー】

■解釈違い再び
・前回に引き続き、今回も脚本の荒川さんとの解釈違いがありました。
主に圭一郎の反応についてでした。圭一郎が警察業務を優先して断ることは同意します。しかし断るにしても相手を傷つけない言い方を選ぶことはすると私は思います。
「大義のためなら個人のことをないがしろにするのもやむを得ない」というのは間違った解釈だと思います。圭一郎がそういう性格だったら14話と15話の幼稚園の回はあり得ないでしょう。

■話が雑
・今回の話全体も雑でダメだと思いました。
当たり前のように顔なじみのように振る舞っているゲストの存在が唐突過ぎるし、夢の展開が無茶苦茶でした。
怪人打倒の鍵になったのは初美花でしたが、どうして初美花だけが正気だったのかが理解できませんでした。初美花は特に意思が強いわけではないと思います。意志の強さでどうにかなるなら圭一郎たち警察のほうが上だと思います。初美花だけを正気にしたいなら、敵の夢の世界に落とす能力をコレクションの力にして「コグレさんからコレクションの説明を受けていたから対策ができた」という流れにするほうが自然だったと思います。

・願望もぬいぐるみだの初美花の写真集だの底が浅くてわけがわからなくてダメダメでした。初美花が歌い出すところなんてあまりに酷すぎて「今回の監督は坂本浩一監督だったっけ?」とあらぬ冤罪まで思い浮かべてしまいました。

・それとルパンレッドとブルーが何もしていなかったことも不自然に感じました。
これもルパパトではあり得ないと思います。仲間を助けようとするかコレクションの回収を優先するか、どちらかを実行するのが快盗だと思います。


【アクション】

■初めてのアクション
・パトレンの三位一体フォームがまともにアクションをするのは今回が初めてでした。
アクションはパワーアップしてる感じ以外は特に変わりませんでしたが、必殺技への流れは自然で良かったです。

■巨大戦
・夕焼けの遠景カットがかっこよかったです。バトルは必殺技ぶっぱで残念でした。できれば合体バンクでヨーヨーを振り回すカットと敵から杖を奪うカットをつなげるくらいの演出はしてほしかったです。


次回はコレクション関連の謎が明かされる感じでした。ストーリーに進展があるのは嬉しいです。
ただ、快盗と警察がグッドストライカーを奪い合う回で明かされるのはやや不思議な感じがします。この流れだと事情を知るのはデストラと視聴者だけでない限り、グッディがべらべらしゃべる以外に無さそうに思えます。 単にグッディが説明するのはやめてほしいです。それだと「最初から言えよ/聞けよ」という話になってしまってカッコ悪いです。
重要そうな回なのに脚本が金子香緒里さんというのも引っかかる点です。実は大して重要じゃない肩透かしなのか、それとも単純に新人向けに中核になる内容があって書きやすい回を割り振ったのか… 不安材料がちらほらありますがどうなることでしょう。

コメント

2 件のコメント :

  1. こんにちは。
    香村脚本じゃないと果てしなく話の質が落ちて洒落にならないですね。
    今回含め4本あった荒川脚本の中ではダントツにレベルの低い話でした。
    唯一期待出来そうな要素は「2つを同時に出来ない」圭一郎の対で「2つを同時にこなせる」キャラの余地を残した位です。

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    1. 私は匿名さんの意見に特に言えることがありません。
      今回の話はそもそも同時にやることではなく、警察業務と告白のお断りを個別に対応すれば済んだことだと思っていますので。継続性のある物事と一過性の出来事を同列に扱うこと自体が私には理解しがたいことでした。

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