『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第18話「コレクションの秘密」:感想
■定石崩し
・今回はストーリーの中心が設定説明でしたが、一本調子になりがちな説明パートの退屈さを補うかのように展開はいつもと異なるものになっていて面白かったです。
・最初から敵が巨大化していて等身大戦がほぼ無いまま終わったのは思い切りが良いと思いました。それでいて巨大戦やロボが話の中心になっていない点が面白かったです。
巨大戦に必要なグッディの奪い合いとロボ内での快盗と警察の対決が中心でロボや巨大戦は舞台装置として使われていました。
・ロボ内での格闘戦も見応えがありました。
他の戦隊でもたまにあることですが、コックピットがだだっ広いタイプで普段のバトルと大差なかったり狭すぎて2Dアクションゲームみたいな構図になったりしがちです。ルパパトは適度な広さと障害物がある地形でいつもより面白かったです。
・販促としてはルパンカイザーベースにパトレンの腕を付けた亜種換装の肯定が良かったです。
ライバル機どうしのパーツ換装など「玩具ではできるけど番組内では全く使われない」組み合わせはよくあります。そういうのを一度でも作品内で肯定しておくことは子供にとって有意義だと思います。
■説明はいまいち
・ストーリー上での中核だったコレクションの説明の仕方はいまいちでした。
コレクションについてコグレさんが説明して終わりでした。それならグッディが初登場した辺りで説明しても問題ない気がします。コグレさんにはコグレさんの思惑があるにしても、コグレさんの態度に魁利たちが何も反応しないのは不自然だと思います。コグレさんに直接言ってもどうせはぐらかされるから無駄と考えてるにしても、3人だけになったときにも何も触れないのは妙だと思います。あまり話に説明要素が馴染んでいる感じがしませんでした。
■コレクションの概要
・今回の説明からすると現段階で判明している事実は以下の事だと思います。
1)コレクションは地球世界の物ではない。たぶんギャングラー世界側の物 byデストラ。
2)コレクションを人間が使うには改造(引き金付きbyグッディorダイアル付き?)にする必要がある。
3)少なくともグッディを改造したのは初代ルパン。
4)グッディはクレーン&ドリルを見たときに「いつの間にか引き金付きになったんだ?」と言っていたので、グッディが知らない初代ルパンによる改造品がある。もしくは初代ルパン以外に改造を行っている人物がいると思われる。
■デストラの思惑
・結局、今回の”実験”の目的は何だったのでしょう? パっと見では特に成果が上げられていないように見えました。
快盗と警察が一つしかないグッディを取り合っていることも、快盗はコレクションの回収を優先し、警察は気にせず怪人を倒そうとすることも、それで快盗と警察が対立していることも、どれもこれまでの戦いから容易に判断できることだったと思います。怪人の戦い方もただ暴れているだけに見え、特に変わった点は見受けられませんでした。
・文脈から考えてありそうなことは
1)警察の内情を知っているザミーゴの情報が正しいか知りたかった(コレクションの背後関係の調査の一環)。
2)今回取られたコレクションに仕掛けがある(発信機を付けて快盗の黒幕を調べたいorやみくもに攻撃していたようで実はコレクションの隠された能力が発揮されていた)。
といった辺りかなと思いました。どの辺りが重要だったのでしょう?
次回は咲也の個人回、だけどまた荒川さんなのであまり期待できなさそうです…
ゲストの奇行を中心にして咲也が妙な反応をして「これ違くない?」と思わされそうな不安でいっぱいです。 早いところ悪いイメージを払拭してくれることを祈ります。
他の人が指摘しているのを聞いて気付いたのですが、今までコグレさんとグッディが一緒に映ってるシーンってありませんよね?今回もグッディが店を出て行くと同時にコグレさんが来店しましたが、これってただの偶然でしょうか?
返信削除私の記憶が間違いでなければ、序盤の時点で「グッディはコグレを避けている」という描写があったと思います。二人ともコレクションに対しての方向性は同じだと思われるので合わないことには何かしらの心情的な理由か具体的な都合があるのだと思います。
削除それはグッディが「初代ルパンには忠義を尽くしたいが今の当主やコグレは好かない」といったことかもしれませんし、二人が同一人物だからかもしれませんし、あるいはグッディがコグレの姿を見た瞬間「お前は誰だ?!俺の知っているコグレじゃないぞ!」という展開になるのかもしれません。