『仮面ライダービルド』 第10話「滅亡のテクノロジー」:感想

2017年11月12日

■想定外の連続
・ただし下のほうへの想定外でした。
龍我が急に強くなり、ビルドはボロ負けしてからの次回の龍我のライダー化。素直な感想として「龍我がいればもうビルド要らないんじゃないかな。」と思ってしまいました。力関係のアピールが下手過ぎて萎えます。
この調子だとどうせビルドが復権するときにも龍我を弱体化させるのだろうと予想がついて、クローズの活躍にも身が入りません。後で逆転されるとわかりきっている活躍では盛り上がれません。

・全体の流れもついていけませんでした。
どこかで一つくらいは逆転があるかと思ったら戦兎たちの完敗以下でした。ブラッドスタークとナイトローグが争っている間に漁夫の利で奪えそうな状況でもパンドラボックスを放置して持ち去られ、ブラッドスタークに追いついてもダラダラ話してるうちにやられ、当初のパンドラボックス強奪阻止という目的は全く果たせず、挙句に手持ちのボトルまで奪われてしまいました。成果がゼロどころかマイナスです。「何もしないで強奪を見過ごしたほうがボトルが取られない分だけマシだった」って、そんな展開有りでしょうか? ダサいを通り越して間抜けに見えました。
数少ない活躍も龍我の突然のパワーアップとロボットに乗ったら急に弱体化したブラッドスタークという流れが全く見えない内容で、活躍よりも違和感のほうが目立って面白くありませんでした。

・今回の主要ドラマの一つだったであろう葛城巧関連の話もまるでついていけませんでした。
相手の顔を変えられるならブラッドスタークも別人かもしれないし、顔が葛城巧でも葛城巧そっくりに整形した他人かもしれません。そもそも政府が陰謀に加担している状況では死体の偽装工作がどうのと言われてもする必要性すら感じません。警察も政府もグルなら本当は生きていても書類上の手続きだけでもどうにかできると思います。
そんな確かなものがない状況なのに戦兎がブラッドスタークが葛城巧に違いないと断定する気持ちに全くついていけませんでした。思い込みだけで動いていて全然科学的じゃないと思います。自分のエゴを優先する戦兎も科学を語る資格がないように見えました。そんなくだらないことで目の前に確かにあるパンドラボックスをみすみす奪われるなんて馬鹿げています。

・戦兎は実力人格ともに大暴落だし、ナイトローグはブラッドスタークにいいようにされて黒幕としての株が更に下落。
ブラッドスタークもロボット登場になぜかビルドに負けたり、龍我の力を見誤ったりした上に、科学についての戦兎に対する演説の内容がしょぼくてこれまた下落。
比較的マシだった龍我も成長の根拠が弱くて特に株は上がらず。
誰も得しない展開がいくつも続いて本気で理解に苦しむ内容でした。馬鹿の足の引っ張り合いなんて見ても面白くありません。このままだと愛想が尽きて「早く新キャラが出て、展開がリセットされないかな」という気分になりそうです。


次回は龍我が変身して2号ライダーのクローズが登場!、のはずなのですが倒す相手が見つからないので盛り上がりようがありません。何もかも後手に回っていいようにされている状況で力だけ身についてもファウストに勝てる気がしません。目の前の相手を倒せる力が何より求められる状況でないのにパワーアップしたからどうなると言うのでしょうか? 戦兎たちに足らないのは力ではなく知恵だと思います。


コメント

2 件のコメント :

  1. L.E.D.ガイスト2017年11月13日 12:59

    色々と駄目な印象しかない第10話

    成分の回収をしてはいないものの、変身もせずにスマッシュを倒してしまった龍我(そもそも、変身出来るまでに至ってすらいない)。龍我のライダー変身フラグだとしてもあまりにも酷い…………龍我が変身する意義や意味すら見失いそうになる。


    屋上での戦闘場面、ホークガトリングで登場参戦した戦兎と龍我のツーショットシーン。二人の後ろに在るパンドラボックス…………龍我はまだしも戦兎は何故にパンドラボックスを確保して撤退しなかった?


    スターク=葛城巧と言わんばかりのやり取りにやや呆れました。確かに、スタークが他人の顔を変えられるのなら葛城巧の死を偽装工作する事が可能ですが、だからといって“スターク=葛城巧”とはなりません。むしろ個人的には、“スターク=石動惣一”説が濃厚になったと思っています。手に持っていたものを別の物に変えることができる石動惣一なら顔を変えることなんて造作もないでしょう。


    ドラゴンボトルと錠前ボトルのベストマッチ……どういう組み合わせだ? それ以上にビルドで変身する意義や意味あるのかアレ……

    未だ劇中に登場していないのに、もう龍我が変身するクローズ関連玩具のCMが流れていることに呆れています。 まぁ、『ビルド』に限った話でもないですが……

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    1. >龍我が変身する意義や意味すら見失いそうになる。

      必要性という意味でなら変身する意味はあるんじゃないかと思います。
      手持ちのボトルがロックとドラゴンしかなく、ビルドでは制御できないようでしたので。それが龍我なら制御できるということなら意味はあると思います。

      >龍我はまだしも戦兎は何故にパンドラボックスを確保して撤退しなかった?

      あれは意味がわかりませんでしたね。
      戦わせたいなら「ブラッドスタークの指揮下のロボットが首相や職員を殺そうとしている。スタークを倒して止めるしかない」など状況を作ればいいはずですし。

      >手に持っていたものを別の物に変えることができる石動惣一なら顔を変えることなんて造作もないでしょう。

      今のところマスターのあの超能力が描写されたわりに話に全く関わっていないので関係性があると見るのは妥当だと思います。
      それだと面白みに欠けるので私はミスリーディングであってほしいと思っていますが。

      >未だ劇中に登場していないのに、もう龍我が変身するクローズ関連玩具のCMが流れていることに呆れています。

      まぁ、いつものことですね。私はそういう時期にはCMは早送りして直視しないようにしています。
      個人的にはロックボトルがおまけ限定らしいことに驚きました。この時期を逃した人は二度と正規の方法ではクローズの基本フォームになれないんでしょうか。基本フォームであろうフォームで限定商法をやるのは想定外でした。

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