『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第10話「まだ終わってない」:感想

2018年4月15日

【ストーリー】

■パターン崩しならず
・結局、当分は怪人からお宝を盗むまでは決着がつかなくなるみたいです。これは残念でした。快盗メインで考えるなら盗むまでの過程はいろいろあるから問題ないのですが、警察側にとっては予定調和で段取り臭くなってしまいます。

・今回は「もしも盗む前に怪人を倒されたらどうなるか」というバッドエンドの予行演習でした。やっぱり基本的には快盗メインで話が進む形式のようです。
バトルの流れで割を食う分、今回の魁利を心配する圭一郎の兄貴ムーブみたいに人としてのあり方などで警察側を立てていってほしいです。

■生きていた理由
・怪人が生きているにしても
1)警察も、怪人の間近にいた快盗も怪人が死んだと誤認した理由をどうするか。
2)爆発したのはどう説明するか(単に逃げたなら弾は素通りして他の物に当たるはず)。
という疑問点をどう片付けるのかなという点が疑問でした。

・それに対する回答は「怪人は脱皮できる。脱皮した皮を撃つと爆発する」という極めてシンプルで力強いものでした。
そう言われると納得するしかありません。そりゃ、あれだけ外観の残る抜け殻で爆発までしたら誤認するのも無理はありません。
下手に設定をこねくり回さなかったところが逆に好印象です。怪人がいる世界ならこれくらいの設定も通せるので使わない手はありません。

・てっきり脱皮はコレクションの力なのだろうかと思っていましたが、脱皮は怪人の能力でコレクションは単に電撃を出せるだけで間違いないようです。
前回で「こんな便利な力、誰が渡すか!」みたいなことを言っていたので生き残った力に関係しているのかと思いましたが違いました。この展開にするなら電撃の力のほうももう少し活躍させてほしかったです。

・あと怪人がザミーゴの元を訪れた理由はちょっとわかりづらかったですね。
あれは「顔が警察にバレたから顔を変える必要がある→変装用の顔を扱っているのはザミーゴなのでザミーゴの指定した場所に来た(新しい顔を手に入れるまでは顔を変えられないので警察の追跡も振り切る方法がない)」という流れだったのでしょうね。

■それは違うんだ…
・かなりどうでもいいことなんですが、工場でくつろいでいたザミーゴが「氷」と書かれた袋を持っていたことに驚きました。あの食べている氷はてっきり殺した被害者の一部なのかなと考えていたのですが、どうやら市販の氷のようです。
ひょっとしたら「犠牲者の一部なのに安っぽい氷の袋に入れて雑に持ち歩いている」というサイコパス度の高い行動という線もまだ考えられますが。


【アクション】

・今回はいつも以上に素晴らしいアクションが盛りだくさんでした。
これで1クール目終わりだったかなと思うくらいの見せ場の連続でした。

・まずはルパンレッドとザミーゴの銃撃戦です。
当たったら一巻の終わりなザミーゴの銃弾を避けるレッドのキレのある動きも良かったですし、氷の弾丸のエフェクトも紙一重な感じのするタイミングで緊迫感がありました。ストーリー上の扱いでいえば小競り合いに過ぎない部分でしたが見応えのあるアクションに仕立ててくれました。
 
・マントが凍るシーンもかっこよかったです。
当たった!という緊迫感から間髪入れずに銃で凍ったマントを焼き切る素早い動きがスピーディでした。位置的に撃ちづらい背中のマントを上手く身体を捻ってそれらしく見せているところが素晴らしかったです。

・等身大戦のほうでのシザーズアンドブレードは販促かくあるべしという感じでした。
ピンチを打開する登場シーンもかっこよかったですし、ザミーゴに一撃を入れるシーンも凝っていて良かったです。
最初見たときは避けたはずなのになぜ当たっているのかわかりませんでした。攻撃を受けたザミーゴと同じ心境になれて没入感が増しました。巻き戻して見てみたら、その前の投げて空中に上がったところでちゃんと分裂してました。最初から最後までしっかり作られていて言うことがありません。
 
・個人的にはワイヤーの活用が気に入りました。
ルパンレッドvsザミーゴでは直線的な銃弾と曲線的なワイヤーを織り交ぜて虚を突く形で仕掛けていて見応えがありました。
怪人とのバトルでは脱皮する相手を抑えるために使っていて理にかなっていると感心しました。直接的な打撃にはなりませんが快盗らしい搦め手で良いと思います。

・もっと細かいシーンだと、ルパンブルーが最初に金庫を開けようとしたところの攻防に感心しました。
自分の両腕を使って敵の両腕を拘束しつつ、金庫に手を伸ばせる形にしてありました。スーツを着た状態で実際に腕を動かせる形を考えるだけでも大変だと思いますし、それをあれだけ滑らかな動きでやるのはもっと困難なことだと思います。ストーリー上では取るに足らないところまで工夫を凝らしていて頭が下がります。

・快盗側の名乗りも凝っていて良かったです。
3人の意思の再確認からの流れがあるので1人,2人で分かれている状況で名乗りをやることに「離れていても同じ意思を持つ仲間」という文脈が感じられました。名乗り口上自体が常識的には奇妙な行動なのでこういうフォローは積極的にしていくべきですよね。

■巨大戦
・等身大のほうでのブーメランと違って、剣になったことに驚きました。
たぶん玩具の仕様としてはブーメランになることのほうが番組スタッフオリジナルのイレギュラーなんでしょうけど。

・いきなり敵が100体に分裂したのも出し惜しみなしで良かったです。
ハッタリは重要ですからね。どうせ時間もないことですし、最初から勢いを付けていくほうが後から出すより面白いと思います。


次回はどう見てもギャグ回みたいです。
キャラも崩壊気味のコテコテな感じからキュウレンジャーで登板した井上テテさんかと思いましたが、ルパパトの8話で登板した金子香緒里さんだそうです。ジムカーターがギャングラーに扮する8話も半分ギャグみたいな内容でしたし、ギャグ回はストーリー的にはほぼ捨て回にして、シリーズ構成の香村さん以外の脚本家に振っていく方針なんでしょうかね。適切な割り振りだと思います。

コメント

4 件のコメント :

  1. 良くも悪くも「まぁそうでしょうね」の域を出ない話ではありました。
    序盤でストレートに「コレクション損壊したから怪盗の願いはもう叶いません」とやられても困りますしね。
    ただザミーゴの事をコグレに伝えなかった辺り「コレクション損壊」自体は今後やるのかも分かりません

    一方でアクションは相変わらず高いレベルで纏まってて良かったです。
    「1発しか打てないが1発当たれば一撃必殺の銃を二挺持ち、それを高速精製する」と言うザミーゴオリジナルの能力をルパンレッドが手を変え品を変え必死にいなしてるのは見応えありました。

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    1. >ただザミーゴの事をコグレに伝えなかった辺り「コレクション損壊」自体は今後やるのかも分かりません

      そこが唯一の捻りですかね。
      もっとも初美花がしゃべりかけてしまったので逆に小暮さんに先回りされる展開かもしれませんが。

      >「1発しか打てないが1発当たれば一撃必殺の銃を二挺持ち、それを高速精製する」と言うザミーゴオリジナルの能力をルパンレッドが手を変え品を変え必死にいなしてるのは見応えありました。

      敵の戦い方に個性があるのは良いですよね。
      相対する主人公側も創意工夫を発揮するきっかけになりますし。

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  2. 魁利達がザミーゴを倒せば自分たちの願いが叶うかもしれないと思った理由が私にはピンと来ませんでした。
    死んだ人を生き返らせるために魁利達はコレクションを集めているのかと思っていましたがちがったのでしょうか?
    今回「消した」と言ってたのでそう捉えれることも出来るかもしれませんが映像面では氷付けになるその後砕ける。(砕けた氷がどうなったかは表現されていない)ので消えたと捕らえる事も出来なくはないでしょうが現状苦しいと思います。
    「殺した」ではなく「消した」ならまあザミーゴを倒せば帰ってくるかもしれないという理屈も分からなくもないのですが

    残ったコレクションの中にひょっとしたら兄達を元に戻せれる能力があるコレクションがあるかもしれないとかなら分かるのですがザミーゴを倒せば自分たちの願いが叶うかもしれないと決め付けれた理由が私には分かりませんでした
    1話以前の話しで怪人を倒すと被害者が帰ってくることがあったとかフォローしてくれるといいなと思います。

    ザミーゴのデザインは口周りが分かりにくい所が興味深いなと思いました。暗いところと明るいところで印象が変わりなかなか不気味でいいなと思います。

    あとは、ギャングラーは全員がコレクションを持っているわけではないと言うことが分かったことがちょっとおおっっと思いました。
    今後それは生来持ってた能力なのか、コレクションの力なのか分からなくて混乱することもあるかもしれませんが、上手くすれば一度負けた後にコレクションを手に入れてパワーアップだとか、ギャングラー同士でコレクションを奪い合う等展開の幅が膨らめそうです

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    1. >「殺した」ではなく「消した」ならまあザミーゴを倒せば帰ってくるかもしれないという理屈も分からなくもないのですが

      魁利たちはそう期待しているのだと思いますよ。
      元々ルパンコレクション集めで復活できるという話も本当だと信じ切ってはいないと思います。本当か疑いつつ、そんなことのために命がけの無法行為を行うなんて馬鹿げたことだと思いながらも「俺たちにはこれしかない」と一縷の望みをかけて快盗家業をやっているのが快盗たちだと思います。
      元々「かもしれない」で動いているわけですから「ザミーゴを倒せば元に戻るかもしれない」で動くこともおかしくないと思います。

      また匿名さんは一つ重要な描写を見落としていると私は考えます。
      ザミーゴを追ったのは魁利だけで、他の2人は打ちひしがれて「ひょっとしたら爆発跡にコレクションの欠片くらいあるかもしれない」と現実逃避に近いことをしていました。死んでないかもしれないというひらめきがなければ絶望するしかない状況でした。ただ絶望して座っているのといちかばちかでザミーゴを倒しに行くこと、どちらのほうが彼らにとって建設的であり、行い得る行動であるかは考えるまでもないと思います。復活以前に「復讐」という意味合いもあるでしょうからね。

      >ザミーゴのデザインは口周りが分かりにくい所が興味深いなと思いました。暗いところと明るいところで印象が変わりなかなか不気味でいいなと思います。

      私は遠目から見るとのっぺらぼうのようで、近くで見ると表情が見えるところが良いデザインだと思いました。

      >あとは、ギャングラーは全員がコレクションを持っているわけではないと言うことが分かったことがちょっとおおっっと思いました。

      「持っていない」かはまだ謎だと思います。
      銃を取り出すのが自前の能力というだけでコレクションは他に持っているけど使ってないだけかもしれません。
      もちろん、本当に持っていない可能性も考えられます。たとえば「ルパンレンジャーに一度破れかけ、コレクションの力を手に入れるためにギャングラーに取り入るor幹部を殺してコレクションを強奪する」なんて展開も充分あり得ると思います。

      >ギャングラー同士でコレクションを奪い合う等展開の幅が膨らめそうです

      こちらに関しては「金庫」の問題があるのではないかと私は考えます。
      根拠はゴーシュがコレクションを入れ替えていたことです。ゴーシュの金庫は背中の一つしかないらしく、双眼鏡と注射(?)のコレクションを必要に応じて入れ替えている描写がありました。
      このことから考えると、仮にコレクションを奪ったとしても同時には使えず、大きなパワーアップは望みにくいと思われます。
      やるとしたら自分に合ったコレクションを狙うか、あるいは「デストラのように金庫が2つある怪人は2つのコレクションを同時に扱える」という線ではないかと思います。

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