『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第8話「快盗の正体」:感想

2018年4月1日

【ストーリー】

■まずまずの出来栄え
・今回の担当した脚本家がルパパト初参加&新米脚本家ということで不安がありましたが、まずまずの内容でした。
分身が予想がつくものだったり、分身する場合の問題になる変装の仕方が「できるからできる」という力技だったり、展開が弱いところもありましたが子供向けで捻りすぎのもそれはそれで問題ですし、全体では形になっていたから許容範囲でした。

・基地の偽装は個人的にはダメでした。
てっきりコレクションの力かと思っていましたが普通の偽装でした。あの程度に気づけないのは情けないです。快盗はそんなしょぼくないと思います。

・グッティの知識が活かされた点は良かったです。
どこまで知っているかはわからないけれど客観的に見ればルパンコレクションや小暮さんについては詳しいはずです。それを活かした話の回し方は上手かったと思います。小暮さんが変装の名人である設定も意味深で謎が深まって良かったです。快盗と警察の関係に進展はありませんでしたが、グッティや小暮さんのほうでは動きがありました。

■凍らされた人たち=失踪扱い
・なんですね。ギャングラーの起こした怪奇事件はギャングラーの仕業として認定されている世界観で氷結事件がギャングラーの仕業と疑われないとは意外でした。特に意味のない雑な描写なのか、それともルパンコレクションの影に潜む陰謀のように氷結事件が取り沙汰されないことにも裏があるのか気になります。

■なぞなぞ
・わりと普通にわからなかったです。
「最中と饅頭ではくっついて、どら焼きではくっつかないもの」というから答えは「皮」かと思ったけど、どら焼きでも皮がくっついているものもあるし玉虫色の答えしか浮かばびませんでした。正解は「(発音するときの)唇」で、予想以上にロジカルな答えで驚きました。もしもまた今度なぞなぞがあったら本気で考えてみたいです。


【アクション】

■細かな予想以上は大切
・客観的に見れば敵も味方も変化の起きない小競り合いでしたがアクションが面白かったです。
敵の銃撃を凌ぐために隠れていた柱に穴が開いたり、かわした銃弾でパイプが破損したり、地形を活かした演出が良かったです。戦隊の予算規模だとそこまではやらないかなと思っていたので嬉しい誤算でした。「まぁこんなものかな」と思っていたところに作品側からちゃんとやる姿勢を示してもらえると、見ている側も身が引き締まります。こういう作品の信頼感は大切だと思います。


次回は予告の範囲だと内容がよくわかりませんでした。
魁利の過去や心境が焦点になるのかという印象を受けましたがどんな展開が待ち受けているのでしょう。

コメント

2 件のコメント :

  1. こんにちは

    新人脚本家担当回でどうなるかと思いましたが、作中で動くメインキャラを魁利・圭一郎・ジムに絞ってるのもあってか結構テンポよく見易い回だったと思います。
    ルパンレンジャー側のキャラ再紹介と言う意味合いもあったのでしょうが、3人の経歴・グッディの役目・コグレの隠し事と今後の前振り要素も見られました。
    パトレンジャー側は変身前のみの登場でしたが、圭一郎の素面アクションが中々の出来だったのは個人的にポイント高いですね。

    事実上初顔見せだったゴーシュはデザインモチーフ通り機関銃をばら蒔くスタイルでデストラと差別化出来てていいと思います。
    彼女が持つ2個目のコレクション「双眼鏡」の効果は、彼女の口振りからすると「動作」と「記憶」を盗み見出来ると言う感じなんですかね?

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >事実上初顔見せだったゴーシュはデザインモチーフ通り機関銃をばら蒔くスタイルでデストラと差別化出来てていいと思います。

      弾薬ベルトのついた外見や普段巨大化で撃っているイメージと符合する戦闘スタイルで期待どおりな感じで良かったですね。
      手のひらを向けるだけで取り回しも良さそうでアクションも動きやすそうでした。

      >彼女が持つ2個目のコレクション「双眼鏡」の効果は、彼女の口振りからすると「動作」と「記憶」を盗み見出来ると言う感じなんですかね?

      どう働くのかは予想しづらいです。
      東映公式ページでの文面では「肉体を細胞レベルで見ている」だそうですが。

      定番どころだと
      1)動きを見切られたり対策をされて苦戦。
      2)ルパンレンジャーのコピー怪人が登場。
      辺りかと思います。
      ルパンコレクションの存在がギャングラーにとっても興味深い存在になっていることから考えると、コレクションの機能や謎についてのアプローチになる線も考えられるかもしれません。

      3)正体がバレる。
      という線もあり得ますが、作劇の都合から考えると可能性は低いと思います。
      バレるとギャングラーの所業から考えて店にいられなくなってしまうでしょう。終盤ならともかく序盤の現時点でやるとは考えにくいと思います。
      また正体を突き止めるのは警察側の焦点の一つであるため、ギャングラーに先を越されると警察側の立つ瀬がなくなると思います。よってこの可能性は低いだろうと私は考えます。


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