『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第4話「許されない関係」:感想

2018年3月4日

【ストーリー】

・今回は警察メインでした。
ストーリーはギャグ多めの展開でした。個人的にはシリアスな快盗側と吊り合っていないような印象を受けましたが、住み分けとしては警察と快盗で系統が違うほうが適切なのかもしれません。

■可愛いは正義
・デコレーションのオチが面白かったです。
「今回のコレクションの機能はデコレーション」と説明された時点では何をどうデコレーションしているのかピンと来ませんでしたけど、巨大戦での説明を聞いて納得できました。もうデコレーションっていうレベルじゃない気がしますけど、コレクションの超パワーによるものだからむしろ有りだと思えました。

・ぬいぐるみが普通に可愛かったことも地味に良かったです。
細かいところですが展開に説得力が生まれました。この手の展開だと、ときどき「これ、そんなに欲しいの?」と共感できなくて距離感を感じてしまうことがあります。ぬいぐるみのデキの良さのおかげで今回はスムーズに話にノレました。

■活躍のバランス
・今回は大筋では良かったと思います。
快盗側は警察を利用しているし、警察も間接的に快盗に協力する理由がありました。タイトルの「許されない関係」はぬいぐるみだけでなく、こちらにもかかっていたんですね。

・一方、巨大戦の活躍のバランスは良くなかったです。
先に戦った側が噛ませ犬にされる典型的なパターンで面白くありません。展開の中心にいるグッティもご都合主義的な感じで相変わらず印象が良くなりません。



【アクション】

■三つ巴
・雑魚がいるとやはり盛り上がりますね。合間に合間に雑魚を倒してキャラを活躍させやすくて良いです。
快盗・警察・怪人の3組だけだったらけっこう寂しい感じになり、怪人からコレクションを奪うまでの展開が冗長で間延びした映像になってしまいそうです。

■ジオラマ感
・巨大戦は木を切り倒すカットが面白かったです。「山に生えた木、よりも更に大きな巨大ロボ」という情景はイメージしやすいスケール感でした。
現実的に考えると木をぶつけるより直接切りつけたほうが効きそうですが、かっこいいからいいです。


次回はいよいよ本格的に快盗と警察が衝突する模様です。対立が深まるのか、それとも共通項を見出すのか、どういう展開になるのか楽しみです。
幹部も初参戦するみたいですが、戦隊恒例の1クール目でのやられ幹部はあの一つ目のボディガードなんでしょうかね?

コメント

6 件のコメント :

  1. 「警察メイン回は怪盗の出番最小限でその逆も然り」ってスタンスで当面は行くみたいですね
    警察側のストーリー自体もすぐ熱くなるが肝心な所では冷静沈着な圭一郎、迂闊者で口は滑るが後輩キャラとして安定してる朔也、しっかり者でいて意外に隙の多いつかさと三者三様の魅力が出てたましたし、パトレンジャー自体が所謂「戦隊のテンプレ」的な味付けなので見てて安心出来るというのもあります。
    ただ公式(2/25更新分)に記載されていた「「恥」なる感情を捨てた彼女にとって、大きく一歩を踏み出す回となりました」と言う部分に当たる描写はあまりなかったような…?

    つかさメイン回ではあるんですが、つかさ以上に圭一郎のキャラ掘り下げの方が多かったのかなって気はしましたね。つかさの秘密を特に秘密とも弱点とも思ってないけど秘密を秘密として把握してるって言う「鈍感なのかキレ者なのかどっちとも取れる上に本人は特に気にした風ではない」って描写は良かったです。

    巨大戦はセットを新設したり撮り方を工夫したりと良い所もあるんですがグッドストライカーの気分屋設定で「あっちが立てばこっちが立たない」状況になっているのは悔やまれます。
    販促的な意味でも例年の傾向通りなら9月までは現体制のままでしょうしどっかで解決してほしいですね。

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    1. >「恥」なる感情を捨てた彼女にとって、大きく一歩を踏み出す回となりました」と言う部分に当たる描写はあまりなかったような…?

      そもそもツカサがまともに描かれたのが今回が初めてだと思っているので私は特にそんな印象はありませんが、該当しそうな箇所としては最後の「圭一郎がぬいぐるみ好きなことをずっと知っていた&周りにバレた」ことで恥ずかしがっていたことではないかと思います。
      これが「捨てたはずの恥を取り戻した」という意味なのか、あるいは「周りに完全にバレたことで開き直れるようになったことで一皮むけた」という話なのか。その意味するところはよくわかりません。

      >つかさの秘密を特に秘密とも弱点とも思ってないけど秘密を秘密として把握してるって言う「鈍感なのかキレ者なのかどっちとも取れる上に本人は特に気にした風ではない」って描写は良かったです。

      そうですね。私もあそこは良かったと思いました。
      匿名さんの仰るように、まだ意味するところが不明瞭な点が興味深かったです。圭一郎は今まで「空回りしがちな熱血正義漢」という程度にしか描かれてこなかったので謎めいたところが描写されて嬉しいです。

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  2. >個人的にはシリアスな快盗側と吊り合っていないような印象を受けましたが、住み分けとしては警察と快盗で系統が違うほうが適切なのかもしれません。
    香村さんは、「パトレンは従来の戦隊ヒーロー、ルパンは別の番組のヒーローぐらいの気持ちで書いていくのでその混じり具合を楽しんでほしい」とおっしゃっていましたので、あえてトーンもキャラ立てのタッチも変えてきているみたいですね。個人的にはいまのところ掘り下げが進むたびに着実にキャラの好感度が上がっていくので嬉しいです。

    >タイトルの「許されない関係」はぬいぐるみだけでなく、こちらにもかかっていたんですね。
    2話の「約束」、3話の「取り戻す」、4話の「許されない関係」でそれぞれルパン側パトレン側双方をある程度掘り下げようとしたんでしょうか?2戦隊に分かれたので掘り下げ方法をいろいろ手探りしている段階なのかもですね。

    >幹部も初参戦するみたいですが、戦隊恒例の1クール目でのやられ幹部はあの一つ目のボディガードなんでしょうかね?
    宇都宮戦隊だとこれまで1クール目で幹部が退場したことはないですが今回はどうなりますかね。通常ですとスーパー合体が来ることが多いですが、今年は敵同士の合体となるので、どうもっていくのかも気になります。

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    1. >個人的にはいまのところ掘り下げが進むたびに着実にキャラの好感度が上がっていくので嬉しいです。

      はい、順当に進んでいると思います。
      今はどういう方向性を目指すのか、どんなふうに描いていくのか、その結果待ちという感じです。話が動いていることは確かなのであとは内容次第です。

      >今年は敵同士の合体となるので、どうもっていくのかも気になります。

      そうですね。1クール終わりでは快盗と警察が和解するには早すぎると思いますし、個人的には「グッティの気まぐれ」で片付けられるのも嫌です。上手くやってくれると良いですね。

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  3. 途中までは、「もしかして失踪した人がぬいぐるみに変えられてたってオチ?ちょっとありきたりだなあ」と思っていましたが、きちんと捻りが効いていて良かったです。こういう怪人の能力を軸に話を組み立てる技量については香村さんは頭一つ抜き出ているなと思います。一般のドラマには無い特撮ならではの見所って、そこがしっかりできてるかどうかだと私は考えているので、今後も力を入れて描いて欲しいです。

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    1. >一般のドラマには無い特撮ならではの見所って、そこがしっかりできてるかどうかだと私は考えているので、今後も力を入れて描いて欲しいです。

      私もそう思います。
      怪人の特殊能力やルパパトの独自要素で言えばコレクションの力はその回の中核の一つだと思うので、そこをちゃんとやるかやらないかの差は大きいと思います。

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